宗像羊朗(すずめの戸締まり)の徹底解説・考察まとめ
宗像羊朗(むなかた ひつじろう)とは、『すずめの戸締まり』(すずめのとじまり)の登場人物で、地震を生み出す力の奔流“ミミズ”を封じることを役目とする閉じ師の一族の老人。
主人公岩戸鈴芽と共に旅をする宗像草太の祖父で、彼からは厳格な師のような存在として敬意と苦手意識を同時に抱かれている。病か老衰かその両方か、自分では起き上がることもできない状態にあり、現在は入院中。閉じ師としての役目を果たすことに強い使命感を持ち、草太が新たな要石となった時も一族の運命として割り切ろうとしていた。
宗像羊朗の概要
宗像羊朗(むなかた ひつじろう)とは、『すずめの戸締まり』(すずめのとじまり)の登場人物で、地震を生み出す力の奔流“ミミズ”を封じることを役目とする閉じ師の一族の老人。
主人公岩戸鈴芽(いわと すずめ)と共に旅をする宗像草太(むなかた そうた)の祖父。病か老衰かその両方か、自分では起き上がることもできない状態にあり、現在は入院している。
西日本のミミズを抑える要石の状態を確認しに出掛けた草太が、紆余曲折の末に新たな要石となったことを鈴芽から教えられ、「それが閉じ師の運命」として受け入れるよう彼女を諭す。しかし「草太さんがいない世界が怖いんです」と鈴芽から必死に訴えられ、“要石となった草太が閉じ込められている常世に向かう方法”を教える。
鈴芽が去った後、東日本の要石が変化したサダイジンの訪問を受け、彼に何事か話しかけている。
宗像羊朗のプロフィール・人物像
CV:松本白鸚
宗像草太の祖父で、西日本の要石の状態を確認しようと出掛けた末に“解放された要石によってイスと融合させられる”という姿で帰ってきた彼に「祖父さんをガッカリさせる」と嘆かせるなど、厳格な師のような存在として敬意と苦手意識を同時に抱かれている。この状態になっても草太は父母ではなく祖父である羊朗に頼ろうと考えていたため、草太の両親(=羊朗の息子もしくは娘夫婦)は死亡している可能性が高い。
作中に羊朗と草太以外の閉じ師は登場せず、一族はほとんど途絶えた状態にあると思われる。閉じ師として強硬な使命感を持ち、孫である草太が“要石になる”という事実上の死にも等しい状態になったことを鈴芽から聞かされても「それが閉じ師の一族の運命、それで災害を防げるなら喜ばしいこと」だと語って割り切ろうとしていた。
草太に対しては自分の跡を継ぐ閉じ師として強い期待を押し付けている一方、彼が宮崎で出会い、共にミミズを封じながら旅をしてきた鈴芽については「一族以外でミミズを視認し、孫のためにここまで尽くしてくれる者がいるのか」と驚いたらしく、かなり柔らかい対応をしている。
サダイジンとは旧知の仲であるらしく、窓際に現れた彼に敬語で語り掛けている。この時現在の状況や事情についてかなり説明したのか、要石の役目から解放されたばかりのサダイジンはそれを踏まえた上で行動していった。
宗像羊朗の来歴・活躍
閉じ師の一族の末裔
閉じ師の一族の末裔として、ミミズの通り道である後ろ戸を閉じて鍵をかけ、地震を未然に防ぐことを続けていた。
どのような関係なのかは不明だが、サダイジンとは旧知の間柄であり、閉じ師として現役で活動していた頃に出会ったことがあると思われる。
孫の宗像草太(むなかた そうた)が成長した頃に病を得て動けなくなり、閉じ師の役目を彼に一任する。草太からは敬意と同時に若干の苦手意識も抱かれており、師としてはかなり厳しい人物だったことがうかがえる。
孫の終焉と新たな希望
大学卒業が迫る頃、草太は西日本のミミズを封じる要石の状態を確認しに宮崎に向かう。そこで解放された要石によりイスと融合させられてしまい、要石を解放した張本人でイスの持ち主でもある高校生の少女岩戸鈴芽(いわと すずめ)と共に、白い子ネコの姿で逃げ出した要石こと“ダイジン”を追って各地のミミズを抑えて回る。その末に東京に帰還し、そこで空前の規模のミミズの噴出を確認。もはや他に手は無いと結論し、自ら要石となってミミズを封じ、そのまま自分も常世に閉じ込められてしまう。
後になってこの顛末を鈴芽の口から聞いた羊朗は、彼女を責めるようなことは決して口にせず、「それが閉じ師の運命、それで災害が未然に防がれるなら喜ばしいこと」だと納得するよう促す。しかしこれまでの旅で草太に強い好意と信頼を抱くようになっていた鈴芽は、「私は草太さんがいない世界が怖いんです」と必死に訴え、彼を助ける方法を教えてほしいと訴える。
一族以外でミミズを視認し、危険を恐れずその封印に協力するばかりか、孫のためにここまで尽くしてくれる人間が不意に目の前に現れたことに驚きつつ、それが命を落とす可能性もあることを前置きした上で「草太が封じられている常世に向かう方法」を鈴芽に伝える。鈴芽がミミズを視認できるのは、恐らく以前にどこかで常世に迷い込んだことがあるためで、その時に通った後ろ戸からなら常世に行けるというものだった。
お礼を言って鈴芽が去った後、草太が新たな要石となったことで完全に開放された東日本の要石“サダイジン”が黒ネコの姿で窓際に来訪。彼に穏やかな敬語で語り掛けるシーンを最後に、羊朗の出番は終わる。この時「今何が起きているのか」について説明したらしく、その後サダイジンは状況を理解した上で鈴芽に同行し、草太の解放に協力している。
宗像羊朗の関連人物・キャラクター
宗像草太(むなかた そうた)
孫。大学で教師を目指して勉強しつつ、閉じ師としても精力的に活動している。
閉じ師としては師弟関係にあり、かなり厳しく育てたのか、草太は羊朗を尊敬する一方で若干の苦手意識を抱いている。羊朗が草太をどう思っているのかはほとんど描写がないが、「草太を助ける方法を教えてほしい」と必死に訴える鈴芽に、命の危険があることを分かっていながら助言してしまっているところからして、孫としても弟子としてもそれなりの情は抱いていると思われる。
宗像草太(すずめの戸締まり)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
宗像草太(むなかた そうた)とは、『すずめの戸締まり』(すずめのとじまり)の登場人物で、ミミズこと地震を発生させる強大な力の奔流を封じる役目を持つ閉じ師の一族の青年。
普段は東京の大学に通い、教師を目指して勉強している。ミミズの通り道である後ろ戸とそれを封じる要石の様子を確認するために宮崎を訪れた際に、現地の高校生である岩戸鈴芽と出会い、ダイジンこと子ネコへと姿を変えた要石によってイスと融合させられてしまう。以降、鈴芽と共にダイジンを追う旅に出発し、日本各地の後ろ戸を閉じていく。
岩戸鈴芽(いわと すずめ)
草太が宮崎で出会った高校生の少女。閉じ師の一族の者でないにも関わらずミミズを視認する能力を持ち、要石を抜いてしまった責任感からイスに変えられてしまった草太の旅に同行。その中で彼の優しさや聡明さに惹かれ、好意と信頼を抱いていった。
草太が要石になってミミズを封じたことを報告した際、「草太さんのいない世界が怖い」と必死に訴え、羊朗から彼を救い出す方法を聞き出す。お礼を言って去っていく鈴芽を見送った後、羊朗はやや穏やかな表情を浮かべており、「あの子なら草太を救えるかもしれない」との淡い希望を感じていたものと思われる。
岩戸鈴芽(すずめの戸締まり)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
岩戸鈴芽(いわと すずめ)とは、『すずめの戸締まり』(すずめのとじまり)の登場人物で、常人には見ることができないはずの“地震を生み出す力の奔流”ミミズを視認できる少女。
母子家庭で生まれ育ち、母を失った後は宮崎に住む叔母の岩戸環の下で育つ。幼い頃に「死んだはずの母と再会し、何か大切なことを教えられ、見知らぬ青年と共に見送られる」という不思議な経験をしている。高校生になった時、ミミズを封じることを役目とする宗像草太と出会い、記憶の中の青年と似ていたことから彼に興味を抱き、共に日本中を旅していく。
サダイジン
東日本一帯のミミズを押さえつけていた要石が、大きな黒ネコへと姿を変えた存在。羊朗とは旧知の間柄らしく、病室の窓際に姿を現した際には彼から穏やかな口調で話しかけられている。
その正体については作中で特に語られていないが、「羊朗とかつて出会ったことがある」らしい描写から、閉じ師の一族の人間だったのではないかとも考察されている。
サダイジン(すずめの戸締まり)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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サダイジンとは、『すずめの戸締まり』(すずめのとじまり)に登場するキャラクターで、人語を操る黒い大ネコ。
“ミミズ”こと災害を発生させる力の奔流を封じる要石が姿を変えた存在であり、東日本一帯の守護を担っていた。しかし岩戸鈴芽という少女がそうとは知らずに西日本の要石を抜いてしまい、過大な負荷がかかった結果自身も解放される。事態の収拾のために“ダイジン”こと西日本の要石や鈴芽と合流し、ミミズの住まう常世へと踏み込んでいく。人の悪意や敵意を喚起する力を持つ。
宗像羊朗の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
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