パクノダ(HUNTER×HUNTER)の徹底解説・考察まとめ
パクノダとは、冨樫義博の作品である『HUNTER×HUNTER』に登場するキャラクター。クモと呼ばれる盗賊集団・幻影旅団の初期メンバーで、主に尋問と調査の役割を担っている。旅団を尾行していた主人公ゴンと元暗殺者キルアを捕らえた際は、旅団に一族を滅ぼされたクラピカの情報を聞き出そうとした。仲間意識が強く団長クロロとクモの掟に絶大な信頼を寄せている反面、任務の為なら躊躇なく殺人を行う冷酷さを持つ。
ノブナガ=ハザマ
CV:松山鷹志(1999年フジテレビ版)/内田直哉(2011年日本テレビ版)
生年月日:7月8日
年齢:不明
身長:183cm
体重:75kg
血液型:B型
念系統:強化系
旅団ナンバー:No.1
「クモ」と呼ばれる危険度Aクラスの盗賊集団「幻影旅団」のNo.1であり初期メンバー。見ず知らずの人間の命を奪う事に対して一切の躊躇を見せない冷酷な人物。旅団内では特攻部隊として戦地に赴く役目を担っている。オーラで自分や物に備わる力を強化する「強化系」の使い手である。ノブナガは刀にオーラを集中させ、特技の居合斬りで敵を倒す。オーラを広範囲にまで拡大し、物質の位置を感知する「周」を自身の太刀筋の間合いとして利用している。旅団内でも感情的な言動が際立つ人物であるが、冷静な状況判断にも長けている。クロロの命令とクモの掟に絶大な信頼を寄せている。普段は着流し姿に丁髷といった武士をモチーフとした衣装を身に纏っている。パクノダは「記憶弾(メモリーボム)」でノブナガにクラピカの情報を伝える際、「撃つけど 不安ならやめるわよ?」と発言するが、ノブナガは「5年10年のつき合いじゃねーだろが」と返答した。ノブナガはパクノダを同じ初期からのメンバーとして仲間意識を持っている事が伺える。
マチ=コマチネ
CV:並木のり子→上村貴子(1999年フジテレビ版)/前田玲奈(2011年日本テレビ版)
生年月日:不明
年齢:不明
身長:159cm
体重:48kg
血液型:A型
念系統:変化系
旅団ナンバー:No.3
「クモ」と呼ばれる悪名高い危険度A級クラスの盗賊集団・幻影旅団(通称クモ)のNo.3であり初期メンバー。念系統はオーラの性質を自在に操る変化系の能力者。可憐な見た目とは裏腹に、自らと関わりの無い人間を殺害する冷酷さを持つ。一方で、敗北したヒソカの遺体に対して「団長の除念…ありがと」と声を掛ける等の優しい一面もある。クロロとクモの掟に絶大な信頼を寄せている。マチは「念糸」という糸状のオーラを操り、そこに結ばれた針を対象者に刺すことで追跡する事が出来る。必殺技は「念糸縫合」。これは念糸で人間の神経や血管、筋肉などの部位を裁縫の様に縫い合わせることで、ほぼ100%元通りに治療できる技である。クロロを誘拐したクラピカからの口封じに葛藤していたパクノダにマチは「あんたはただ黙ってりゃいいの」と声をかけた。パクノダには旅団結成時からの初期メンバーとして仲間意識を持っている。
パクノダの名言・名セリフ/名シーン・名場面
パクノダと猫
ゴンとキルア、クロロの人質交換を終えたパクノダと、念能力を使えないクロロに興ざめしたヒソカは共に飛行船に乗り込んだ。船内でパクノダはクロロが解放されたことを旅団メンバーに電話で伝えたが、クラピカの「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」で「私のことについて一切 情報を漏らさぬこと!!」という条件を与えられていた為、人質交換の全容を語ることはできなかった。二人を乗せた飛行船がアジトの近くに到着した。ヒソカはパクノダにそれまで旅団メンバーに内容を偽っていた自身の予言詩の意味について語り始める。ヒソカの予言詩には人質交換が済んだ現時点では、旅団メンバーの半分が壊滅することが記されていたという。ヒソカはパクノダに「運命は少しずつだけどズレてきてる」と言い残し、その場を去った。パクノダは雨の中、一人アジトへと向かう。その道中、路地裏に一匹の猫がパクノダに「ミャー」と鳴く。それに対しパクノダも微笑んで「ミャー」と返事をしてあげた。パクノダはヒソカの「運命は少しずつだけどズレてきてる」というセリフから、自らの命と引き換えで、旅団メンバーに人質交換の行く末を伝えれば、メンバー同士の疑心による全滅を防ぐことが出来るという発想に至った。その安堵感から本来の優しい一面が垣間見えた瞬間であり、孤独な役割を担った自分と孤独な野良猫を重ねているようにも見える、印象的なシーンである。
「信じて 受けとめてくれる?」
クロロは「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」をクラピカに刺され、「念能力の使用」と「旅団員との接触」が出来なくなり、またパクノダも鎖を心臓に刺された事で「クラピカに関する情報を漏らさない」という条件を与えられた。旅団メンバーの了承を得て、ゴンとキルア、クロロの人質交換を終えたパクノダだが、クロロは「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」の「今後旅団員との一切の接触を絶つこと!!」という条件を厳守しなければ死亡する。その為パクノダはクロロを連れて帰る事は出来なかった。アジトに一人で戻ったパクノダに対し、クロロ奪還よりクラピカ討伐を優先すべきという主張をしていたフィンクスは憤りを見せる。しかしパクノダは、クラピカに関する一切の情報を漏らせない。そこでパクノダが取った手段は「記憶弾(メモリーボム)」で事の顛末を旅団メンバーに伝えることだった。「記憶弾(メモリーボム)」は一度に撃てる弾は6発と限られている。パクノダはその6発を、自分と同じ初期メンバー6人に撃つことに決め、「信じて 受けとめてくれる?」と銃を向けた。パクノダのクロロとクモに対する想いと、メンバーに対する強い仲間意識が伺える瞬間である。
パクノダの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
マチとの関係
パクノダとマチは、旅団結成時からの初期メンバーである。12巻114話で、クロロをクラピカに誘拐された際にパクノダは「クラピカを逃してクロロを救う」か「団の掟に従い、クラピカ討伐を優先し、クロロを失うか」という二つの選択を迫られるシーンがある。葛藤するパクノダに対しマチは「あんたはただ黙ってりゃいいの」と声をかけ、クロロの奪還の後押しをしている。マチはパクノダを結成時からのメンバーとして現在でも気にかけていることが伺える。旅団結成の様子が描かれた回想シーンでは、前髪を下ろしたクロロがクモの掟について、旅団の初期メンバーに話している。そこには髪の毛の長いパクノダや少し幼さの残るマチの姿が描かれている。
腕相撲ランキング
パクノダは幻影旅団全員による腕相撲ランキングで13人中9位という記録である。これは旅団内では高くない数字だが、パクノダ、シャルナーク、シズク、コルトピの四人で構成される情報処理部隊としては、シャルナークより劣るが好成績である。
声優の起用
2011年版アニメのパクノダの声優を務めたのは、キャラクターと同じ愛称を持つ朴璐美(パクロミ)。あの『鋼の錬金術師』のエドワードを務めた声優としても有名である。その他にも『BLEACH』の日番谷冬獅郎、『SHAMAN KING』の道蓮など、クールな少年キャラクターを演じてきた。そのため、監督がパクノダの声優起用に際して、これまで冷酷でクールなキャラクターを演じてきた経歴と、その演技力の高さだけでなく、パク繋がりという側面も含めて、朴璐美を起用した可能性が高い。その演技力の高さや、クールなキャラクターを演じてきた経歴を持つ朴璐美。彼女の声は、クールなパクノダの雰囲気を見事に表しており、ファンの間では「パク繫がりで起用されたのではないか」と噂されている。
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