サダイジン(すずめの戸締まり)の徹底解説・考察まとめ
サダイジンとは、『すずめの戸締まり』(すずめのとじまり)に登場するキャラクターで、人語を操る黒い大ネコ。
“ミミズ”こと災害を発生させる力の奔流を封じる要石が姿を変えた存在であり、東日本一帯の守護を担っていた。しかし岩戸鈴芽という少女がそうとは知らずに西日本の要石を抜いてしまい、過大な負荷がかかった結果自身も解放される。事態の収拾のために“ダイジン”こと西日本の要石や鈴芽と合流し、ミミズの住まう常世へと踏み込んでいく。人の悪意や敵意を喚起する力を持つ。
サダイジンの概要
サダイジンとは、『すずめの戸締まり』(すずめのとじまり)に登場するキャラクターで、人語を操る黒い大ネコ。
“ミミズ”こと災害を発生させる力の奔流を封じる要石が姿を変えた存在であり、東日本一帯の守護を担っていた。要石となる前にどのような存在だったのかは不明だが、ファンの間では「神様説」、「妖怪説」、「元特殊な資質を持つ人間説」などが存在する。
しかし岩戸鈴芽という少女がそうとは知らずに西日本の要石を抜いてしまい、過大な負荷がかかった結果自身も解放される。事態の収拾のために“ダイジン”こと西日本の要石や鈴芽と合流し、ミミズの住まう常世へと踏み込んでいく。
白い巨大なネコという本性を表し、荒れ狂うミミズに飛び掛かり、鈴芽たちをサポート。その後ダイジンと共に要石に戻り、自らを常世のミミズに打ち込ませることで、日本を大災害の危機から救い眠りについた。
サダイジンのプロフィール・人物像
CV:山根あん
口数少なく、真面目で厳粛な性格。アクシデントにより解放された後も、なお要石としての務めを果たそうと尽力しており、強い使命感を持ってこの役目を引き受けたことがうかがえる。
無邪気で子供っぽいダイジンとは真逆の性格だが、彼に対しては何か思うところがあるのかやや配慮した態度を見せる。
ダイジンを引き抜いてしまった鈴芽に対しては、「協力はするが気は許さない」といった態度を貫いている。これは鈴芽がそうとは知らずダイジンを解放してしまったこと、軽い気持ちで「ウチの子になる?」と声をかけて彼に「要石としての役目から解放されて家族かできる」と期待させたこと、その上で「お前なんか好きじゃない」と全面的な拒絶の言葉を突きつけて傷つけたことに反省を促そうとしているため。
人の悪意や敵意を喚起させる力を持つらしく、常世に向かう旅の途中は逆の力を持つダイジンに引っ付いてこれを中和していた。作中では一度鈴芽の親代わりでもある彼女の叔母の岩戸環(いわと たまき)を暴走させ、彼女の口から鈴芽に「家族になった覚えはない」との言葉を告げさせている。
サダイジンの来歴・活躍
東日本の要石
いつの頃からかは定かではないが、要石として東日本一帯のミミズを封じる役目を担う。
要石となる前にどのような存在だったかは不明だが、その役目から解放されるなりネコの姿で動き出したこと、要石の管理と暴れ出したミミズを抑えることを使命とする閉じ師の一族の宗像羊朗(むなかた ひつじろう)と知り合いらしいことから、神道の神の一柱か、強大な力を持つ妖怪か、あるいは特殊な才能を持つ人間だったと思われる。
封印からの解放
ある時、宮崎に住む岩戸鈴芽(いわと すずめ)という少女が、そうとは知らずに西日本の封印を担う要石を抜いてしまう。この要石は白い子ネコへと姿を変え、その正体も知らない鈴芽からかわいがられ、「ウチの子になる?」と声を掛けられる。「解放してくれた上に家族になろうと言ってくれるなんて、この女の子は僕のことが大好きに違いない」と考えた西日本の要石は、その場にいた閉じ師の青年宗像草太(むなかた そうた)に要石としての役目を押し付けてしまう。
その愛らしさからネットで話題となり、“ダイジン”と呼ばれるようになった要石は、自身が解放された影響で活性化したミミズの下へと鈴芽を案内しながら東京に向かう。そこでかつてない規模のミミズの噴出と遭遇した鈴芽は、「自分を要石としてミミズを封じてほしい」と草太に懇願され、何百万もの人命には代えられないとそれを実行。東京を災害から救うも、要石となった草太を失うこととなり、「要石としての役目を完全に草太に押し付けたから、これで鈴芽とずっと一緒にいられる」と喜ぶダイジンに「お前なんか好きじゃない」との言葉を叩きつける。
このタイミングでサダイジンもまた解放されるも、自身がどうして要石の役目から解き放たれたのか分からず、事情を知るだろう羊朗の下へと向かう。羊朗から鈴芽がダイジンを抜いてしまったこと、それにより過大な負荷がかかったために自分が抜けたこと、羊朗の孫である草太が自分たちの代わりの要石となったこと、草太を救うために鈴芽がミミズで溢れる常世に向かおうとしていることを教えられる。
あくまで要石としての役目を全うしようと考えたサダイジンは、ダイジンと合流して再びミミズを封じ続けようと、宮城に向かった鈴芽たちを追いかける。
常世の大冒険
鈴芽たちに追いついた時、彼女は叔母で親代わりでもある岩戸環(いわと たまき)と“草太を追って勝手に家を飛び出した”件について口論していた。サダイジンは環に忍び寄り、彼女の口から「東日本大震災で親を失った鈴芽を引き取ったことを後悔している、家族になるんじゃなかった」との言葉を唱えさせる。これは「鈴芽がダイジンにしたことを、立場を鈴芽と環に置き換えて彼女自身に理解させる」意図があったものと思われる。
鈴芽がショックを受けたのを見て怒ったダイジンに飛び掛かられるも、これを苦も無く取り押さえ、その後鈴芽たちの旅に同行する。自身の「人の悪意や敵意を喚起する力」を中和するため、旅の最中はずっと逆の力を持つダイジンを抱きかかえていた。
自分がダイジンにしたことを朧気に理解した鈴芽は彼と和解し、常世に入ることのできる扉を見つける。サダイジンは鈴芽やダイジンと共にここに突入し、白い巨大なネコの姿に変化し、荒れ狂うミミズに襲い掛かる。その隙に鈴芽とダイジンが要石と化した草太を解放し、再封印の準備が整う。
サダイジンとダイジンが要石へと戻り、これを鈴芽と草太がミミズに打ち込むことで、日本は大災害の危機から救われる。サダイジンは散々に状況を引っ掻き回したダイジンと共に、日本に生きる全ての人々のためにミミズを封じ続けるのだった。
サダイジンの関連人物・キャラクター
ダイジン
西日本の封印を担っていた要石。“ダイジン”という名前は、その愛らしい容姿がネットで話題となった際、「なんとなくダイジンっぽい」ということから呼ばれるようになったもの。
サダイジンと異なり、無邪気で子供っぽい性格。「鈴芽は自分のことが大好きに違いない」と考えて事態を引っ掻き回した。サダイジンはダイジンに対して何かしら思うところがあるらしく、要石としての役目を放棄して逃げ出した彼よりも、そのきっかけを作って期待させた上で傷つけた鈴芽に対してより怒りを感じていたようである。
ダイジン(すずめの戸締まり)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
ダイジンとは、『すずめの戸締まり』(すずめのとじまり)に登場するキャラクターで、人語を操る白い子ネコ。
災害を発生させる力の奔流を封じる要石が姿を変えた存在であり、自分を解放してくれた岩戸鈴芽を慕う。鈴芽とずっと一緒にいるために、その近くにいた宗像草太をイスと融合させ、要石としての役目を押し付けた。鈴芽と草太をミミズが暴れる場所へと導き、協力した気になっていたが、鈴芽に「お前なんか好きじゃない」と言われて意気消沈。なお鈴芽の力になろうと奮闘し、最後は要石へと戻っていった。
岩戸鈴芽(いわと すずめ)
宮崎で暮らす高校生の少女。そうとは知らずダイジンを解放してしまい、草太と共にこれを追いかける大冒険を繰り広げる。
解放したダイジンを“ただのネコ”だと思って「ウチの子になる?」と声をかけたため、そうとは意識しないまま彼に「つらい要石の役目から解放してくれた上に家族になろうと言ってくれた、この子は僕が大好きに違いない」との誤解と期待を抱かせる。サダイジンはこのことに関してかなり怒りを感じたらしく、叔母にして親代わりでもある環の口から「引き取るんじゃなかった、あなたを家族と思ったことはない」との言葉を告げさせることでダイジンの感じた痛みを理解させようとしている。
岩戸鈴芽(すずめの戸締まり)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
岩戸鈴芽(いわと すずめ)とは、『すずめの戸締まり』(すずめのとじまり)の登場人物で、常人には見ることができないはずの“地震を生み出す力の奔流”ミミズを視認できる少女。
母子家庭で生まれ育ち、母を失った後は宮崎に住む叔母の岩戸環の下で育つ。幼い頃に「死んだはずの母と再会し、何か大切なことを教えられ、見知らぬ青年と共に見送られる」という不思議な経験をしている。高校生になった時、ミミズを封じることを役目とする宗像草太と出会い、記憶の中の青年と似ていたことから彼に興味を抱き、共に日本中を旅していく。
宗像草太(むなかた そうた)
ミミズを抑えることを役目とする閉じ師の一族の末裔。ダイジンに要石の役目を押し付けられ、東京を天変地異から救うためにミミズと共に常世に封じられる。
自分の命に代えてでも彼を救おうとする鈴芽、大好きな彼女の力になろうとするダイジンと共に、サダイジンは常世に踏み込むこととなった。
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