一の瀬花枝(めぞん一刻)の徹底解説・考察まとめ

一の瀬花枝(いちのせ はなえ)とは漫画『めぞん一刻』に登場する人物である。オンボロアパート一刻館の1号室に旦那と息子の賢太郎と共に住んでいる中年女性である。他の一刻館の住人達とつるみ、主人公の五代と響子と三鷹の三角関係を揶揄った。噂好きであり、頻繁に彼等のプライベートを詮索しては、それを他の一刻館の住人達と面白がっている。噂好きな一方で、面倒見の良い面も持ち、五代と響子が結ばれた際には温かく受け入れている。酒豪で他の一刻館の住人達と頻繁に宴会を開き、日の丸扇子を両手に踊りを踊るのが常であった。

一の瀬花枝(めぞん一刻)の概要

一の瀬花枝(いちのせ はなえ)とは、高橋留美子の漫画『めぞん一刻』の登場人物で、オンボロアパート一刻館の1号室に住んでいる中年女性である。他の一刻館の住人達と共に、主人公の五代裕作(ごだい ゆうさく)と音無響子(おとなし きょうこ)と三鷹瞬(みたか しゅん)の三角関係を揶揄った。五代は一刻館の5号室に住む貧乏な青年であり、登場時は浪人生である。響子は一刻館で管理人をしている美しい未亡人の女性である。三鷹は資産家の御曹司のイケメンの青年である。響子を巡り、五代と三鷹は熾烈な恋の戦いを繰り広げた。一の瀬は五代、響子、三鷹のプライベートを詮索し、その情報を他の一刻館の住人達と共有して面白がる。時にはこの3名の誰かに肩入れをし、三角関係の変化を楽しんでいた。主に五代がこの被害に遭い、彼はその度に響子の気を引く為、奔走する羽目になる。

五代と響子の関係を面白がっていた一の瀬であるが、彼等が結ばれるとそれを祝福した。その後出産を終え、一刻館に帰宅した響子、五代、五代春香(ごだい はるか)を暖かく受け入れた。春香は五代と響子の娘である。

一の瀬花枝(めぞん一刻)のプロフィール・人物像

CV:青木和代
実写映画版:藤田弓子
テレビドラマ版:岸本加世子

一の瀬は恰幅の良い中年女性で、オンボロアパートの一刻館の1号室に住んでいる。旦那と息子の一の瀬賢太郎(いちのせ けんたろう)の3人で生活していた。賢太郎は小学生の男の子である。後に成長し、物語終盤では高校生になっていた。旦那は物語当初から設定としては存在していたが、中盤になってから登場した。

一の瀬の性格は噂好きで酒好きである。特に五代裕作(ごだい ゆうさく)、音無響子(おとなし きょうこ)、三鷹瞬(みたか しゅん)の三角関係に強い興味を持ち、この3人の人間関係を詮索した。五代は一刻館の5号室に住む貧乏青年である。登場時は浪人生であったが、大学卒業と就職浪人を経て保父(現在の保育士)となった。響子は一刻館の管理人の美しい未亡人の女性である。三鷹は一の瀬と響子の通うテニスクラブのコーチであり、資産家の御曹司のイケメン男性である。五代、三鷹は響子に想いを寄せ、熾烈な三角関係を展開した。一の瀬は彼等の電話や会話を盗み聞きし、それを他の一刻館の住人達と共有して面白がっている。また酒豪であり、頻繁に一刻館の住人達と宴会を開いては昼夜を問わずに大騒ぎをしていた。主に五代の部屋で宴会が開かれる事が多く、彼はこの事に辟易している。また一の瀬は息子の賢太郎から、この酒好きな性質を疎まれていた。賢太郎の運動会の際、父母参加型の競技があったが「酔っ払った父母に出て欲しく無い」と思った彼は五代と響子に代役を頼む程である。この時は四谷(よつや)の機転により、一の瀬夫妻は酒を飲まずに競技に参加し、一等を勝ち取った。四谷は一刻館の4号室に住む謎の男である。

人を揶揄って面白がる一方、世話焼きな一面も持つ。六本木朱美(ろっぽんぎ あけみ)が泥酔して帰宅した際には彼女を介抱し、布団まで運んだ。朱美は一刻館の6号室に住む女性である。一刻館では下着同然の姿で過ごしており、この事で一の瀬は朱美に注意した事もある。また五代と響子が結ばれた際には、2人が共同生活を送る事になる管理人室の掃除を手伝った。響子が娘の五代春香(ごだい はるか)を出産して、五代と共に帰宅した際には、一の瀬は彼等を暖かく迎え入れている。

一の瀬花枝(めぞん一刻)の特技・能力

大宴会

五代(画像左の人物)の部屋で宴会をする一の瀬(画像中央の人物)

一の瀬達一刻館の住人達は頻繁に宴会を開き、大騒ぎをする。主に五代の部屋で勝手に開かれる事が多い。一の瀬は酔うと日の丸扇子を両手に持ち、所構わず踊り始める。

1号室

一の瀬の住む1号室。息子の賢太郎と旦那の3人で暮らしている。

家事能力

アイロン掛けをする一の瀬

一の瀬は専業主婦の為、家事能力が高い。だが酒飲みで頻繁に外食をする為、作中で料理をするシーンは無い。

豆蔵

物語序盤、一の瀬は「豆蔵」という定食屋を贔屓にしている。響子と共にこの店に入った際、一の瀬は昼間から酒を飲んでいた。物語が進むに連れ、一の瀬達一刻館の住人は「スナック茶々丸」に出入りするようになり、出番は減った。

ワンカップ

ワンカップを飲む一の瀬

一の瀬は大の酒飲みで、ワンカップを持ち歩いている。昼間から酒を飲んでいた。

テニス

三鷹(画像奥の人物)とテニスをする一の瀬

近所の主婦達から「テニスクラブにイケメンのコーチが居る」と聞いた一の瀬は、響子を誘ってテニスクラブに入会する。一の瀬は以前から若い未亡人の響子に再婚相手を探そうと、お節介を焼いていた。そしてこのイケメンのテニスコーチが響子にお似合いだと思った一の瀬は、彼等を引き合わせようとしていた。一の瀬の目論見通り響子とイケメンテニスコーチの三鷹は出会い、彼は響子に一目惚れをする。以降、響子を巡って五代と三鷹は対立し、三角関係を形成した。全ては一の瀬の思惑通りであり、一の瀬は他の一刻館の住人達とこの三角関係を面白がっている。

響子と共にテニスを始めた一の瀬であるが、専ら響子達の三角関係を他の主婦達と情報交換や噂話に花を咲かせており、真面目にテニスをしていなかった。

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