智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜(Key)のネタバレ解説・考察まとめ

『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜』とは、株式会社ビジュアルアーツのゲームブランド、keyによって制作された恋愛アドベンチャーゲーム。前作『CLANNAD』のスピンオフ作品であり、主人公の岡崎朋也とヒロインのひとりである坂上智代の後日談である。どんな困難が待ち受けようとも強く生き続け、永遠の愛を自ら証明する智代の姿が、多くの人の心を動かす作品となっている。

朋也の病室にて、現在の病状を淡々と話す智代に「なんでそんなに落ち着いてるんだ!」強い口調で責める河南子。それを他人事のように聞いていた朋也が「なぁあんた、その人を責めるのは…」と割って入る。そこで河南子の行き場のない怒りが爆発し「おまえは一度でもあたしのことを『あんた』と呼んだことがあったかよ!それに『その人』って…先輩はあんたの一番大切な人だろ!あたしたちのことはどうでもいい、先輩のことくらい思い出せよ!」と胸倉を掴み上げ、まくし立ててしまう。みんなのために頑張ってきた朋也をずっと見てきた河南子は、朋也の言動に憤りを隠せず、病室を飛び出してしまうのであった。
口が悪く悪態をつくことも多かった河南子だが、それは朋也を信頼していたからである。だからこそ、朋也の記憶喪失を目の当たりにして、やりきれない思いを爆発させた河南子の姿に胸が強く締め付けられる。

とも「ともがパパって呼べるの、パパだけだから」

朋也の手術の直前、応援に駆けつけるとも。「パパー!」と朋也を呼ぶ声が廊下に響き渡る。その姿は、母親の元で暮らす事を選び朋也達と別れた時よりも、ずっと大きく成長していた。「ずっと会いに来てくれなかったから…ともの方から来ちゃったよ…ともがパパって呼べるの、パパだけだから…だから…頑張って!」と朋也を激励するのであった。
大きく成長してもなお、朋也の事をパパと呼び続けるその姿に多くの人が涙した。そこには新しい家族の形があり、血の繋がりがなくても家族愛を築き上げることができた朋也の努力は、計り知れないものがある。

『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

麻枝准が趣味で書いた作品

この作品は元々、シナリオライターの麻枝准が『CLANNAD』を開発した後に趣味で書いた話であった。麻枝准の想いが強く出た、メッセージ性の強い話がそのまま発売に至ったため、ファンの期待と相違が出てしまい、賛否両論を生む形となってしまった。

発売当初はワゴンセールで叩き売り

発売当初は、その衝撃的なラストに否定派の声が多く、中古買取を希望する人が続出した。そのため市場が飽和状態となり買取も不可、新品未開封状態でも1000円を切り、ワゴンセールで叩き売りされていたという過去がある。

CLANNADに関係はないという注意書き

本作は、前作の『CLANNAD』のスピンオフ作品であるにも関わらず、公式サイトには、『CLANNAD』に関係はないという注意書きがされる。それに対して麻枝准は、ソフ倫(一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構)対策であると答えている。

『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):Lia 「Light colors」

作詞:麻枝准、作曲:折戸伸治、編曲:高瀬一矢

ED(エンディング):Lia 「Life is like a Melody」

作詞・作曲:麻枝准、編曲:戸越まごめ

イメージソング:Lia 「hope -look up when i walk-」

作詞・作曲:麻枝准、編曲:bermei.inazawa

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