浦村署長(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

浦村署長(うらむらしょちょう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、物語の主な舞台となる神谷道場一帯を管轄する警察署の署長。下の名前は不明。
警察の人間として「偽物の“人斬り抜刀斎”事件」の捜査という形で物語に関わり、本物の抜刀斎である緋村剣心の人柄を知ってからは彼を信頼するようになる。たびたびその剣の腕を頼る一方、様々な事件の後処理で密かに剣心たちを庇い、市井の平和のために協力する。剣心を狙う悪漢に襲われたこともあるが、最後まで剣心を信じ、彼の味方で在り続けた。

浦村署長(るろうに剣心)の概要

浦村署長(うらむらしょちょう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、物語の主な舞台となる神谷道場一帯を管轄する警察署の署長。下の名前は不明。
警察の人間として「偽物の“人斬り抜刀斎”事件」の捜査という形で物語に関わり、本物の抜刀斎である緋村剣心の人柄を知ってからは彼を信頼するようになる。警察の手に負えない犯罪者が現れるたびにその剣の腕を頼る一方、様々な事件の後処理で密かに剣心たちを庇い、市井の平和のために暗黙の了解的に協力する。

「剣心を苦しませるため」という名目で、彼を狙う悪漢に襲われたこともあるが、警察の人間として堂々と立ち向かう姿を見せる。物語の最後まで剣心を信じ、時に警察の捜査を攪乱させることをしてまでも、彼の味方であり続けた。

浦村署長(るろうに剣心)のプロフィール・人物像

CV:亀山助清(アニメ版)/麻生智久(CDブック版)
演:斉藤洋介(第1作『るろうに剣心』)/鶴見辰吾(第4作るろうに剣心 最終章 The Final』)

真面目で温厚な人物で、警察署の署長を務めるにしてはやや迫力に欠ける。実際に薩摩藩出身の警部補である宇治木(うじき)には完全に侮られ、彼の暴走を許している。
“偽物の抜刀斎”事件のせいもあり、「伝説の人斬り緋村抜刀斎」に対しては良いイメージを持っていなかったが、剣心の人柄を知ってからはそれを改めて彼を信頼する。以降は警察の人間として程々に距離を置きつつ、時に凶悪な暗殺者の逮捕のために剣心を頼り、時に剣心たちが巻き込まれた事件の後始末の際に彼らに便宜を図るなど、互いの立場を尊重しつつ協力していった。

妻帯者であり、自身に良く似た容姿の娘がいる。剣心が居候先である神谷道場の主の神谷薫(かみや かおる)と惹かれ合っていることを察しており、娘から2人の関係について尋ねられた際は含みのある言葉を返している。

浦村署長(るろうに剣心)の来歴・活躍

偽物と本物の抜刀斎

東京の警察署の署長として市井の平和を守るために尽力する。薩摩藩出身の宇治木の横暴を止められなかったことから、薩摩などの後ろ盾がない立場だと思われる。
ある時、管轄する区域に「伝説の人斬り緋村抜刀斎(ひむら ばっとうさい)」を名乗る辻斬りが現れる。これを捕まえようとするも力及ばず、幾度となく取り逃がす。この抜刀斎は比留間伍兵衛(ひるま ごへえ)という剣客がその名を騙っていた偽者だったが、「その名を勝手に悪事に使われるのはさすがに見過ごせない」と考えた本物の抜刀斎こと緋村剣心(ひむら けんしん)によって成敗され、警察に突き出される。

その伍兵衛が「本物の抜刀斎にやられた」と語ったことで、明治政府の重鎮である山県有朋が警察署を来訪。剣心は長州派維新志士として多大な功績を果たしており、彼にそれに見合うポストを与えたいがための行動だったが、この時はまだ浦村自身は抜刀斎のことを危険な人物だと認識していた。
この頃、町では宇治木が市井の人々を相手に狼藉を働いており、見兼ねた剣心がこれを一蹴。報告を受けて駆け付けた浦村は、山県の持ってきた栄転の話を断り、「上から見て国を動かすより、市井の人々と同じ目線で彼らを守っていきたい」と語る剣心の姿に感銘を受け、「本物は違う」と彼への評価を改めた。

黒笠刃衛事件

山県の後ろ盾を得て、浦村が宇治木たちを処分してからしばらく経った頃、明治政府高官を次々と襲う「黒笠刃衛」という人斬りが現れる。刃衛(じんえ)は相手を睨むことで金縛りにする特殊な技術の持ち主で、護衛を担当した警官たちは呆気なく無力化された上に斬殺されていた。自分の署の管轄で暮らす政府高官に刃衛の襲撃を予告する文が届いたのを知った浦村は、「我々だけでは手に負えない」と考え、神谷道場という剣術道場に逗留するようになった剣心を頼ることを考える。
話を聞いた剣心は、刃衛の使う技が二階堂平法という流派の奥義であることを見抜き、護衛に協力する旨を約束。東京で仲間となった喧嘩屋相楽左之助(さがら さのすけ)と共に政府高官の屋敷を訪れる。自分の配下で随一の剣術家だった宇治木が一蹴されるのを目の当たりにしたこともあり、浦村は剣心の実力を正当に評価し、「廃刀令違反の剣客に頼るなど情けないと思わないのか、お前の部下全員より強いのか」と護衛する政府高官から罵られた際は「面目ありませんがその通りです」と返している。

予告通り現れた刃衛を相手に剣心は奮戦するが、“政府高官を斬る”のではなく“人斬りを楽しむ”ことを目的に動いていた刃衛は標的を剣心に変更。その日はいったん引き上げていく。自分のせいで剣心が狙われることになったと悔やむ浦村に、剣心は「心配無用」と言って刃衛との戦いに備えていく。
その後刃衛は神谷道場の現在の主である神谷薫(かみや かおる)を拉致し、激昂した剣心に腕の健を断たれ、「これ以上は人斬りを楽しめない」と言って自害する。浦村は一連の次第を後になってから聞き、剣心と薫が惹かれ合っていることを薄々察したようである。

悪徳商人武田観柳の逮捕

東京の一角に屋敷を構える武田観柳(たけだ かんりゅう)という商人が、阿片を含む様々な違法な品を扱っているという情報を手に入れ、警官隊を率いてここに突入。屋敷の中では何人ものゴロツキが倒れており、なぜか大怪我をしていた観柳を逮捕し、いくつもの証拠を手に入れる。
そんな中、屋敷の奥から高荷恵(たかに めぐみ)という女性が現れる。観柳は「この女も阿片作りに加担した」と主張するが、どういうわけか彼女を追うように現れた剣心が「この人は阿片作りに“協力させられそうになっていた”だけだ」と説明する。

実は剣心は先んじて観柳の屋敷に突入し、むりやり阿片作りを手伝わされていた恵を救出しようとしており、倒れている何人ものゴロツキたちもほとんど彼が成敗した者たちだった。浦村は状況から概ね事情を察するも、「剣心がそこまでして助けようとしたのなら、あの女も悪人というわけではないのだろう」と判断し、恵を見逃すのだった。

人誅事件

その後剣心は日本を揺るがす大きな事件に巻き込まれ、京都で壮絶な戦いを繰り広げるも、浦村はこれには特に参加せず東京で警察署長としての役目を全うする。しかしこの頃には「六人の同志」こと剣心に恨み持つ者たちが密かに動き出しており、薫と共に東京に戻ってきた剣心を狙って暗躍を始める。
「剣心を苦しめたい」という理由から、六人の同志は東京で剣心と関わった人々を次々に襲撃。浦村もこの標的となり、家族諸共殺されそうになるが、危ういところで駆け付けた剣心によって命拾いする。

「自分のせいで無関係な人たちを巻き込んだ」と剣心が悔やむ中、薫は懸命に彼を支え、浦村の見舞いにもやってくる。娘に「あの女性は誰なのか」と尋ねられた浦村は、「“今は”剣心の居候先の主」と説明し、2人が特別な関係にあることを暗に匂わせた。その後剣心は六人の同志を撃退し、自身の過去にある程度のけりをつける。
一方、一連の騒ぎの中で左之助が政府高官を叩きのめしたことが明らかとなり、警察上層部から彼を捕まえるよう指示が出される。いったん逃げ出した左之助は、改めて剣心たちと面会し「ほとぼりが冷めるまで外国を巡る」としばしの別れを伝えるも、ここに警官隊が殺到。顔色を変える剣心たちだったが、浦村が「凶悪犯は向こうに逃げた」と警官隊を誤った方向に誘導したため事無きを得る。この際、浦村は剣心たちだけに見えるように人差し指を口に当てており、全て承知の上で左之助との別れの時を作ってくれたことが分かるようになっている。

浦村署長(るろうに剣心)の関連人物・キャラクター

緋村剣心(ひむら けんしん)

新時代を生きる流浪の剣士。その正体は、かつて幕末最強と呼ばれた伝説の人斬り緋村抜刀斎(ひむら ばっとうさい)である。多くの人を斬り殺した過去を悔い、その贖罪のための旅を続けている。
偽者の抜刀斎事件を捜査する中で知り合うこととなり、その人柄と剣の腕前に感銘を受ける。一方の剣心も温厚で誠実な浦村を信頼するようになり、互いに暗黙の了解的に協力していくようになった。

renote.net

神谷薫(かみや かおる)

西南戦争で戦死した父から神谷道場を受け継いだ少女。自身も剣術が達者で、年齢を考えれば相当な腕前。世間知らずでお人好しな一面があるが、他者の善性を素直に信じるその姿勢は、理想のため平和のためと人を斬り続けた剣心にとって救いとなっていった。
年長者である浦村は、剣心と薫が惹かれ合っていることを察し、彼女が“剣心の名代”のごとく自分の見舞いに来た時は娘に対して「“今は”剣心の居候先の主(=いずれ一緒になるのだろう)」と説明している。

renote.net

相楽左之助(さがら さのすけ)

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神谷薫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

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神谷薫(かみやかおる)とは『るろうに剣心』シリーズのヒロインであり主人公緋村剣心の妻、亡き父・越路郎が創り上げた神谷活心流の師範代である。あるとき、神谷活心流が人斬り抜刀斎を生み出した剣術である、と容疑がかけられていたときに剣心と出会う。剣心とともに父の生み出した流派の再建をするべく奮闘し、弟子となる明神弥彦を迎える。師範代として教えを説く日々であったが、ある日喧嘩屋の相楽左之助と出会い仲間となる。出会った仲間たちとともに剣心の命を狙ってくる刺客たちを倒すべく成長する。

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明神弥彦(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

明神弥彦(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

明神弥彦(みょうじん やひこ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで東京府士族の少年。明治維新の混乱によって孤児となった。集英組というヤクザに拾われ、スリ等雑用をさせられていたが、緋村剣心(ひむら けんしん)達と関わり、士族としてのプライドを取り戻し、ヤクザと手を切った。その後剣心の計らいで神谷道場に入門、神谷薫(かみや かおる)の下、神谷活心流を学び剣心達と共に戦う。幼いながらも常人離れした精神力や身体能力、剣才を発揮し成長していく。

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石動雷十太(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

石動雷十太(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、実戦剣術流派「真古流」の隆盛を目論む剣豪。 次々と新しい兵器が生まれる中、剣術の意義が失われていくことを憂い、「兵器に負けないほど強力な剣士」たちによる剣術の再興を目論む。自身も古流剣術「飯綱」を修得した凄腕の剣士だが、言動のわりに中身は小物で、作中では「愚物」と吐き捨てられている。真古流のパトロンにするために刀剣商の塚山由左衛門に近づき、やがて主人公緋村剣心と対峙する。

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武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。

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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。

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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。

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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。

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