タピオン（ドラゴンボール）の徹底解説・考察まとめ

CV：青森 伸

1000年前、コナッツ星の悪の気を吸い取っていた魔人像の霊体が、魔導師たちに邪悪なエネルギーを注ぎ込まれて変身した幻魔人。
コナッツ星で暴れ、タピオンとミノシアが封印のオカリナで力を抑えた隙に、勇者の伝説の剣で上半身と下半身を両断される。
上半身をタピオンに、下半身をミノシアにそれぞれ封印された。
二度とヒルデガーンを復活させないように兄弟はオルゴールに封印され、それぞれ別々の銀河に流されたが、魔導師ホイによって復活した。
最初は下半身のみで現れ街を破壊し、グレートサイヤマン1号2号として駆けつけた孫悟空の息子・孫悟飯（そんごはん）と悟飯の高校のクラスメイト・ビーデルが戦いを繰り広げる。
グレートサイヤマンとは、孫悟飯とビーデルが、正義のヒーローとして変身した姿である。
やがて上半身の復活により全身の姿が現れるが、サナギのようになったところで、原作におけるサイヤ人の最強形態にして最終形態である超（スーパー）サイヤ人3のゴテンクスの「連続死ね死ねミサイル」を食らう。
ゴテンクスとは、トランクスと、悟空の次男・孫悟天（そんごてん）の合体した姿。
その後脱皮し、羽が生えた完全体に変身した。
最後は、悟空が独自に編み出した、拳を突き出して黄金に輝く龍と化して相手を貫く技・龍拳（りゅうけん）でとどめを刺される。

魔導士ホイ

CV：松田重治

悟飯達に勇者タピオンの封じ込められたオルゴールの解放を持ちかけた老人。
当初はおどけた老人の姿を装っていたが、コナッツ星で幻魔人ヒルデガーンを誕生させた魔導師一派の唯一の生き残り。
ヒルデガーンを復活させるためタピオン、ミノシアに封印されていたオルゴールを探し当て、ヒルデガーンの解放に成功する。
しかしその後、悟空たちとの戦闘中に完全体のヒルデガーンに踏み潰されてしまう。

タピオンの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「………腹が減ったな、一緒に食べるか？」

タピオンが自身にヒルデガーンの上半身が封印されているため、人を遠ざけている中、タピオンのもとにご飯を運び続けるトランクス。
最初はタピオンが頑なに心を開こうとはしなかったが、トランクスが魔導士ホイからタピオンのオカリナを取り返したことがきっかけで、トランクスに「………腹が減ったな、一緒に食べるか？」と心を開いた瞬間のセリフである。
トランクスが諦めずにタピオンと仲良くなろうとしていた姿勢が、タピオンに伝わった名シーンである。

「この星までまきぞいにするわけにはいかない…人々の苦しみを糧にして、いつまでこんなことをすれば気がすむんだ！」

トランクスがヒルデガーンに立ち向かって行く様子を目の当たりにし、自身の故郷「コナッツ星」のように、地球を破壊されるわけにはいかないと強く思うタピオン。
ヒルデガーンを制御しようと、オカリナを吹いている際に心の中で「この星までまきぞいにするわけにはいかない…人々の苦しみを糧にして、いつまでこんなことをすれば気がすむんだ！」と考える。
タピオンは正義を大切にする本物の勇者であると視聴者に伝わった名シーンである。

「…頼む俺を勇者のまま死なせてくれ！！」

タピオンが必死の思いでヒルデガーン全身を自身の体に封じ込め、トランクスに「勇者の剣」を渡し、「…頼む俺を勇者のまま死なせてくれ！！」と、自身をヒルデガーンと共に切ってほしいとお願いした時のセリフである。
幼いトランクスが勇者に憧れていることを察し、説得力のある言葉で正義を主張する名シーンである。

タピオンの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

タピオンの名前の由来は「タピオカ」

名前の由来はタピオカをもじったもの。
ドラゴンボールの原作者、鳥山明が「“タピオカ”ではあまりにもそのままなので」と発言している。
弟のミノシアの名前の由来は椰子の実である。

勇者の笛～タピオンのテーマ～

映画内でタピオンがヒルデガーンの力をおさえつけるために、オカリナで演奏した挿入歌が「勇者の笛～タピオンのテーマ～」である。
人気曲のため、楽譜の販売や、実際にオカリナで演奏をする方もいる。

ヒルデガーン以外にもザマスを封印したタピオン

ドラゴンボールのゲーム「ドラゴンボールゼノバース2」では、成長したトランクスと、『ドラゴンボール超（スーパー）』に登場する悪の神様・ザマスを封印するべく協力している。
最後は弱まったザマスをタピオン自身の体内に封印しており、封印したのはヒルデガーンだけではなかった。