キャベ(ドラゴンボール)の徹底解説・考察まとめ
キャベとは『ドラゴンボール超』に登場するキャラクターであり、孫悟空らがいる第7宇宙と対をなす第6宇宙のサイヤ人である。戦闘民族のサイヤ人ではあるが、ただ殺戮を好む第7宇宙のサイヤ人とは違って基本的に善良な心を持っており、悪人達を倒すことを仕事としている。格闘試合中に超サイヤ人へと覚醒し、ベジータのことを師匠と慕っている。その後、全王主催の力の大会でも第6宇宙の選手として登場する。
キャベの概要
キャベとは『ドラゴンボール超』の破壊神シャンパ編から登場する第6宇宙のサイヤ人である。第6宇宙と第7宇宙の破壊神選抜格闘試合において招集された。格闘試合では4番手を務め、第7宇宙のベジータと戦い、戦闘中にサイヤ人の強化形態である超(スーパー)サイヤ人へと覚醒した。キャベは敗退となるが、超サイヤ人を伝授してくれたベジータに対して尊敬の思いを抱く。その後、野球の親睦試合や宇宙サバイバル編にも第6宇宙の選抜メンバーとして登場するが、その度にベジータのことを師匠と呼び、師弟関係が築かれている。宇宙サバイバル編の力の大会では、ベジータを侮辱された怒りから超サイヤ人2になる。
キャベのプロフィール・人物像
種族:第6宇宙のサイヤ人
所属:サイヤ人精鋭部隊 サダラ防衛隊
CV:岸尾 だいすけ
キャベの初登場は、『ドラゴンボール超』の第32話「試合開始だ!みんなで「名前の無い星」へ!」である。破壊神選抜格闘試合が始まる前に、自ら第7宇宙の孫悟空(そんごくう)やベジータにあいさつに出向き、第6宇宙のサイヤ人の話をする。そのやり取りを通して、孫悟空が「なんだよ、いいやつじゃねえか。(第7宇宙のサイヤ人とは、民族性が)全然違うな」と発言するほど、礼儀正しく、真面目な性格である。なお、孫悟空は強い相手と戦うことが大好きな本作の主人公で、ベジータはサイヤ人の王子で孫悟空のライバルでもあり、二人とも第7宇宙のサイヤ人である。
第7宇宙の老界王神(ろうかいおうしん)からも「ずいぶんと好青年な雰囲気漂う若者じゃのう」と好感を持たれている。老界王神は現在の界王神であるシンの先祖であり、特殊能力を持ち合わせる知識人である。
さらに第6宇宙の界王神(かいおうしん)は「第6宇宙のサイヤ人は、いわば正義のヒーローだからな」「第6宇宙のサイヤ人は、惑星サダラを拠点とし、雇われて日々悪人を倒し、世界を守っているのだよ」と絶賛している。界王神とは宇宙の創造を司る神であり、その界王神から褒め言葉を貰うほど、第6宇宙のサイヤ人は正義感に満ちた、誇れる民族であることがわかる。
第7宇宙のサイヤ人である孫悟空は戦いばかりに夢中で仕事をしないことから、彼の妻であるチチが第6宇宙のサイヤ人の仕事ぶりを知り悔しがる描写があった。
第6宇宙の5番手のヒットが、対戦相手のモナカにあっさりと敗れ、シャンパに破壊されそうになった際、キャベは破壊神(はかいしん)シャンパの前に行き「シャンパ様、おやめ下さい」と言うなど、非常に正義感溢れる行動を取っている。破壊神は、宇宙を消滅させるほどの力を持つ神であるにも関わらず、シャンパの行動を止めようとしたしたキャベの勇気ある行動は、彼の性格を表していると言える。
サダラ防衛隊の元隊長レンソウの「君の活躍は聞いている。今やサイヤ人精鋭部隊、サダラ防衛隊のエース」というセリフから、キャベが惑星サダラを守る重要な人物であることがわかる。
力の大会では、試合開始前に孫悟空とベジータにあいさつをして同じサイヤ人であるカリフラとケールを紹介するなど、その行動にはキャベの誠実さが出ていた。
キャベの能力
超サイヤ人への変身
破壊神シャンパ編の破壊神選抜格闘試合では、ノーマル状態のベジータと互角に戦える。その後、ベジータとの戦闘中に超サイヤ人に覚醒する。その後、再度超サイヤ人になった際にはベジータから、「さすがに勘がいいな」と言われるほどの戦闘センスを持っている。
キャベの必殺技
作中では、キャベから技を叫ぶ場面こそ出ていないがベジータのギャリック砲と同じ技を繰り出している描写がある。この技を繰り出した際にはベジータから「まさか、俺のギャリック砲?」という驚きのセリフがある。なお、ギャリック砲とはベジータの必殺技の一つで、身体を左側にひねり気を溜めて放たれるエネルギー波である。
キャベの来歴・活躍
破壊神シャンパ編にて格闘試合に参加
破壊神シャンパ編の破壊神選抜格闘試合にて、第6宇宙の4番手として登場する。3番手のマゲッタがベジータに負けたことによって、ベジータと戦う。戦闘開始になると、キャベが攻撃をしかけベジータにパンチを命中させ、対するベジータも反撃し互角の戦いが続く。キャベがベジータのギャリック砲に似た技を繰り出し、ベジータもギャリック砲を放つが、引き続き両者互角の状態である。
そこで、ベジータは超サイヤ人になることをキャベに促すが、格闘試合まで超サイヤ人の存在すら知らなかったキャベは、「できません、僕には」と答えた上に、超サイヤ人になる方法をベジータに教えて貰おうと頭をさげる。さらに「惑星サダラで僕を待っている家族のためにも、僕はもっと強くなって宇宙に平和をもたらしたいんです」と伝えるが、戦いの最中に教えを乞う態度にベジータは怒る。超サイヤ人になったベジータはキャベを痛めつけ、ダウンすることすら許さない様子。ベジータの妻であるブルマがその変貌に驚く中、さらにベジータの攻撃は続き、キャベはとうとう「参りま…」と言いかけるが、胸ぐらを掴まれ、降参することすらできない状況である。ベジータは、試合が終わったら惑星サダラを木っ端微塵にすることと、キャベの家族を皆殺しにするセリフを吐き、それがきっかけとなりキャベは反撃にでる。
「惑星サダラは関係ないだろ」「サダラに何かしたら、家族に何かしたら、僕が許さない」というセリフの直後、キャベは超サイヤ人に覚醒する。その後、形勢逆転して攻撃をしかける。キャベから額へのパンチを受けたベジータは「それでいい」「その感覚を忘れるな」と言い、そこでキャベは一旦変身を解き、ベジータの行動の真意に気が付くのである。「超サイヤ人になるきっかけは怒りだ。今の感覚を忘れるな」と教え、再びキャベに超サイヤ人になるように言う。ベジータに「さすがに勘がいいな」と言われたキャベは、その後超サイヤ人ブルーになったベジータの姿を見たのちに、ベジータから腹部への一発をあびて気絶し敗北する。なお、超サイヤ人ブルーとは、神の領域に達した状態の超サイヤ人ゴッドが、そこからさらに超サイヤ人に変身した形態を指す。
ベジータに水をかけられ気が付いたキャベは、ベジータに感謝の意を伝えるが、戦いの最中に敵に頭を下げたことは、戦いを捨てたのと同じだと指摘される。また、「サイヤ人の誇りを決して忘れるな」と言われ、誇りとは強さであることも同時に教えられる。ベジータのように強くなるというキャベに対して、「俺を超えてみろ」「絶対に超えさせないがな」と笑顔でベジータは応える。立ち去るベジータの背に向けてキャベは「惑星サダラの王様も、あなたのように誇り高く強いお方なんです」と言い、ベジータは「そうか、いつか会わせてくれ」という会話でキャベとベジータの格闘試合は終了する。
選抜格闘試合はキャベ側の第6宇宙は敗北し、戦士達はシャンパに消されそうになるも、すべての宇宙の頂点に君臨する神である全王(ぜんおう)の登場もあり、全員第6宇宙に帰還するのである。
第6宇宙VS第7宇宙 野球の親睦試合に出場
第70話において、第6宇宙の破壊神シャンパの提案による野球の親善試合が開催される。この試合の第6宇宙のメンバーとして、キャベはシャンパ達と共に地球にやってくる。キャベは第6宇宙のキャッチャーを担当し、ベジータも人数合わせにより第6宇宙のメンバーとなってピッチャーを務める。キャベは師匠と慕うベジータに良いところを見せようと、打席に立って意気込んだ。だが、第7宇宙の地球人でキャプテンを務めるヤムチャの技である狼牙風風拳(ろうがふうふうけん)と繰気弾(そうきだん)を合わせた必殺技・狼牙風風投球拳(ろうがふうふうとうきゅうけん)の前に、キャベは三振に終わる。親睦試合はシャンパと第7宇宙の破壊神であるビルスの喧嘩により中止となり、その間に1点先取した第7宇宙の勝利で終了する。第7宇宙からの帰還中、メンバー全員で素振りの練習をする描写がある。
全王主催の「力の大会」に出場
全王主催の力の大会が開催されることになり、シャンパと、その付き人であり天使のヴァドスから再び選手として招集される。同時にキャベ以上に強い人物が必要とのことで、サイヤ人のメンバーを集めるように指示を受ける。そこで、サダラ防衛隊の元隊長のレンソウをスカウトするが、レンソウは足がまともに動かない状態であり参加を断られる。その代わりにレンソウの妹であるカリフラを選手として提案する。カリフラ、さらにはその妹分であるケールと特訓を経て、力の大会へと出場する。
力の大会では、第3宇宙のニグリッシと第10宇宙のムリサームを場外へと落とした後、ベジータと短時間であるが戦う。だがベジータとの戦闘中に暴走したケールに気付き、ベジータとの戦闘は中断される。
同じ第6宇宙のメンバーであるヒットが、第11宇宙のジレンと戦っていた際には、ヒットの意図をくみ取り、第6宇宙の勝利のために、他の宇宙の戦士との闘いをするよう、カリフラやケールにも促す。ヒットの敗北後は、ヒットの思いを決して無駄にしないこと誓う。
第4宇宙のモンナがカリフラとケールの前に現れ、カリフラとの戦いを始める前に、キャベは自らカリフラと交代する。キャベは、カリフラとケールの二人は第6宇宙が生き延びるための切り札であり、体力を温存して欲しいと考えていた。モンナとの闘いでは、超サイヤ人に変身して、腹、腰、顔面と次々に攻撃を仕掛け、エネルギー弾をあびせる。モンナは怒り、身体の下部が鉄球のように巨大化し攻撃をしてくる。キャベが戦う途中で、超サイヤ人も解けてしまい大苦戦する。モンナに吹き飛ばされて場外負けになりかけたところで、ベジータがキャベの腕をとり、場外負けは免れる。ベジータにお礼を伝えようとすると、激しい蹴りを入れられ「弱いサイヤ人を見るのが耐えられなかっただけだ」と厳しい言葉をかけられる。ここで、ベジータに惑星サダラへと連れていく約束の話をされ、破壊神選抜格闘試合の回想シーンが流れる。キャベは、今回の大会ではどちらかの宇宙が消えてしまうため、約束を守ることは永遠にできないと落ち込むが、ベジータは「俺が優勝して、超(スーパー)ドラゴンボールで貴様達を生き返らせてやる」と言うのである。なお、ベジータのセリフに出てきた超ドラゴンボールとは、ボール1つが星1つの大きさの巨大なドラゴンボールで、叶えられる願い事は地球のドラゴンボールのような制限はない。また、力の大会の最優秀選手には、超ドラゴンボールが与えられ願いを叶えることができる。キャベも自身が優勝した際はベジータ達を生き返らせることを伝えるが、ベジータから調子に乗るなと一蹴される。そして、ベジータから最後に「サイヤ人として悔いのない戦いをしろ」と激励を受けて、ベジータは去る。
キャベは「師匠、サイヤ人として誇りを忘れず戦います」と誓い、モンナと再び戦う。モンナは、キャベを倒した後は、ベジータ、さらにはカリフラとケールも倒すと挑発しながら攻撃をする。さらに、ベジータのことを卑怯者、腰抜け野郎と発言。この言葉でキャベは怒り、「あなたは僕がここで倒す」と言い、超サイヤ人を超えた形態である超サイヤ人2に覚醒する。超サイヤ人2になったキャベは優勢状態になり、突進してきたモンナをエネルギー弾で場外へと押し出し勝利する。キャベの勝利を別の場所で知ったベジータは「それでいい」と呟く。
場面が変わり、第7宇宙の悪の帝王であるフリーザが現れ、疲れ切っているキャベとフリーザの闘いが始まる。キャベは攻撃を出すが、フリーザには命中せず。さらに顔面を掴まれ「私はね、強い人が好きなんですが、サイヤ人は大嫌いなんですよ」と言われ、カリフラとケールとも遊んであげるというフリーザに対し、超サイヤ人2になり反撃する。しかし、キャベの渾身の一発もフリーザを倒すことはできず、ゴールデンフリーザになったフリーザから指先の気功波を次々と攻撃され変身も解ける。最後はフリーザの強い気功波によって、場外負けとなり、観客席から「申し訳ありません」と呟きキャベの戦いは終了するのである。
その後、第6宇宙は最後の二人のサオネルとピリナが敗れ、「ベジータ師匠、どうかご武運を」と言い消滅した。
力の大会は最終的に第7宇宙が勝利し、人造人間17号の願いにより、全宇宙が蘇った。キャベは「約束守ってくれたんですね、師匠」と涙を流しながら感謝の言葉を発するのである。
キャベの関連人物・キャラクター
ベジータ
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ドクター・ゲロ/人造人間20号とは、鳥山明の人気漫画『ドラゴンボール』に登場するレッドリボン軍の元科学者。世界征服を目論む超悪名高い組織の中で殺戮マシーン「人造人間」を開発し、勢力を増強させていった。しかし、孫悟空のたった1人の進撃によりレッドリボン軍は壊滅し、野望を絶たれてしまう。生き延びた後は悟空に復讐する為、秘密基地に身を隠し、より強力な人造人間の研究開発に没頭する。そして長い年月を経て自身を人造人間に改造し、再び悟空の前に姿を現したゲロは、その研究成果を存分に発揮してゆく。
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ミスター・ポポ(ドラゴンボール)の徹底解説・考察まとめ
ミスター・ポポとは、鳥山明原作の漫画、及びそれを原作とするメディアミックス作品『ドラゴンボールシリーズ』の登場人物で、地球の神に仕える付き人である。愛嬌のある顔つきながら、ピッコロ大魔王という脅威から地上を救った孫悟空(そん ごくう)を簡単にあしらえる強さを見せる。単なる戦闘力だけではなく、無駄を省いた動きや視覚以外の感覚を研ぎ澄ませた結果の強さで、悟空にもその戦い方を伝授した。後々のエピソードでも、サポートの役割で登場し、活躍している。
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モロ(ドラゴンボール)の徹底解説・考察まとめ
モロとは、鳥山明原案の漫画『ドラゴンボール超(スーパー)』のキャラクターで、「星食いのモロ」の異名を持つ悪役である。見た目には青いヤギを思わせる獣人。1000万年前、大界王神(だいかいおうしん)という神に力を封じられ銀河刑務所に収監された。わずかながら力を取り戻すと、他の囚人クランベリと共に脱獄。非道な性格で自分以外は餌と見なしており、部下も捨て駒にする。他者や星のエネルギーを奪うことでパワーアップを繰り返し、神の域に達した戦士の孫悟空(そん ごくう)たちを苦しめた。
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亀仙人(ドラゴンボール)の徹底解説・考察まとめ
亀仙人(かめせんにん)とは、『ドラゴンボール』に登場する主人公、孫悟空にできた初めての師匠。 初登場時の年齢は319歳であり、亀の甲羅を背負った陽気でスケベなおじいちゃんだが、実際は武天老師と呼ばれる亀仙流武術の達人である。 少年時代の悟空とクリリンを修行し、時に厳しく、時に孫のように愛情をもって弟子を育てる広い心の持ち主。『ドラゴンボール超』では弟子たちと肩を並べて戦っており、武術家としては生涯現役である。
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目次 - Contents
- キャベの概要
- キャベのプロフィール・人物像
- キャベの能力
- 超サイヤ人への変身
- キャベの必殺技
- キャベの来歴・活躍
- 破壊神シャンパ編にて格闘試合に参加
- 第6宇宙VS第7宇宙 野球の親睦試合に出場
- 全王主催の「力の大会」に出場
- キャベの関連人物・キャラクター
- ベジータ
- カリフラ
- ケール
- キャベの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「惑星サダラは関係ないだろ」
- 「万が一僕が優勝したら、必ず師匠達を生き返らせてみせます」
- 「あなたは僕がここで倒す!」
- キャベの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 第6・第7宇宙で尻尾の有無や戦闘服に違いがあるサイヤ人
- 第6宇宙の悪党フロストを信じ切っていた
- 戦闘開始時の構えもベジータと酷似しているキャベ
- 暴走したケールに殺されかけるキャベ