シュート＝マクマホン（HUNTER×HUNTER）の徹底解説・考察まとめ

シュート＝マクマホンの概要

シュート＝マクマホンとは『週刊少年ジャンプ』で連載されている『HUNTER×HUNTER』に登場するプロハンター。特殊な蟻「キメラ＝アント」の危機に対処すべく結成されたキメラ＝アント討伐隊の1人である。プロのハンターであるモラウ＝マッカーナーシの部下であり、同じくモラウの弟子でプロハンターのナックル＝バインと2人1組で行動している。キメラアント討伐隊への参加資格をかけて、本作の主人公ゴン＝フリークス、ゴンの親友で伝説の暗殺一家の三男キルア＝ゾルディックと戦う。彼らとの戦いに勝利し、討伐隊への参加資格を得る。

細身で着物を着ており、長い髪を頭の上で束ねている。普段は服で隠れていてわからないが左腕がない。非常に慎重で内気な性格であり、そのためチャンスを逃すことも多い。情に厚く活発な性格のナックルとは対照的な性格をしている。人や物を操作することに長けた操作系の能力者で、自身の体と独立した3つの手を操作する。攻撃した敵の体の一部を自身が操作する籠に閉じ込める暗い宿（ホテルラフレシア）という能力を使う。この能力を使ってキメラ＝アントの巣からゴンの命の恩人であるカイトを保護している。

討伐隊の一員としてキメラ＝アントが潜伏している東ゴルトー共和国に突入する任務の際には、キメラ＝アントの王直属護衛軍の一人であるモントゥトゥユピーと戦う。相方のナックルがカメレオン型のキメラ＝アントであるメレオロンの能力で姿を隠しながら戦っていたため、モントゥトゥユピーのほぼ全ての攻撃の標的となる。モントゥトゥユピーの圧倒的な攻撃力やオーラ量の前に苦戦をするも、まったく躊躇することなく攻める姿勢を見せ、相手をひるませるまでに至る。それでも実力差は埋まりきらず、力尽きて倒れてしまう。最後は同じ討伐隊のメンバーであるノヴに病院へと運んでもらう。宮殿突入直後、キルアの祖父ゼノ＝ゾルディックによる宮殿全体への攻撃がなされた際には、一瞬何が起こっているか分からずに動揺してしまう。この時すぐに何が起きているかを把握して、動揺しているシュートや生死不明のナックルに代わってモントゥトゥユピーに立ち向かおうとしてくれたゴンに大きな感謝をしている。さらに生きて任務から戻り、ゴンに感謝を伝えようと誓う。

シュート＝マクマホンのプロフィール・人物像

年齢：28歳
職業：プロハンター／UMAハンター
念能力：操作系能力者

CV： うえだゆうじ

細身で、いつも浴衣を着ている。浴衣は右肩の部分がとがっており、左腕の袖が右腕の裾よりも長くなったいるのが特徴である。普段は服で隠れていて分からないが、左腕がない。この左側の裾には自身の能力で操作する籠が隠してある。また長い髪を頭の上で縛っており、ちょんまげの様な形になっている。非常に弱気で内気な性格をしている。このような性格もあってチャンスをよく逃す。討伐隊の資格を賭けた戦いでは、ナックルとの戦いで疲労したゴン＝フリークスとキルア＝ゾルディックに奇襲をかけようと考えていたが、結局決心がつかず実行できなかった。人情味が厚く活発な性格である自身の師匠モラウ＝マッカーナーシや、シュートと同じくモラウの弟子であるナックル＝バインとは対極的な性格である。キメラ＝アント討伐の任務では、不測の事態に動揺してしまった自身の代わりに、とっさに任務をこなそうとしてくれたゴンに感激をして弱気な姿勢がなくなる。キメラ＝アントの王直属護衛軍モントゥトゥユピーとの戦いでは、ゴンへの感謝と責任感から自らの命も顧みないほどの攻撃を仕掛けるほどであった。また力尽いて倒れてしまった自身を蔑むような目で見てきたモントゥトゥユピーに激しい怒りを覚えている。

シュート＝マクマホンの能力・必殺技

浮遊する3つの手（仮称）

シュート＝マクマホンは人や物を操作することに長けた操作系の能力者。自身の体から独立した3つの手を操る。また攻撃した相手の体の一部を閉じ込める籠も操作しており、能力を使う際はこの3つの手と籠はシュートの周囲を浮遊している。左腕がなく、普段は服の左側の袖に3つの手と籠を隠している。3つの手は攻撃に利用されるほか、シュート自身が足場として使う場面も見られる。自身や操作している手で相手を攻撃すると、攻撃を当てた個所を籠に閉じ込めることができる。

暗い宿（ホテル・ラフレシア）

攻撃をした相手の体の一部、あるいは全身を籠に閉じ込める能力。シュート自身がダメージを与えた相手の体の箇所を籠の中に閉じ込める。目や手足の部位から、最も大きい場合は体の全身まで閉じ込めることができる。閉じ込める部位は籠に入る大きさまで小さくなり、籠の大きさは変わらない。閉じ込める対象が大きくなるにつれて、必要なダメージも多くなる。シュートが気絶すると能力は解除され、閉じ込められていたものは元に戻る。この能力でキメラ＝アントに利用されていたゴンの恩人カイトの体を閉じ込め、巣から奪還している。また討伐隊の参加資格をかけて戦ったキルア＝ゾルディックや、キメラ＝アントの王直属護衛軍モントゥトゥユピーの体の一部も閉じ込めている。

物体を出し入れする右手（仮称）

自身の右手に、物体を平面化させて収納する能力。収納された物体は手のひらに模様として映る。シュートはこの能力で、割符を収納していた。どれくらいの大きさのものまで収納できるかは不明。

シュート＝マクマホンの来歴・活躍

討伐隊参加資格をかけての決闘

キメラ＝アントの脅威に立ち向かうため、ハンター協会はキメラ＝アント討伐隊を結成する。シュートはキメラ＝アント討伐隊の参加資格を得るため、与えられた刺客との戦いに勝利し割符を手にしなければならない。相手は本作の主人公ゴン＝フリークスと、彼の友達で伝説の暗殺一家の三男キルア＝ゾルディック。討伐隊に参加できるのはシュートと彼の相方であるナックル＝バインの2人か、ゴンとキルアの2人。当初はゴンとキルアをナックルが1人で相手していた。今のままでは実力不足だと感じていたゴンとキルアは、以前自分たちを指導してくれたビスケット＝クルーガーに再び稽古をつけてもらい、毎回修行が終わった後満身創痍の状態でナックルに挑みに行く。彼らが万全の状態ではない事は当然ナックルも気づいていたが、面倒見がよい性格から毎回真摯に彼らの相手をしていた。また戦いの最中にゴンにアドバイスをしたり技の弱点を指摘するなど、ゴン達の成長も促していた。そのためゴン達が疲れて現れた日に彼らから割符を奪うことはなかった。ナックルがゴン達と戦う一方でシュートはなかなか姿を見せず、毎回隠れてナックルと戦うゴン達の様子を見ていた。ナックルとの戦いが終わり歩くだけで精一杯のゴンとキルアに奇襲をかけようと画策するも、気の弱い性格から実行できずに終わる。このようなことが何日か続いた後、割符を手に入れなければならない期日が迫り、ゴンとキルアが万全の状態で現れる。今までとは異なりこの日は割符をかけて真剣勝負をすることに。ナックルはゴンと戦い、シュートはキルアと戦うことになる。キルアは自身の武器であるヨーヨーを使い、シュートに戦いを挑む。シュートが操る3つの手による攻撃をヨーヨーで捌いていくが、シュートの攻撃が当たり顔の左部分が閉じ込められてしまう。急に自身の顔半分がなくなり、動揺するキルア。もともと実力の差があったうえ、シュートの未知の能力にも対処できないキルアに危なげなく勝利する。ナックルもゴンに勝利し、2人は討伐隊への参加資格を得る。

カイト回収

戦いに勝利し討伐隊に選ばれたナックルとシュートは、自身の師匠であるモラウや彼のパートナーでプロハンターのノヴ、ハンター協会会長のアイザック＝ネテロと共にキメラアントに最初に襲われたNGL自治国にあるキメラ＝アントの巣に向かう。彼らの目的はキメラ＝アントの女王が王を生むのを防ぐことであったが、予想よりも早く王が生まれてしまう。討伐隊が巣についた時にはすでに王は誕生しており、出産のダメージで瀕死の女王と数体のキメラ＝アントだけが残っていた。巣に残っていたキメラ＝アントの一人コルトが白旗を振っていたので、討伐隊は巣の中に入り女王と接触。ここで討伐隊は王の名前や王がすでに生まれてしまったことを伝えられる。ナックルとシュートは王の直属護衛軍の1人ネフェルピトーに改造され操られていたカイトの体を回収。シュートの能力で籠に閉じ込め連れて帰ることに成功する。討伐隊のメンバーはゴンとキルアを呼び、連れて帰ったカイトを見せることに。シュートは全身をそのまま籠に閉じ込めるために、カイトの体に相応のダメージを与えたと告げる。シュートが能力を解除すると、変わり果てたカイトが姿を現す。これを見たゴンは一瞬驚愕した表情を見せ、その後すぐに怒りがこみ上げてきて険しい表情に変わる。そしてネフェルピトーとは自分一人で戦うこと告げる。討伐隊の次なる任務は、王とその護衛軍が潜む東ゴルトー共和国へ潜入し、彼らを討伐すること。ここでモラウはゴン達がこの任務に参加するのに相応しいか、彼らを再び試すことに。モラウは自身に渾身の一撃を加えてみろとゴンに告げる。ゴンは自身の必殺技であるジャジャン拳をモラウに放とうとする。変わり果てたカイトを見た影響もあり、すさまじいパワーがゴンの拳に宿る。見ていた周りの者たちはその様子に驚き、モラウ自身も予想以上のパワーに焦りを覚える。結局キルアがもう充分であると判断してゴンをたしなめ、ゴンもモラウを攻撃することなく拳をおさめる。そしてモラウはゴン達の討伐隊への参加を認める。

東ゴルトー共和国潜入

東ゴルトー共和国ではキメラ＝アントの王とその護衛軍達が、戦力になるどうか国民の選別を始めていた。この選別では国民の99パーセントが死ぬと予想されていた。すでに選別が始まっていると気づいたゴンとキルアは2人だけで東ゴルトー共和国に潜入し選別のかく乱を試みる。ナックルとシュートは別の場所で東ゴルトー共和国の様子を見ていた。選別が始めっているのに何も出来ないことに苛立ちを覚えるナックル。しかし焦って動くと討伐作戦がうまくいかず、全人類が危機にさらされる恐れがある。そのためシュートは自分たちが今動くことには反対し、ナックルを説得する。その後東ゴルトー共和国に潜入していたゴンとキルアがそれぞれカメレオンの姿のキメラ＝アントであるメレオロン、タコの姿のキメラ＝アントであるイカルゴを連れて戻る。宮殿周辺の偵察をしていたモラウ、自身の能力で宮殿内部へ潜入するための扉を設置していたノヴも役目を終え、味方になった2体のキメラ＝アントを加えた討伐隊のメンバーが再び集まる。宮殿へ突入する時間が刻々と迫り、それぞれ準備を進める。