キャプテン翼(キャプ翼)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『キャプテン翼』とは、高橋陽一によって描かれたサッカー漫画である。アニメ化もされており、世界中のサッカーファンに人気がある。主人公の大空翼がサッカーで世界に挑戦していく姿が描かれている。新しいサッカー仲間と出会い、ライバルと切磋琢磨して成長していく姿が見どころである。持ち味が違う個性的なキャラクターが次々と登場する。必殺技で相手を翻弄し、最後まで勝敗が分からない試合展開が読者の心を掴み、『週刊少年ジャンプ』での連載開始から、長きに渡って愛されている作品である。

『キャプテン翼』の概要

『キャプテン翼』とは、1981年から1988年まで『週刊少年ジャンプ』で連載された高橋陽一の漫画作品である。1983年にはアニメ化され、人気に拍車がかかる。世界中に愛されている作品で、世界20言語に翻訳されており、日本国内での単行本・文庫本累計発行部数は2007年11月時点で計7000万部を突破している。また、プロサッカー選手には国内外問わず、『キャプテン翼』に影響された少年たちも多く、日本のサッカーの礎を築いた作品である。

「ボールは友達」として肌身離さずサッカーボールと過ごした根っこからのサッカー好きな主人公の大空翼(おおぞらつばさ)は、天才ゴールキーパーと言われている若林源三(わかばやしげんぞう)と出会い、対決する。この出会いがきっかけで、ロベルト本郷(ロベルトほんごう)や南葛SCのチームメイトと出会いサッカーに打ち込んでいく。全国大会優勝を目指し、日向小次郎(ひゅうがこじろう)や松山光(まつやまひかる)、三杉淳(みすぎじゅん)などのライバル達と出会い、切磋琢磨しながら成長していく。そのライバル達が日本代表として同じチームとなり世界に挑む姿は、少年達の憧れとなっている。必殺技が炸裂する迫力溢れる試合はもちろん、サッカーを通して得られる友情や登場人物の成長、恋愛なども見どころである。サッカーの楽しみを伝えている爽やかな作風は、「努力」や「根性」がテーマである従来のスポーツ漫画に代わる新しいスタイルとして多くの読者に受け入れられ、今尚人気がある。

大空翼(おおぞらつばさ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「ボールはともだち こわくないよ」

森崎(画面左上)に伝えている翼(画面中央)

明和FCの日向小次郎(ひゅうがこじろう)のシュートを顔面に受けた南葛SCゴールキーパーの森崎有三(もりさきゆうぞう)は、サッカーボールが怖くなり、緩いシュートでも取ることが出来なくなってしまった。そんな中で、チームメイトでありキャプテンの大空翼(おおぞらつばさ)は、敵のシュートをわざと顔面で受けて得点を阻止した。その後に言ったセリフが「ボールはともだち こわくないよ」である。ボールを恐れるのではなく友達として大事に扱うことで、痛くも怖くも無くなるというサッカー少年の翼ならではの表現で、サッカーはともだちと楽しむ面白いスポーツであると伝えているセリフである。この出来事がきっかけで、森崎は積極的にシュートを止めることが出来るようになった。

「あそびなんかじゃない サッカーはおれの夢だ!!」

何が何でも勝つサッカーをする明和FCの日向は、力で翼に競り勝ち「おまえらのあそびのサッカーとはちがう!」と叫ぶ。「夢」であるサッカーを「遊び」であると言われ怒った翼は、日向に言い返す。その時のセリフが「あそびなんかじゃない サッカーはおれの夢だ!!」である。サッカーは楽しいし、ワクワクする。しかし、翼の中ではサッカーが趣味や遊びではなく、「夢」であることを強調している。サッカーを続けていくこと自体が「夢」であり、その「夢」を追い続けるために決して負けられないという強い意志を感じる名セリフである。

「まだだ!自分たちで試合時間を決めちゃいけない!審判のフエがなるまでそれまでの最後の0.1秒までも試合では全力をつくすんだ!」

三杉淳(みすぎじゅん)率いる、武蔵(むさし)FCとの試合。スコアは同点のままで残り時間がわずかになり、誰もが延長戦に突入すると考えていた。しかし、その中で翼だけはまだ諦めていなかった。その時のセリフが「まだだ!自分たちで試合時間を決めちゃいけない!審判のフエがなるまでそれまでの最後の0.1秒までも試合では全力をつくすんだ!」である。審判のフエが鳴るまでは試合が続行されており、その中では全力でプレーするという気迫が溢れる。1秒ではなく、0.1秒としていることが「最後の最後まで」という気持ちが強調される名セリフである。

「おれのドライブシュート...大空へ羽ばたけ!!」

大きくボールを蹴り込む翼(画面中央)

中学生では習得することが難しいドライブシュートに翼は、何回も失敗を重ねながらチャレンジしていた。ロベルト本郷から託されたノートにドライブシュートのことが書かれており、そのシュートを完成させブラジルへ旅立とうと決意していた。そして、技の習得ができないまま、3連覇を達成させるべく、全国中学サッカー大会に挑む。そんな中、比良戸(ひらど)中学校との対戦で3点差と引き離され、誰もが翼率いる南葛中学の負けを意識していた。勝つために翼は、未完成のドライブシュートに挑戦するしかないと思い、その時に言ったセリフが「おれのドライブシュート...大空へ羽ばたけ!!」である。強い気持ちで蹴ったボールはドライブ回転がかかりゴールへ吸い込まれた。この時ドライブシュートを完成させたことで、翼は3連覇の夢を叶えるのである。翼の気持ちが成功へと繋がった名セリフである。

「この試合でおれは死んだってかまわない!!」

南葛と東邦学園(とうほうがくえん)との中学サッカー大会決勝戦、翼は肩や足を負傷し本調子では無かった。この先、翼のサッカー人生は長いことから「試合を降りたらどうだ」と提案する医師に対して翼が言ったセリフが「この試合でおれは死んだってかまわない!!」である。目の前の目標を叶えて真剣に取り組むことができなければ、この先ワールドカップで日本を優勝させることなど出来ないという強い気持ちがあることが分かる。中学のサッカー大会という小さな大会かもしれないが、翼にとって全国大会3連覇という目標は、「夢」であり、この「夢」を叶えてブラジルに行くという熱い気持ちも持ってプレーしていることが伝わるセリフである。

「おれたちのこの怒りはボールにぶつけよう」

ワールドユース直前の練習試合で立て続けに負けている日本代表。それを知ったイタリアの代表チームが日本との練習試合を「棄権」することとなる。それは、イタリアにとって日本代表と試合をすることが時間の無駄であることを意味している。それを知った翼や日本代表のメンバーは怒りを露わにした。そして翼が言ったセリフが「おれたちのこの怒りはボールにぶつけよう」である。怒りをエネルギーに変えて、メンバーに激を飛ばす翼の迫力ある場面である。普段は温厚な翼だが、サッカーを愛しているからこそ、サッカーに対する気持ちが誰よりも熱く感じられる。この「怒り」をボールにぶつけエネルギーに変えたことから、日本代表チームは更なる飛躍をしていくのである。

「1.1倍頑張れば10人で1人分カバー出来るんだ」

日本代表は、フランスとの試合でDFの早田誠(そうだまこと)がレッドカードで退場となってしまう。ここから10人で戦わなければならなくなり非常に厳しい試合展開となっていた。落胆しているチームメイトに翼が言ったセリフが「1.1倍頑張れば10人で1人分カバー出来るんだ」である。退場になった早田のためにも、残りのメンバーが人一倍頑張って行こうと鼓舞している。日本代表キャプテンの翼らしい、チームワークを重視しながら戦うという気持ちが分かる名セリフである。

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