葬送のフリーレン名勝負「黄金郷ヴァイゼの戦い」のネタバレ解説・考察まとめ
「黄金郷ヴァイゼの戦い」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いフリーレンの姿を描いた『葬送のフリーレン』で繰り広げられた名勝負の1つ。黄金へと姿を変えた城塞都市ヴァイゼの解放を巡り、フリーレンと彼女の仲間たちが大魔族マハトに挑んだものである。
人類との共存を目指すマハトは、魔族に無い罪悪感という感情を学ぶため、友と呼べるほど親しくなった人間ごと城塞都市ヴァイゼを黄金へと変える。数十年後、ヴァイゼ出身の魔法使いデンケンがマハトの打倒のため動き出し、フリーレンもこれに協力していく。
力を使い尽くしたデンケンが倒れる中、致命傷を負ったマハトは彼にトドメを刺すことなくその場を立ち去る。数十年ぶりに解放されたヴァイゼの人々は、それが自分たちを黄金化させていた張本人だとも知らないまま、「ヴァイゼの守護者」であるマハトが深手を負っていることに気付いて彼を案じる。自分を心配する人々に「問題ない」との言葉を返すマハトだったが、もはや助かる傷ではないことは彼自身がよく分かっていた。
「悪意や罪悪感を学ぶためなら死んでもいいと思っていたのに、いざ死を目の前にして自分はどこに行こうというのか」と思案しながらマハトが歩んだその先には、突如黄金化から解き放たれて困惑するグリュックの姿があった。グリュックに「その傷はどうしたのか」と問われたマハトは、かつてそうしていたように彼の前にかしずき、「自分も報いを受ける時が来たようです」と自嘲する。
この一言で概ね事情を察したグリュックは、マハトと最後の時を過ごす。「君が悪意を知るまで付き合うと言ったのに、そのためなら君に自分の命くらい捧げるつもりだったのに」と詫びるグリュックに、マハトは「存じております」と力なく答える。最終的に破綻することは最初から分かっていたが、それでもマハトとグリュックは本心から相手と向き合い、共に過ごす日々に満足していたのだった。
ここに多少ながら休んで力を回復したデンケンが現れる。マハトは「近づけばグリュックを殺す」とデンケンを脅すが、グリュックはこれを聞いていよいよ“マハトは死ぬ”のだということを強く理解する。「殺しは最後の手段であるべきだ」というのはグリュックが常々口にしていたことで、少なくともそのグリュックと共に過ごす間はマハトは律儀にこの言葉を守っていた。
デンケンにトドメを刺される形で、マハトはついに息絶える。グリュックはデンケンをすぐに治癒の魔法が使える神官の下に運ぶよう衛兵に命じつつ、チリとなって虚空に溶けて消えていくマハトの残骸を見詰める。
「悪友(とも)よ。楽しかったよ。…本当に楽しかったんだ」
万感の思いを込めてグリュックがつぶやく中、結局1度も作動することのなかった支配の石環だけが、その場に残されていた。
「黄金郷ヴァイゼの戦い」のその後の影響
デンケンは深手を負っていたが、治癒の魔法が功を奏して一命を取り留める。フリーレン、フェルン、シュタルクもそれぞれに治療を受け、無事に回復。黄金郷ヴァイゼの戦いは、フリーレンやデンケンたち人類側の勝利となった。
数十年間もの間封じられていたヴァイゼの民は大いに困惑するも、グリュックの手腕と宮廷魔法使いとして出世したデンケンの政治力で混乱は最小限に抑えられる。グリュックはそのデンケンの権力を利用して、裏でマハトと共に様々な悪行を成してきた自分ごと悪徳貴族の一派に法的なトドメを刺し、ここに彼の目指したヴァイゼの改革は完全に成し遂げられる。
数日ほど休んで十分に静養した後、フリーレン、フェルン、シュタルクは再び目的地である大陸の北の果てを目指して旅に出立。グリュックは「マハトは長年の悪友だったが、彼の死に関わった君たちのことは恨んでいない」と彼女たちに告げて、あれ以上の死に様をマハトは望めなかっただろうと言葉を続ける。グリュックに見送られながら、フリーレンたちはヴァイゼを後にした。
その頃、一足先にフリーレンたちと別れの挨拶を済ませたデンケンは、妻の墓前で胸を張っていた。幼馴染でもあった彼女と過ごした幸せな過去を思い返しつつ、デンケンは「俺は最後まで醜く足掻いたぞ」と自信満々に語るのだった。
「黄金郷ヴァイゼの戦い」の重要な魔法・戦術
万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)
使用者:マハト
任意の対象もしくは自分中心の広範囲の存在を、破壊不可能な黄金へと変える魔法。マハトのみが使える魔法で、その特殊な性質から人類側からは「魔法」ではなく「呪い」の一種だと認識されている。
回避も防御も不可能で、発動するのに特定の手順やなんらかの儀式も必要ない。1度黄金となったものは元に戻せず、マハトとの戦いの中でフリーレンが解除法を編み出すまでは文字通り一撃必殺の魔法だった。唯一の例外は使い手であるマハト自身で、彼だけは自分が完全に黄金化していても元に戻ることができる。
非常に強力だが燃費もいいらしく、マハトは「三日三晩は発動したままにしていられる」と語っている。直接対象にかけて黄金化させる以外に、衣服などを刀剣の形で黄金化させて武器として用いることも可能。
ヴァイゼが黄金郷となったのも、この魔法が原因である。
呪い返しの魔法(ミスティルジーラ)
使用者:デンケン、ゼーリエ
「呪い」と称される類の魔法を、強制的に相手に反射する魔法。もともとは大陸魔法協会の長であるエルフの大魔法使いゼーリエのものだが、一級魔法使いとしての資格を得た特権としてデンケンに譲渡された。
「万物を黄金に変える魔法」に対しても効果を発揮するが、魔力の消費が激しいためずっと使い続けることは困難である。
人を殺す魔法(ゾルトラーク)/一般攻撃魔法(いっぱんこうげきまほう)
使用者:デンケン、フリーレン、フェルン、マハト
大魔族クヴァールが開発した魔法。人体を貫通するのに十分な威力に加えて、速度、速射性、燃費の良さの全てを兼ね備えた極めて汎用性の高い攻撃魔法。クヴァールがこれを開発した当時は防御する術が開発されておらず、多くの人間が犠牲となった。
そのクヴァールが勇者ヒンメルやフリーレンたちによって封じられた後、その恐るべき性能の高さに注目した人間の魔法使いたちによって徹底的に研究され、「一般攻撃魔法」という名で人間の魔法体系に組み込まれる。現在では防御法も確立されているが、攻撃魔法としての基本性能の高さは未だに十分通用するレベルで、フリーレンは好んでこの魔法を使っている。
マハトはクヴァールと友人の関係にあり、彼から「人を殺す魔法」を直接教わっている。「この魔法なら人類の魔法使いの誰よりうまく扱える」と豪語していたが、自分が黄金郷に封じられていた数十年の間の人間の魔法使いたちの研究によってさらに強化された「人を殺す魔法」をデンケンに撃ち込まれた際は、「もはや別物だ」と舌を巻いていた。
「黄金郷ヴァイゼの戦い」の重要人物・キャラクター
人類側戦力
本作では、エルフやドワーフなどの亜人種も「人類」という枠組みで扱っている。本項でもそれにならって紹介する。
フリーレン
1000年以上の時を生きる魔法使い。かつて勇者ヒンメルと共に魔王を討伐した英雄の1人である。
600年ほど前にマハトと戦い、手も足も出ずに敗れた経験がある。この時の経験からマハトの切り札である「万物を黄金に変える魔法」を解除する手掛かりを発見し、勝利に多大な貢献を果たした。
フリーレン(葬送のフリーレン主人公)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
フリーレンとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。物語の主人公であり、かつて勇者ヒンメルや仲間たちと共に魔王を倒して世界に平和をもたらした魔法使い。見た目は幼いが、エルフと呼ばれる長命種の存在で、年齢は1000歳を超えている。
冷静沈着で感情の起伏に乏しい。魔法使いとしては最上位クラスの実力者で、多くの魔族を葬ったことから「葬送のフリーレン」の異名を持つ。勇者ヒンメルの葬儀の際、自分が彼のことを何も知らないことに愕然とし、人間を知るための旅に出る。
デンケン
大陸北部の大国で力を振るう宮廷魔法使い。この地方ではもっとも強い権力を持つ魔法使いであり、落ち着いた物腰の裏に老獪なしたたかさを秘める。叩き上げの軍人で、魔法使いとしてもこの時代の人間ではトップクラスの実力者。
人生の最晩年に至り、「若い頃に死に別れた妻の墓参りをしよう、故郷であるヴァイゼを解放しよう」と思い立つ。自分にできる準備を万端に整えた上で、師であるマハトと壮絶な戦いを繰り広げた。
デンケン(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
デンケンとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。一兵卒の立場から宮廷魔法使いへと成り上がった傑物で、北側諸国においてもっとも大きな権力を持つ魔法使いである。
城塞都市ヴァイゼで生まれ、大魔族黄金郷のマハトを師として成長する。デンケンが妻と死別した後、師のマハトがヴァイゼの土地と民を黄金へと変える事件が発生。マハトには勝てないと事態を静観するも、人生の最晩年になって「妻の墓参りをしよう」と思い立ち、彼女の眠るヴァイゼの解放のためマハトと死闘を繰り広げた。
フェルン
人間の魔法使いで、フリーレンの弟子。優れた才覚の持ち主で、師であるフリーレンだけでなくデンケンからもその力を認められている。
シュタルクと共にソリテールと交戦。マハトの「万物を黄金に変える魔法」に巻き込まれて1度は黄金化させられるも、フリーレンによってこれを解除され、師と協力してソリテールを撃破した。
Related Articles関連記事
葬送のフリーレン(FRIEREN)のネタバレ解説・考察まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作山田鐘人、作画アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。 勇者ヒンメルと共に魔王を倒したエルフの魔法使いフリーレン。その50年後、ヒンメルがあっさりと寿命で息を引き取った時、彼女は自分と比べてあまりに短い時間しか生きられない人間の儚さを知り、苦楽を共にしてきた彼のことを自分が何も知らないという事実に激しく後悔する。人とは何か、自分にとってのヒンメルとは何者だったのかを今度こそ理解するため、フリーレンは新たな仲間たちと共に旅立っていく。
Read Article
葬送のフリーレンの魔法・呪い・必殺技まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、物語には多種多様な魔法や技が登場する。炎や雷を放つ戦闘用の魔法から戦士の振るう一撃必殺の大技、魔族の用いる解析不能の呪いまで、その用途も効果も様々である。ここでは、そんな『葬送のフリーレン』に登場する魔法と呪いと必殺技を紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 物語の舞台はいわゆるファンタジー世界だが、料理に関してはかなり進んでおり、ドーナツやパフェも登場する。主人公のフリーレンたちは旅の行く先々で様々な料理を食べ、舌鼓を打っている。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場する料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物をまとめて紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの七崩賢まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 七崩賢は、作中に登場する魔王軍の幹部である。具体的に七崩賢という枠組みができたのがいつのことなのかは不明だが、いずれもが人知の及ばぬ強大な魔法を操り人類を脅かした。南の勇者との戦いで3人、勇者ヒンメル一行に2人が討ち取られ、生き残った2人も魔王軍壊滅後にフリーレンに倒され全滅した。
Read Article
葬送のフリーレンの恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 作中では様々なキャラクターが交流しており、その中には恋愛関係に発展しそうなものも少なくない。主人公のフリーレンからして「自分とヒンメルの関係」を理解できておらず、その想いの行く末が注目されている。ここでは、『葬送のフリーレン』の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人を紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの魔族まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、作中には人類を捕食する魔族という種族が登場する。人間を狩るために言葉を学び、人間を騙すために似た姿を獲得し、人間のものとは異なる特殊な魔法を操り、魔力の多寡で上下が決まる風習を持つ。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場する魔族を紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの勇者ヒンメル一行まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 勇者ヒンメル一行は作中に登場する人間と亜人の混合パーティーで、物語のメインとなる時間軸の80年前に魔王の討伐に成功した英雄たちである。主人公のフリーレンもその1人で、1000年以上の時を生きた彼女をして「化け物」と評する傑出した実力者がそろっている。
Read Article
葬送のフリーレンのミニアニメ「●●の魔法」まとめ
『葬送のフリーレン 〜●●の魔法〜』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』を原作とする公式のミニアニメ。アニメ版『葬送のフリーレン』の放送に合わせ、YouTubeで順次公開された。 『葬送のフリーレン』の主人公フリーレンはエルフの魔法使いで、日常生活で少しだけ役に立つ民間魔法を集めることを趣味としている。『葬送のフリーレン 〜●●の魔法〜』ではこの点をクローズアップし、フリーレンが手に入れた新たな民間魔法と、それによるちょっとした騒動を描いている。
Read Article
葬送のフリーレンの魔法使いまとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、この手の作品には定番の職業である「魔法使い」が数多く登場する。主人公のフリーレンもまた魔法使いであり、彼女と人間や魔族の魔法使いたちとの魔法勝負も作品の見所の1つとなっている。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場する魔法使いたちを紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの戦士・騎士まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、作中には武器を手に戦う戦士や騎士が多数登場する。人間、ドワーフ、魔族など種族も様々で、中には一撃で竜を叩き伏せ、ダイヤモンドすら握り潰すほどの怪力を誇る猛者もいる。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場する戦士と騎士を紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの魔物まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 物語の舞台はいわゆるファンタジー世界で、竜などの有名なものから巨人のようなものまで荒野や森の奥地を様々な魔物が闊歩している。フリーレンたちは時には旅の中で彼らと交戦し、時には仕事として彼らの討伐を請け負う。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場する魔物をまとめて紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンのエルフまとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、主人公のフリーレンを始めとする登場人物の何名かはエルフとなっている。エルフとは長い耳と1000年以上の寿命を持つ人類の亜種で、人間と共に暮らしている者も多い。ここでは、そんな『葬送のフリーレン』に登場するエルフを紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンの僧侶・武道僧まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、作中には天地創造の女神を信仰する僧侶が登場する。「女神の魔法」と呼ばれる特殊な魔法を操る治癒と解毒の専門家だが、中には武道僧という“僧侶にして武術を修めた”人物も存在する。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場する僧侶と武道僧を紹介する。
Read Article
葬送のフリーレンのドワーフまとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 典型的なファンタジー世界を舞台としており、登場人物の何名かはこの手の作品では定番のキャラクターであるドワーフとなっている。ドワーフとは小柄で屈強な体を持つ人類の亜種で、人間とは友好的で街の一員として暮らしていることも多い。ここでは、『葬送のフリーレン』に登場するドワーフを紹介する。
Read Article
葬送のフリーレン名勝負「一級魔法使い試験」のネタバレ解説・考察まとめ
「一級魔法使い試験」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いフリーレンの姿を描いた『葬送のフリーレン』で繰り広げられた名勝負の1つ。一級魔法使い試験に臨む世界有数の魔法使いたちによる、熾烈な戦いや様々な駆け引きを描いている。 旅の途中で一級魔法使いの資格を欲したエルフの魔法使いフリーレンは、弟子のフェルンと共にこの試験が開催されるオイサーストへと向かう。宮廷魔法使いデンケン、北部魔法部隊の隊長ヴィアベルといった猛者たちもこれに参加し、時に争い、時に協力しながら試験を突破していく。
Read Article
葬送のフリーレン名勝負「断頭台のアウラとの戦い」のネタバレ解説・考察まとめ
「断頭台のアウラとの戦い」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いフリーレンの姿を描いた『葬送のフリーレン』で繰り広げられた名勝負の1つ。かつて魔王軍幹部「七崩賢」の一員だった断頭台のアウラとその軍勢を相手に、フリーレンと仲間たちが奮闘する内容となっている。 グラナト伯爵領を訪れたフリーレンは、この地の人々がアウラの軍勢と戦い続けてきたこと、相手の申し出で和睦を結ぼうとしていることを知る。それが魔族の策略だと見抜いたフリーレンは、かつて取り逃がしたアウラを今度こそ討つべく戦いに臨む。
Read Article
葬送のフリーレンの回収済み・未回収の伏線・謎まとめ
『葬送のフリーレン』とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる、“勇者による魔王退治”の後日談を描いた漫画作品。勇者ヒンメルの死を見届けたエルフの魔法使いフリーレンが歩む、「人間を知るための旅路」を描いている。 主人公のフリーレンは1000年以上の時を生きており、彼女の半生はもちろん「勇者一行がどのようにして魔王を倒したのか」、「魔王は何を目的にしていたのか」など、様々な情報が謎のままだったり伏せられた状態になっている。ここでは、『葬送のフリーレン』の謎や回収済み・未回収の伏線を紹介する。
Read Article
葬送のフリーレン名勝負「女神の石碑の戦い」のネタバレ解説・考察まとめ
「女神の石碑の戦い」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いフリーレンの姿を描いた『葬送のフリーレン』で繰り広げられた名勝負の1つ。現代のフリーレンと過去の時代のヒンメルたちが協力して魔族と戦う内容となっている。 女神の石碑を調査したフリーレンは、意識だけが80年前の自分自身へと飛ばされた状態となる。当時のフリーレンは勇者ヒンメルたちと共に旅をしており、歴史の改変を防ぐために彼女は未来の情報を隠そうとする。一方、フリーレンが未来の知識を持つことを察した魔族は、その抹殺を画策する。
Read Article
ファンタジーの定番「エルフ」とは!?元ネタ・特徴・能力・有名キャラクターを徹底解説!
エルフとは、ファンタジー風の異世界を舞台とする作品にたびたび登場する、人間に近い姿をした「亜人」と呼ばれる種族の1つである。もともとは北欧に伝わる妖精の一種で、『指輪物語』や『ロードス島物語』といった作品で取り上げられながら設定が整理されていった。 エルフは長い耳と人間の数倍以上の寿命を持ち、種族的に高い魔力を持つ。自然を崇拝し、森の中を主な生活圏にしており、他種族に対しては排他的な傾向が強い。ここでは、ファンタジー物の作品では定番のキャラクターであるエルフについて解説していく。
Read Article
フリーレン構文とは!?元ネタ・使い方・トリビア・反応など徹底解説!
「フリーレン構文」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いの活躍を描いた『葬送のフリーレン』を元ネタとするネットスラング。 主人公で1000年以上の時を生きるフリーレンの、「長く生きている」からこそのトンチンカンな反応を、現実の高齢オタクのあるあるになぞらえたジョークである。 「“人間を知る”ための旅をしているフリーレンが、どうでもいいか知らない方がいいような知識に興味を持つ」というパターンも存在し、これも同じ名で呼ばれている。 ここでは2種類の「フリーレン構文」を紹介する。
Read Article
ヒンメル理論/ヒンメル構文とは!?元ネタ・使い方・トリビア・反応など徹底解説!
「ヒンメル理論/ヒンメル構文」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いの活躍を描いた『葬送のフリーレン』を元ネタとするネットスラング。 作中で魔王討伐を果たした勇者ヒンメルは、その高潔な人柄で仲間たちに感銘を与え、彼らの人生にも大きな影響を及ぼした。ヒンメルの死後、その仲間たちは誰かに手を差し伸べては「ヒンメルならそうした」と語り、共に旅をした偉大な勇者に恥ずかしくない人間であろうと努めていく。ヒンメル理論はこれを現実に持ち出して、何かを実行する時に唱えて勇気を奮い起こすものである。
Read Article
ファンタジーの定番「ドワーフ」とは!?元ネタ・特徴・能力・有名キャラクターを徹底解説!
ドワーフとは、ファンタジー風の異世界を舞台とする作品にたびたび登場する、人間に近い姿をした「亜人」と呼ばれる種族の1つである。もともとは北欧神話に登場する妖精の一種で、『指輪物語』や『ロードス島物語』といった作品で取り上げられながら設定が整理されていった。 ドワーフは小柄で屈強な体を持ち、手先が器用で鉱物の加工を得意とする。酒を好み、髭が長く、偏屈なところはあるが人間に対して友好的である。ここでは、ファンタジー物の作品では定番のキャラクターであるドワーフについて解説していく。
Read Article
葬送のフリーレンの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『葬送のフリーレン』とは、山田鐘人(原作)とアベツカサ(作画)による漫画作品。 10年の歳月を費やして魔王を打倒し世界を救った勇者一行。その50年後、勇者ヒンメルは昔の仲間たちと再び集い、人生の幕を閉じた。 その一行の中にいたエルフのフリーレンは、その長寿な種族の性質上、人間と深く交わることがほとんどなかった。しかし、10年という歳月を共に生きた友の訃報を受け、彼女は人間と交流し理解しようという決意を固める。 勇者一行や勇者に助けられた者たちなどの多くの名言・名セリフが登場する。
Read Article
ミリアルデ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ミリアルデとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。殺されない限りは不老不死に近い存在であるエルフの女性。 過去に「“なんの価値もないゴミ”を、そうとは知らずに人生を懸けて探し求めた」ことがあるらしく、その反動でか無気力で無味乾燥な性格。自分と同じような人生を歩む者が現れることを期待したのか、不味いことで話題になっていた皇帝酒を「最上の名酒」と称える碑文を残した。ミリアルデは主人公フリーレンの知り合いだが、本人が今どこで何をしているかは不明。
Read Article
ユーベル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ユーベルとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。魔法都市オイサーストで開催される一級魔法使い試験に参加した、殺戮に忌避感を抱かない危険な女魔法使いである。 本人が“切れる”と認識したものを問答無用で両断する「大体なんでも切る魔法」の使い手で、2年前の二級魔法使いでは試験官の魔法使いを殺害して失格している。その後一級魔法使い試験に挑戦し、主人公のフリーレンやその弟子フェルンと協力してこれを突破する一方、参加者の1人であるラントに興味を抱いて近づいていく。
Read Article
終極の聖女トート(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
終極の聖女トート(しゅうきょくのせいじょトート)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。人類側にも広くその名を知られた大魔族ながら、戦いを好まず魔法の探求に勤しむ変わり者である。 魔王の打倒を目指す勇者ヒンメル一行を討伐するため集められた4名の大魔族の1人。しかし招集には応じておきながら、「戦うのは苦手」といって1人引き返してしまう。この時点でなんらかの呪いを無差別に振り撒いており、「100年後には私の呪いが星全体を覆い尽くす」と豪語した。
Read Article
クラフト(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
クラフトとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。1000年以上の時を生きるフリーレンよりさらに高齢のエルフで、女神を信仰する武道僧(モンク)である。 記憶にも記録にも残らない古の昔、仲間たちと共になんらかの偉業を果たす。それがどのようなものかは作中で語られていないが、自分たちの過去がこの世から忘れられていくことを憂いたクラフトは、人間たちの信仰対象である女神を崇め始める。長い旅の中で偶然フリーレンと出会い、数百年後の再会を予感しつつ別れた。
Read Article
フリーレン(葬送のフリーレン主人公)の徹底解説・考察まとめ
フリーレンとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。物語の主人公であり、かつて勇者ヒンメルや仲間たちと共に魔王を倒して世界に平和をもたらした魔法使い。見た目は幼いが、エルフと呼ばれる長命種の存在で、年齢は1000歳を超えている。 冷静沈着で感情の起伏に乏しい。魔法使いとしては最上位クラスの実力者で、多くの魔族を葬ったことから「葬送のフリーレン」の異名を持つ。勇者ヒンメルの葬儀の際、自分が彼のことを何も知らないことに愕然とし、人間を知るための旅に出る。
Read Article
ヒンメル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ヒンメルとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。僧侶ハイター、戦士アイゼン、そしてエルフの魔法使いフリーレンと共に魔王を討伐した勇者。この冒険は物語の本筋からすると過去の出来事で、ヒンメル自身は第1話で老衰により死亡する。 ポーズにこだわった銅像を各地に残すなどナルシスト的なところもあるが、困っている人を見掛ければ旅の途中だろうと助けて回る善良にして高潔な人物。フリーレンには好意と憧れの混じった感情を抱いていたが、それを明かさぬまま息を引き取った。
Read Article
エーレ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
エーレとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。一級魔法使いの祖父を持つ、魔法学校を首席で卒業した才媛である。 幼い頃にヴィアベル率いる北部魔法隊に自身の街を救われ、この時の経験と祖父の影響で自身も魔法使いを志す。後に一級魔法使い試験の会場で偶然ヴィアベルと再会したエーレは、彼と共にこれに参加。奮戦するも、結局は三次試験で失格する。しかしヴィアベルの人柄を改めて知って気に入ったのか、以降エーレは彼と行動を共にして相棒のごとく振る舞うようになる。
Read Article
ゼーリエ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ゼーリエとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。1000年以上前から生きているフリーレンをも子供扱いする、神話にも等しい時代に生まれたエルフの大魔法使い。 全知全能の女神にもっとも近いとされる力の持ち主で、大陸魔法協会の創始者。苛烈にして尊大な性格だが高慢ではなく、格下のものであっても聞くべきと判断した意見は素直に聞き入れる。フリーレンとは大師匠と孫弟子の関係にあるが、魔法使いとして目指す方向性が違うため仲はあまり良くない。
Read Article
ゼンゼ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ゼンゼとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。大陸全土でも45人しかいない一級魔法使いの1人で、髪の毛を自在に操る特殊な魔法を操る。 主人公のフリーレンが参加した一級魔法使い試験で試験官を務め、「零落の王墓」と呼ばれる未踏の迷宮の攻略を参加者に課す。この結果を見届けるためゼンゼ自身も迷宮に踏み入り、彼らの奮戦を見届けた。平和主義者を自称しているが、一級魔法使いを目指す中で命を落とす者の犠牲については許容するなど、責務に忠実かつ厳しい性格である。
Read Article
水鏡の悪魔/シュピーゲル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
水鏡の悪魔(シュピーゲル)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場する魔物の一種。一級魔法使い試験の二次試験では、この魔物を攻略するために本来競争相手である参加者たちが手を組むこととなった。 自分に近づいた人間の複製体を作り出し、これを操る力を持つ。この複製体は元となった人物とまったく同じ力を持つ上に、水鏡の悪魔の魔力が続く限りいくらでも作ることが可能。作中では零落の王墓と呼ばれる迷宮の最深部に巣食い、魔王討伐の英雄フリーレンの複製体を作って猛威を振るった。
Read Article
血塗られし軍神リヴァーレ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
血塗られし軍神リヴァーレ(ちぬられしぐんしんリヴァーレ)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。人類側にもその名を広く知られた大魔族で、「魔族最強の戦士」を自負する猛者。 数百年を生きる大物魔族たちを前に自身を「老いぼれ」と称するなど、魔族としても非常に長命の人物。戦闘狂的な気質を持ち、強い戦士との戦いには嬉々として臨む。主要人物の1人であるシュタルクの故郷の村を襲撃し、彼以外の一族を皆殺しにした。
Read Article
ヴィアベル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ヴィアベルとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。魔王軍残党と長年戦い続けてきた北部魔法隊の隊長であり、その経歴に見合う高い戦闘能力を持つ。 強面で言動も荒々しく、必要だと判断した殺しは躊躇なく実行する。しかし不要な戦いは避けるなど軍人としては良識的で、戦いを離れれば面倒見の良さや気配りの上手さを発揮する二面性のある人物。一級魔法使い試験に参加した中でも屈指の猛者として注目される一方、主人公フリーレン一行の戦士シュタルクを熱心に自軍にスカウトする。
Read Article
フェルン(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
フェルンとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。勇者と共に魔王討伐を果たした僧侶ハイターに引き取られた戦災孤児で、彼の死後は同じく勇者一行の一員であるエルフの魔法使いフリーレンの弟子となった。 フリーレンも認める素質の持ち主で、十代前半にして「1人前の魔法使い」へと成長。普段はだらしないフリーレンの私生活を支え、約束を破ると叱るなど一行の母親役を務める。旅仲間のシュタルクに対しては信頼と好意を寄せているが、後者については自覚していない。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『葬送のフリーレン』の概要
- 「黄金郷ヴァイゼの戦い」とは
- 「黄金郷ヴァイゼの戦い」までの経緯・因縁
- マハトの目指した理想
- 魔族の知らない感情
- ヴァイゼの守護者
- 黄金郷の誕生
- 宮廷魔法使い最後の挑戦
- 「黄金郷ヴァイゼの戦い」の展開・流れ
- 師弟の対話
- フリーレン一行の到着
- マハトの解放
- 黄金郷の終焉
- 悪友との別れ
- 「黄金郷ヴァイゼの戦い」のその後の影響
- 「黄金郷ヴァイゼの戦い」の重要な魔法・戦術
- 万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)
- 呪い返しの魔法(ミスティルジーラ)
- 人を殺す魔法(ゾルトラーク)/一般攻撃魔法(いっぱんこうげきまほう)
- 「黄金郷ヴァイゼの戦い」の重要人物・キャラクター
- 人類側戦力
- フリーレン
- デンケン
- フェルン
- シュタルク
- 魔族側戦力
- 黄金郷のマハト(おうごんきょうのマハト)
- ソリテール
- その他
- グリュック
- ゼーリエ
- レルネン
- 「黄金郷ヴァイゼの戦い」の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- グリュック「楽しかったよ。マハト」
- フリーレン「万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)は、今この瞬間、“呪い”ではなくなった」
- マハトとグリュックの別れ
- 『葬送のフリーレン』の名勝負のまとめ記事