ストレンジャー・シングス 未知の世界(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』とは、Netfixで配信されているSFホラードラマシリーズ。
アメリカ・インディアナ州の町ホーキンスに超能力を持つ少女・イレブンが現れ、平凡な町が超常現象に見舞わていく様子が描かれている。エミー賞やゴールデングローブ賞ではドラマ部門の作品賞にノミネートされ、世界的な成功をおさめた。80年代のアメリカを舞台としているが、エッジの効いた作風で注目を集め、さまざまなブランドから関連商品が発売されるなど2010年代のポップ・カルチャーを代表する作品となった。

マインドフレイヤー、ウィルの幻覚の中で正体を表す

ウィルのことを苦しめ続ける元凶・マインドフレイヤーの全容が明らかになる場面。

「裏側の世界」から戻ってからも、たびたび幻覚に苦しめられ続けていたウィル。ハロウィンの日にマイクたちと出かけたウィルだったが、その場でいじめにあい倒れてしまった拍子に意識が「裏側の世界」へと引きずりこまれる。そこでウィルが目にするのが、蜘蛛のように長い足を持ち空を覆うほど大きな怪物、マインドフレイヤー。ウィルを苦しませ続ける怪物の姿が明らかになり、「裏側の世界」への恐怖が増す場面だ。

スティーブ「女で泣くには早すぎる」

マックスへの気持ちに悩むダスティンにスティーブが投げかけるセリフ。

デモドッグを誘き寄せるために協力するスティーブとダスティン。郊外へ向かうため廃線を歩いている最中、ダスティンはスティーブにマックスへの気持ちを打ち明ける。スティーブがナンシーの気持ちがジョナサンに向いていることに気づきはじめた局面でのダスティンの告白だった。スティーブとダスティン、互いの悶々とした気持ちを晴らすように放った一言が「女で泣くには早すぎる」である。この廃線のシーンは『スタンド・バイ・ミー』のオマージュとも言えるワンシーン。スティーブとダスティンの友情が生まれる瞬間を描いた名場面でもある。

イレブン「いいえ」

ホーキンスに戻ることを決意したイレブンとそれを咎めるカリとの会話。

研究所で姉妹関係にあったカリの元に身を寄せたイレブン。カリはイレブンの能力を利用しようと考え、イレブンに対し研究所の職員たちをともに粛清しようと持ちかける。しかしイレブンはホーキンスにいるマイクやホッパーの身に危険が迫っていることを察知し、彼らを助けに戻ることを決意する。マイクたちにイレブンを癒し助ける力はないと諭すカリが放った一言「彼らがあなたを救えるの?」に対し、イレブンはただ「いいえ」とだけ答える。イレブンの中にある「私が彼らを助けたい」という気持ちを表したシンプルなセリフ。居場所のなかったイレブンがマイクたちのいるホーキンスこそ自分が帰るべき場所だと自覚した名場面でもある。

ホーキンス中学校のスノーボール

マインドフレイヤーを倒し平和を取り戻したホーキンス中学校で、生徒たちのダンスパーティー「スノーボール」が行われる。

Cyndi Lauperの『Time After Time』が流れる中、ドレスアップをして現れるイレブン。共に戦い助け合ったイレブンとマイクの間に愛情が生まれ、ふたりはキスをする。ルーカスはマックスと良い雰囲気になり、なかなかダンスの相手が見つからないダスティンにはナンシーが手を差し伸べる。シーズン2をとおして苦楽を共にした仲間たちの結末を美しくまとめた場面と言える。

シーズン3

マックス「ホッパーでも、マイクでもなく、自分よ」

マックスはマイクとの恋人関係に悩むイレブンをショッピングモールに誘い、そこで「自分」を大切にするようイレブンに説く。

幼少期を研究所で過ごし、ホーキンスへ来てからはホッパーとマイクに頼りきりだったイレブン。自分で何かを決めたことがなかったイレブンは、マイクとの恋愛関係に悩み女友達のマックスを頼る。そんなイレブンを見たマックスは彼女をショッピングモールへ誘い、「自分」が好きな服を選ぶように言う。イレブンの背中を押すためにマックスが言ったセリフが「ホッパーでも、マイクでもなく、自分よ」である。このシーンでイレブンの中に自立心が芽生えていく。

ダスティン、スティーブ、ロビン、ソ連の暗号を解き謎の研究施設へ潜入

シーズン3の1話でダスティンが傍受したソ連の暗号の秘密を3人で解き明かす。

謎のまま残り続けていたソ連の暗号。ダスティンはスティーブに助けを求め、バイト仲間のロビンがロシア語の解読に成功。その文章とは、「銀のネコがエサを与える。西で青は黄に会う時。軽く歩くなら中国への旅行はよさそうだ。その週は長い」というものだった。
意味不明に思えた文章がホーキンスのショッピングモールに関係していることが明らかになり、さらにはそこにソ連の研究所があることまで発覚する場面。ホーキンスに起きる超常現象とソ連の関係とが徐々に暴かれていくこの場面は、謎解き要素とサスペンスが入り混じった名シーンと言える。

ダスティンとスージー、「ネバーエンディング・ストーリー」を大熱唱

マインドフレイヤーを倒すために恋仲のスージーに助けを求めたダスティンは、「ネバーエンディング・ストーリー」を大熱唱する羽目に。

ショッピングモールからマインドフレイヤーを引きつけるため、ホーキンスの面々は別行動を取る。ソ連の金庫を開けるためにパスワードが必要だと言うジョイスとホッパー。ダスティンはふたりを助けるために、無線を使ってスージーに連絡をとり暗号を解いてほしいと伝える。世界の運命が危機に瀕しているなど全く知らないスージーは、何日も自分をほったらかしにしたダスティンに腹を立て、愛の証として「ネバーエンディング・ストーリー」を歌ってほしいと言う。緊迫したシーンが続く中でふたりの熱唱が流れ、コメディタッチな場面になっている。

ビリー、身を挺してマインドフレイヤーからイレブンを守る

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