ハリー・ポッターシリーズの本・書物・新聞・教科書・雑誌まとめ

『ハリー・ポッター』シリーズとは、イギリスの作家J・K・ローリング原作の、ファンタジー小説および映画・ゲーム等のメディアミックス作品である。1990年代のイギリスと魔法界を舞台に、主人公ハリー・ポッターのホグワーツ魔法魔術学校での学生生活と、両親を殺害した強大な闇の魔法使いヴォルデモートとの因縁と戦いを描いている。
作中には教科書をはじめとして数多くの書籍・出版物が登場しており、いくつかの書籍タイトルが原作者の言葉遊びになっている他、作中の随所で問題を打開していく重要なアイテムとなっている。

十八世紀の呪文選集(An Anthology of Eighteenth Century Charms)

著者は言及されておらず不明。内容についても明かされていないが、表題から察するに18世紀に活用された呪文集。水中での武勇伝について情報を求めたものの、期待した情報は得られなかった。

深い水底の不可解な住人(Dreadful Denizens of the Deep)

著者は言及されておらず不明。水生生物の生態について記されているようだが、ハリーが求めていたのは「魔法使いが長時間潜水するための方法」であったため、あまり役には立たなかったよう。表題の頭文字が揃えられており、J・K・ローリングの言葉遊びになっている。

気づかず持ってるあなたの力、気づいたいまはどう使う(Powers You Never Knew You Had and What To Do With Them Now You've Wised Up)

著者は言及されておらず不明。内容についても明かされていない。表題から察するに、「新しい力に目覚める」ことを期待しての選出だったようだが、役に立ったという描写はない。

杖あるところに道は開ける(Where There's a Wand, There's a Way)

著者は言及されておらず不明。「杖」=魔法を使って問題を解決する一般的な方法に関する本。表題は、「意志あるところに道は開ける」というアメリカ合衆国第 16 代エイブラハム・リンカーンの残した名言をもじったもの。

東洋の解毒剤(Asiatic Anti-Venoms)

魔法薬学者のリバチウス・ポラージの著書。第5巻で、ハリーたちが図書館でスネイプの魔法薬の材料を調べるときの参考図書として登場した。この時ハリーはハーマイオニーにダンブルドア軍団に闇の魔術に対する防衛術を教えるようかねがね依頼されており、その返答について求められていた。この回答を先延ばしにするために、ハリーはこの本の内容を理解するために熟読するふりをした。

「必要の部屋」所蔵の本

いずれも第5巻に登場。ホグワーツの図書館にも所蔵されてないものがあり、本好きのハーマイオニーを喜ばせた。

通常の呪いとその逆呪い概論(A Compendium of Common Curses and Their Counter-Actions)

著者や内容については言及されておらず不明。表題から察するに、一般的な呪いとその呪い返しについての概論が記されている。

闇の魔術の裏をかく(The Dark Arts Outsmarted)

著者や内容については言及されておらず不明。表題から察するに、闇の魔術を出し抜くための手法について記されている。この本は、「ポッターモア」にによると、スピナーズ・エンドにあるセブルス・スネイプの自宅にも所蔵されている。

自己防衛呪文学(Self-Defensive Spellwork)

著者や内容については言及されておらず不明。表題から察するに、呪文に関連する護身術読本。

呪われた人のための呪い(Jinxes for the Jinxed)

1920年代に活躍した日刊預言者新聞の記者カウアン・ネメルス(Cauã Nemerus)の著書。表題から察するに呪われてしまった人が問題を解決するあるいは復讐するための呪いに関する本。「ポッターモア」によると、役に立つ呪いを唱える方法について情報が載っているよう。
表題が「忙しいビジネス魔ンのための簡単な呪文(Basic Hexes for the Busy and Vexed)」にとてもよく似ているとされる。

精の探求(Quintessence: A Quest)

著者は言及されておらず不明。第6巻に登場する呪文学に関する本。呪文学の教授フィリウス・フリットウィックが6年生のN.E.W.Tレベルの授業に参加する生徒に必読を命じたもの。ハリーがこの本を読んでいる傍らで、ハーマイオニーとロンがビクトール・クラムについて言い争いをしていたため、巻き込まれないように本に夢中になっているフリをしていた描写がある。
頭文字を揃えるJ・K・ローリングの言葉遊びもかけられているため、非常に難解な表題となっているが、日本語では「精」と翻訳された「Quintessence」はラテン語のquinta essentiaに由来し、「第5のエッセンス(本質・真髄・精などの意味)」という意味になる。この用語にはさまざまな意味があるが、ここで言及されている可能性が最も高いのは、五大元素でいうところの「空(空虚)」と考えられる。
表題の意味だけを汲み取るならば「第五の元素“空”:探求」が相応しいと言わざるを得ない。

最も邪悪なる魔術(Magick Moste Evile)

中世に発刊された、闇の魔法使いゴデロットの著書。闇の魔術の関連書籍。第6巻に登場し、「分霊箱」について調査していたハーマイオニーが見つけた本。図書館の中でも禁書棚にあり、本を閉じると「幽霊のような泣き声」をあげる。
ただし、「分霊箱」については、序文に「魔法の中で最も邪悪なる発明」としか記されていない。
著者のゴデロットは死の秘宝「ニワトコの杖」の歴代の所有者の1人。

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