ジャコ・ティリメンテンピボッシ(ドラゴンボール)の徹底解説・考察まとめ

ジャコ・ティリメンテンピボッシとは、『ドラゴンボールZ 復活の「F」』及び『ドラゴンボール超』に登場するキャラクターである。銀河パトロール隊員で、担当地区の地球の危機の際に物語に関わる。自称エリート隊員であるが、戦闘キャラクターではなく、失敗やドジをすることも多く、ドラゴンボールの主要人物との交流を通してコメディパートを担当する事がほとんどである。『ドラゴンボール超』では、フリーザ復活編、破壊神シャンパ編に多く登場して、ブルマや孫悟空、ベジータと関わることが多い。

ジャコ・ティリメンテンピボッシの概要

ジャコ・ティリメンテンピボッシとは、『ドラゴンボール』シリーズの劇場版第19作目の『ドラゴンボールZ 復活の「F」』及び『ドラゴンボール超(スーパー)』に登場するキャラクターである。ジャコは銀河の平和を守る集団の銀河パトロールの隊員で、宇宙人である。
2013年に、ドラゴンボールの作者である鳥山明(とりやまあきら)の作品『銀河パトロール ジャコ』の主人公として描かれた。その後『ドラゴンボールZ 復活の「F」』に登場し、以後『ドラゴンボール』の作品に度々描かれる。テレビアニメ『ドラゴンボール超(スーパー)』の中の『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の内容をリメイク・再構築した、フリーザ復活編でも登場する。その後、破壊神シャンパ編でも銀河パトロールの立場から活躍する場面がある。
戦闘キャラクターとして描かれているわけではなく、コメディーパートや戦闘シーン以外での登場がほとんどである。また、本作のヒロインでドラゴンボールの初期からメインキャラクターのブルマとの交流が多い。ブルマとの関わりの中で、ブルマの夫であり戦闘民族サイヤ人の王子であるベジータとも関わる。また、『ドラゴンボール』シリーズの主人公であり、強い相手と戦うことが大好きなサイヤ人の孫悟空(そんごくう)との意外な繋がりがある。

ジャコ・ティリメンテンピボッシのプロフィール・人物像

職業:銀河パトロール隊員
身長:148センチ
年齢:不明(地球人でいえば20歳前後)
好物:ミルクとチーズ
趣味:平和な星作り、爆破、アクション映画鑑賞
CV:花江夏樹

ジャコは自身のことを、「超(スーパー)エリート、銀河パトロール隊員」と言うが、実際はプライドが非常に高いだけのドジである。己の身が危なそうな戦いでは、銀河の平和を守るよりも、まっさきに逃げようとする。面倒な事があるとブルマに呼びつけられ、文句を言って嘆くが最終的には、いつもブルマの手助けをしている。
自身が活躍した場面では、決めポーズとともに「ビシッ」という決めセリフを呟く。
外見の紫の部分はタイツではなく、素肌。顔面はお面ではなく素顔。耳のような部分は、最新型の無線機である。

ジャコ・ティリメンテンピボッシの能力

素早い身のこなし

素早い身のこなしで、フリーザの手下と戦うジャコ(中央)

『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の作中で、宇宙を支配する大悪党のフリーザが蘇り、手下の兵士1000人を従えて地球にやってきた際に、ジャコの戦闘シーンが描かれている。素早い身のこなしと、瞬発力を活かした攻撃でフリーザの手下を数多く倒している。その際に共に戦った地球人の戦士であるクリリンに「お前、誰だか知らないけど、やるじゃないか」と戦いぶりを称賛されている。

目の良さ

ブルマ(左側)に「目だけはいいのね」と言われるジャコ(右側)

『ドラゴンボール超』 フリーザ復活編で、ジャコの驚異的な視力が明らかになる。孫悟空とフリーザの戦いの動きは、孫悟空の息子で過去にフリーザと戦ったことのある孫悟飯(そんごはん)にも見えないほどの速さである。だが、ジャコは「右、上、左、パンチ、キック、膝、よしっ行け、ああやられた」と分析して完璧に見えていた。ブルマには「あんた見えるの?目だけはいいのね」と言われる。
また、『ドラゴンボール超』 破壊神シャンパ編で、相手側の選手であるフロストの反則を見破る。

ジャコ・ティリメンテンピボッシの必殺技

光線銃

ポトフ星で光線銃を使うジャコ

『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の作中で、フリーザの大勢の手下相手に、光線銃でダメージを与えている。
また、『ドラゴンボール超』の作中、ポトフ星でベジータとブルマの息子であるトランクスの危機に光線銃を使用して、危機一髪のところを助ける。

ロケットとして使える足

靴底の穴からロケットの力を放出するジャコ

ロケットの力を使って逃げるジャコ

ジャコは空を飛ぶ能力は持っていないが、靴底に装備しているロケットのような機能を使って、空を飛ぶことができる。また、ロケットを放出する力を応用して敵に攻撃をして逃げたこともある。だが、この空を飛ぶ技は一日一回しか使用できないのが難点。

ジャコ・ティリメンテンピボッシの来歴・活躍

フリーザ軍の襲来を伝えに来る

『ドラゴンボールZ 復活の「F」』

フリーザの手下を倒し、決めポーズをするジャコ(中央)

フリーザが、7つ集めれば願いが叶うドラゴンボールによって復活し、地球に危機が訪れる。ジャコはフリーザが1000人の兵士を従えて襲来することをブルマに知らせるため、地球にやってくる。ブルマの働く大企業のカプセルコーポレーションの受付では、約束がないとブルマには会えないと断られる。そこにブルマの父で、社長でもあるブリーフ博士が登場してジャコは社内に入ることが出来る。ブリーフ博士に見せて貰っていた金魚に餌をあげていた際に要件を思い出し、ブルマを呼んでもらう。フリーザを倒した人物は2人おり、孫悟空ともう1人は未来からタイムマシンでやってきたブルマの息子だと知るとジャコは驚く。「未来から。お前よく堂々と。時間のコントロールは銀河法では重罪なんだぞ」と忠告するが、ブルマは気にする様子ではない。ジャコは、孫悟空に会おうとするが、孫悟空はベジータと共に破壊神(はかいしん)ビルスのところに行っており、不在であった。破壊神とは破壊を司る圧倒的な力を持つ神で、ジャコは破壊神のことを「それはありえない。ビルスというのはただの神話だ」と笑い飛ばす。
フリーザ軍の襲来を知らせたジャコは死にたくないために、すぐに帰ろうとする。フリーザ軍の襲来が約1時間後だとブルマに伝えると、ブルマから「馬鹿、もうすぐじゃない。急いでみんなにも知らせなきゃ」と、なぜか怒鳴られてしまう。
ジャコは、フリーザ軍が地球に到着し、地球の戦士達が登場した後に、ブルマを乗せた宇宙船で現れる。元々戦闘には参加しないつもりであったが、ブルマに「あんた、誇り高い超エリートの銀河パトロール隊員なんでしょ」と発破をかけられ、その他大勢の敵を相手に戦うことになる。フリーザも銀河パトロールのことは知っているようである。
孫悟空とベジータに連絡がとれず不在の状態で戦闘が始まり、ジャコは宣言通り、その他大勢の敵を相手に戦う。素早い身のこなしと光線銃で多くの敵を倒す。フリーザと、フリーザ不在時のトップであったソルベ以外が全員倒れると、クリリンはジャコに仙豆(せんず)を渡そうとする。仙豆とは、ダメージを受けた身体を回復させる貴重な豆であり、戦いにおいて重要なアイテムである。だが、ジャコは仙豆を「いらない」と断る。これが、後に登場する孫悟空を助けることになる。フリーザが戦いに出てきた際には、ブルマと同じ位置に下がり、「悪の帝王フリーザなんかと戦えると思うか?今度こそ私はお断りだ」と言い、自ら戦いから退く。
その後、ようやく孫悟空とベジータが地球に戻り、孫悟空がフリーザと戦いを始める。ジャコは孫悟空のすさまじい戦いぶりを見て「悪夢を見ているようだ。まさか、あんな地球人がいたとは」と驚く。ブルマから孫悟空とベジータが、本来滅びたはずの戦闘民族であるサイヤ人であることを聞き、「なんてことだ。聞かなかったことにしよう。地球の担当は私なんだ。厄介なことは困る」と知らないふりを決め込む。
孫悟空とフリーザが戦っているところに、破壊神ビルスと付き人で天使のウイスが現われて、ブルマが用意したイチゴサンデーを食べながら戦いを見る。ジャコは破壊神ビルスの登場に興奮して、一緒に写真を撮ってよいかブルマに相談するが、「破壊されても知らないけど」と助言され、写真はあきらめた。
孫悟空とフリーザの戦いは、孫悟空が勝利する間際に、ソルベに光線銃で心臓めがけて攻撃を受けてダメージを受けてしまうが。だが、ジャコがクリリンから勧められた仙豆を食べるのを断ったおかげで1つ余っており、孫悟空は死亡せずに回復する。
ベジータが孫悟空と代わりフリーザと戦い、勝負はベジータの勝利で終わりかけた瞬間に、フリーザは地球を爆発させてしまう。破壊神ビルスの近くに居たジャコや地球の戦士達は、ウイスが張った結界のおかげで生き延びるが、それ以外の人々は地球共々粉々になってしまう。早く勝負の決着をつけておけばと後悔する孫悟空に対し、ウイスが時間戻しの技を使い時間を3分ほど戻す。3分時間が戻ったことにより、フリーザが地球を爆発させる前に、孫悟空はエネルギー波(は)でフリーザにとどめをさし、勝負の決着がつく。
ブルマから「逮捕しなくていいの?時間のコントロールは重罪なんでしょ?」と笑顔で質問されるが、「私は何も見ていなかった」と知らないようなセリフを口にして、ジャコの仕事は終了する。

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