葬送のフリーレンの名言・名セリフ／名シーン・名場面まとめ

『葬送のフリーレン』の概要

『葬送のフリーレン』とは、山田鐘人（原作）とアベツカサ（作画）による漫画作品。魔王を討伐した勇者一行の“その後”を描いた物語である。主人公はエルフの魔法使いフリーレン。彼女は勇者ヒンメル一行の一員だった。エルフという種族は長命で広く知られており、フリーレン自身もまた千年を超える時を生きている。彼女はかつては人間の短い生涯に意味を見出すことができず、10年に及ぶ魔王討伐の旅も、彼女にとってはほんの一瞬の出来事だった。
しかし、50年の時を経て再会したヒンメルの老いた姿と、共に過ごした日々がかけがえのない素晴らしい時間であったという言葉に、フリーレンは初めて人間との繋がりの大切さに気づく。彼女はヒンメルとの別れを通じて、自らが人間との関わりを避けてきたこと、仲間たちを知ろうとしなかったことを深く悔いる。
ヒンメルの葬儀をきっかけに、フリーレンは人間を理解しようと決心する。彼女はかつての仲間であるハイターの養女のフェルンと共に、趣味である魔法収集を行いながら、かつての仲間たちとの旅の足跡を辿る。そして彼らが彼女のために様々な形で繋がりを残してくれていたことに気付いていく。本作品は、王道とされる魔王を倒し世界を救う物語ではなく、魔王を倒し勇者が寿命を全うした後の物語だ。通常の作品では見られない名言が登場する。

フリーレンの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「人間の寿命は短いってわかっていたのに…なんでもっと知ろうは思わなかったんだろう…」

共に旅をした勇者ヒンメルの葬送の儀を終えた後、フリーレンが涙ながらに「人間の寿命は短いってわかっていたのに…なんでもっと知ろうは思わなかったんだろう…」と後悔を口にした。永遠の別れを通じて彼女はヒンメルとの旅が尊いものであり、今まで自分が彼のことを知ろうとしていなかったことに気づく。フリーレンはヒンメルについて知る努力を怠った過去に対する後悔から、人間を理解しようとする旅に出る決意を固める。人間であれば誰しもが限られた生涯の中で後悔しないように生きるべきであると考えさせる言葉だ。

「”なんで今更”って思っているでしょ？私は今の話をしているんだよ」

僧侶ザインが自身の兄と村の状況を理由に旅立ちを躊躇している場面において、フリーレンは彼に「”なんで今更”って思っているでしょ？私は今の話をしているんだよ」と言って。この言葉はかつて自分がヒンメルから魔王を倒し世界を救う旅への参加を誘われた時に断るつもりでいた彼女に向けられた言葉であり、その言葉をかつての自分と同じく旅立ちに悩むザインに送った。過去に縛られず今の自身の思いや考えの元、新たな挑戦を始めるための勇気を与える言葉だ。

「お前が死ぬまでにやるべきことは、あの子にしっかりと別れを告げて、なるべくたくさんの思い出を作ってやることだ」

勇者一行の1人である僧侶のハイターが病に倒れ、自らの死の瞬間を我が子の如く思っているフェルンに見せたくないという思いを抱いている時、フリーレンは「お前が死ぬまでにやるべきことは、あの子にしっかりと別れを告げて、なるべくたくさんの思い出を作ってやることだ」と言う。
ハイターが衰弱の一途を辿りながらも、最後までかっこよく振る舞おうとする様子に対し、フリーレンはきちんとしたお別れの時間を持つことを勧めている。彼女自身が長寿故に過去に何度も寿命による別れを経験してきたため、彼女の言葉には一層の重みが込められている。

「やっぱりお前達魔族は化け物だ。容赦なく殺せる」

フリーレンが魔王直属の幹部「七崩賢」の1人、断頭台のアウラとの戦いで、フリーレンはアウラの操る兵士を解除魔法で無力化していった。それを見てアウラは前は以前戦った時は派手に魔法で吹き飛ばしていたのに、なぜわざわざ消耗の激しい高度な解除魔法を使っていくのかと聞き、フリーレンは「後でヒンメルに怒られたんだよ」と答えた。そしてアウラは「ならますます、こんなことする必要ないでしょ」と言いフリーレンが「どうして？」と聞くと、アウラは「ヒンメルはもういないじゃない」と言った。それを聞いてフリーレンは「やっぱりお前達魔族は化け物だ。容赦なく殺せる」と、普段は感情をあまり表に出さない彼女からは想像もつかない強い言葉を口にした。ヒンメルの生き様や思いも魔族にとっては無意味なものだった。これは人間と魔族の本質の違いを如実に示している。フリーレンがこれまで幾多の魔族と戦い、その本質を知り尽くしているからこそ、この言葉には重みがある。

「コミュニケーションはチームワークを高めるんだよ」

魔族討伐の任務中、フリーレンの新しい旅の仲間である弟子フェルンと1級魔法使いメトーデと共に行動している最中、フリーレンは突如として「会話を交わしながら進もう」と提案する。
フェルンは緊張感を損なうフリーレンの提案に驚き「そんなんでいいんですか？」と尋ねるが、フリーレンは「コミュニケーションはチームワークを高めるんだよ」と答え、余裕の表情を見せる。その時の彼女の顔は描かれていないが、おそらくドヤ顔である。このシチュエーションはさておき、コミュニケーションの重要性を説く彼女の言葉は、日常生活においても心に留めておくべきである。

勇者ヒンメルならそうした。

作中で最も印象深い名言と言えば、「勇者ヒンメルならそうした」という言葉だろう。人々が何か重要な決断を下さなければならない時、人生の岐路に立たされた時、心に浮かぶヒンメルの生き様や信念。勇者ヒンメルの生き様は人々に計り知れない影響を与えている。勇者ヒンメルの名を冠することで人々は勇気を出し、他者を助けることができる。フリーレンだけでなく、ハイターやアイゼンも同じ言葉をたびたび口にしている。勇者ヒンメルは死してなお人を助けているのだ。

フリーレン（葬送のフリーレン主人公）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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フリーレンとは、原作：山田鐘人、作画：アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。物語の主人公であり、かつて勇者ヒンメルや仲間たちと共に魔王を倒して世界に平和をもたらした魔法使い。見た目は幼いが、エルフと呼ばれる長命種の存在で、年齢は1000歳を超えている。
冷静沈着で感情の起伏に乏しい。魔法使いとしては最上位クラスの実力者で、多くの魔族を葬ったことから「葬送のフリーレン」の異名を持つ。勇者ヒンメルの葬儀の際、自分が彼のことを何も知らないことに愕然とし、人間を知るための旅に出る。

ヒンメルの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「人はどうでもいいことに命を懸けない」