グリッドマン ユニバース(GRIDMAN UNIVERSE)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『グリッドマン ユニバース』(GRIDMAN UNIVERSE)とは、グリッドマンという名の超人と協力して世界を守った少年たちが、異世界からの来訪者たちと共に、再び現れた世界の脅威と戦う姿を描いたアニメ映画。
高校の文化祭の開催が迫る中、かつてグリッドマンと融合していた響裕太は、ずっと想いを寄せていた同級生の宝多六花に告白しようと考える。しかしもはや現れないはずの怪獣が街を襲い、異世界の人間までもが次々と来訪。新たな危機が世界に迫る中、裕太は再びグリッドマンと融合する道を選ぶ。

南夢芽(みなみ ゆめ)

CV:若山詩音

ダイナゼノンチームの一員。蓬と同級生なので、まだ高校1年生だと思われる。
自身の姉の死の真相究明を手伝い、自分の代わりに泣き、必死になって助けようとしてくれた蓬を自身も気に掛けるようになり、『SSSS.DYNAZENON』のエピローグで交際を開始。六花から「ひょっとして」とこれについて尋ねられた時は嬉しそうに即答していた。

山中暦(やまなか こよみ)

CV:梅原裕一郎

ダイナゼノンチームの一員。就職活動中の無職。生きてきた時間でいえばチームの中でも最長だが、頼りがいのある性格とはいえず、活躍する場面は少ない。
従妹のちせを大切にしており、彼女の身に何か起こると血相を変える。

飛鳥川ちせ(あすかがわ ちせ)

CV:安済知佳

ダイナゼノンチームの一員。不登校中の中学生。歴は従兄で、彼の保護者を自称している。
絵心があり、作中でグリッドマンの姿をメモ帳に走り書きした際にはその才能を思い切り発揮している。

姫(ひめ)

CV:内田真礼

5000年前、ガウマが想いを寄せていた女性。怪獣優生思想との戦いでガウマが相打ちの形で死亡した後にどうなったのかは不明だが、「自分がこうして蘇ったのだから、姫も必ずどこかで復活しているはず」だと彼は信じ続けていた。
どういうわけかデパートの物産展で北海道産のタラバガニを販売しており、ガウマとの再会を懐かしむ。世界の重複現象が終息すると共にいずこかへと姿を消すも、ガウマに「いつまでも自分のことを引きずるな」とのメッセージを残していった。

その他

マッドオリジン

CV:神奈延年

これまでに“グリッドマン”が活躍してきたあらゆる世界の怪獣の残滓が寄り集まって誕生した存在。グリッドマンの「裕太の時間を勝手に奪ってしまった」との罪悪感に付けこみ、彼を本来あるべき不定形のエネルギー体の形で拡大させ、複数の世界を飲み込ませてそれを全て我が物にしようとした。
怪獣ながら人語を操るも、アレクシスによれば「自我があるわけではなく、それっぽく反応しているだけ」とのことである。

『グリッドマン ユニバース』(GRIDMAN UNIVERSE)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

六花「少しは躊躇しろ!」

無数の怪獣たちが迫り、ナイトや蓬がそれぞれの力で必死に防戦を繰り広げる中、世界を守るため、グリッドマンを救うため、危険を承知で単身駆け出す裕太。恐れもせずに死地へと向かう友人に向かって内海が「裕太!」と叫んだ直後、六花もまた同じ言葉を叫ぶ。
実は六花はここに至るまで裕太のことを「響くん」と呼んでおり、名前を呼び捨てにしたのはこの場面が初めてである。しかしその六花や友人たちを救いたいからこそ迷わず、一心不乱に駆け抜けていく裕太を見た彼女は、思わず「少しは躊躇しろ!」との言葉を彼に向けて叫ぶ。世界と自分たちのためだと分かっていても裕太が心配でならない、六花の心情がよく表れた名シーンである。

新条アカネの帰還

『SSSS.GRIDMAN』において大敵として君臨し、無数の命を弄んだ末に、己の罪を理解して本来あるべき世界へと帰還した新条アカネ。シリーズの集大成である本作にも「出てきてほしい」と願う声は少なくなかったものの、あまりに綺麗に退場したこともあって「もし出てきたらあの感動が台無し」との声も公開前はよく聞かれた。
しかし『グリッドマン ユニバース』において、彼女は「かつて自分が作り、混乱に陥れた世界を救うため」という納得するしかない理由と状況でツツジ台に帰還し、アレクシスを使役するという形でグリッドマンに加勢する。驚きと衝撃が入り混じった興奮と高揚を味わえる名場面だ。

グリッドマン「ありがとう、私の友たち」

物語のラスト、裕太たちとの別れの場面にて、グリッドマンは万感の想いと共に「ありがとう、私の友たち」との言葉を口にする。
『グリッドマン』は人と人の絆や友情をテーマとした作品であり、それを表現するかのように単体としてのグリッドマンはそこまで強くない。しかし友があるからこそ、支えてくれる者がいるからこそ彼はどんな敵にも恐れず立ち向かい、そして最後には勝利をつかみ取る。ヒーローには孤独が付き物だが、グリッドマンに限ればそんなことはなく、多くの仲間に恵まれるがゆえに戦い続けるのだ。

そんなグリッドマンの在り方を、そしてシリーズが積み重ねてきたテーマを、端的に言い表した名セリフである。

『グリッドマン ユニバース』(GRIDMAN UNIVERSE)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

裕太をバイクに乗せて運んだ青年は実写版主人公の小尾昌也がモデル

物語中盤、無数の怪獣が街を蹂躙する中、精魂尽きて倒れる裕太をバイクに乗せて運んだ青年は、実写版『グリッドマン』の主人公翔直人(しょう なおと)を務めた小尾昌也がモデルとなっている。
小尾をモデルとしたキャラクターは、『SSSS.GRIDMAN』や『SSSS.DYNAZENON』にも登場しており、マニア向けの小ネタとなっている。

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