ティム・マルコー(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ティム・マルコーとは、荒川弘の漫画『鋼の錬金術師』に登場する賢者の石の研究の第一人者で、生体錬成を得意とする錬金術師。しかし人間の魂を材料とする賢者の石を生成する為の実験はほとんどが人体実験であり、それを重ねる精神的苦痛に耐えかねて軍を脱走、東部の田舎町にて身分を偽り身を隠していた。気弱で受け身な性格で、強く言われると断れない。本来は思いやりのある優しい性格で、穏やかな人物。

アメストリス軍に虐殺されたイシュヴァール人の生き残りで、故郷と家族を奪ったアメストリス人と国家錬金術師に怒りの矛先を向ける復讐者として物語に登場する。
マルコーがイシュヴァール人の命を使って生成した賢者の石を所持したゾルフ・J・キンブリーに家族を殺されており、傷の男にとってマルコーは事実上間接的に家族を奪った男と言える。しかし物語ではそんなマルコーと長く行動を共にし、お父様との最終決戦後にはマルコーがマスタングに依頼して実現した新たなイシュヴァール政策によって復興し始めた故郷に帰郷する事が叶っている。

メイ・チャン

シン国から不老不死の方法を探しにアメストリスにやってきたチャン族の王女。物語中マルコーと長く行動を共にした。
メイは傷の男によって顔面の表層を破壊されたマルコーの止血と治癒を行った他にも、練炭術と錬金術の違いを互いに教え合ったり、アルフォンスとの別れに涙を流すメイを微笑ましく見守るマルコーの描写があるなど、旅を通じて親睦を深めている。

ヨキ

アメストリスはユースウェルにある炭鉱の元経営者。
メイと同じく物語中にマルコーと長く行動を共にした人物ではあるが、ヨキが窮地に陥ったアルフォンス、マルコー、ハインケルを間一髪で救い出した際、マルコーに「まさか君が来てくれるとは!」と驚かれているあたり、あまり厚い信頼はされていない様子。

ゾルフ・J・キンブリー

アメストリス軍の国家錬金術師。二つ名は「紅蓮」。イシュヴァール殲滅戦では、マルコーが生成した賢者の石を用いて傷の男の家族を殺害した。
ホムンクルス・プライドと共闘しアルフォンスに前に立ちはだかるも、自身の部下であり、軍によってライオンとの合成獣にされたハインケルによってその喉笛を噛み切られて戦闘不能に陥り、消耗した「魂の補給」としてプライドに喰われた。

東部の町の人々

マルコーが潜伏していた東部の田舎町の住民達。マルコーが名乗る偽名である「マウロ」を彼を呼んでいた。無償で治療をしてくれ、大怪我であってもあっという間に治すマルコーを信頼し、感謝の念を寄せる。そのうちの少女「キリ」は、マルコーの家に花を届けに来た際にホムンクルス・ラストによって人質にされてしまった。彼らを守りたいがゆえに、マルコーはホムンクルスに従うことにしたのだった。

エドワード・エルリック

主人公。通称「エド」。史上最年少で国家錬金術師の資格を得た錬金術師であり、「鋼」の二つ名を持つ。本作のタイトルにもなっているこの二つ名はエドの右手、左足が機械鎧(オートメイル)であることに由来する。
三つ編みにした金の長い髪、「フラメルの十字架」を背負った赤いマーク、低い身長がトレードマーク。
幼いころに一度禁忌である人体錬成を行い、その失敗から左足を、弟アルフォンスの魂の錬成のために右腕を失ったため機械鎧となる。体を元に戻すため賢者の石を欲し、国中を捜し歩いていた。
戦闘の最中に損傷したアルフォンスの鎧と自身の機械鎧を修繕すべく、故郷のリゼンブールへと向かう途中偶然マルコーと出会った。マルコーが携わった賢者の石に関する資料を見せてほしいと頼むも一度は突っぱねられてしまうが、エドワードの気迫に考えを改めたマルコーによって資料を隠した場所のメモを渡される。
しかしその後マルコーを見張っていたラストによって資料の隠し場所だった図書館がバレ、燃やされてしまった為資料を手にすることはできなかった。
その後エドワードとマルコーはブリックズ近辺の国境付近にて再会し、協力してキンブリーを撒いた。その際に深手を負ったエドワードは、物語終盤までマルコー達と別行動を取ることとなる。

エンヴィー

4番目に造られた「嫉妬」を司るホムンクルス。中性的な容姿をしている。左足の太ももにウロボロスの印がある。
ラストが消滅した後「人柱候補」兼「賢者の石の作り手」として、マルコーを中央にあるホムンクルスのアジトに誘拐、監禁した。
以前のように非道な実験や研究にはもう着手したくないとマルコーに協力を拒否されるも、「拒もうが自殺を図ろうが、協力しないならこの町(マルコーが潜伏していた東部の田舎町)を地図から消す」と脅しをかけていた。
傷の男の協力によってマルコーが施設から脱出した後、キンブリーの元部下・ザンパノからの情報でマルコーの潜伏場所に赴くが、罠に嵌められ窮地に陥る。本来の巨大な姿に戻ってマルコーを捕らえるも、「賢者の石の作り方を知っているということは、壊し方も知っているということだ」とマルコーによって大ダメージを与えられ、体内の賢者の石を破壊される。弱体化したエンヴィーは虫けらのような姿に変わり、故郷の部族の存続の為不老不死の秘密を探るメイ・チャンによって捕らえられた。エンヴィーを国に持ち帰るように傷の男に促されるメイだったが、アメストリス国の人々を放っておくことが出来ず、セントラルに引き返したことでエンヴィーも物語終盤の戦いに参加することとなる。
そして物語終盤、エンヴィーはセントラルにて賢者の石を注入された人形である不死の軍団を取り込み一度は本来の姿になるまで回復する。しかしマスタング大佐の猛攻により石の力を使い果たし、もう一度弱体化した姿になるまで追い込まれる。退路を断たれたエンヴィーは、その場に居合わせたエドワード、傷の男、マスタング大佐とホークアイ中尉の四人を誘導し、争わせようとするも失敗に終わる。どころか、エドワードに「お前は人間に嫉妬している」と本心を言い当てられてしまい、涙ながらに自決するのだった。

ティム・マルコーの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「作り方を知っているという事は壊し方も知っているという事だ!!!」

エンヴィー(上)の核となっている賢者の石を破壊するマルコー(右下)。多くの人の命を使って生成される賢者の石を破壊することが何を意味するのか、この国の誰よりも理解しているマルコーの目には涙が浮かんでいる。

北部にて、エンヴィーを誘い出しその賢者の石を破壊することに成功したマルコー。直前にはかつての自信の部下達でさえも、自分が逃亡している間に賢者の石の材料にされてしまっていたことをエンヴィーに知らされる。その事実に落胆し、またエンヴィーの攻撃によって大怪我を負いつつも、自身の命を賭した決死の一撃を放つ。その時のセリフが「作り方を知っているという事は壊し方も知っているという事だ!!!」である。マルコーが優秀な錬金術師であるということが証明されており、また普段気弱で穏やかなマルコーがみせた鬼気迫る表情がインパクト大な名シーンかつ名場面だ。

ティム・マルコーの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

マウロと名乗った理由

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