葬送のフリーレン名勝負「黄金郷ヴァイゼの戦い」のネタバレ解説・考察まとめ

「黄金郷ヴァイゼの戦い」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いフリーレンの姿を描いた『葬送のフリーレン』で繰り広げられた名勝負の1つ。黄金へと姿を変えた城塞都市ヴァイゼの解放を巡り、フリーレンと彼女の仲間たちが大魔族マハトに挑んだものである。
人類との共存を目指すマハトは、魔族に無い罪悪感という感情を学ぶため、友と呼べるほど親しくなった人間ごと城塞都市ヴァイゼを黄金へと変える。数十年後、ヴァイゼ出身の魔法使いデンケンがマハトの打倒のため動き出し、フリーレンもこれに協力していく。

力を使い尽くしたデンケンが倒れる中、致命傷を負ったマハトは彼にトドメを刺すことなくその場を立ち去る。数十年ぶりに解放されたヴァイゼの人々は、それが自分たちを黄金化させていた張本人だとも知らないまま、「ヴァイゼの守護者」であるマハトが深手を負っていることに気付いて彼を案じる。自分を心配する人々に「問題ない」との言葉を返すマハトだったが、もはや助かる傷ではないことは彼自身がよく分かっていた。
「悪意や罪悪感を学ぶためなら死んでもいいと思っていたのに、いざ死を目の前にして自分はどこに行こうというのか」と思案しながらマハトが歩んだその先には、突如黄金化から解き放たれて困惑するグリュックの姿があった。グリュックに「その傷はどうしたのか」と問われたマハトは、かつてそうしていたように彼の前にかしずき、「自分も報いを受ける時が来たようです」と自嘲する。

この一言で概ね事情を察したグリュックは、マハトと最後の時を過ごす。「君が悪意を知るまで付き合うと言ったのに、そのためなら君に自分の命くらい捧げるつもりだったのに」と詫びるグリュックに、マハトは「存じております」と力なく答える。最終的に破綻することは最初から分かっていたが、それでもマハトとグリュックは本心から相手と向き合い、共に過ごす日々に満足していたのだった。
ここに多少ながら休んで力を回復したデンケンが現れる。マハトは「近づけばグリュックを殺す」とデンケンを脅すが、グリュックはこれを聞いていよいよ“マハトは死ぬ”のだということを強く理解する。「殺しは最後の手段であるべきだ」というのはグリュックが常々口にしていたことで、少なくともそのグリュックと共に過ごす間はマハトは律儀にこの言葉を守っていた。

デンケンにトドメを刺される形で、マハトはついに息絶える。グリュックはデンケンをすぐに治癒の魔法が使える神官の下に運ぶよう衛兵に命じつつ、チリとなって虚空に溶けて消えていくマハトの残骸を見詰める。
「悪友(とも)よ。楽しかったよ。…本当に楽しかったんだ」
万感の思いを込めてグリュックがつぶやく中、結局1度も作動することのなかった支配の石環だけが、その場に残されていた。

「黄金郷ヴァイゼの戦い」のその後の影響

デンケンは深手を負っていたが、治癒の魔法が功を奏して一命を取り留める。フリーレン、フェルン、シュタルクもそれぞれに治療を受け、無事に回復。黄金郷ヴァイゼの戦いは、フリーレンやデンケンたち人類側の勝利となった。
数十年間もの間封じられていたヴァイゼの民は大いに困惑するも、グリュックの手腕と宮廷魔法使いとして出世したデンケンの政治力で混乱は最小限に抑えられる。グリュックはそのデンケンの権力を利用して、裏でマハトと共に様々な悪行を成してきた自分ごと悪徳貴族の一派に法的なトドメを刺し、ここに彼の目指したヴァイゼの改革は完全に成し遂げられる。

数日ほど休んで十分に静養した後、フリーレン、フェルン、シュタルクは再び目的地である大陸の北の果てを目指して旅に出立。グリュックは「マハトは長年の悪友だったが、彼の死に関わった君たちのことは恨んでいない」と彼女たちに告げて、あれ以上の死に様をマハトは望めなかっただろうと言葉を続ける。グリュックに見送られながら、フリーレンたちはヴァイゼを後にした。
その頃、一足先にフリーレンたちと別れの挨拶を済ませたデンケンは、妻の墓前で胸を張っていた。幼馴染でもあった彼女と過ごした幸せな過去を思い返しつつ、デンケンは「俺は最後まで醜く足掻いたぞ」と自信満々に語るのだった。

「黄金郷ヴァイゼの戦い」の重要な魔法・戦術

万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)

使用者:マハト

任意の対象もしくは自分中心の広範囲の存在を、破壊不可能な黄金へと変える魔法。マハトのみが使える魔法で、その特殊な性質から人類側からは「魔法」ではなく「呪い」の一種だと認識されている。
回避も防御も不可能で、発動するのに特定の手順やなんらかの儀式も必要ない。1度黄金となったものは元に戻せず、マハトとの戦いの中でフリーレンが解除法を編み出すまでは文字通り一撃必殺の魔法だった。唯一の例外は使い手であるマハト自身で、彼だけは自分が完全に黄金化していても元に戻ることができる。

非常に強力だが燃費もいいらしく、マハトは「三日三晩は発動したままにしていられる」と語っている。直接対象にかけて黄金化させる以外に、衣服などを刀剣の形で黄金化させて武器として用いることも可能。
ヴァイゼが黄金郷となったのも、この魔法が原因である。

呪い返しの魔法(ミスティルジーラ)

使用者:デンケン、ゼーリエ

「呪い」と称される類の魔法を、強制的に相手に反射する魔法。もともとは大陸魔法協会の長であるエルフの大魔法使いゼーリエのものだが、一級魔法使いとしての資格を得た特権としてデンケンに譲渡された。
「万物を黄金に変える魔法」に対しても効果を発揮するが、魔力の消費が激しいためずっと使い続けることは困難である。

人を殺す魔法(ゾルトラーク)/一般攻撃魔法(いっぱんこうげきまほう)

使用者:デンケン、フリーレン、フェルン、マハト

大魔族クヴァールが開発した魔法。人体を貫通するのに十分な威力に加えて、速度、速射性、燃費の良さの全てを兼ね備えた極めて汎用性の高い攻撃魔法。クヴァールがこれを開発した当時は防御する術が開発されておらず、多くの人間が犠牲となった。
そのクヴァールが勇者ヒンメルやフリーレンたちによって封じられた後、その恐るべき性能の高さに注目した人間の魔法使いたちによって徹底的に研究され、「一般攻撃魔法」という名で人間の魔法体系に組み込まれる。現在では防御法も確立されているが、攻撃魔法としての基本性能の高さは未だに十分通用するレベルで、フリーレンは好んでこの魔法を使っている。

マハトはクヴァールと友人の関係にあり、彼から「人を殺す魔法」を直接教わっている。「この魔法なら人類の魔法使いの誰よりうまく扱える」と豪語していたが、自分が黄金郷に封じられていた数十年の間の人間の魔法使いたちの研究によってさらに強化された「人を殺す魔法」をデンケンに撃ち込まれた際は、「もはや別物だ」と舌を巻いていた。

「黄金郷ヴァイゼの戦い」の重要人物・キャラクター

人類側戦力

本作では、エルフやドワーフなどの亜人種も「人類」という枠組みで扱っている。本項でもそれにならって紹介する。

フリーレン

1000年以上の時を生きる魔法使い。かつて勇者ヒンメルと共に魔王を討伐した英雄の1人である。
600年ほど前にマハトと戦い、手も足も出ずに敗れた経験がある。この時の経験からマハトの切り札である「万物を黄金に変える魔法」を解除する手掛かりを発見し、勝利に多大な貢献を果たした。

renote.net

デンケン

大陸北部の大国で力を振るう宮廷魔法使い。この地方ではもっとも強い権力を持つ魔法使いであり、落ち着いた物腰の裏に老獪なしたたかさを秘める。叩き上げの軍人で、魔法使いとしてもこの時代の人間ではトップクラスの実力者。
人生の最晩年に至り、「若い頃に死に別れた妻の墓参りをしよう、故郷であるヴァイゼを解放しよう」と思い立つ。自分にできる準備を万端に整えた上で、師であるマハトと壮絶な戦いを繰り広げた。

renote.net

フェルン

人間の魔法使いで、フリーレンの弟子。優れた才覚の持ち主で、師であるフリーレンだけでなくデンケンからもその力を認められている。
シュタルクと共にソリテールと交戦。マハトの「万物を黄金に変える魔法」に巻き込まれて1度は黄金化させられるも、フリーレンによってこれを解除され、師と協力してソリテールを撃破した。

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ヴィアベル(葬送のフリーレン)とは【徹底解説・考察まとめ】

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ヴィアベルとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。魔王軍残党と長年戦い続けてきた北部魔法隊の隊長であり、その経歴に見合う高い戦闘能力を持つ。 強面で言動も荒々しく、必要だと判断した殺しは躊躇なく実行する。しかし不要な戦いは避けるなど軍人としては良識的で、戦いを離れれば面倒見の良さや気配りの上手さを発揮する二面性のある人物。一級魔法使い試験に参加した中でも屈指の猛者として注目される一方、主人公フリーレン一行の戦士シュタルクを熱心に自軍にスカウトする。

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ゼーリエ(葬送のフリーレン)とは【徹底解説・考察まとめ】

ゼーリエ(葬送のフリーレン)とは【徹底解説・考察まとめ】

ゼーリエとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。1000年以上前から生きているフリーレンをも子供扱いする、神話にも等しい時代に生まれたエルフの大魔法使い。 全知全能の女神にもっとも近いとされる力の持ち主で、大陸魔法協会の創始者。苛烈にして尊大な性格だが高慢ではなく、格下のものであっても聞くべきと判断した意見は素直に聞き入れる。フリーレンとは大師匠と孫弟子の関係にあるが、魔法使いとして目指す方向性が違うため仲はあまり良くない。

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血塗られし軍神リヴァーレ(葬送のフリーレン)とは【徹底解説・考察まとめ】

血塗られし軍神リヴァーレ(葬送のフリーレン)とは【徹底解説・考察まとめ】

血塗られし軍神リヴァーレ(ちぬられしぐんしんリヴァーレ)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。人類側にもその名を広く知られた大魔族で、「魔族最強の戦士」を自負する猛者。 数百年を生きる大物魔族たちを前に自身を「老いぼれ」と称するなど、魔族としても非常に長命の人物。戦闘狂的な気質を持ち、強い戦士との戦いには嬉々として臨む。主要人物の1人であるシュタルクの故郷の村を襲撃し、彼以外の一族を皆殺しにした。

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水鏡の悪魔/シュピーゲル(葬送のフリーレン)とは【徹底解説・考察まとめ】

水鏡の悪魔/シュピーゲル(葬送のフリーレン)とは【徹底解説・考察まとめ】

水鏡の悪魔(シュピーゲル)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場する魔物の一種。一級魔法使い試験の二次試験では、この魔物を攻略するために本来競争相手である参加者たちが手を組むこととなった。 自分に近づいた人間の複製体を作り出し、これを操る力を持つ。この複製体は元となった人物とまったく同じ力を持つ上に、水鏡の悪魔の魔力が続く限りいくらでも作ることが可能。作中では零落の王墓と呼ばれる迷宮の最深部に巣食い、魔王討伐の英雄フリーレンの複製体を作って猛威を振るった。

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フェルン(葬送のフリーレン)とは【徹底解説・考察まとめ】

フェルン(葬送のフリーレン)とは【徹底解説・考察まとめ】

フェルンとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。勇者と共に魔王討伐を果たした僧侶ハイターに引き取られた戦災孤児で、彼の死後は同じく勇者一行の一員であるエルフの魔法使いフリーレンの弟子となった。 フリーレンも認める素質の持ち主で、十代前半にして「1人前の魔法使い」へと成長。普段はだらしないフリーレンの私生活を支え、約束を破ると叱るなど一行の母親役を務める。旅仲間のシュタルクに対しては信頼と好意を寄せているが、後者については自覚していない。

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