五代裕作(めぞん一刻)の徹底解説・考察まとめ

五代裕作(ごだい ゆうさく)とは漫画『めぞん一刻』の主人公である。
貧乏浪人生として登場し、新しく赴任してきた管理人の音無響子に一目惚れ。大学入学後も彼女に想いを寄せ、一刻館の面々に茶々を入れられながらも、恋敵の三鷹瞬と度々競い合っていった。一方で様々な女性からアプローチを受け、その度に響子からヤキモチを焼かれていた。大学卒業後はフリーターとして働きながら保父の資格取得を目指していく。最終的に保父として保育園に就職し、響子と結婚。娘の春香をもうけ、一刻館で響子と共に幸せな家庭を築いていった。

一之瀬の旦那

一刻館の1号室に住む一之瀬の旦那。物語中盤まで「仕事時間の関係で、一刻館の住人達の活動時間帯と合わない」という理由で登場していなかった。気弱で腰が低く、一之瀬の尻に敷かれている。それでも五代と酒を飲んだ際に、一之瀬と結婚した事に幸せを感じている事を彼に話していた。

二階堂望(にかいどう のぞむ)

一刻館の2号室に引っ越してきた、裕福な家庭の大学生。元々は「立国館」という高級アパートに住む予定であったが、手違いで一刻館に入居する事になる。当初は一刻館を「ボロアパート」と見下していたが響子の人柄を気に入ってそのまま住む事になった。入居早々に四谷と悪戯合戦を始め、そのとばっちりを五代が受ける事になる。五代は二階堂によって床に穴を空けられてしまった。空気の読めない性格で、デリケートな話題や秘密にしていた事を話してしまう為、五代は彼に振り回される。

母親が教育熱心で過干渉な為、一刻館の暮らしを気に入っていた。最終的に大学卒賞まで一刻館に住み、卒業後は実家に戻っている。また未成年でありながらヘビースモーカーであり、登場シーンでは頻繁に煙草を吸っている。

原作では物語中盤に登場し、一時的に物語に絡んできたものの、徐々に出番が減っていく。アニメ版では彼の出番は無く、原作での彼の役割は賢太郎が担っている。だが劇場版アニメでサプライズ出演を果たした。

四谷(よつや)

一刻館の4号室に住む、趣味が覗きの謎の男性。職業不明、年齢不明で五代の隣人に当たる。五代が引っ越してきた日に、4号室と5号室の壁に穴を空けてしまう。以降は五代の私生活に干渉し、事ある毎に彼に絡む。登場初期は五代の部屋の反対側に覗き穴を空け、隣人の朱美の着替えを五代と共に覗こうともしていた。五代の秘密を握り、その秘密を守る代わりに彼に食事や酒を奢らせる事が多い。人をからかうのが何よりの楽しみであり、五代の他にも様々な人間をからかっては楽しんでいる。一之瀬、朱美とよくつるんでおり、五代が勉強中や就寝中に彼の部屋に押し掛けて宴会を開いていた。五代の部屋に入れない時は、彼の部屋の前で宴会を開く徹底ぶりを見せる。

二階堂が引っ越して来た際には、五代の部屋を舞台に、悪戯合戦を始める。五代はとばっちりを喰らい、大迷惑する羽目になった。

五代が教育実習で担当した女子高生達が5号室に押し掛けた際には、スーツ姿で出迎えている。また、女子高生の八神が5号室に籠城した際には、未成年の彼女に飲酒を勧めた事もあり、現在の法律的にはアウトな行為もしていた。五代に近付こうとしていた八神に協力し、家庭教師を引き受けて五代や響子をからかった事もある。学力は高い訳では無く、彼に教わっていた八神の成績は落ちていた。悪人では無いが、飄々とした妖怪のような変人である。

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六本木朱美(ろっぽんぎ あけみ)

一刻館の6号室に住む色気のある女性。一刻館の溜まり場となっている喫茶店「茶々丸」に勤務している。一方でキャバクラ等の風俗関係の仕事をしている描写もされていた。性格はズボラで恥じらいが一切なく、五代や四谷といった男性がいるにも関わらず胸と下着が透けて見えるネグリジェを着用して館内をうろついている。また、三鷹に酔った勢いで胸を見せ付けた事もあった。登場初期は一刻館の男性陣は朱美の色気のある下着姿に興奮していたものの、彼女がいつも下着姿でいる為、日常的な光景になっている。

一之瀬、四谷とよくつるんでおり、五代の部屋に押し掛けては宴会を開いていた。他の住人達と同様に、五代と響子の関係を面白がりながら酒を飲んでいる。また頻繁に五代の部屋に出入りしており、彼の食事や酒を勝手に食べたり飲んだりしていた。泥酔した際には五代の布団で寝た挙句、彼を5号室から叩き出している。

様々な女性に絡まれ、その度に響子とトラブルになる五代であったが、朱美とはそういう展開は無く、あくまでも「一刻館の変な住人の1人」として登場していた。だが、物語の最後の最後に五代と響子の関係に重大な亀裂を生じさせてしまう。ラブホテルで男と寝ていた朱美は泥酔して眠ってしまい、男が先に帰ってしまった為、お金が足りずにホテルから出られなくなってしまったのである。そこで彼女は五代を呼び出し、お金を払わせて彼と共にホテルから出た。そこを七尾に偶然見られてしまい、響子にもその事を知られてしまう。その事が要因の1つとなり、五代と響子の関係は破局寸前まで崩壊しそうになった。流石に朱美もこの件は悪いと思ったのか、五代にお礼と称してキスをし、彼の話を聞こうとしない響子を捕まえて一喝して誤解を解いている。その後、五代を響子の元へ向かわせ、関係を改善させるフォローを入れた。普段はだらしが無いが、いざという時は頼れる姉御肌を見せる。

特定の男性と付き合う描写は無かったものの、最終話にて茶々丸のマスターからプロポーズを受ける。朱美はこれを受け入れ、結婚した。以降は一刻館を出て茶々丸の2階に住むようになる。

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三鷹家の関係者

三鷹瞬(みたか しゅん)

響子が通うテニスクラブでコーチをしている爽やかで、白い歯が輝くイケメンの青年。資産家の御曹司で高学歴且つ経済力も高く、男としては完全無欠な人物。唯一の弱点は犬が極度に苦手という点で、ひきつけを起こす程である。響子に想いを寄せており、五代の恋敵として登場した。事ある毎に五代と対立し、響子を巡って熾烈な戦いを繰り広げていく。持前の色気と圧倒的な経済力と大胆な行動力で響子をデートに誘い、さり気無く彼女にボディータッチをしては五代をヤキモキさせた。また五代が入院し、響子に甲斐甲斐しく世話をしてもらった際には、自ら階段から落ちて足の骨を折る。そして五代と張り合って響子から介護をされる執念深さを見せた。

作中では度々旅行を計画して響子を誘った。そこへ一刻館の面々が強引に割り込み、五代も便乗して共に旅行に行く展開が何度かある。旅先で響子と三鷹は良い感じになり、その度に五代は嫉妬に狂っていた。常に金欠で貧乏な五代を三鷹は経済力やその美貌で圧倒し、爽やかな笑顔で五代に男としての格の違いを見せ付けている。またテニスコーチという立場から響子にテニスをレクチャーし、五代は金網越しにその様子を恨めし気に見つめる場面が何度もあった。

料理が得意で、五代が高熱で動け無かった時には手料理を振る舞っている。

幼少時のトラウマから三鷹本人は犬が嫌いであるものの、何故か彼は犬に好かれる体質を持つ。積極的なアプローチで響子をあと一歩で籠絡出来そうになるものの、その度に犬の惣一郎に邪魔をされていた。物語中盤、自身の犬嫌いを克服すべく小型犬を購入して自宅に引きこもり始める。そのまま暫く出番は無かったものの、物語終盤に犬嫌いを克服して再登場を果たした。

叔父から強引に九条との見合い話を進められており、三鷹は焦りを抱いていた。そして三鷹は五代に宣戦布告をした後、自分の好意に玉虫色な態度を取り続ける響子を半ば強引に双方の親族が同席する見合いの場に連れ出す。その後、ホテルの部屋を取って彼女に恋の決断を迫るのであった。だがそれでも響子は答えを出せず、三鷹は彼女を紳士的に帰す。度重なる彼女へのアプローチに失敗した彼は遂に五代に決闘を申し込んだ。だが様々な事情が重なり、成り行きで五代と酒を飲む事になる。泥酔して自宅のアパートに帰宅した三鷹は、玄関先で待っていた見合い相手の九条と会い、そのまま酒の勢いで彼女にキスをしてしまった。その後、三鷹の飼い犬と九条の飼い犬が交尾をした末に妊娠した事を、誤解が重なった末に「九条を妊娠させてしまった」と思い込んだ三鷹は責任を取って彼女と結婚する決意をした。

その後、妊娠の誤解は解けた三鷹であったが、九条との結納式を済ませてしまった為、響子の事を五代に託して諦めた。最終話で三鷹は九条と双子の子供をもうけ、3人目を身籠った九条と共に幸せな家庭を築き上げていた。

九条明日菜(くじょう あすな)

三鷹の見合い相手として登場し、彼に惚れていく。様々な犬種を多頭飼いしており、三鷹は彼女の事が苦手であった。だが、最終的に飼い犬の妊娠がきっかけで三鷹と結ばれる。

五代とは顔見知り程度であまり接点は無かった。だが物語後半に三鷹が響子へのアプローチを進める最中、落ち込む九条を五代は元気付けている。

八神家の関係者

八神いぶき(やがみ いぶき)

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