呉黒星(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

呉黒星(ウー ヘイシン)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、主人公緋村剣心への復讐を目論む雪代縁の片棒を担ぐ上海マフィア。
名目上のボスである縁と、「剣心への復讐を果たしたら組織は譲る」との約束を交わしており、それが順守されるかどうかを案じて彼の前に現れる。緻密な計算で策を練り組織を動かす頭脳派だが、裏社会の人間としてはまだ若く血気に逸る面もあり、最終的に縁と決裂。彼の力を知るからこそ直接対決を避け、復讐の対象である剣心を殺すことで留飲を下げようとした。

呉黒星(るろうに剣心)の概要

呉黒星(ウー ヘイシン)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)の登場人物で、主人公緋村剣心(ひむら けんしん)への復讐に猛る雪代縁(ゆきしろ えにし)の片棒を担ぐ上海マフィア。
剣心を超える力を求めて海を渡った縁と共に裏社会で伸し上がり、欧米の最新兵器を扱う闇商人の一大勢力を築き上げる。縁は剣心への復讐にしか興味がなく、それが終われば組織を譲るという約束を交わしていたが、それがきちんと守られるかどうか確認するために自身も来日した。

しかし縁は「復讐さえ完遂できれば後はどうなってもいい」と考えていたため、日本の警察に潜伏場所を嗅ぎ付けられる事態となる。送り込まれる討伐隊の中に剣心がいることを知って狂喜する縁に「どう責任を取るつもりだ」と食って掛かるが、これを“復讐の邪魔をした”と見なされて容赦のない殺意を向けられる。
この場は引き下がるも、「現在のボスである縁が捕まった上で組織を譲られても、看板に傷がついた状態では損をするだけ」と考え、縁への意趣返しのために自分が先に剣心を倒そうと画策。用心棒でもある四星(スーシン)を引き連れ、剣心や彼の仲間たちに襲い掛かった。

呉黒星(るろうに剣心)のプロフィール・人物像

身長:155cm
体重:48kg
生誕日:1854年9月
出身:上海
星座:乙女座
血液型:A
特技:統制管理
将来の目標:組織のトップ

演:音尾琢真

緻密な計算の下で策を練り、組織を動かし、目的を達成していく頭脳派。一方、裏社会の人間としてはまだ若輩で、いささか血気盛んな面がある。
縁のことは、その復讐に懸ける狂気を元とする激烈な気性と恐るべき力量を評価してはいるが、同時に「たかが日本人」と侮っている面もあり、彼から下賜するかのごとく「組織をくれてやる」と言われた時は激昂。直接対決こそ避けたものの、彼の人生を懸けた復讐を台無しにすることで仕返ししようと目論んでいる。

呉黒星(るろうに剣心)の来歴・活躍

上海マフィアの新星

敬愛していた姉の雪代巴(ゆきしろ ともえ)が、緋村剣心(ひむら けんしん)に斬り殺されるところを目の当たりにした雪代縁(ゆきしろ えにし)は、復讐のための力を求めて日本から大陸へと渡る。実は剣心は人質にされた巴を死に物狂いで助けようとしており、巴の死は視覚と聴覚を封じられて追い詰められた剣心を救うために彼女が戦場に割って入ったがために起きた悲劇だったのだが、縁にとっては“剣心が巴を殺した”という事実以外はどうでもいいことだった。

上海の裏社会で着々と力をつけていった縁に興味を持ったのが、同じく裏社会での成功を夢見ていた黒星だった。黒星は縁と互いを利用する形で自分たちの組織を作り上げ、復讐に懸ける狂気から発する強烈なカリスマを持つ縁をボスに据えた上で、自身は頭脳面で貢献。欧米列強の武器を扱う闇商人として成り上がる。
縁は剣心への復讐にしか興味がなく、「復讐が終わったら組織は用済みだから黒星に譲る」と約束していた。黒星はこれを信じる一方、縁の恐るべき武力を脅威に感じ、中国拳法の達人である四星(スーシン)という4兄弟を護衛につけて対抗しようと考える。

縁への意趣返し

やがて十分な力を蓄えた縁は、剣心への復讐のために日本へと渡る。しかし復讐以外のことにはまったく興味の無い縁は派手に動き回って警察にマークされ、復讐の完遂前に余計な敵を抱え込むこととなる。
黒星は「組織が自分のものになる前に“ボスが下手を打って逮捕された”なんてことになれば損をするだけだ」と考え、縁に釘を刺すために来日。しかしこの時には彼らが隠れ家としていた小島に警官隊が近づいており、その中に協力者として剣心がいることを知った縁は「ついに復讐を果たす時が来た」と歓喜。制止しようとする黒星に「邪魔をするならお前から殺す」と脅しをかける。

四星の力をもってしても本気の縁には勝てないと判断した黒星は、自分たちだけで島を脱出しようと考える。しかし“たかが日本人にコケにされた”との怒りを抑えられず、縁の人生を懸けた復讐を台無しにするため四星を剣心と彼の仲間たちに向かってけしかける。ところが彼らの力量もまた黒星の見立てを大きく上回っており、それぞれが返り討ちにされた上に黒星自身も叩きのめされる。
そこに縁が現れ、剣心と壮絶な死闘を繰り広げる。最終的には剣心が勝利するが、ここで目を覚ました黒星は拳銃を手に彼らに襲い掛かる。姉が殺されるところを目の当たりにして以来“若い女性の死”を絶対の禁忌とするようになった縁は、黒星が剣心の今の想い人である神谷薫(かみや かおる)という娘を撃とうとしていることに気付いて傷を押して立ち上がり、彼を殴り倒す。今度こそ完全に気を失い、そのまま日本の警察に逮捕された。

呉黒星(るろうに剣心)の関連人物・キャラクター

雪代縁(ゆきしろ えにし)

剣心の義理の弟。かつて剣心の妻だった雪代巴を姉に持ち、彼女に対して強い依存心を抱いていた。その巴が自分を救おうとして追い詰められた剣心を助けるため戦場に飛び出し、誤って剣心に斬られて死亡する瞬間を目の当たりにして以来、彼への復讐の念に取りつかれる。
剣心を倒す力を求めて中国に渡った縁と出会い、互いの力を利用する形で闇商人の組織を築き上げる。黒星は縁の武力とカリスマを認める一方で「たかが日本人」と侮っているところがあり、復讐のことしか考えていない彼が暴走し、“自分のものになる予定”の闇商人組織の看板に傷がつくことを懸念していた。

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四星(スーシン)/四神(スーシン)

呉黒星が常に従えている4人の護衛。4つ子の兄弟であり、それぞれが中国拳法の達人。普段は四星と呼ばれているが、裏では四神で通っており、兄弟1人1人が伝説にある青龍、朱雀、白虎、玄武の名を持つ。
雇い主である呉黒星に対しては忠誠を誓っており、彼の命令には忠実に従う。一方、4人全員が戦闘狂的な気質の持ち主で、戦うのを許可されるや顔を喜悦に歪めていた。

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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

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魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。

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武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。

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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。

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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。

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