西部警察 PART-II（ドラマ）のネタバレ解説・考察まとめ

二宮 武士（にのみや たけし／演：庄司 永建）

捜査課係長・警部補、退職時は警視
『PART-II』 第1話～第14話

大門軍団の良き理解者として描かれている。時には嫌味な中間管理職的な立場にありながらも、部下達に対しては親しみを込めて「○○君」と呼び、その人柄で部下からの信頼を得ている。真面目過ぎる性格で、時には自身や警察の面子を心配しすぎることもあるが、大門軍団の無茶な捜査を支える重要な存在である。
二宮は精神的に不安定な時もあり、特に困難な状況では精神安定剤を服用するなど、人間らしい脆さを見せることもある。また木暮課長や朝比奈との交流の中で彼の楽しい一面や、愚痴をこぼしたりお茶目な側面も見せる。定年退職後は自身の給食弁当会社「二宮給食」を設立し、新たな人生を歩み始めている。
シリーズを通して、時には狼狽え、時には温かい人間味を見せる人物である。

佐川 勘一（さがわ かんいち／演：高城 淳一）

捜査係長・警部補
『PART-II』 第15話～

定年退職した二宮の後任として西部署に着任した。着任初期は部下や上司への厳しい姿勢が目立ち、「警視庁にいる友人がな」という発言で警視庁本庁とのコネを強調することもあった。しかし、次第に大門軍団への理解を示し部下たちとの関係も改善した。
「困るんだよ、大門クン！」としばしば苦言を呈する一方で、人間味あふれる側面も描かれている。『PART-III』最終話にて大門軍団が行動する最終決戦から外された際、誰もいない課長室で独り男泣きするシーンは彼の複雑な感情を表している。この行動は唯一の妻帯者であることを考慮した木暮の配慮によるものだった。

大門軍団と関連のある人物

大門 明子（だいもん あきこ／演：古手川 祐子【1代目】 登 亜樹子【2代目】 ）

大門の妹で通称「アコ」。
1代目の職業は劇画作家。
2代目の職業は保育士。

1代目のアコは気が強く口が達者で、亭主関白な兄・大門をたびたびやり込めている。大門家の食事は彼女が作っているが時には料理を焦がしたり、ネグリジェのボタンが味噌汁に入ってしまうなどの失敗もある。『PART-I』第47話「笛吹川有情」のラストでは赤いハイレグの水着姿を披露する。

2代目のアコは役者交代に伴い、彼女の職業も漫画家から保育士に変更され大門に対する呼び方も「兄貴」から「お兄ちゃん」へと変わった。2代目アコは沖田に恋心を抱くが沖田が自身の死期を知っていたため、その思いは叶うことはなかった。
『PART-III』の最終話では五代と結婚し、保育園勤務の傍らスナック「セブン」でも手伝っていた。大門明子は兄・大門を支える家族の一員として、また独自の職業を持つ女性としてシリーズに彩りを加えている。

国立 六三（くにたち ろくぞう／演：武藤 章生）

鑑識課員
愛称「ロクさん」

『西部警察』全シリーズの鑑識課員で、熟練の技術を持つ縁の下の力持ちである。大門と木暮と共にシリーズのほぼ全ての回に登場し、大門軍団の捜査をバックアップしている。1967年に警察官に採用され、実習として東部署の外勤課に所属し、その後西部署の鑑識課員となる。特に銃弾に関しての事件では、彼の専門知識により様々な証拠が明らかにされる。
既婚者であり奥さんが存在しているが、その名前はシリーズ中では明かされていない。また、リュウという名前の犬を飼っており、爆弾探知犬として育てていたこともある。

山野 美子（やまの よしこ ／演：小野田かずえ）

捜査課事務員。大門軍団の紅一点。
大門軍団からは「ミーコ」と呼ばれている。
子供の頃から刑事にあこがれていたことから警察官になった。
そのため西部署交通課から捜査課への転属にあたっては、刑事希望ということで刑事見習いからということで頑張りたいと大喜びしていた。

浜 幸子（はま ゆきこ／演：荒井 玉青）

浜が10年前の宝石強盗事件を担当していた時に犯人の安井の子供だった。
この事件で安井と妻が亡くなっていると浜は確信し、当時3歳の幸子を引き取った。
ある日、幸子は浜の机から安井の妻に関する記事を見つける。真実を知りたいため、役所で戸籍謄本を見て安井の子供という真実を知ったが、浜との絆をより深めた。

上村 七重（かみむら ななえ／演：吉行 和子）

木暮をはじめ大門軍団の行きつけのお店「セブン」のママ。木暮のことを「グレ」と呼ぶ。大門軍団の良き相談役でもある。

美代子（みよこ／演：八木 美代子）

「セブン」の2代目歌姫。
劇中では「『男と女のWaltz』」を歌い、大門軍団を出迎えてくれる。

花子（はなこ／演：山科 ゆり）

西部署の近所にあるそば屋「おかめそば」の店員。
捜査課によく出前に来る。大門に好意を寄せているため、大門の注文したそばにだけ盛りを多くしたこともある。とにかく恋多き女性。

記者クラブメンバー（演：山根 久幸、柿沼 大介、山本 庄助）

西部署捜査課前に事件について大門や木暮に問い詰めていく記者クラブの方々。