パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』とは、ウォルト・ディズニー・モーション・ピクチャーズ制作の実写映画作品で、全5作あるシリーズの最終章。主演のジョニー・デップは、シリーズ全作品通じて海賊ジャック・スパロウを演じ、作品の代名詞的存在となっている。ジャックの策略で、「魔の三角海域」に幽閉されていたアルマンド・サラザールが解き放たれた。復讐を誓うサラザールから逃れるため、ジャックたちはどんな呪いも解くことができる「ポセイドンの槍」を手に入れようと奮闘する。
アルマンド・サラザール「死人に口なしでな」
憎きジャックを探すようにヘンリーへ依頼するサラザールが言った言葉が、「死人に口なしでな」である。亡霊として魔の三角海域に囚われている自分は直接伝えにいけないことを皮肉った言葉であり、ディズニーランドの人気アトラクション「カリブの海賊」にも登場する有名なセリフ。また、今作の英題 Dead Men Tell No Tales" も、日本語に訳すと「死人に口なし」となる。
ヘクター・バルボッサ「俺はキャプテンだ 星をたどり帰路に就く」
ガリレオの日記を巡るカリーナとの会話の中で、彼女は昔施設に置いてきた自身の娘だと気がつくが、動揺を隠して離れながら言うシーン。「北の空で1番明るい星」の名前をつけていることから、彼なりの愛情が垣間見える。そのあと開いたコンパスがカリーナの方を指すことからも、彼女のことを本当に大切に想っていることが見て取れる。このシーンはその後やクライマックスの彼の行動の動機が示される、転機となる場面になっている。
ジャック・スパロウ「海賊はつらいな ヘクター」
終盤、娘のために自身を犠牲にして海の底へ落ちて行ったバルボッサに対して、ジャックが語りかけるようにつぶやく言葉。このシーンでは、長年競い合ってきた悪友が亡くなったことに対する悲しみと、大切なものを守るために自らを犠牲にする、海賊の鑑とも言える姿に敬意を表する姿勢が窺える。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
タイトルの意味
「Dead Man Tell No Tales(死人に口なし)」とは、死人は口外することも釈明することもできない、という意味のことわざであり、ディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」で出てくるフレーズである。日本では1788年に刊行された句集に「死人に口なし置みやげとぬかし」というフレーズが見られ、当時すでに一般に普及していたと考えられる。
「10年に一度」と「10年ぶり」
フライング・ダッチマン号の呪いにかかったウィル・ターナーは、「10年に一度」しか陸に上がれない。彼が今作シリーズに出演したのは2007年の「ワールド・エンド」以来「10年ぶり」であり、劇中の呪いとリアルの時間の流れが一致している。
「ポセイドンの槍」は「魚を突くための三つ又の矛」
今作のキーワードとなっている「ポセイドンの槍」だが、英語版では"Trident" (トライデント)と言っており、通常は「三つ又の矛(魚を突くためのやす)」のことを指す。日本語に訳す際に、よりわかりやすくするために呼び方を変えたのでは、と言われている。
監督の出演シーン
今作監督のヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリの顔が画面上に映るシーンがある。ジャックがギロチン台に固定され、まさに処刑される寸前という場面。彼の目の前に置かれるカゴの中には、切り落とされた頭が2つ入っており、実はこれが監督2人の頭の模型だった。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の主題歌・挿入歌
挿入曲:Geoff Zanelli「Dead Men Tell No Tales」
挿入:Geoff Zanelli「Salazar」
挿入曲:Geoff Zanelli「She Needs the Sea」
ED(エンディング):Geoff Zanelli「Beyond My Beloved Horizon」
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目次 - Contents
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の概要
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のあらすじ・ストーリー
- ヘンリー・ターナーと父の呪い
- 魔の三角海域と海の死神サラザール
- 3人の出会いと「ポセイドンの槍」
- 槍探しへの出発とサラザールの追跡
- 「ポセイドンの槍」の破壊とバルボッサの死
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ジャック・スパロウ(演:ジョニー・デップ、アンソニー・デ・ラ・トーレ)
- ヘンリー・ターナー(演:ブレントン・スウェイツ)
- カリーナ・スミス(演:カヤ・スコデラリオ)
- ジャック・スパロウの仲間たち
- ジョシャミー・ギブス(演:ケヴィン・マクナリー)
- マーティ(演:マーティン・クレバ)
- スクラム(演:スティーヴン・グレアム)
- バルボッサ一味
- ヘクター・バルボッサ(演:ジェフリー・ラッシュ)
- マートッグ(演:ジャイルズ・ニュー)
- ムルロイ(演:アンガス・バーネット)
- ヴィラン
- アルマンド・サラザール(演:ハビエル・バルデム)
- ヘンリー・ターナーの家族
- ウィリアム・ターナー・ジュニア(演:オーランド・ブルーム)
- エリザベス・スワン(演:キーラ・ナイトレイ)
- その他
- シャンサ(演:ゴルシフテ・ファラハニ)
- ジャックおじさん(演:ポール・マッカートニー)
- ジョン・スカーフィールド(演:デヴィッド・ウェナム)
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の用語
- ポセイドンの槍
- ジャック・スパロウのコンパス
- ブラッドムーン
- 魔の三角海域
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- アルマンド・サラザール「死人に口なしでな」
- ヘクター・バルボッサ「俺はキャプテンだ 星をたどり帰路に就く」
- ジャック・スパロウ「海賊はつらいな ヘクター」
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- タイトルの意味
- 「10年に一度」と「10年ぶり」
- 「ポセイドンの槍」は「魚を突くための三つ又の矛」
- 監督の出演シーン
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の主題歌・挿入歌
- 挿入曲:Geoff Zanelli「Dead Men Tell No Tales」
- 挿入:Geoff Zanelli「Salazar」
- 挿入曲:Geoff Zanelli「She Needs the Sea」
- ED(エンディング):Geoff Zanelli「Beyond My Beloved Horizon」