夷腕坊/外印(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
夷腕坊(いわんぼう)/外印(げいん)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、明治政府の打倒を目論む志々雄一派の精鋭部隊「十本刀」の一員にして主人公緋村剣心の命を狙う「六人の同志」の1人。
外印は裏の人形師の末裔で、夷腕坊は彼が死体から作り出した人間そっくりの着ぐるみである。十本刀に参加したのも六人の同志に加わったのも自分の技術力を証明しようとしたからに過ぎず、剣心個人に対して含むところは特にない。偽の死体を作って物語を混乱させるが、隠密御庭番衆の四乃森蒼紫に倒された。
夷腕坊/外印(るろうに剣心)の概要
夷腕坊(いわんぼう)/外印(げいん)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)の登場人物で、明治政府の打倒を目論む志々雄一派の精鋭部隊「十本刀」の一員にして、主人公緋村剣心(ひむら けんしん)の命を狙う「六人の同志」の1人。
「死体を使って人間そっくりの人形もしくは着ぐるみを作り出す」技術を持ち、十本刀に参加したのも六人の同志に加わったのもそれを実証することが目的。六人の同志では実質的なリーダーである雪代縁(ゆきしろ えにし)と結託し、「剣心を可能な限り苦しめる」という彼の目的のために"剣心の恋人である神谷薫(かみや かおる)そっくりの人形"を作り上げた。
この人形を利用して、剣心や彼の仲間たちに「薫は死んだ」と思い込ませることに成功する。その後、「自身の最高傑作」として薫の人形を回収しようとするが、それを読んで待ち伏せていた隠密御庭番衆の四乃森蒼紫(しのもり あおし)と交戦。彼に敗れて死亡した。
夷腕坊/外印(るろうに剣心)のプロフィール・人物像
身長:164cm
体重:52kg
生誕日:1820年10月
出身:東京府
星座:天秤座
血液型:O
趣味:美の追求
特技:あやとり
演:綾野剛
外印は裏の人形師の末裔で、夷腕坊は彼が死体から作り出した人間そっくりの着ぐるみである。剣心とは長く敵対する立場に身を置くが、彼個人に対して含むところは特にない。
かなりの高齢で、普段は覆面で顔を隠している。年齢相応に落ち着いた物腰の持ち主で、言動は常識的に見えるが、内には「自分の技術と芸術がこの世でもっとも素晴らしいものであることを証明したい」という狂気にも等しい欲求を秘めている。
縁とは互いの目的のために利用し合う間柄。個人としては彼のことを気に入っていたらしく、互いの目的を果たして袂を分かった後に追手を差し向けられた際は「人が悪い」と毒づくだけに留めていた。
夷腕坊/外印(るろうに剣心)の装備・能力
夷腕坊(いわんぼう)
外印が死体から作り上げた着ぐるみ人形。内部には鋼線が張り巡らされており、これを操って動かすことができる。
志々雄一派の中では「丸鬼(まるおに)」の異名で知られており、並みの武器では歯が立たない柔軟性と怪力で活躍。一方、知力はかなり疑問視されていたようで、仲間の1人からは「周りに誰もいなければ悪いことができるようなヤツではない」と言い切られていた。
志々雄一派への潜伏が目的だったこともあり、外印が作った夷腕坊シリーズの中ではもっとも人間に近い姿をしている。頭領である志々雄真実(ししお まこと)を含む数名のみは"夷腕坊は絡繰仕込みの着ぐるみである”ことに気付いていたが、「組織の役に立つなら問題は無い」として何も言わなかった。
夷腕坊弐號機(いわんぼう にごうき)
六人の同志と合流した後に外印が使っていた絡繰着ぐるみ人形。内部には大型の爆弾が仕込まれており、「敵地に乗り込んで本人は脱出し、爆弾を炸裂させる」ことが目的の代物である。
夷腕坊参號機猛襲型(いわんぼう さんごうき もうしゅうがた)
対剣心のために外印が作り上げたから絡繰着ぐるみ人形。長く観察しただけのことはあり、剣心の現在の実力に対応した様々な防御機構が仕込まれている。
しかし猛襲型が強敵であることを認めた剣心が本気を出し始めると劣勢に追い込まれ、最終的には奥義を受けて破壊された。
穿腕撃(せんわんげき)
夷腕坊参號機猛襲型の腕を回転しながら敵を殴りつける。剣心に少なくないダメージを与え、「しょせんは人形」と侮っていた彼に認識を改めさせた。
腕だけでなく指も旋回させた「穿指穿腕撃(せんしせんわんげき)」という、さらに強化した技も放つことができる。
斬鋼線(ざんこうせん)
金剛石(ダイヤモンド)をまぶした鋼線。1本1本が200kgの重量にも耐える強度を持ち、触れただけでも肌が切れるほどの切れ味を持つ。扱うには熟練と鍛錬が必要だが、外印はこれを何本も巻き付けることで墓石すらも振り回していた。
外法操糸術「幾何八包囲陣」(げほうくりいとのじゅつ きかはちほういのじん)
斬鋼線を蜘蛛の巣上に張り巡らせ、相手の逃げ場を封じる技。外印の切り札である。
夷腕坊/外印(るろうに剣心)の来歴・活躍
夷腕坊として十本刀に参加
歴史の裏で暗躍してきた人形師の末裔として生まれ、厳しい修行を経てその技術を継承する。自身の受け継いだ技と生来の美的感覚に絶対的な自信を持ち、その素晴らしさを証明する場を渇望するようになる。
ある時、"幕末最強の人斬り"と恐れられた緋村剣心(ひむら けんしん)への復讐を目論む雪代縁(ゆきしろ えにし)という青年と出会い、彼が「剣心を最大限に苦しめるためにその恋人である神谷薫(かみや かおる)を殺したいが、過去のトラウマで若い女を殺すことができない」という悩みを持っていることを知ると、「自分の技術力の高さを証明するチャンスだ」と考えて協力することを決意。まずは剣心の今の実力を調べるため、彼が敵対していた志々雄一派に加わるべく、絡繰着ぐるみ人形"夷腕坊(いわんぼう)”を作り出す。
夷腕坊に乗り込んだ上で志々雄一派に接触し、その実力を認められ精鋭部隊「十本刀」の一員となる。"明治政府の打倒"を目論む志々雄一派の様々な作戦に従事する一方で、剣心の情報を調べ上げ、彼の恋人である薫についても調査を進める。「薫を殺さず、しかし剣心には"薫は死んだ"と思い込ませる」ために、薫そっくりの人形を作成することが目的だった。
やがて剣心とその仲間たちによって志々雄一派は壊滅。外印は夷腕坊の正体について生き残った者たちには誰にも知られぬまま戦場を離脱し、縁と合流する。
六人の同志
縁は自分同様に剣心に恨みを持つ者たちを他に4人集めており、ここに自分と外印を加えて「六人の同志」を結成。同志たちに対剣心用の武器を送り、「一緒に剣心を苦しめよう」と言葉巧みに焚きつけることで、実質的に彼らを手駒とすることに成功する。
剣心の周囲の人々を散々に傷つけた後、彼が暮らす神谷道場を襲撃。外印は夷腕坊参號機猛襲型で剣心と戦い、「しょせんは人形」と侮った彼を驚かせるほどの力を発揮する。しかし本気を出した剣心には敵わず、敗北する。
縁も本気を通り越して死力を尽くし始めた剣心に押されるも、真っ先に倒された同志の1人が起き上がってここに割って入ったことで戦線は混乱。この隙を利用して縁は薫を拉致し、外印は自ら作り上げた薫そっくりの屍人形をその場に残して撤退する。剣心や彼の仲間たちですらこれが人形であることを見抜けず、「薫は死んだ」と思い込んだ剣心は世捨て人になる。
外印は「伝説の人斬りと呼ばれた男ですら自分の技術の前には判断を誤った」と歓喜し、互いの目的を果たしたことで縁と手を組む利用も消滅。縁はもともと非常に狂暴かつ剣心ともまともに戦えるほどの実力の持ち主で、裏社会の人間相手に武器を売るなど後ろめたいことも多数行っており、事が済んだ以上は長居は無用だと判断した外印は彼の下を去ることを決める。
外法の最期
外印は薫の屍人形を「剣心をも騙した自分の最高傑作」と位置づけ、これを回収しようと考える。薫の屍人形は、これを"本物の薫の亡骸"だと考えた人々によって土葬されていた。これを回収しようと墓地を訪れた外印は、剣心の仲間の1人で隠密御庭番衆の長である四乃森蒼紫(しのもり あおし)という男の襲撃を受ける。
蒼紫は外印の用いる技術を聞き知っており、状況の不自然さから「薫の死体は巧妙に作られた人形ではないか」との疑念を感じ、すでに墓を暴いてそれを突き止めていた。彼は「これを作った外法の使い手が必ず回収しに来る」ということまで見抜いて、それを待ち伏せしていたのだった。
あくまで自分の芸術品の奪還を目論む外印は、「私の最高傑作をどこにやった」と怒り狂いながら蒼紫と交戦。相手を手強しと見ると、「降参し、縁の情報を取引材料に交渉して屍人形を手に入れる」という方向に作戦を変更する。
しかし蒼紫は隠密御庭番衆そのものも含めて旧時代の中で生まれた外法は消え去るべきだと考えており、屍人形もすでに燃やして処分していた。これを聞いた外印は「なんてことを」と狼狽し、狂乱して蒼紫に襲い掛かるも、彼の覚悟と力量になお上回られて敗北。そのまま死亡した。
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武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。
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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。
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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。
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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。
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目次 - Contents
- 夷腕坊/外印(るろうに剣心)の概要
- 夷腕坊/外印(るろうに剣心)のプロフィール・人物像
- 夷腕坊/外印(るろうに剣心)の装備・能力
- 夷腕坊(いわんぼう)
- 夷腕坊弐號機(いわんぼう にごうき)
- 夷腕坊参號機猛襲型(いわんぼう さんごうき もうしゅうがた)
- 穿腕撃(せんわんげき)
- 斬鋼線(ざんこうせん)
- 外法操糸術「幾何八包囲陣」(げほうくりいとのじゅつ きかはちほういのじん)
- 夷腕坊/外印(るろうに剣心)の来歴・活躍
- 夷腕坊として十本刀に参加
- 六人の同志
- 外法の最期
- 夷腕坊/外印(るろうに剣心)の関連人物・キャラクター
- 雪代縁(ゆきしろ えにし)
- 緋村剣心(ひむら けんしん)
- 四乃森蒼紫(しのもり あおし)
- 夷腕坊/外印(るろうに剣心)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 読者から不評だった外印の素顔