式尉(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
式尉(しきじょう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、かつて江戸城の守護を担っていた隠密御庭番衆の一員。式尉は仲間内で用いている名称で、本名は不明。
高い戦闘能力を持つ上位隠密。もともとは薩摩藩に仕えていた忍者だったが、江戸城に忍び込んだ際に現在の御庭番衆の長である四乃森蒼紫に敗れ、「さらなる力を得る気はないか」と説得されて仲間になる。生来の巨躯と怪力を、御庭番衆に伝わる秘薬でさらに増大させており、仲間内でも随一の力自慢である。
式尉(るろうに剣心)の概要
式尉(しきじょう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)の登場人物で、かつて江戸城の守護を担っていた隠密御庭番衆(おんみつおにわばんしゅう)の一員。式尉は仲間内で用いている名称で、本名は不明。
明治維新で徳川幕府が倒れた後、御庭番衆の長である四乃森蒼紫(しのもり あおし)や数人の仲間たちと共に新たな仕事と自分たちの力を活かせる戦場を求めて市井をさすらう。やがて悪徳商人の武田観柳(たけだ かんりゅう)に仲間たち共々用心棒として雇われるようになり、彼の下で諜報や邪魔者の排除に従事する。
麻薬の売買にも手を出した観柳は、その精製法を知る高荷恵(たかに めぐみ)という女医を自分の下に置いていたが、ある時彼女に脱走されてしまう。逃げ込んだ先でたまたま緋村剣心(ひむら けんしん)という剣士と出会った恵はそのまま彼に庇護を求め、式尉は御庭番衆の一員として剣心やその仲間たちを相手に戦うこととなる。
式尉(るろうに剣心)のプロフィール・人物像
身長:195cm
体重:100kg
生誕日:1843年11月
出身:鹿児島県
星座:蠍座
血液型:B
特技:腕立て伏せ
CV:中田和宏(旧アニメ版)/稲田徹(新アニメ版)/大塚明夫(ゲーム版)
演:真那春人、鳳華はるな、ゆめ真音(宝塚版)/祝陽平(松竹版)
高い戦闘能力を持つ上位隠密。もともとは薩摩藩に仕えていた忍者だったが、江戸城に忍び込んだ際に現在の御庭番衆の長である四乃森蒼紫に敗れ、「さらなる力を得る気はないか」と説得されて彼の仲間になる。
生来の巨躯と怪力を御庭番衆に伝わる秘薬でさらに増大させており、仲間内でも随一の力自慢。故郷を裏切ってまで得た力を自身の誇りにもしており、それを使って蒼紫を救えた時は喜んでいた。
強面だが仲間に対しては砕けた一面を見せ、気絶から回復した際に“変装術のために自分の鼻と唇を削ぎ落としている”般若(はんにゃ)の素顔を見た際は「良い気付けになる」とからかうようなことを口にしている。
剣心の仲間の相楽左之助(さがら さのすけ)と戦い、彼の力量を認め、かつて自分がそうされたように仲間に誘っている。左之助のことは本気で気に入っていたらしく、後に剣心に「あの男はお前をずいぶん褒めていたから、大事にしてやれ」と伝えた。
式尉(るろうに剣心)の装備・能力
無双の筋肉
生来の巨躯と怪力を御庭番衆に伝わる秘薬でさらに増強し、純粋なパワーでは仲間内でも随一を誇る。
この筋肉を自慢にもしているが、少々それに酔い痴れているところもあり、忍者でありながら正面から力押しで相手を叩き潰す派手な戦い方を好む傾向がある。
鎖分銅
鎖の先端に重りとなる鉄塊をつけた武器。主にこれを振り回して投げつけ、相手の手足に絡みつけて動きを封じる目的で使用される。
しかし式尉の鎖分銅は人の頭より大きな鉄塊がつながれており、拘束用というよりは完全に鈍器として振り回している。左之助との戦いで使用するが、力自慢同士純粋にパワーで勝負をつけることとなり、早々に手放している。
式尉(るろうに剣心)の来歴・活躍
徳川幕府の滅亡
もともとは薩摩藩に仕える忍びだったが、江戸城に忍び込んだ際に現在の隠密御庭番衆の長である蒼紫に敗北。死を覚悟するが、「それだけの怪力、ここで殺すのは惜しい。さらなる力を得る気はないか」と蒼紫に誘われ、これを受け入れて薩摩藩を裏切る。御庭番衆に伝わる秘薬を用いて自慢の怪力に磨きをかける一方、そのさっぱりとした気性で蒼紫や新たな仲間たちとも打ち解けていった。
しかしその後明治維新を経て徳川幕府は滅亡し、鍛え上げた忍びとしての技を振るう場所に恵まれないまま、御庭番衆はその任を解かれることとなった。表向きは料亭を経営している御庭番衆の京都探索方に主だった仲間を預けると、蒼紫は式尉を含む数名の忍者と共に新たな仕事と戦うべき相手を求めて新時代をさすらう。
この時、蒼紫個人には新たな仕事の話もあったが、「忍者としてしか生きられないのに、そのために人生の全てを懸けて修行してきたのに、戦うべき時に戦えなかった部下たちを見捨てておけない」との想いからそれを蹴った形だった。式尉は蒼紫が自分たちを見捨てずにいてくれたことに感謝し、いざとなれば命を懸けてでもその恩に報いることを誓う。
やがて式尉たち御庭番衆は、悪徳商人の武田観柳(たけだ かんりゅう)に用心棒として雇われ、彼の下で諜報や粛清、邪魔者の排除に力を発揮していくこととなった。
高荷恵の脱走
さらに金を儲けようと考えた観柳は、麻薬の売買に手を染める。その精製法を知る高荷恵(たかに めぐみ)という女医を虜とするが、「人を救う医者として、これ以上麻薬の製造などに手を貸してはいられない」と考えた彼女に逃げられてしまう。
御庭番衆の忍者たちがこれを連れ戻そうとするも、恵がたまたま出会って助けを求めた緋村剣心(ひむら けんしん)という剣士に返り討ちにされてしまう。実は剣心はかつて幕末最強と謳われた伝説の人斬り緋村抜刀斎(ひむら ばっとうさい)その人であり、これを知った蒼紫は「自分たちが倒すべき強敵を、御庭番衆こそが幕末最強だということを証明できる相手をついに見つけた」と歓喜。御庭番衆の誇りに懸けて剣心を倒そうと入れ込んでいく。
一方、「金を払ってるのに従わない」として、この頃には蒼紫と観柳の関係は険悪なものとなっていた。恵を助けるために屋敷に乗り込んできた剣心を御庭番衆が迎え撃つ中、観柳はガトリングガンを持ち出して彼らをまとめて始末しようとする。
左之助との対決と壮絶なる最期
屋敷に乗り込んできたのは剣心だけではなく、彼の仲間の相楽左之助(さがら さのすけ)という男も一緒だった。式尉は「一番の獲物(=剣心)は蒼紫に譲ろう」と考え、自身は左之助を相手取る。戦いの中で左之助の力量を認めた式尉は、かつて自分がそうされたように彼を仲間に誘うが、「俺は時代に流されて悪徳商人の走狗に成り果てた蒼紫の下ではなく、維新志士たちが真に夢見た理想のために剣を振るう剣心と共に戦う」との言葉と共に断られる。
左之助との勝負自体はほぼ引き分けに近い形で終わるも、剣心と蒼紫がガトリングガンの標的にされる音で目を覚まし、左之助や御庭番衆の仲間である般若(はんにゃ)と共にその現場へと駆け付ける。蒼紫が足を撃たれて動けなくなっているのを見て取るなり、ガトリングガンの前に飛び出し、己の身を盾として銃弾の雨から彼を守る。呆然とする蒼紫に「自慢の筋肉が銃弾にも勝る盾になると証明できて満足だ」と嘯き、そのまま息を引き取る。
その後般若や御庭番衆の仲間たちが蒼紫を救うために次々とガトリングガンの前に飛び出し、御庭番衆は蒼紫を除いて全滅。しかしガトリングガンが弾切れを起こしたことで形勢逆転し、剣心の怒りの一撃で観柳は倒される。
恵が剣心たちに救出される一方、蒼紫は式尉たちの首を回収してその場を立ち去る。「自分たち隠密御庭番衆こそが幕末最強だ」と証明するため、観柳の乱入で水入りとなった剣心との決着をつけるため、蒼紫は傷を癒しながらさらなる修行に励んでいった。
式尉(るろうに剣心)の関連人物・キャラクター
四乃森蒼紫(しのもり あおし)
隠密御庭番衆の長。冷静沈着だが誇り高く、「自分たち御庭番衆こそが幕末最強だった」との強い自負を持つ。
薩摩藩に仕える忍者だった頃、江戸城内で当時まだ13歳だった蒼紫と戦い、完膚なきまで敗れている。式尉の顔の傷は、この時に蒼紫によってつけられたものである。式尉の怪力を「死なせるには惜しい逸材だ」と考えた蒼紫により仲間になるよう誘われ、これを承諾したことで御庭番衆の一員となる。
四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。
緋村剣心(ひむら けんしん)
新時代を生きる流浪の剣士。その正体は、かつて幕末最強と呼ばれた伝説の人斬り緋村抜刀斎(ひむら ばっとうさい)である。多くの人を斬り殺した過去を悔い、その贖罪のための旅を続けている。
直接言葉を交わすシーンはほとんどないが、その実力と人柄を認めた左之助が彼を尊敬していることから「相当立派な男なのだろう」と考えたか、左之助のことを大事にしてやるよう伝えている。
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石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、実戦剣術流派「真古流」の隆盛を目論む剣豪。 次々と新しい兵器が生まれる中、剣術の意義が失われていくことを憂い、「兵器に負けないほど強力な剣士」たちによる剣術の再興を目論む。自身も古流剣術「飯綱」を修得した凄腕の剣士だが、言動のわりに中身は小物で、作中では「愚物」と吐き捨てられている。真古流のパトロンにするために刀剣商の塚山由左衛門に近づき、やがて主人公緋村剣心と対峙する。
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武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。
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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。
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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。
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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。
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目次 - Contents
- 式尉(るろうに剣心)の概要
- 式尉(るろうに剣心)のプロフィール・人物像
- 式尉(るろうに剣心)の装備・能力
- 無双の筋肉
- 鎖分銅
- 式尉(るろうに剣心)の来歴・活躍
- 徳川幕府の滅亡
- 高荷恵の脱走
- 左之助との対決と壮絶なる最期
- 式尉(るろうに剣心)の関連人物・キャラクター
- 四乃森蒼紫(しのもり あおし)
- 緋村剣心(ひむら けんしん)
- 相楽左之助(さがら さのすけ)
- 高荷恵(たかに めぐみ)
- 武田観柳(たけだ かんりゅう)
- 式尉(るろうに剣心)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「イケ好かねェが見所のある奴だ、せいぜい大事にしてやんな」
- 式尉(るろうに剣心)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 式尉と左之助は対比するキャラクター