ハリー・ポッターシリーズの本・書物・新聞・教科書・雑誌まとめ

『ハリー・ポッター』シリーズとは、イギリスの作家J・K・ローリング原作の、ファンタジー小説および映画・ゲーム等のメディアミックス作品である。1990年代のイギリスと魔法界を舞台に、主人公ハリー・ポッターのホグワーツ魔法魔術学校での学生生活と、両親を殺害した強大な闇の魔法使いヴォルデモートとの因縁と戦いを描いている。
作中には教科書をはじめとして数多くの書籍・出版物が登場しており、いくつかの書籍タイトルが原作者の言葉遊びになっている他、作中の随所で問題を打開していく重要なアイテムとなっている。

魔法界の有名人やスターのゴシップ誌。『ファンタスティック・ビースト 黒い魔法使いの誕生』に登場。創刊年は不明だが1927年時点で存在している。ニュート・スキャマンダーの兄テセウス・スキャマンダーの婚約を、ニュートの婚約と誤って発表した。
出版社の拠点については言及されておらず不明。

週刊魔女(Which Weekly)

魔法界の週刊誌。女性向け大衆雑誌のようで、ハリーの親友ロン・ウィーズリーの母モリー・ウィーズリーが購読している。中身は魔法界における有名人のゴシップがほとんど。作中では第2巻でギルデロイ・ロックハートに関する記事が、第4巻でハリーと彼の親友ハーマイオニー・グレンジャーの恋愛に関する虚実入り混じる記事がそれぞれ掲載された。
ゴシップ以外にも、主婦向けに料理に関するトピックや、ハンサムな魔法使いをランキングする「チャーミングスマイル賞」も取り扱っている。なお、この「チャーミング・スマイル賞」は第2巻でロックハートが5回連続受賞していることが明かされている。
日刊預言者新聞にもゴシップ記事を寄稿しているリータ・スキーターが記者として起用されている。

戦う魔法戦士(Warlock at War)

1675年以前に創刊された反マグル主義の季刊雑誌。17世紀当時に影響力のあった、純血主義の一族マルフォイ家出身のブルータス・マルフォイが編集長を務めていた。『ハリー・ポッター』シリーズの本編ではなく、原作者が作中に登場する寓話・童話を集めた作品集として書いた『吟遊詩人ビードル物語』の短編「魔法使いとポンポン飛ぶポット」の前書きにその名が言及される。この雑誌により「マグル贔屓の魔法使いの魔力は、スクイブくらいの魔力しか持ち合わせていない」という偏見が広く周知されることとなったよう。

ザ・クィブラー(The Quibbler)

「ザ・クィブラー」とその付録「メラメラ眼鏡」を持つルーナ・ラブグッド

1980年代には既に発刊されていた月刊誌。ハリーの1学年後輩のレイブンクロー生ルーナ・ラブグッドの父ゼノフィリウス・ラブグッドが編集長を務める。魔法界の中でも一風変わった論点のタブロイド雑誌で、存在が確認されていない魔法生物「しわしわ角のスノーカック」や陰謀論などの奇妙な記事を主に掲載しており、もはやオカルト雑誌という領域にある。
結論までの過程は間違っているが、「シリウス・ブラックは無実である」ことや、ハリー・ポッターを擁護し独占インタビュー記事も掲載していた。その号は増版までする大ヒットとなり、急激に読者を増やしたよう。
しかし、娘ルーナが死喰い人により拉致されるなどの圧力を受けると、論調を変えざるを得なくなった。
ヴォルデモートの死後、方向性は元に戻り「奇妙」な記事が再び掲載されるようになった。
付録で耳に入って頭をボーっとさせる魔法生物「ラックスパート」が見える「メラメラメガネ」が付いている号があった。
雑誌名のクィブラーは「的外れの反対意見を提起することによって、論点や質問の真理をはぐらかす」ことを意味する「Quibble」を語源とする。

賢い箒の選び方(Which Broomstick?)

第3巻に登場する、魔法界のスポーツ「クィディッチ」の定期刊行誌。箒の種類や性能について書かれている。試合中の事故で愛用箒ニンバス2000を失ったハリーが新しい箒を選べるようにキャプテンのオリバー・ウッドがこの雑誌を貸出した。
この雑誌によるとファイアボルトは、この年のクィディッチワールドカップのイングランドナショナルチームの公式箒になると述べられている。

ホグワーツ校指定教科書

妖精の魔法/呪文学

基本呪文集(The Standard Book of Spells)

著者はミランダ・ゴズホーク。1~2年生までは「妖精の魔法」、3年生以降は「呪文学」で使用する指定教科書。
1年生~7年生用までのシリーズとなっており、学年が上がるにつれて難易度が上がっていくよう。6年生用になると無言呪文について掲載されている。7年生用の内容については、作中でハリーらが7年に進級しないため詳細は不明。

呪文学問題集(Achievements in Charming)

第5巻に登場。5年生が受ける呪文学O.W.L(Ordinary Wizarding Level=普通魔法レベル)試験の前日にハリーらが問題を出し合うシーンで登場した。試験問題の確認のためハーマイオニーがこれを読み返している。
『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』で登場するイルヴァーモーニー魔法魔術学校の「呪文学」教授ユーラリー・ヒックスもこの本を所持している。

魔法史

魔法史(A History of Magic)

著者は魔法界の歴史研究家バチルダ・バグショット。ホグワーツ魔法魔術学校の「魔法史」の指定教科書。1年生から使用する。20世紀以前の魔法界の歴史について綴られた本であり、1947年に初版が発刊された。ハリーが手にするものは第2版となっている。ゴブリンの反乱や魔女狩り、巨人戦争など、魔法界における重要な出来事に言及している。

魔法論(Magical Theory)

魔法理論研究家のアドルバート・ワフリングが執筆した書籍。「魔法理論」とは「呪文がどのように正確に機能するかなど、魔法の性質の研究」のことをいう。この書籍にも、呪文を使うときに知っておくべき理論が書かれている。1年生の指定教科書になっており、基本理論から記されていると推察される。
以下の魔法・魔術に関する法則について記されている。
【魔法の基本法則】
ホグワーツ校長アルバス・ダンブルドアは「自分の身体から心臓を切り離したり分霊箱を使って魂を分割したりする行為は、ワフリングの提唱する魔法の基本法則に反するものだ」としており、ヴォルデモートが死を克服しようとしたことを痛烈に批判している。
【ガンプの元素変容の法則】
魔法による変容法則を規定したもの。5 つの主要な例外があり、そのうちの 1 つは食品でありことが作中で言及されている。それ以外の4つについては明かされていない。
【人造生物の準支配の原理】
何もないところから生物を召喚するときに失敗しやすい理由を説明したもの。
【ゴルパロットの第三法則】
解毒剤を作るための法則。いくつかの毒を混ぜ合わせて作られた混合毒の解毒剤の成分は、材料となったそれぞれの毒に対する解毒剤の成分の総和より大きい、つまり、それぞれの毒に対する解毒剤に加え、追加で必要となる成分があるということが記されている。
【クローカー教授の法則】
タイムトラベルを行う際に、旅行者や時間自体に重大な影響を及ぼさずに遡行できる最長時間は5時間であることが記されている。

変身術

変身術入門(A Beginner’s Guide to Transfiguration)

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