グロキシニア(七つの大罪)の徹底解説・考察まとめ

グロキシニアとは漫画『七つの大罪』に登場する人物。魔神族最強の精鋭部隊である十戒の一員。かつては初代妖精王として3000年前の聖戦に参加したが、女神族に利用され、更に妹のゲラードが人間に襲撃され、怒りに駆られて魔神族側に寝返った。現代に復活後、七つの大罪と交戦し、己に似た境遇のキングに「自分の記憶を追体験させる」試練を課す。彼が自分とは異なる選択をした事で己の過ちを認め、七つの大罪の味方となった。最終的に強敵チャンドラーから七つの大罪を逃がす為に、戦友のドロールと共に命懸けで戦って死亡する。

ドロール(画像奥の人物)と共に試練を与えるグロキシニア

キング達を誘拐したグロキシニアとドロール。十戒を前にしたキング達は反撃を試みるも、完膚なきまでに敗北してしまう。トドメを覚悟した彼等であるが、グロキシニアは逆に傷を癒してしまった。十戒の奇妙な行動に訝しむキング達。グロキシニアはそんな彼等に
「あたしらを超えてもらうっス…!!!」
と言い放った。そしてキング達に試練を与え、パワーアップの機会を与えるのであった。

ロウを殺すシーン

憎悪に呑まれたグロキシニア(画像奥の人物)

キングは試練で、グロキシニアとして3000点前の聖戦を経験する。そして彼が神樹の森を味方の裏切りで戦場にされた挙句、人間の手で妹のゲラードを傷付けられた事を知った。そしてロウが彼女を殺した様に見える現場に遭遇し、キングは激情に駆られる。だが、彼は以前にも似た様な経験をした事から、ロウを殺さない選択をした。しかしこの時、実際の歴史の中では“グロキシニアによって”ロウは殺されてしまう。この出来事により、グロキシニアは憎悪に飲み込まれて十戒へと闇堕ちしたのである。

憎悪から殺さなかったキングと、殺してしまったグロキシニア。両者の選択の違いが対比として描かれている。この選択の違いによって、キングは試練をクリアして現代へと戻った。また後にこの選択がグロキシニアを改心させる事となる。

「…律儀な奴っスね」

改心したグロキシニアは、試練を乗り越えたキングとディアンヌ神樹の森へと送り届けた。そこで彼はゲラードと再会を果たす。そして彼女を守ろうとするオスローと対峙した。そこでグロキシニアはオスローがロウの転生体である事に気付く。彼は死に際に、生まれ変わってもゲラードを守り続ける事を、グロキシニアの前で誓っていた。その言葉通り、彼はゲラードを守っていたのである。
「…律儀な奴っスね」
グロキシニアはオスローへとそう言った。オスローはそんなグロキシニアの頭を軽く噛むのであった。

「メリオダスをよろしく頼むっすよ…」

七つの大罪は強敵チャンドラーに追い詰められてしまう。メリオダスは前の戦いで意識を失っており、絶体絶命のピンチを迎えていた。グロキシニアとドロールは彼等を救う為、駆け付ける。そこでグロキシニア達は、エリザベスがかつての女神族エリザベスである事に気付く。
「メリオダスをよろしく頼むっすよ…」
グロキシニアはエリザベスに、かつての仲間であり敵であったメリオダスの事を託すのであった。

「ただの妖精と巨人ス」

チャンドラーと対峙するグロキシニアとドロール

強敵チャンドラーと対峙した、グロキシニアとドロール。彼等はキングとディアンヌに、妖精族と巨人族の未来を託し、強制的にその場から逃した。グロキシニアとドロールはキングとディアンヌに、それぞれの王としての役目を継承させたのである。

チャンドラーは十戒2人の裏切りに、怒りを露にする。だが、もはや王でも無く十戒でも無いグロキシニアはこう言い放つ。
「ただの妖精と巨人ス」
そして彼等はそれぞれの種族の未来を託した新しい王を守る為、チャンドラーへ決死の戦いを挑んで行くのであった。

グロキシニア(七つの大罪)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

グロキシニアと同名の花「グロキシニア」

グロキシニアには「グロキシニア」という同名の花が実在する。

グロキシニアの花言葉は日本と海外て別の意味を持つ。日本では「華やかな日々」「艶麗」「媚びた態度」「欲望」となっている。一方、海外では「一目惚れ」「誇り高い精神」「精神の癒し」となっている。

この様に異なる2重の意味を持つ点が、初代妖精王でありながら十戒へ寝返ったグロキシニアと共通している。またグロキシニアは神樹から生まれており、その武器や能力は植物に関係するものが多い点でも共通している。

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