五代裕作(めぞん一刻)の徹底解説・考察まとめ

五代裕作(ごだい ゆうさく)とは漫画『めぞん一刻』の主人公である。
貧乏浪人生として登場し、新しく赴任してきた管理人の音無響子に一目惚れ。大学入学後も彼女に想いを寄せ、一刻館の面々に茶々を入れられながらも、恋敵の三鷹瞬と度々競い合っていった。一方で様々な女性からアプローチを受け、その度に響子からヤキモチを焼かれていた。大学卒業後はフリーターとして働きながら保父の資格取得を目指していく。最終的に保父として保育園に就職し、響子と結婚。娘の春香をもうけ、一刻館で響子と共に幸せな家庭を築いていった。

テニス

響子(画像奥の人物)とテニスをする五代(画像手前の人物)

五代が、響子の通うテニスクラブ活動を見つめていたある日、三鷹とテニス勝負をする事になる。五代は初心者という事もあり、響子をペアを組む事になった。三鷹は一之瀬とペアを組み、試合を行う。因みに一之瀬もテニスクラブに通っていたが、専らお喋りに夢中だった為ほぼ初心者の状態であった。実質、五代と響子のペア対三鷹1人の戦いとなった。結局、三鷹が試合中に響子にプロポーズをし始めた為、五代は試合に勝ったものの、釈然としない結果になった。因みに、響子は三鷹の「生涯のペアになって欲しい」というプロポーズを「生涯テニスのペアになって欲しい」と勘違いした為、失敗に終わっている。

ビアホールのアルバイト

五代は大学2年生の夏にビアホールでウェイターのバイトをした。真面目に働く彼であったが、そこへ響子と一刻館の面々がやって来る。一刻館の面々は、響子の制止も虚しく、五代に奢らせて大宴会を開くのだった。響子も酔いつぶれてしまい、五代が背負って一刻館へ送る事になる。その際、酩酊した響子に五代は首を絞められていた。

野球

五代を始めとする一刻館の面々が溜まり場にしている喫茶店「茶々丸」のマスターが、同じく店に来ていた中年の客と草野球大会をする事になる。その内容は「負けた方が買った方に酒を奢る」という、一種の賭博草野球であった。急遽メンバーとしてマスターは一刻館の面々に野球の出場を依頼し、五代もメンバーとして出場する事になった。また三鷹も参加する事になり、混成チームが誕生する。五代は張り切ってバッターボックスに立ったものの、デッドボールで出塁していた。試合は三鷹の活躍もあって順調だったものの、三鷹が相手チームに引き抜かれた事で厳しい試合となる。その後、響子が最後に出塁してホームに戻り、彼女にタッチしてアウトにしようとした三鷹を五代が体を張って防いだ事で勝利した。五代は響子と抱き合おうとしたものの、勝利に沸いた一刻館の面々に足蹴にされて怪我をしている。

エロ本

五代の部屋に隠されていたエロ本

五代の部屋に隠されているエロ本。祖母が彼の部屋を掃除した際に、響子に見せ付けている。

キスマーク

五代が坂本の家に泊まった際、寝ぼけた坂本に付けられたキスマーク。翌日、五代は響子や一刻館の面々とプールへ行き、彼女にこのキスマークを見られている。誤解が重なり「五代が他の女と寝た」と思い込んだ響子に五代は嫉妬された。この後、彼は嫉妬に狂った響子に噛みつかれ、歯型を肩に付けれている。またこの時の気まずさから、五代は北海道旅行へ行き、大口とアバンチュールの様な一時を過ごした。

化け猫のメイク

落書きをされる五代(画像手前の人物)

五代は町内会の催し物でお化け屋敷をする事になった。その時の役で彼は化け猫を演じる事になる。メイクアップの際、四谷と朱美に遊ばれた五代は、顔に落書きをされている。その後、きちんと響子にメイクをしてもらった五代は、響子が規定された場所とは違う古井戸に隠れてしまった事を知り、彼女を探して古井戸へ赴く。そのまま井戸に落下してしまい、響子と共に井戸から出られなくなった。四谷は2人を発見し、事態を面白がった彼は、更に助けに来た三鷹を突き落す。そして酔っぱらった朱美も古井戸へ幽閉し、遂には自らも古井戸へ飛び込んだ。そこへ酔った一之瀬も飛び込み、井戸の中は寿司詰め状態となっていた。結局五代はお化けの扮装をしたものの、客を驚かす事は無かった。

二人三脚

響子(画像右の人物)と二人三脚の練習をする五代(画像左の人物)

賢太郎は運動会の父兄参加の二人三脚に、どこでも酒盛りをしてしまう両親を出場させたくなかった。その為、五代と響子に密かに競技への出場を依頼した。こうして2人はペアで競技に出場する事になった。

運動会当日、競技に出場直前に五代と響子は別の場所で練習に励む。五代が響子に下心を抱いていた事もあり、中々2人の息は合わなかった。結局五代と響子が悪戦苦闘している間に、四谷の一計で禁酒していた一之瀬夫婦が出場し、2人は1位になる。その後、一之瀬夫妻を中心に五代の部屋で大宴会が行われた。この時の酒は五代が隠していた、バイト先で褒美に貰っていた日本酒である。四谷は一之瀬夫妻に「1位になったら五代の部屋にある日本酒をあげる」約束を勝手にしていたのであった。

響子の指輪

大学時代の五代はある日、音無家から、響子が以前惣一郎から貰った指輪を託される。彼はこの指輪を響子に渡す事になり、テニスクラブで練習する響子に届けた。響子はこの指輪を受け取り、迷い無く左手の薬指に嵌める。これを見た三鷹は「五代のプロポーズを響子が受け入れた」とショックを受けていた。その後、誤解は解けたものの三鷹はかなり動揺している。

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