グロキシニア（七つの大罪）の徹底解説・考察まとめ

グロキシニアはドロールと共に、バイゼルで「超喧嘩祭り」を開催する。ドロールは十戒の1人であり、3000年前の聖戦で光の聖痕を裏切った巨人族の始祖である。この大会は「最後まで勝ち抜いた者に、グロキシニア達が何でも願いを叶えてやる」というものであった。彼等の目的はより強い魂を集めて喰らい、魔力を急速に回復させる事である。

グロキシニア達の狙い通り、次々と参加者達が集まった。そしてグロキシニアは「選別」と称し、ドロールに巨大な迷宮を作らせて参加者を試した。この迷宮は様々な仕掛けがされており、時間内にクリア出来なければ失格となる。グロキシニア達は参加者を厳選し、失格者達を惨殺してしまった。

参加者達の中にはメリオダスを始めとした七つの大罪が混ざっていた。そこでグロキシニアはキングに目を付ける。キングは七つの大罪の一員であり、今代の妖精王である。グロキシニアは「妖精王」という自分と同じ境遇と「かつて大切な人を失ってしまった」という自分と似た過去を持つ彼に着目していた。

大会はトーナメント方式であり、参加者達は互いに戦わされる。グロキシニアとドロールは高みの見物を決め込んでいたが、エスカノールの不意打ちを受け大ダメージを負った。エスカノールは七つの大罪の一員である。その隙を突いてメリオダスが反撃を開始した。これによりグロキシニア達は一方的に追い詰められてしまう。だが、そこへメリオダスの殺気を感知した十戒の面々が集まってきた。形成が逆転し、今度はメリオダスがグロキシニア達十戒に追い詰められていく。そして彼はエスタロッサに殺されてしまった。エスタロッサは十戒の1人であり、メリオダスの弟である。

キングに試練を与える

グロキシニアとドロールはそれぞれキングとディアンヌに目を付け、彼等を幻惑魔法で誘拐した。その際グロキシニアはゲラードと遭遇し、彼女が生きていた事を知る。

攫われたキング達はグロキシニア達と交戦するも、完膚なきまでに敗北する。だがグロキシニア達はキング達を殺さず、逆に回復して試練を持ち掛ける。グロキシニア達の「試練を乗り越えたら強くなれる」という言葉を信じ、キング達はこの試練を受ける事となった。

グロキシニア達の魔法により、キング達の精神は3000年前へと飛ばされる。そこでキングはグロキシニアとして、ディアンヌはドロールとして3000年前の聖戦を追体験する事となった。グロキシニア達の目的は「自分達が3000年前に魔神族へ寝返ったのは正しかったのかを確かめる」事である。自分と良く似た境遇のキング達が、グロキシニア達がかつて辿った道とは、違う選択をするのか否かを試していた。

試練の結果、キングは激情を抑えてロウを殺さなかった。キングはかつて、グロキシニアと同じ様な誤ちを犯していた。誤解と怒りから、危うくバンを石にし掛けたのである。エレインはキングの大切な妹である。バンは七つの大罪の一員であり、エレインの恋人である。キングは「エレインをバンに殺された」と誤解し、彼に殺意を向けていた。だが真実はバンはエレインを愛し、彼女を守ろうとしていたのであった。キングからは、ロウとバンの姿と重なって見えたのである。かつてのグロキシニアと異なる選択をした事で、キングは試練を乗り越えて現代に帰還した。これによりグロキシニアは己の誤ちを認めて改心する。尚、ドロールもディアンヌが試練を乗り越えた事で改心していた。

神樹の森を守護

改心したグロキシニアとドロールはゼルドリスに戒禁を返還する。ゼルドリスは十戒の統率者であり、メリオダスの弟である。これにより、彼等は十戒を脱退した。その後、グロキシニアはドロールと別れて神樹の森へと赴く。そこでゲラードと再会し、十戒との戦いに向かうキングの代わりに、神樹の森を守り始めた。尚、グロキシニアはロウの転生体であるオスローとも再会している。オスローは黒妖犬という強大な魔力を持つ犬の様な生き物である。

七つの大罪の為に戦死

十戒は、グロキシニア達が抜けた他にも離反者や、七つの大罪によって次々と討伐されていた。魔神族の支配者である魔神王は戦力を補充する為、チャンドラーとキューザックを派遣する。この2人は魔神王が最初に生み出した原初の魔神と呼ばれる存在であり、十戒を遥かに凌駕する強さを誇る。また2人はメリオダスとゼルドリスの教育係をしており、チャンドラーはメリオダスを、キューザックはゼルドリスを溺愛していた。

魔神王は肉体の老いを感じていた。そこで実の息子であるメリオダスの肉体を乗っ取り、若い身体を手に入れようと画策する。そして魔神王はメリオダス奪還の命令を下し、チャンドラーはメリオダスを取り戻す為に七つの大罪へ急襲を仕掛けた。応戦する七つの大罪であったが、圧倒的なチャンドラーの前に壊滅寸前となる。そこへグロキシニアがドロールと共に駆け付け、チャンドラーと対峙した。そしてその際、グロキシニアは妖精族の未来をキングに託し、七つの大罪が逃げる時間を稼いで戦死する。

グロキシニア（七つの大罪）の関連人物・キャラクター

大切な人

ゲラード

グロキシニアの妹。彼が妖精王の時代から現在に至るまで、代々妖精王の側近としての役割を果たしている。長寿を誇る妖精族の中でもかなりの古株であり、排他的な老獪さを有している。現在ではある事情によって片目と両足を失い、魔力で浮遊しながら移動していた。また今代の妖精王であるキングを絶対視しており、同族よりもキングを守る事を重要視している。また生命の泉を飲んだバンが妖精達に担がれ、一時的に妖精王になった際には、彼を磔にして神樹の森の生きた養分にしようとした。それ程迄に妖精王と神樹の森を大切にしている。それは兄であり、魔神族へ寝返ってしまったグロキシニアがかつて守ったものを守り続けたいという意思の裏返しでもあった。

3000年前の聖戦時、ゲラードは初代妖精王であるグロキシニアを補佐していた。この時の彼女は快活で、人を想いやる優しい少女であった。グロキシニアが光の聖痕（スティグマ）を神樹の森に受け入れた事で、彼女は妖精以外の種族と関わりを持つ事になる。そこでゲラードはロウと親しくなった。ロウは人間の青年男性である。次第に彼女はロウに惹かれ、恋心を抱いていった。だが女神族の策略で神樹の森は戦場になってしまう。混乱の最中、ロウ達人間は光の聖痕を裏切り、他種族を惨殺していった。実はロウ達人間は過去に「負傷した魔神族を助けた」という理由で女神族に村を焼かれていたのである。これにより彼等は女神族へ反感を抱く様になり、反乱を企てたのであった。ゲラードはロウの仲間に斬り付けられ、片目と両足を失ってしまう。彼女は殺されそうになるが、ロウが仲間達を裏切った事によって救われた。彼はゲラードに惹かれ、彼女への想いが憎しみよりも勝ったのである。

ロウに命を救われたゲラードであったが、彼は激昂したグロキシニアに殺されてしまう。グロキシニアは「ロウがゲラードを殺害した」と錯覚したのであった。最愛の妹を殺され、自分が守ってきた神樹の森を滅茶苦茶にされたグロキシニアは、憎悪と怒りに飲み込まれてしまう。彼は湧き上がる怒りのままに女神族陣営の人々を殺し、遂には十戒へと成り果ててしまった。

十戒として復活したグロキシニアは、キング達に試練を与える為、神樹の森へと赴く。そこでゲラードと遭遇し、彼女が生きていた事を知って安堵していた。尚、ゲラードはこの時グロキシニアの幻惑魔法に掛かっていた為、彼と再会した事が現実か幻覚か区別がついていない。それでもグロキシニアと、朧げながらも再会した彼女は感激の涙を流している。

グロキシニアは改心した後、神樹の森に戻る。そこで正式にゲラードと再会を果たした。そして戦いへと赴くキングの代わりに、ゲラードと共に妖精王の森を守る事となっている。

最終的にグロキシニアは七つの大罪の危機を察知し、ゲラードへ別れを告げて戦場へと赴いて行った。

十戒

ドロール

3000年前の聖戦を、女神族側として魔神族と戦った巨人族の王。青い肌に隻眼と4本の腕という他の巨人族とは異なった見た目をしている。その圧倒的な強さから、他の巨人族からは神格化されていた。周囲から特別視され、最強を目指し続けた彼は孤独を抱える事となる。聖戦の終盤にゼルドリスに完敗し、死ぬか十戒になるかの選択を迫られ十戒になる事を選択した。グロキシニアとは十戒になる前からの知り合いである。彼とは境遇が似ている為、十戒になってからも常に一緒に行動していた。

十戒として復活後は七つの大罪と敵対する。メリオダスとは旧知の間柄であり、グロキシニアとドロールの事情を知っていた彼から同情的な感情を抱かれている。

かつての自分と似た境遇であるディアンヌに目を付け、自分が3000年前にした決断の正誤を確かめるべく、彼女に試練を与えた。これによりディアンヌはドロールとして3000年前の聖戦を追体験する事になる。最終的にディアンヌは、ドロールとは違う決断をした事で試練を乗り越えて現代に帰還する。これによりドロールは改心し、グロキシニアと共に自らの戒禁をゼルドリスに返して七つの大罪の味方となった。

メリオダスが魔神王に成り替わろうと決意し、七つの大罪と敵対した事でドロールも彼と敵対する形となる。最期はグロキシニアと共に圧倒的な力を持つメリオダスの配下の「おしゃぶりの魔神」と交戦し、七つの大罪が逃げる時間を稼いで戦死した。

ゼルドリス

「敬神」の戒禁を持つ十戒の統率者。「敬神」の戒禁は魔神王に背く者を「神への背徳」と見なし、その者を服従させる能力を持つ。これは魔神王の代理人でもあるゼルドリスにも適応され、彼に背を向けて逃げる者は戒禁に掛かってしまう。

メリオダスの弟でもあり、魔神王に背く裏切り者を殺す「処刑人」の顔も持つ。かつてはメリオダスを尊敬していたが、3000年前に彼が裏切って以降は憎む様になった。

十戒の統率者ということもあり、魔神王から戒禁の他に魔神王の魔力の一部を分け与えられている。グロキシニアの立場からすると上司的な立ち位置に当たる。グロキシニアは当初、彼の指揮下で行動していた。

復活後はキャメロットを戒禁の能力で占領し、根城にする。キャメロットはブリタニア大陸に存在する王国である。魔神王に成り替わろうとしたメリオダスはキャメロットへ赴き、ここを拠点としている。魔神王の命令を果たすべく行動するが、グロキシニアからテレパシーで十戒を脱退する事を告げられてしまった。元々魔神族ではないグロキシニアとドロールを戦力として軽んじていたゼルドリスは、彼の申し出をすんなりと受け入れる。そして彼等が持っていた戒禁を回収している。

ゼルドリス（七つの大罪）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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ゼルドリスとは漫画『七つの大罪』に登場する人物。魔神族最強の精鋭部隊である十戒の統率者であり、主人公メリオダスの弟である。3000年前の聖戦でメリオダスが裏切った事により恋人のゲルダが封印され、これが理由で尊敬していたメリオダスを憎む様になる。十戒復活後、メリオダス率いる騎士団「七つの大罪」と交戦し、彼等を苦しめた。最終的に魔神王の依代として肉体を乗っ取られるが、七つの大罪の活躍で魔神王の意識に打ち勝ち、魔神王の打倒に貢献した。その後封印から解き放たれたゲルダと再会し、七つの大罪と和解する。

フラウドリン

十戒の1人で「無欲」の戒禁を担当している。元々は"無欲のゴウセル"の部下であったが、彼が魔神族を裏切った事でその代わりを務めている。その為、戒禁は持っていない。

3000年前の常闇の棺による封印から逃れており、リオネス王国の2大聖騎士長ドレファス、ヘンドリクセンを操って暗躍する。最終的にグロキシニア達十戒を復活させた。

十戒復活後は正体を現し、ドレファスの身体を完全に支配して行動する。

メラスキュラ