イヤホン=ジャック／耳郎響香（僕のヒーローアカデミア）とは【徹底解説・考察まとめ】

耳郎の所属する1年A組の担任、相澤消太（あいざわしょうた）は、「イレイザーヘッド」という現役のプロヒーローだ。個性は「抹消」で、両目で見た相手の個性を消すことが出来る。メディア嫌いで有名で、活躍がほとんど表沙汰にならないアングラヒーローだ。
そんなイレイザーヘッドだが、何事にも「合理的」を求める。時間を無駄にするのが特に嫌いで、授業中でも話し合いなどはクラス委員の飯田と八百万にまかせて、自分はいつでも持ち歩いている寝袋を取り出し、教室で寝たりする。また、長年の教師生活において、耳郎たちの担任をする前年度までに除籍処分を154回もするなど、ヒーローとして見込みのない生徒は容赦なく除籍していた。しかし、現在のクラスでは未だに除籍された生徒がいないことから、プロヒーローになる見込みがあると考えているのかもしれない。
合理性を求め、尚且つ除籍処分にも躊躇わないが、教師としては生徒思いの一面も見られる。USJ事件や、ヴィランに襲われた林間合宿においては冷静な判断をしながらも前線に立ち、生徒を守る行動を取った。また、林間合宿でヴィランに連れ去られた爆豪についての記者会見では、メディア嫌いと知られながらも担任として会見に参加し、頭を下げた。
クラス全体を観察し、悩んでいる生徒を見極める力があり、それぞれを伸ばそうとしている。

八百万百（やおよろずもも）

耳郎と同じA組のクラス委員。真面目な性格で、自分の弱さに悩んだり、クラスの秩序を考えたりしており周囲の信頼も厚い。同じくクラス委員長に選ばれた飯田天哉（いいだてんや）と一緒にクラスをまとめることに努めている。
状況判断能力に長けており、相手の個性を考えながら如何にして勝つのか戦略的に動くことが出来る。個性は「創造」で、自分の知っている物なら何でも作れる。しかし、その対象物の構造まで把握していないと精密に造り出せないため、膨大な知識が必要となってくる。また、創造には自分の脂質を使用しているため日頃から食事を多く摂るようにしているようだ。あまりに個性を使いすぎると、体内の脂質が不足し、動けなくなってしまう。
普段から耳郎と行動を共にしていることが多く、耳郎は八百万のことを「ヤオモモ」と呼んでいる。教室での会話や戦闘においても一緒に描かれていることが多い。USJ事件では偶然、耳郎と上鳴と同じ山岳エリアへ飛ばされ、共にヴィランと戦っている。また、仮免試験ではA組がバラバラに行動をしている際にも八百万、耳郎、障子、蛙吹の4名は共に行動し支え合って勝利を掴んだ。
裕福な家庭で育っており、家から送られてきた高そうな紅茶を寮でみんなにふるまっている様子が度々描かれている。部屋王では、自宅から持ってきた大きなベッドで部屋が埋まっている様子がクラスメイトに衝撃を与えた。

麗日お茶子（うららかおちゃこ）

耳郎と同じA組のクラスメイトで、茶髪のボブヘアが特徴の女子だ。雄英高校の入学試験から出番があり、『僕のヒーローアカデミア』の主要キャラクターの一人として描かれている。性格は明るく前向きで、主人公の緑谷出久（みどりやいずく）に密かに恋心を抱いており、意識してしまうと顔を真っ赤にして宙に浮いてしまうという乙女な部分も見られる。ふとした時に関西弁で話し出すところもかわいく、読者人気が高い。
個性「ゼログラビティ」は触れたものを無重力にすることができる。しかし、個性を使いすぎると酔って嘔吐してしまう。個性伸ばしでは、無重力での滞空時間を延ばせるように特訓していた。
緑谷と共に戦うシーンが多く、お互いが信頼し合っている。「デク」というヒーロー名も、最初は幼馴染の爆豪に「でくの坊」という意味で呼ばれていたあだ名で、コンプレックスだったが、麗日の「頑張れ！って感じでなんか好きだ。」という言葉によって、緑谷の中で「デク」という呼び名が誇れるものになったためヒーロー名になった。緑谷も麗日を意識しているが、クラスメイト達もまだ気付いていない。
夏の職場体験では、バトルヒーローのガンヘッドの事務所から指名をもらい、1週間の職場体験を行った。災害救助をメインに活躍できるヒーローを目指していた麗日だが、「強くなればそんだけ可能性が広がる！やりたい方だけ向いてても見聞狭まる！」といいう理由から武闘派ヒーローの事務所を選んだようだ。職場体験では近接格闘術「G・M・A（ガンヘッド・マーシャル・アーツ）」を習得し、それ以降の戦闘で多くの活躍を見せた。
2021年に行われた第7回キャラクター公式人気投票では、総勢200以上のキャラクターの中から第12位に選ばれた。これは女性キャラクターの中では1位となっている。

緑谷出久（みどりやいずく）

『僕のヒーローアカデミア』の主人公、緑谷出久（みどりやいずく）は、この世界では珍しい「無個性」で生まれた少年だった。しかし、日本のヒーロー界のトップに君臨するヒーロー「オールマイト」に憧れ、無個性であるにもかかわらずヒーローを目指していた。ある日、偶然にも憧れのオールマイトに出会うことになる。そこで出久は無個性であるにも関わらず、幼馴染の爆豪がヴィランに襲われていたところを助けに行ったのだ。そこで見せた「ヒーローの素質」をオールマイトが認め、自身の個性「ワン・フォー・オール」を緑谷へ継承した。ここから雄英高校に入学するまでに過酷の特訓を重ね、見事入学試験を突破した。
入学してからもワン・フォー・オールの個性を使いこなすための鍛錬を欠かさず、寮に帰ってからも自主練をしたりインターン先で新しい技を会得したりと成長が著しい。入学した後に、耳郎とは同じ1年A組となり、USJ事件や林間学校での襲撃、仮免試験など様々な試練をA組みんなで乗り越えていった。その中で緑谷も耳郎の個性には一目置いており、のちに「正確さと不意打ちの凶悪コンボが強み」と耳郎を称賛している。

障子目造（しょうじめぞう）

耳郎と同じA組のクラスメイトで、戦闘で一緒に索敵をする機会が多く、共に立ち回ることが多い。
個性は「複製腕」。自身の腕の先から目や耳、口、腕など体の各部位を生やすことができる。この個性を使って広範囲の音を拾えたり、見たりすることが出来る。また、身長も187cmと高く、腕も長いため格闘にも秀でている。強面だが友達思いの優しい性格で、戦闘においては責任感の強い頼りになる存在でもある。また、周りの状況を見て判断することに長けており、林間合宿でヴィランに襲われた際には、夜の暗闇の中で暴走し制御が効かなくなった常闇の個性「ダークシャドウ」を止めるために、手傷を負った緑谷をかばいながら奮闘した。その後は緑谷、常闇、轟と共にヴィランに誘拐されそうになっている爆豪を助けるために奮闘した。
アニメオリジナルエピソードでは、ヒーローの仮免試験の最中に耳郎や八百万、蛙吹と共に聖愛学園の生徒たちに立ち向かう姿が描かれている。
冬のインターン活動では索敵の個性を強化するため、耳郎と共にプロヒーロー・ギャングオルガの元で経験を積んだ。

イヤホン=ジャック／耳郎響香の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「服が超パンクに…。」

授業中にヴィラン連合の襲撃を受けたUSJ事件で、耳郎は八百万と上鳴と共に山岳エリアへ飛ばされ、そこで大勢のヴィランに襲われた。上鳴の個性「帯電」でヴィランを一網打尽にするため、八百万の個性「創造」で絶縁体シートを作り出し、自分と耳郎に被せる。八百万と耳郎は身を守りながら、上鳴の放電でヴィランを倒すことができたが、大きなシートを作ったせいで八百万のコスチュームが破けてボロボロになってしまった。それを見た耳郎は動揺して「服が超パンクに…」と言う。さらに小声で「発育の暴力…」と呟いて、八百万のスタイルの良さに驚愕した。八百万は「また創りますわ。」とケロッとしていた。ちなみに上鳴は放電の反動でアホ状態になっていたため、八百万のパンクな状態は見れていない。

「そんならクリアしようよ。」

耳郎と口田が組んで、プロヒーローである教師との対戦形式で演習試験が行われた。音を使うふたりの個性の完全な上位互換として立ちはだかるプレゼント＝マイクに手も足も出ない。この演習試験をクリアするためにはペアとなった口田に託すしかなかった。突破するためには口田に虫を操ってもらうしかないと考えた耳郎は、口田に提案した。しかし、大の虫嫌いの口田には虫に近付くことすら出来ない。そんな口田に耳郎は「あんたがやれりゃ勝てるかもなの。時間も少ない！やれるよ。だってヒーロー志望でしょ！？そんならクリアしようよ。」と言葉をかけて励ます。口田はこの言葉に後押しされ、虫に命令を出すことができ、見事プレゼント＝マイクとの演習試験を二人でクリアすることが出来た。

「ロックじゃないよね。」

文化祭の出し物を決める際に、音楽系の出し物をすることになったA組。耳郎が音楽を趣味としていることを知っているクラスメイトは耳郎をボーカルに推薦する。しかし、自分の趣味をヒーローとして活かせていないことに対して劣等感があった耳郎は答えを出せずにいた。すると、それを見ていた上鳴は「あんなに楽器できるなんてむっちゃかっけーじゃん！」と後押しし、そこに口田も「人を笑顔に出来るかもしれない技だよ！」と励ました。ふたりの言葉に耳郎は「ここまで言われてやらないのも、ロックじゃないよね。」と、照れながらも承諾。A組のクラスメイトから歓声が上がった。