王賁(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
王賁(おうほん)は、『キングダム』に登場する秦国の武将で、幼少期から軍事教育を受けたエリートのみで構成される、玉鳳隊の隊長である。また、王賁は長年槍使いとして鍛錬を重ねてきた、槍使いの達人でもある。秦国大将軍・蒙驁(もうごう)の右腕的な副将である王翦(おうせん)将軍を父に持つ。秦国六大将軍・王騎(おうき)も属する王一族の本家筋の出である。自身の出自に誇りが強く、下人の出である主人公の信(しん)の事を見下している事が多いが、信と楽華隊隊長・蒙恬の同世代の武人と互いに競い合って成長している。
対魏戦の高狼城(こうろうじょう)攻めでは、敵城の壁が高く秦国軍の攻略は長期化の様子を呈していた。秦国総大将の蒙驁(もうごう)は、「あせるな、城は逃げはせぬ」と、奇策無しの常套戦法のみで長期戦に挑んでいた。そこで、王賁は「生まれの良さも才能だ」と言い、自ら持ってきた井闌車(せいらんしゃ)を利用し、蒙驁の意とは反して奇策を仕掛け、敵城城壁に橋を架けてしまう。玉鳳隊はそこを一気に駆け上がり、敵陣地に突入した。同世代の三百人将だった蒙恬(もうてん)には、「さすが王氏宗家また珍しいものを」と言い、同じく同世代の三百人将だった主人公の信(しん)は、どさくさに紛れて井闌車を活用し、自分の率いる飛信隊を敵の陣地に突入させた。
廉頗四天王・輪虎との戦い
魏国へと進行した大将軍・蒙驁(もうごう)率いる秦国軍との山陽の戦いで、魏国軍と秦国軍は中央と両翼の三軍に分けた戦いとなった。両翼の戦いは膠着し、中央軍の攻防が戦局を左右する重要な場所となり、魏国中央軍は廉頗四天王の一人である輪虎(りんこ)が率いていた。「廉頗の飛槍」と呼ばれ圧倒的な突破力を持っていた輪虎の首を秦国軍が取るためには、まずその輪虎軍の精鋭私兵700名を突破する必要があった。そこで秦国軍で急造された千人隊三隊である、玉鳳隊、楽華隊(がくかたい)、飛信隊(ひしんたい)が輪虎を打つために共同作戦に打って出た。楽華隊が潰れ役となり、輪虎の本陣の主力である輪虎兵を削ぎ取り、戦力を引き付けた。その間を玉鳳隊と、飛信隊の二隊が突破し輪虎本陣を急襲した。秦軍の若手の中でも群を抜く武力の持ち主である王賁と信が、二対一の有利な状況に持ち込んだ形となるも、輪虎は幾多の戦を潜り抜けてきた研ぎ澄まされた武力で対抗した。王賁も得意技の龍巣を繰り出し輪虎を攻撃した。しかし、ニ対一にも関わらず戦いの主導権は輪虎にあった。信も王賁も深手を負わされたが、王賁の槍の牽制も功を奏し、最後の最後で信によって、輪虎の指を切り落とした。
臨時の五千人将に任命される
趙の李牧(りぼく)が参謀を務める趙軍・楚軍・燕軍・韓軍・魏軍を率いて合従軍を結成し、秦の函谷関を攻め入ってきた。秦軍は持っている全戦力で立ち向かい、王賁率いる玉鳳隊は、騰(とう)軍に配属された。その戦いの中で、楚軍第二将・媧燐(かりん)の策により、騰軍はどこから攻められてもおかしくない劣勢配置となる窮地に陥った。そこで、騰は、軍本陣を守る右翼・左翼の五千人将として蒙恬・王賁を抜擢、急遽任命した。周囲からは二人はまだ若すぎるとの声が上がったが、蒙恬も王賁もこの役目を果たせるのは自分だけだと自負していた。二人は話し合いもないままに、敵と正面からぶつかる事を避け、敵の歩兵の背後を攻めるという戦術を、同時に同じ様に繰り出した。媧燐の本軍が騰軍本陣の要となる隆国軍に突撃したが、二人の戦術により騰軍本陣を守る事に成功した。この戦いの功により王賁は三千人将へ昇格した。
著雍戦で”魏国最強の槍の使い手”の紫伯を撃破
総大将を騰として秦国は魏国の著雍(ちょよう)に侵攻した。援軍として、飛信隊と玉鳳隊も呼ばれた。王賁は、魏軍布陣の弱点に気付き、そこに玉鳳隊、飛信隊(ひしんたい)、録嗚未隊(ろくおみたい)の3隊で同時突破する事で本陣を落とす作戦を立てた。魏国には秦六将、趙三大天とならび中華の大乱を彩った英雄である、魏火龍七師(ぎかりゅうしちし)という7人がいた。その中の紫伯(しはく)が玉鳳隊に立ちはだかった。紫伯は槍の達人であり、戦術眼も優れた武将であり、魏国最強の槍の使い手として知られている。王賁はその紫伯と相対した。はじめは紫伯に圧倒されるが、初日の王賁は紫伯の槍を観察する事に注力した。3日目の戦で、玉鳳隊の新千人将・関常(かんじょう)の隊が敵中央軍を叩き、紫伯が出てくるまで王賁本人は関常隊の後ろに隠れているという大胆な作戦を取り、再び紫伯と対峙した。王賁は前日の怪我も悪化する中、紫伯の槍を型で捉える事によって反撃し、力で勝る紫伯は力業で王賁に挑む。しかし、王賁は戦いの最中に、紫伯が過去の悲劇的な人生より”生を拒絶している者”だという弱点を見出し、急所を守るという誰もが持っている筈の人間の本能が紫伯には感じられないという点に気付いた。そのため王賁の槍は、紫伯の急所を貫き、討ち取る事に成功した。この魏火龍七師の一人を討ち取ったというこれまでにない大きな武功により、王賁は正式な五千人将となった。
蒙恬の何気ない言葉で覚醒
王賁と競い合うようように共に切磋琢磨してきた蒙恬(もうてん)は、「時々、戦の最中に大将軍の景色が見える」と王賁に話していた。それは、「主人公である自分が絶対に戦の中心にいて、全部をぶん回すっていう自分勝手な景色が見える」と言ったものだった。王賁も戦でピンチに陥った際に、この蒙恬の言う”大将軍の景色”が見えた。この言葉を思い出し、上からの指示ではなく、自分の考えで隊を動かし戦況を良い方向に動かす事に成功した。
朱海平原の戦いで玉鳳隊を覚醒させる
趙国の王都圏内にある朱海平原(しゅかいへいげん)で、王翦(おうせん)を総大将とした秦国軍と、李牧(りぼく)を総大将とした趙国軍の戦いが繰り広げられた。秦軍右軍は、秦軍は亜光(あこう)将軍が負傷戦線離脱している上、兵糧が尽き、兵士達の疲労が限界に来ていたのに対し、趙軍は、趙峩龍(ちょうがりゅう)、馬南慈(ばなんじ)、尭雲(ぎょううん)と言った歴戦の猛者である将軍が全員健在の上、兵士達の状態も万全だった。そこで王賁は、玉鳳隊に向けて演説をおこない、隊員達を鼓舞した。現状は、”王翦将軍からの指示も援軍も来ない” ”兵糧が尽き、右翼には後がない” ”玉鳳の力で現状打破するしかない” と、赤裸々に自分達へ差し迫ったした状況を隊に認識させた。さらに王賁は、隊員達に玉鳳隊の成り立ちやその歴史について語って聞かせた。自身は王翦の息子だが王翦軍に入った事はなく、最初から玉鳳隊として戦い続けて今に至った事。自分が大将軍を目指さなくてはならない事。一緒に戦ってきた仲間達を誇りに思っている事、を語り掛け、玉鳳隊員立ちに向けて「友よ力を貸してくれ」と素直に、協力を求めた。いつもの寡黙な王賁とは異なる投げかけにより、玉鳳隊は感動して泣きだす者も出て、全軍が奮い立った。これにより、玉鳳隊は王賁を先頭に全軍突撃を仕掛ける事となった。王賁は飛信隊の信と申し合わせて、この演説をおこなっていたため、飛信隊側も玉鳳隊と同様、信の演説により覚醒し、隊員達の士気は最高潮に達した。覚醒した二隊に対応出来ないと判断した趙左翼軍は後退せざるを得なくなり、飛信隊と玉鳳隊は敵前線を大幅に押し込む形事が出来た。これは通常の軍師では達成する事の出来ない、カリスマ性を持った武将ならではの策であった。王賁は武力だけではなく軍略家としても、才覚を発揮した一戦となり、この朱海平原の戦いの武功により、将軍へと任命される事となった。
王賁の関連人物・キャラクター
信(しん)
『キングダム』の主人公。王賁とは同世代である、飛信隊の隊長。王賁と信(しん)は百人将の時に出会う。王賁は、信が最も尊敬する大将軍である王騎(おうき)も属する王一族の本家筋の家系の出であるため、出自による誇りから、下人の出である信の事を見下している事が多く、事ある毎に喧嘩をしている。しかし、様々な戦いで、王賁と共に、競い合いながら武功を上げ、時には協力しあって敵を討つ連携をおこなう。数々の武功が認められ、信、 王賁、蒙恬はほぼ同時に百人将、千人将、三千人将、五千人将と駆け上がり、将軍に任命された論功行賞は三名同時に将軍へと任命された。信はそれまで、性が無い状態だったが、嬴政より「将軍になるためには性が必要だ」と言われ、自身の性を付ける事にした。そこで困った信は最初、嬴政の”嬴”と名乗る事を希望するが、側近の昌文君(しょうぶんくん)に却下されてしまう。そこで、共に育って一緒に大将軍を目指した漂(ひょう)が嬴政の影武者の任務に就く際につけた性である”李”を取り、「李信」と名乗る事にした。”李”という性をつけた李信が、正式に将軍として任命された。
蒙恬(もうてん)
蒙恬は王賁と同年代の武官として登場。楽華隊(がくかたい)隊の隊長である。祖父は秦国大将軍・蒙驁(もうごう)。父は秦国の巨大勢力・呂不韋四柱である蒙武(もうぶ)将軍という名族の出身。若くして楽華隊を率いて多数の武功を挙げ、将来を期待されているが本人は大将軍になる気はないと発言する事もある。性格はお気楽な雰囲気を醸し出ているが、率いる楽華隊の戦術や武勇は非常に優れており、剣術に長けている。王賁、蒙恬、飛信隊の信(しん)の3名で共に競い合いながら成長し、時には協力しあって敵を討つ連携をおこなう。共に百人将の時に出会った3人は、千人将、三千人将、五千人将とほぼ同時に駆け上がり、数々の武功を上げた。そして、論功行賞で三名同時に秦国の将軍へと任命された。蒙恬は将軍になる前、時々、戦の最中に大将軍の景色が見えると王賁に話していた。それは、「主人公である自分が絶対に戦の中心にいて、全部をぶん回すっていう自分勝手な景色が見える」と言ったものだった。王賁は戦の中で劣勢に立たされ、窮地に陥った際、この蒙恬の言う”大将軍の景色”が見え、体制を立て直し状況を打破する事に成功する。このように王賁は蒙恬の何気ないコメントがきっかけで覚醒する事ができた。
王翦(おうせん)
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輪虎(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
輪虎(りんこ)とは『キングダム』に登場する武将で、趙国三大天の一人である廉頗(れんぱ)の側近の一人である。廉頗の側近は輪虎の他に介子坊(かいしぼう)・姜燕(きょうえん)・玄峰(げんぽう)といった名だたる将軍の顔ぶれとなっており、それらは「廉頗四天王」と呼ばれている。趙国の大将軍であった廉頗は、輪虎をはじめとする「廉頗四天王」と共に魏国へと亡命し、魏国へと進行してきた主人公の信(しん)達の居る秦国軍と激戦を繰り広げた。輪虎はその戦の中での山陽の戦いで、信との一騎打ちに敗れている。
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楚水(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
楚水(そすい)とは『キングダム』に登場する、主人公の信が隊長を務める飛信隊の副長。飛信隊入隊前は、郭備隊で副長を務めていた為、複数居る飛信隊の副長達の中でも隊としての豊富な経験を持つ。農民出身者が中心の飛信隊において、元郭備隊の騎馬隊をまとめ上げる等、隊でも重要な役割を果たしている。郭備千人将の戦死がきっかけで飛信隊に加入したが、道半ばで倒れた郭備の事を心の片隅に置いて戦う等、義に厚い人柄。飛信隊に於いても作戦立案から、補給の手配、先陣を切っての突撃等、マルチにこなす事の出来る頼れる存在である。
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カイネ(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
カイネは『キングダム』に登場する、趙国軍総司令・李牧(りぼく)の側近の女剣士である。騎馬術や剣術を得意とし、李牧の護衛も務めている。李牧には全幅の信頼を寄せ尊敬している。秦国との戦の時に、飛信隊軍師・河了貂(かりょうてん)が戦場を見学している際に、カイネと偶然出会い親しくなった。その後、河了貂とは敵同士として闘う事もあったが、以後も気にかけており、たびたび仲間に引き入れようと誘う。カイネと同じく李牧の配下である傳抵(ふてい)に将来の嫁と呼ばれている。
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キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。
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蒙毅(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
蒙毅(もうき)は『キングダム』に登場する秦国の若き軍師である。祖父は秦国大将軍である蒙豪、父は中華最強を自負する秦国将軍の蒙武、兄は物語の主人公・信と共に切磋琢磨して己の実力で将軍となった蒙恬というエリート軍人一家の出身。突出した武の力を誇るもそれに任せた戦法を取ることが多い蒙武を、知略の面で支えたいと考えて軍師を目指し、秦国軍総司令・昌平君の軍師学校の門を叩く。信と生活を共にする少女・河了貂とは軍師学校の同期で、特別軍師認可を受けている彼女と軍略囲碁でまともに戦えるのは蒙毅だけである。
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目次 - Contents
- 王賁のプロフィール・人物像
- 王賁の武器・技・戦術
- 愛用の槍と4本の剣
- 龍指(りゅうし)
- 龍巣(りゅうそう)
- 影龍指(陰龍指)
- 井闌車(せいらんしゃ)
- 王賁の来歴・活躍
- 父・王翦の助言がきっかけで槍使いを目指した
- 槍術だけでなく、思い切った策略も使いこなす策士
- 廉頗四天王・輪虎との戦い
- 臨時の五千人将に任命される
- 著雍戦で”魏国最強の槍の使い手”の紫伯を撃破
- 蒙恬の何気ない言葉で覚醒
- 朱海平原の戦いで玉鳳隊を覚醒させる
- 王賁の関連人物・キャラクター
- 信(しん)
- 蒙恬(もうてん)
- 王翦(おうせん)
- 番陽(ばんよう)
- 王賁の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「生まれの良さも才能の一つだ」
- 「助けに行かねば、父を」
- 「友よ、力をかしてくれ」
- 「中華に名を刻む大将軍には決して届かぬ」
- 王賁の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 王翦の息子ではないという噂
- 武将としての活躍ぶりは史実と同じ