デンケン(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
デンケンとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。一兵卒の立場から宮廷魔法使いへと成り上がった傑物で、北側諸国においてもっとも大きな権力を持つ魔法使いである。
城塞都市ヴァイゼで生まれ、大魔族黄金郷のマハトを師として成長する。デンケンが妻と死別した後、師のマハトがヴァイゼの土地と民を黄金へと変える事件が発生。マハトには勝てないと事態を静観するも、人生の最晩年になって「妻の墓参りをしよう」と思い立ち、彼女の眠るヴァイゼの解放のためマハトと死闘を繰り広げた。
レクテューレは生来体が弱く、その体質を改善するには莫大な金が必要だった。デンケンはそれを手に入れるために出世街道を邁進し、ついに妻を救うのに十分な金を手に入れるだけの地位を我が物とするも、その叙勲式の夜にレクテューレの訃報を受け取る。
妻を失った後、彼女との思い出の残るヴァイゼに帰るのも忍びなく、故郷を離れて自分の仕える国のため民のため力を尽くす。同期のレルネンとは気の合う友人となっていたが、彼は臆病なようで意外と我が強く、次第に政敵を増やして失脚。デンケンはなんとか彼を救おうと方々に掛け合ったが、最終的にはレルネン自身に「これ以上自分を庇えば君も立場を失う」と感謝されつつも諦めるように諭され、国を去る彼を黙って見送る。
それから間もなくして神話にも等しい大昔から生きるエルフの大魔法使いゼーリエが大陸魔法協会を設立。「大陸魔法協会の規定する一級魔法使いとなった者には、それがどのようなものでも望む魔法を授ける」と触れ回り、レルネンがその最初の1人となる。ゼーリエが授ける魔法の中には、レクテューレの体を治せるものもあった可能性が高く、「どうして今なのか、もう少し早く設立してくれていれば」とデンケンを嘆かせた。
数年の後、グリュックが老いによって人生を終えようとしていることを察したマハトが、「長年共に過ごしてきたグリュックとヴァイゼの人々を裏切れば“罪悪感”を感じられるかもしれない」と考え、ヴァイゼの土地と民を黄金へと変える事件が発生。デンケンは「故郷を救いたいがマハトには勝てない」と判断し、ヴァイゼごと封じられることとなったマハトを静観する。
一級魔法使い試験
長年の功績が認められ、デンケンは大陸北部の大国の宮廷魔法使いとなる。「北方諸国でもっとも大きな権力を持つ魔法使い」として広くその名と実力を知られる一方、マハトと共に封じられたままのヴァイゼと、1度も足を運んでいないレクテューレの墓のことを年々気に掛けるようになっていく。
やがて人生の最晩年に差し掛かったデンケンは、ヴァイゼを中心に少しずつ拡大を続けていた黄金化現象が自身の生家をも飲み込んだことをレルネンから聞き、「死ぬ前にレクテューレの墓参りをしたい」と唐突に思い立つ。これはヴァイゼを救うためでも、マハトに勝てると思ったわけでもなく、「自分は結局妻も守れず、マハトも倒せず、故郷も救えない弱い存在だった」と己に言い聞かせるためのものだった。
この頃にはヴァイゼは禁足地となっており、ここに向かうためには大陸魔法協会の規定する一級魔法使いの資格が必要だった。デンケンは実力的には一級魔法使いとして相応のものを持っていたが、魔法使いとしての権威には興味が無く、今まで一級の試験を受けてはいなかった。改めてその資格を得るべく、デンケンは一級魔法使いが開催される魔法都市オイサーストへと向かう。
今回の一級魔法使い試験の一次試験は、出会ったばかりの魔法使い同士がチームを組んで臨む形式だった。デンケンは魔法都市オイサーストで魔法の道具屋を営む実力派魔法使いのリヒター、まだ若く未熟だが素直で優しい魔法使いラオフェンの2人と組むこととなる。
一次試験
開始直前に明かされた一次試験の内容は、「チームに1人の脱落者もいない状態で、結界で閉ざされた一定の空間の中で制限時間までに隕鉄鳥(シュティレ)を確保する」というものだった。隕鉄鳥は魔力探知に引っかからず、極めて頑強かつとんでもなく素早いという特徴があり、捕まえるとなると非常に厄介な存在だった。
参加者の1人であるエルフの魔法使いフリーレンが、結界内部のほとんどの水場で派手に魔法を使ったのを見たデンケンは、「大量の魔力の痕跡を警戒して、もうあの水場に隕鉄鳥は近づいてこない。彼女には隕鉄鳥を捕まえるなんらかの策がある」と推測。チーム全員でフリーレンのチームを追跡することを決める。
果たしてフリーレンは魔力の痕跡が残っていない水場に隕鉄鳥を誘い込み、これを見事に確保。頃合い良しと見たデンケンに指示されて、ラオフェンがフリーレンから隕鉄鳥を奪って早々に撤退する。魔法で高速で移動できるラオフェンに隕鉄鳥を確保させ、デンケンとリヒターがフリーレンのチームを足止めするという策だった。デンケンはフリーレンが魔王を討伐した英雄の1人であることを見抜いていたが、それでも「自分なら足止めできる」と判断して真っ向勝負を挑む。しかしフリーレンの力はデンケンの想定を大きく上回っており、先に魔力を使い果たして敗北。彼を助けようと咄嗟に飛び出したラオフェンもあっさりとフリーレンに捕まり、リヒターもフリーレンの仲間たちに敗れ、隕鉄鳥は奪い返されてしまう。
一次試験のタイムリミットが迫る中、「これで終わりだ」と諦めるリヒターに対し、デンケンは最後まで足掻くことを主張。メンバーに脱落者が出て一次試験突破の目が無くなったチームから、殴り合いでむりやり隕鉄鳥を奪うという乱暴な策に出る。結果としてこれは成功し、デンケンはリヒターやラオフェンと共にギリギリで一次試験を突破する。
思い出の店の味
一次試験から二次試験の間は3日ほど空けられる形となり、その間デンケンはオイサーストで羽を伸ばす。デンケンは過去にレクテューレと一緒に食事したレストランを探すも、土地勘が無くて見付けられずにいた。
そこでデンケンは、どういう経緯でかラオフェンを伴ってリヒターの店を訪れる。この街出身のリヒターなら目当てのレストランのことを知っているだろうとの判断だった。リヒターは「二次試験では競い合う仲になるのに、お前に力を貸してやる道理はない」と突っぱねるが、デンケンはしれっと「今後も魔法使いを続けるなら、自分の関心を買っておくのが賢い選択だ」と利益をぶら下げて彼を誘導。リヒターはこれをもっともだと判断し、レストランでの食事が奢りかどうかを確認しつつ、彼の頼みを引き受ける。
レストランでは一次試験で煮え湯を飲まされたフリーレンたちも食事をしていたが、デンケンは「ケンカをしにきたわけではない」とリヒターやラオフェンを諭して食事を楽しむ。ラオフェンに対してはドーナツを買ってあげたり、「野菜も食べなさい」と見守ったり、完全に祖父のような目線で接しており、リヒターを呆れさせていた。
二次試験
二次試験の内容は、「とある未踏の地下迷宮を最下層まで踏破する」というものだった。試験官は一級魔法使いのゼンゼで、迷宮内にはそれほど危険な魔物もおらず、比較的安全なものになるはずだった。
しかし、迷宮深部に敵対する者の精巧な複製を作り出す水鏡の悪魔(シュピーゲル)がいたことで、安全だと思われていた二次試験は一気に危険度が跳ね上がる。二次試験にも参加したフリーレンの実力は、今回の試験の参加者どころかすでに一級魔法使いの資格を得た者たちと比べても圧倒的に格上だった。
デンケンは「特にそういう指示はないが、チームを組んで挑戦した方が効率がいい」と周囲に提案し、これに賛同したリヒターやラオフェンと共に迷宮に挑戦。デンケンの指揮力で真っ先に迷宮最深部に辿り着くも、そこにフリーレンの複製がいることに気付いて突入を断念する。遅れてやってきたフリーレンや他の挑戦者たちと協力し、自分にとって倒しやすい魔法使いの複製体を相手取ることとなる。
デンケンはその力量と経験からリーダー的立場で協力してくれた魔法使いたちを導き、自分の複製体との戦いに専念するフリーレンとその弟子フェルンをサポート。リヒターは途中で脱落するも、ラオフェンやその他の多くの魔法使いと共に二次試験を突破する。
三次試験
大量の二次試験突破者が出たことは、試験を開催した大陸魔法協会の側でも物議をかもした。特にその長であるエルフの大魔法使いゼーリエは、「フリーレンが参加したせいで、二次試験が参加者たちの正確な力量を測る場に成り得なかった」と憤慨。予定していた三次試験ではさらなる犠牲が出兼ねないとして、試験内容を自身との面接に急遽変更する。
二次試験突破者が1人ずつゼーリエに呼び出されて合否を直接伝えられる中、デンケンの番がやってくる。ゼーリエはデンケンと顔を合わせるなり「お前の力量は知っているが、老境の燃えカスに用は無い。若い時のお前に会いたかった」と吐き捨てるが、次いで「今この瞬間まではそう思っていた」と笑む。
デンケンはゼーリエと対面するなり「この全知全能に近い魔法使いをどうやって倒すか」を一瞬思案し、すぐに無理だと諦めていた。「これほどの力の差があるのを理解しておきながら私を“倒そう”と考える、それ自体がお前がまだ野心に満ち溢れている証拠だ」として、ゼーリエはデンケンに合格の判定を出す。
これにより一級魔法使いとなったデンケンは、ゼーリエに「呪い返しの魔法」(ミスティルジーラ)を授けてほしいと要求する。これは万物を黄金に変える呪いの力を持つマハトと戦うことを想定した準備の1つだった。ゼーリエはこれを承諾し、自身の持つ「呪い返しの魔法」をデンケンに譲り渡す。
黄金郷の解放
ヴァイゼへと向かう支度を整えたデンケンは、自分をヴァイゼごとマハトを封じている結界の管理者にするよう大陸魔法協会に要求。彼の目的を察していたレルネンの協力もあってこの願いは叶えられ、デンケンは現在は「黄金郷」と呼ばれるヴァイゼへと赴く。
デンケンの性格をよく知るレルネンは、彼が「マハトと戦うつもりはない、そもそも勝てる相手ではない。人生の最後に妻の墓参りをして故郷の様子を眺めたいだけだ」と口では言いつつ、実際に黄金郷を見たらそれだけではすまないだろうことを見越していた。
「今こそ若い頃の恩を返す時だ」と考えたレルネンは、デンケンに可能な限り協力することを決意し、精神操作魔法の専門家であるエーデルという魔法使いと共に先んじて黄金郷の中へと突入。同時に自分が動かせる中でもっとも強力な魔法使いであるフリーレンとその弟子フェルン、彼女たちの旅の仲間で戦士のシュタルクに個人的な依頼を出し、デンケンの下へと向かわせる。
レルネンの協力
かつてマハトは、グリュックと敵対するヴァイゼの貴族たちによって支配の石環という魔法の道具を身につけさせられていた。これによりマハトは「ヴァイゼの民に“悪意”を抱いた瞬間に死ぬ」という制約を課せられており、レルネンは「恐らく支配の石環は故障しており、エーデルの魔法でこの機能を修復すればマハトを倒すことができる」と予想していた。
しかし実際は支配の石環は壊れておらず、マハトは最初からヴァイゼの民になんら悪意を抱いていなかった。あての外れたレルネンが撤退に転ずる中、一瞬の隙を突いてエーデルがマハトの100年分の記憶を写し取ることに成功。遅れてやってきたデンケンはレルネンからこの顛末を報告された上でエーデルが写し取ったマハトの記憶を受け取り、これを解析しながら彼の弱点を探っていく。
マハトとの対話
人間とは精神構造の異なるマハトの記憶の解析が難航する中、デンケンは密かに黄金郷へと立ち入り、レクテューレの墓参りに向かう。本人はこれを「自分の無力さを認めることで、全てを諦める」ために行うつもりだったが、かつて愛する妻とすごした頃のままのヴァイゼの街並みと、何が起きたのかも分からないまま黄金の像と化して眠り続ける当時と変わらぬ街の人々を見て衝撃を受け、「これをこのままにしていては死んでも死に切れない」と考える。
一方、デンケンがヴァイゼに帰ってきたことを察したマハトは彼に接触。かつてグリュックに仕えていた頃と同様に礼節をもって対応し、グリュックの館に招いてもてなすことまでしてみせる。これはデンケンを愚弄しているわけではなく、「今のデンケンの心境を理解することで、“悪意”や“罪悪感”を知る手掛かりになるのではないか」という、真に人間との共存を望むマハトの探求心からの行動だった。
黄金化されたままの街の人々を見てしまったデンケンは、彼らを助けられなければマハトを倒しても意味は無いと判断。マハト攻略の糸口をつかみたい思いもあって毎日のように黄金郷へと入り、彼と対話して帰ることを繰り返す。
増援の到着
デンケンがマハトとの対話を繰り返す中、フリーレン一行が到着。事情を聞いたフリーレンは、自身もかつてマハトに負けたこと、今でも勝てると思えないことを理由に協力を渋るが、デンケンのヴァイゼ解放に懸ける想いを知って「逃げるのはいつでもできるし、やれるだけやってみよう」とマハトの記憶の解析の手伝いを申し出る。
この頃、マハトもかつての知り合いの来訪を受けていた。ソリテールというその女魔族は、マハトに匹敵するほどの力の持ち主で、「人間と魔族の共存は不可能」だと判断していた。しかしだからこそマハトが「人類との共存」という命題に対してどんな結論を出すのかに強い興味を抱き、彼をサポートしに現れたのだった。
フリーレンは受け取った記憶を精査して、マハトの使う黄金化の呪いこと「万物を黄金に変える魔法」(ディーアゴルゼ)の解呪方法を編み出そうとする。そのために脳を使い過ぎて日常生活もままならない彼女をフェルンたちが支える一方、ソリテールはヴァイゼを覆う結界を解析してこれを解除しようと試みる。
双方ともに“2か月ほどかかる”と見ていたこの作業は、ソリテールの側がわずかに早く完了。デンケンたちはフリーレンという最強の戦力を欠いたまま、マハトとソリテールを相手に戦わざるをえない状態に追い込まれる。
師との対決
マハトは未だに人類との共存を諦めてはいなかったが、デンケンとの対話でも何も得られなかった以上この地でできることはもう無いとも考えており、ソリテールと共にヴァイゼを立ち去ろうとしていた。マハトという脅威に自由を与えるわけにも、黄金化させられた人々を救うためにも彼を逃がすわけにいかないデンケンは、フェルンやシュタルクと共にその前に立ちはだかる。ソリテールの相手をフェルンたちに任せると、デンケンはマハトとの師弟対決に臨む。
マハトは自分を倒すために研鑽を積んできたデンケンの力量に感嘆するが、あまり手間取ってもいられないと「万物を黄金に変える魔法」を発動。デンケンがこれに「呪い返しの魔法」で対抗すると、マハトは「万物を黄金に変える魔法」を発動しっぱなしにするという強引な方法で彼を仕留めにかかる。
「呪い返しの魔法」での防御を続けるデンケンだったが、このままでは先に自分の魔力が尽きると判断。せめて巻き込む形になってしまったフリーレンたちだけでも逃がそうとするが間に合わず、フェルンやシュタルク共々黄金へと変えられてしまう。
フリーレンも同じく黄金化するが、このタイミングで彼女が続けていた解析作業が完了。「万物を黄金に変える魔法」を解除する魔法を完成させたフリーレンはまず自身を、ついで近くで黄金化していたデンケンを元の状態へと戻す。
果たされた約束
「万物を黄金に変える魔法」が破られたことを知ったマハトは、今さらながらフリーレンを「生かしておくわけにはいかない存在」だと認識して抹殺しようとする。デンケンはここに割って入り、「マハトを討つ役目は自分にやらせてくれ」とフリーレンに懇願。彼女がこれを受け入れてソリテールを相手取ったことで、師弟対決の第2幕が上がる。
この時デンケンはフリーレンの編み出した魔法のお陰で「万物を黄金に変える魔法」が効かない状態となっていたが、マハトはそれを見るなり周囲の土砂を黄金化して無数の金属片として相手に叩きつけるという戦法を披露。これに対してデンケンは、マハトが黄金郷に封じられている間に人類が同族の命を使って研究と研鑽を重ねてきた魔族の魔法「人を殺す魔法」(ゾルトラーク)で反撃。懸命に食い下がるが、攻撃パターンを変えて接近戦を仕掛けてきたマハトに胸を刺されてついに膝を突く。
マハトが勝利を確信した刹那、黄金郷にかけられていた呪いの全てが解除される。この時フリーレンもソリテール相手に苦戦しており、イチかバチか“自由を取り戻したフェルンたちによる奇襲”に期待して全力で呪いを解除したのだった。フリーレンの思惑通りにソリテールが倒される一方、さすがのマハトも何が起きているか分からず混乱し、その隙を突いてデンケンが放った渾身の「人を殺す魔法」がマハトの心臓を貫く。
自らの死を悟ったマハトは、倒れるデンケンにトドメも刺さずに逃走。「死は免れないというのに、今さらどこに行こうというのか」と自分でも首を傾げながら無意識に向かった先には、黄金化から解放されて戸惑うグリュックの姿があった。グリュックは致命傷を負ったマハトを見て何が起きたのかを悟り、敬意と警戒と信頼と共犯意識で結ばれた彼と別れの言葉を交わす。「ここまで来て逃がすわけにはいかない」と必死に追いかけてきたデンケンによってマハトは討たれ、ここに黄金郷は解放される。
目の前に現れた老人が自分の娘婿であることに気付いたグリュックが、彼を急いで手当てするよう兵士たちに命じたことで、デンケンはなんとか一命を取り留める。グリュックがマハトを利用して進めていた街の政治の健全化はデンケンの権力を用いてより強力に推し進められ、ヴァイゼは新たな一歩を踏み出していく。フリーレンたちも街の英雄として迎え入れられ、ゆっくりと療養した後に、彼女たちの本来の目的である大陸の北の果てを目指して旅立っていった。
全てが終わった後、デンケンは改めてレクテューレの墓を訪れる。最後の最後まで醜く足掻いて、足掻き続けて、その末に在りし日の故郷の姿を取り戻したデンケンは、亡き妻に向かって誇らしげな笑みを浮かべ、自身の帰還を報告するのだった。
デンケン(葬送のフリーレン)の関連人物・キャラクター
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「フリーレン構文」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いの活躍を描いた『葬送のフリーレン』を元ネタとするネットスラング。 主人公で1000年以上の時を生きるフリーレンの、「長く生きている」からこそのトンチンカンな反応を、現実の高齢オタクのあるあるになぞらえたジョークである。 「“人間を知る”ための旅をしているフリーレンが、どうでもいいか知らない方がいいような知識に興味を持つ」というパターンも存在し、これも同じ名で呼ばれている。 ここでは2種類の「フリーレン構文」を紹介する。
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ヒンメル理論/ヒンメル構文とは!?元ネタ・使い方・トリビア・反応など徹底解説!
「ヒンメル理論/ヒンメル構文」とは、人間を知るための旅を続けるエルフの魔法使いの活躍を描いた『葬送のフリーレン』を元ネタとするネットスラング。 作中で魔王討伐を果たした勇者ヒンメルは、その高潔な人柄で仲間たちに感銘を与え、彼らの人生にも大きな影響を及ぼした。ヒンメルの死後、その仲間たちは誰かに手を差し伸べては「ヒンメルならそうした」と語り、共に旅をした偉大な勇者に恥ずかしくない人間であろうと努めていく。ヒンメル理論はこれを現実に持ち出して、何かを実行する時に唱えて勇気を奮い起こすものである。
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ファンタジーの定番「ドワーフ」とは!?元ネタ・特徴・能力・有名キャラクターを徹底解説!
ドワーフとは、ファンタジー風の異世界を舞台とする作品にたびたび登場する、人間に近い姿をした「亜人」と呼ばれる種族の1つである。もともとは北欧神話に登場する妖精の一種で、『指輪物語』や『ロードス島物語』といった作品で取り上げられながら設定が整理されていった。 ドワーフは小柄で屈強な体を持ち、手先が器用で鉱物の加工を得意とする。酒を好み、髭が長く、偏屈なところはあるが人間に対して友好的である。ここでは、ファンタジー物の作品では定番のキャラクターであるドワーフについて解説していく。
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葬送のフリーレンの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『葬送のフリーレン』とは、山田鐘人(原作)とアベツカサ(作画)による漫画作品。 10年の歳月を費やして魔王を打倒し世界を救った勇者一行。その50年後、勇者ヒンメルは昔の仲間たちと再び集い、人生の幕を閉じた。 その一行の中にいたエルフのフリーレンは、その長寿な種族の性質上、人間と深く交わることがほとんどなかった。しかし、10年という歳月を共に生きた友の訃報を受け、彼女は人間と交流し理解しようという決意を固める。 勇者一行や勇者に助けられた者たちなどの多くの名言・名セリフが登場する。
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ミリアルデ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ミリアルデとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。殺されない限りは不老不死に近い存在であるエルフの女性。 過去に「“なんの価値もないゴミ”を、そうとは知らずに人生を懸けて探し求めた」ことがあるらしく、その反動でか無気力で無味乾燥な性格。自分と同じような人生を歩む者が現れることを期待したのか、不味いことで話題になっていた皇帝酒を「最上の名酒」と称える碑文を残した。ミリアルデは主人公フリーレンの知り合いだが、本人が今どこで何をしているかは不明。
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ユーベル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ユーベルとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。魔法都市オイサーストで開催される一級魔法使い試験に参加した、殺戮に忌避感を抱かない危険な女魔法使いである。 本人が“切れる”と認識したものを問答無用で両断する「大体なんでも切る魔法」の使い手で、2年前の二級魔法使いでは試験官の魔法使いを殺害して失格している。その後一級魔法使い試験に挑戦し、主人公のフリーレンやその弟子フェルンと協力してこれを突破する一方、参加者の1人であるラントに興味を抱いて近づいていく。
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終極の聖女トート(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
終極の聖女トート(しゅうきょくのせいじょトート)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。人類側にも広くその名を知られた大魔族ながら、戦いを好まず魔法の探求に勤しむ変わり者である。 魔王の打倒を目指す勇者ヒンメル一行を討伐するため集められた4名の大魔族の1人。しかし招集には応じておきながら、「戦うのは苦手」といって1人引き返してしまう。この時点でなんらかの呪いを無差別に振り撒いており、「100年後には私の呪いが星全体を覆い尽くす」と豪語した。
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クラフト(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
クラフトとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。1000年以上の時を生きるフリーレンよりさらに高齢のエルフで、女神を信仰する武道僧(モンク)である。 記憶にも記録にも残らない古の昔、仲間たちと共になんらかの偉業を果たす。それがどのようなものかは作中で語られていないが、自分たちの過去がこの世から忘れられていくことを憂いたクラフトは、人間たちの信仰対象である女神を崇め始める。長い旅の中で偶然フリーレンと出会い、数百年後の再会を予感しつつ別れた。
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フリーレン(葬送のフリーレン主人公)の徹底解説・考察まとめ
フリーレンとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。物語の主人公であり、かつて勇者ヒンメルや仲間たちと共に魔王を倒して世界に平和をもたらした魔法使い。見た目は幼いが、エルフと呼ばれる長命種の存在で、年齢は1000歳を超えている。 冷静沈着で感情の起伏に乏しい。魔法使いとしては最上位クラスの実力者で、多くの魔族を葬ったことから「葬送のフリーレン」の異名を持つ。勇者ヒンメルの葬儀の際、自分が彼のことを何も知らないことに愕然とし、人間を知るための旅に出る。
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ヒンメル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ヒンメルとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。僧侶ハイター、戦士アイゼン、そしてエルフの魔法使いフリーレンと共に魔王を討伐した勇者。この冒険は物語の本筋からすると過去の出来事で、ヒンメル自身は第1話で老衰により死亡する。 ポーズにこだわった銅像を各地に残すなどナルシスト的なところもあるが、困っている人を見掛ければ旅の途中だろうと助けて回る善良にして高潔な人物。フリーレンには好意と憧れの混じった感情を抱いていたが、それを明かさぬまま息を引き取った。
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エーレ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
エーレとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。一級魔法使いの祖父を持つ、魔法学校を首席で卒業した才媛である。 幼い頃にヴィアベル率いる北部魔法隊に自身の街を救われ、この時の経験と祖父の影響で自身も魔法使いを志す。後に一級魔法使い試験の会場で偶然ヴィアベルと再会したエーレは、彼と共にこれに参加。奮戦するも、結局は三次試験で失格する。しかしヴィアベルの人柄を改めて知って気に入ったのか、以降エーレは彼と行動を共にして相棒のごとく振る舞うようになる。
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ゼーリエ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ゼーリエとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。1000年以上前から生きているフリーレンをも子供扱いする、神話にも等しい時代に生まれたエルフの大魔法使い。 全知全能の女神にもっとも近いとされる力の持ち主で、大陸魔法協会の創始者。苛烈にして尊大な性格だが高慢ではなく、格下のものであっても聞くべきと判断した意見は素直に聞き入れる。フリーレンとは大師匠と孫弟子の関係にあるが、魔法使いとして目指す方向性が違うため仲はあまり良くない。
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ゼンゼ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ゼンゼとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。大陸全土でも45人しかいない一級魔法使いの1人で、髪の毛を自在に操る特殊な魔法を操る。 主人公のフリーレンが参加した一級魔法使い試験で試験官を務め、「零落の王墓」と呼ばれる未踏の迷宮の攻略を参加者に課す。この結果を見届けるためゼンゼ自身も迷宮に踏み入り、彼らの奮戦を見届けた。平和主義者を自称しているが、一級魔法使いを目指す中で命を落とす者の犠牲については許容するなど、責務に忠実かつ厳しい性格である。
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水鏡の悪魔/シュピーゲル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
水鏡の悪魔(シュピーゲル)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場する魔物の一種。一級魔法使い試験の二次試験では、この魔物を攻略するために本来競争相手である参加者たちが手を組むこととなった。 自分に近づいた人間の複製体を作り出し、これを操る力を持つ。この複製体は元となった人物とまったく同じ力を持つ上に、水鏡の悪魔の魔力が続く限りいくらでも作ることが可能。作中では零落の王墓と呼ばれる迷宮の最深部に巣食い、魔王討伐の英雄フリーレンの複製体を作って猛威を振るった。
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血塗られし軍神リヴァーレ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
血塗られし軍神リヴァーレ(ちぬられしぐんしんリヴァーレ)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。人類側にもその名を広く知られた大魔族で、「魔族最強の戦士」を自負する猛者。 数百年を生きる大物魔族たちを前に自身を「老いぼれ」と称するなど、魔族としても非常に長命の人物。戦闘狂的な気質を持ち、強い戦士との戦いには嬉々として臨む。主要人物の1人であるシュタルクの故郷の村を襲撃し、彼以外の一族を皆殺しにした。
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ヴィアベル(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
ヴィアベルとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。魔王軍残党と長年戦い続けてきた北部魔法隊の隊長であり、その経歴に見合う高い戦闘能力を持つ。 強面で言動も荒々しく、必要だと判断した殺しは躊躇なく実行する。しかし不要な戦いは避けるなど軍人としては良識的で、戦いを離れれば面倒見の良さや気配りの上手さを発揮する二面性のある人物。一級魔法使い試験に参加した中でも屈指の猛者として注目される一方、主人公フリーレン一行の戦士シュタルクを熱心に自軍にスカウトする。
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目次 - Contents
- デンケン(葬送のフリーレン)の概要
- デンケン(葬送のフリーレン)のプロフィール・人物像
- デンケン(葬送のフリーレン)の魔法・能力
- 竜巻を起こす魔法(ヴァルドゴーゼ)
- 風を業火に変える魔法(ダオスドルグ)
- 裁きの光を放つ魔法(カタストラーヴィア)
- 人を殺す魔法(ゾルトラーク)/一般攻撃魔法(いっぱんこうげきまほう)
- 防御魔法(ぼうぎょまほう)
- 飛行魔法(ひこうまほう)
- 呪い返しの魔法(ミスティルジーラ)
- デンケン(葬送のフリーレン)の来歴・活躍
- 父母と師と恋人
- 妻と故郷の喪失
- 一級魔法使い試験
- 一次試験
- 思い出の店の味
- 二次試験
- 三次試験
- 黄金郷の解放
- レルネンの協力
- マハトとの対話
- 増援の到着
- 師との対決
- 果たされた約束
- デンケン(葬送のフリーレン)の関連人物・キャラクター
- ヴァイゼ関係
- マハト
- グリュック
- レクテューレ
- 大陸魔法協会関係
- レルネン
- 一級魔法試験関係
- フリーレン
- リヒター
- ラオフェン
- デンケン(葬送のフリーレン)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「最後まで醜く足掻くんだ」
- 「殴り合いじゃぁぁぁぁッ!!!!」
- 「俺は最後まで、醜く足掻いたぞ」
- デンケン(葬送のフリーレン)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「デンケン」は“考える”を意味するドイツ語