清水潔子（ハイキュー!!）の徹底解説・考察まとめ

清水潔子の概要

清水潔子とは、漫画『ハイキュー!!』の登場人物。烏野高校バレーボール部3年でマネージャーとして選手達を支えている。容姿端麗なため学校内では人気を集める美人だ。どの部活動に入るか悩んでいた所、主将の澤村大地（さわむら だいち）に誘われマネージャーとしてバレーボール部を見守る。始めは、何となくしていたマネージャーの仕事だったが、主将始め同学年の菅原孝史（すがわら こうし）、東峰旭（あずまね あさひ）の頑張る姿に影響され、「全国出場」へ向けて選手達を全力でサポートするようになる。マネージャーとして3年目の時、3年生悲願の「全国大会出場」が現実味を帯びてきた。全国の舞台を前にマネージャーの後任を探す。1年生の谷地仁花（やち ひとか）を後任とし、マネージャーの仕事を託していく。そして、谷地と共に「全国大会」を決めた選手達のサポートをし、烏野高校は、春高全国大会準々決勝敗退という好成績を残す。

清水潔子のプロフィール・人物像

所属：烏野高校（3年2組）
役職：バレーボール部マネージャー
身長：166.2cm／体重51.4kg（高校3年4月）
誕生日：1月6日
兄弟構成：兄
好物：天むす
最近の悩み：おやつはじゃがりこにするか、ジャガビーにするか
CV：内田真礼（VOMIC版）／名塚佳織（テレビアニメ版）
舞台『ハイキュー!!』 演者：大久保聡美

クールな見た目から寡黙で冷淡な印象があるが、実は表情豊か。恥ずかしがったりとかわいい一面がある。闘志を前面に出す事もあり、美貌の中に情熱を秘めている。
中学時代、部活動でハードルをして転ぶことが多かった為、脚に傷が多く、その傷を隠すために常にタイツを履いている。

清水潔子のポジション・能力

パラメーター
パワー：1／バネ：4／スタミナ：4／頭脳：3／テクニック：2／スピード：5

出典：ハイキュー!!極ファイナルガイドブック

3年生の春高まで烏野高校バレー部のマネージャーを一人でこなしていた事からスタミナ4と高い事が分かる。
スピード5と高い数値な理由は、中学時代に陸上部で鍛えた脚力を発揮し、烏野高校バレー部1年日向翔陽（ひなた しょうよう）の靴を取りに行き試合に間に合わせた事が理由に上げられる。

清水潔子の来歴・活躍

中学時代から烏野高校バレーボール部のマネージャーになるまで

中学時代は陸上のハードルをしていた。当時、人一倍コケて足に跡が残ってしまった。その為、夏でも制服の時は黒タイツをはいている。
ハードルをしていて「空を切ったと思った脚に触れた硬い感触に心臓がギュッとなった。転倒、きれいに一回転、痛みはない。ただ雲がゆっくりだったから、ああ転んだんだって思った」と語る。
部活を引退する時、「練習して、練習して、練習して、積んで来たものは想像以上にあっけなく終わる。」その、事実を自分で思っている以上に恐れていたから、高校では陸上部に入部しなかった。
そんな時、澤村から「よかったらバレー部のマネージャーやらない？」と誘われ、とりあえずマネージャーをすることにした。
バレーボール部のマネージャーになり、自己流で色々な事を知った。何かに打ち込んでいる時の心地よさを感じながら、でもどこかで他人事としてとらえ、自分は最前線で戦っているわけではないという安堵感を感じていた。
しかし次第にチームメイトは徐々に”他人”ではなくなった。「繋がなくてはならない」、「託さなくてはならない」と感じ始めた。

インターハイ予選

インターハイ予選前、菅原から「大地が肉まんオゴってくれるって言うんだけども」と誘われるが、やることがあるからと断る。それは部室を掃除をしていた時に見つけた、今まで誰も存在を知らなかった横断幕を綺麗にする事だった。そして、インターハイ予選の前日、練習終わりに「飛べ」と書かれた横断幕をメンバーに見せた。横断幕を見たメンバーの気合が入った。しかしその後、清水は恥ずかしそうに小声で「がんばれ」と言い、澤村、菅原、旭、2年生の田中龍之介（たなか りゅうのすけ）、同じく2年生の西谷夕（にしのや ゆう）は号泣した。そしてメンバーの士気は最高潮になった。

試合会場に着くと、烏野高校は”落ちた強豪””飛べない烏”と噂されていた。そんな中、清水は他校の選手から「かわいい」、「声をかけてみろ」と注目を集める。西谷と田中が他校の選手を威嚇し始め、清水はそんな姿を見て二人の頭を「やめなさい」と叩いた。西谷は清水に叩かれた事に喜びを感じていた。

1回戦では常波高校と対戦。ここ数年成績の振るわない烏野高校を「落ちた強豪」、「飛べない烏」と揶揄する者たちの前で、その悪評を払拭する圧倒的な勝利をもぎ取る。

2回戦では県内屈指の強豪である伊達工業高校と対戦。”速攻”と”変人速攻”を巧みに使い分け、主人公・日向翔陽（ひなた しょうよう）も”囮”として活躍し、旭が”鉄壁”のブロックを吹き飛ばし勝利する。

3回戦では、県内屈指のセッター及川徹（おいかわ とおる）率いる青葉城西高校と対戦。接戦となるが最後は、烏野高校の必殺技”変人速攻”が青葉城西高のブロックにかかり惜敗する。烏野高校のインターハイは終わった。

谷地仁花との出会い

インターハイ後、3年生は引退して、次の進路に向けて準備するか、1月の春高を目指し部に残るかの選択を迫られる。旭、澤村、菅原の3人は今後どうするのか話し合う。澤村は少しでも早く将来有望な1・2年の新体制チームへ移行した方がチームのためだと言う。だが菅原は正直な気持ちはどうなんだと問いただす。すると澤村は本心を語り、「もっとお前らとバレーしてぇ！」と叫ぶ。清水はそのやり取りを影から見つめていた。

その後、体育館へ向かうと日向と影山が練習をしていた。お昼ご飯をちゃんと食べる事と奇声を発しない事を二人に話し、最後に3年生が春高まで残る事は変わらないと伝えた。

東京へ遠征に行く事になり清水は1年生からマネージャーを探し始める。澤村に、4月にやった勧誘が足りなかった事、烏野がこれからもっと強くなる為に自分の仕事も引き継いでいかなくてわいけない事を話した。1年の階でマネージャーを探している時に谷地仁花（やち ひとか）と出会う。谷内は清水を見た瞬間、「美人、3年生か、美人、口元のほくろがセクシー、美人、髪つやさら、周りの人も凄い見てる」と思っていたため、清水が話す内容を殆ど聞いていなかった。その為、「見学だけでもどうかな？」と言う清水の言葉に返事をしてしまった。谷地がマネージャーをするかどうか悩んでいると清水は「何だって始める前から好きって事無いんじゃない？」、「何かを始めるのに”揺るぎない意志”とか”崇高な動機”なんて無くていい」、「成り行きで始めたものが少しづつ大事なものになっていったりする」、「スタートに必要なのはチョコっとの好奇心くらいだよ」と話した。それは、自分自身もチョコっとの好奇心で始めたが今では、清水にとって烏野高校バレーボール部が大事な存在になっているからだった。そして今ではみんなと一緒に”全国大会”に行きたい事を話した。そんな清水の気持ちやメンバーの思いを知った谷地は、烏野高校のマネージャーになる決意を固めた。烏野高校バレー部は、東京遠征を前にして、新たなマネージャーを迎える事になった。

東京遠征では、他校とぶつかりながらも成長し、新たな攻撃が増え選手達の気持ちや技術が向上し、烏野高校は更に強くなった。

春高バレー宮城県代表一次予選から代表決定戦

春高バレーの宮城県大会予選が始まる。

1回戦は扇南高校と対戦。インターハイでの躍進もあり、烏野高校は警戒が必要な相手としてマークされるようになっていたが、それを上回る成長を遂げたチームの仲間たちと共に快勝。

2回戦では、1年生にして2メートルを超える百沢雄大（ひゃくざわ ゆうだい）を有する角川学園高校と対戦。ストレートの勝利を収める。

この勝利によって宮城県代表決定戦へと進み、その初戦として条善寺高校戦と対戦。条善寺高校のマネージャー三咲華（みさき はな）が選手達に対しケツを叩くために喝を入れる。それを見た田中と西谷は清水に「俺らの事も叱ってもらえないか」と頼むが「しません」と断る。すると二人はお尻を清水に向け「じゃあ」と言うと清水は「尻も叩きません」と答える。その答えに対し二人は「潔子さんのお口から”尻”頂きました」と喜ぶ。烏野は攻守ともに安定したプレーで、インターハイ宮城県大会ベスト4のチーム・条善寺高校を翻弄する。結果はセットカウント2-0で烏野の勝利。烏野高校は、春高宮城県大会ベスト8に進出した。

宮城県代表決定戦2日目、次の対戦相手は和久南高校。セットカウント2-1で次の試合へと駒を進める。

準決勝では及川率いる因縁の青葉城西高校と対戦。インターハイのリベンジを果たす。

決勝では白鳥沢学園高校と対戦。圧倒的なタレントをそろえる白鳥沢学園高校に苦戦する。特に主将である大エース牛島若利（うしじま わかとし）の全国屈指の攻撃力に苦しむが、烏野バレーボール部一番の高身長でブロッカーの月島蛍（つきしま けい）が牛島を止めに行く。しかし、牛島の威力が凄まじく月島は怪我をしてしまう。悔しい表情を見せる月島に「心配しないで。戻ってきたら負けてたなんて事絶対ないから」と声を掛ける。そして怪我をした月島を救護室に付きそう清水は治療される月島を見て、「冷静…というか”集中”だ。今の戦況がどうかじゃなく、多分戻った時自分が何をするか考えてる」と思う。戻った月島と共にチームの総力でこれに対抗しセットカウント3-2とギリギリで勝利をもぎ取る。

烏野高校は悲願の全国大会出場を決める。その事に感動した清水は思わず涙が流れる。

春高4日前に3年生で初詣へ行く事になった。菅原はテンションが高く話し続ける、旭は顔色が悪く全くリアクションが無い。そんな二人に澤村は声を掛ける。三人のやり取りを見て、清水は春高への緊張があると感じる。そしておみくじを引き帰る時「神様にお願いしても試合に勝たせて貰えるワケじゃない」と三人に言い「大丈夫。神様の助けがなくても大丈夫よ」と真剣に話す。三人ともガッツポーズをした。

春高バレー全国大会

全日本バレーボール高等学校選手権大会、通称゛春の高校バレー”が始まった。初戦の相手は、神奈川第二代表の椿原学園高校（2年連続2回目）だったのだが、早速ハプニングが起きる。練習をしていた体育館で、日向のシューズが入った袋を間違えて持って行ってしまった親子連れがいて、清水が取りに行く事になった。
不安そうな表情を見せる谷地に「私はすぐに戻って来るけど、一人になったら心細いよね。だから、慣れてね」と谷地の目を見て話した。シューズを取りに走っている間、清水は澤村にバレーボール部のマネージャーに誘われた日の事を思い出していた。誘われた時、運動場では陸上部が練習をしていた。その練習を見つめながら「練習して、練習して、練習して、積んで来たものは想像以上にあっけなく終わる」と思いながら「いいけど」と澤村に返事をした。過去を思い出しながら「それがどうした。敗北を確信しているわけじゃない、勝利を確信しているわけじゃない。挑まずにはいられない」、「私はコートに立たないし、ユニフォームを着るわけでもない。でも、今、ここが私の最前線」と強く思い、公式ウォーミングアップが終了する笛が鳴るのと同時に、コート際にいた谷地に日向のシューズを投げた。第1、第2セットを連取して勝利する。

2回戦目、全日本ユースにも参加していた強豪選手を有する稲荷崎高校と対戦。この試合の田中は、狙われたりスパイクがブロックに捕まったりと不調でメンタルは限界に近づいていた。しかし持ち前のポジティブ思考で乗り切る。そんな田中を見て、「田中はいつも大体大丈夫ですよ」と武田に話す。セットカウント2－1で烏野高校が勝ち準々決勝へ進出した。
清水と谷地は二人でお風呂に入っていた。谷内が清水の洗い方を見て「明日の夜は清水先輩真似して洗ってみます」と言う言葉を聞いて清水は嬉しそうに「観察されるのは恥ずかしいな」と言った。嬉しくなったのは、谷地の言葉が明日勝利しなくてはまた一緒にお風呂に入る事が出来ないからだった。

3回戦目、東京の音駒高校との対戦となる。かつて音駒高校の選手たちと約束した「ゴミ捨て場の決闘」こと全国大会での決着もここで果たすこととなる。1点1点が怒涛のラリーとなる。清水はそんな選手達の姿を見て「何度拾われたって、彼らは挫けない。だって攻撃がすきだから」、「強い守備は、殴り合いを制してきたプライドに火をつける」と思った。しかし、1セット目は烏野高校の攻撃意識さえも音駒高校のセッター孤爪研磨（こづめ けんま）によって利用され、このセットを落とす。清水は「”殴り合いを制してきたプライド”さえも音駒にとって利用対象」と驚く。
2セット目、烏野高校の攻撃の起点の1つとなる日向を封じられることで苦戦する。試合中の日向を見て清水は、悔しそうな表情の日向を試合中始めてみたなと思い心配する。しかし、チームワークと戦術でこれに対抗。ただ変人速攻の“はやさ”に頼るだけではなく、新しい技”オープン攻撃”を使い対抗する。オープン攻撃とは、高く上げたトスに合わせて余裕を持って助走を始めるサードテンポの攻撃の事だ。そして2セットをもぎ取る。
3セット目、互角の勝負を繰り広げる。熾烈を極めるラリーの末、最終セットを制した。

4回戦目、鴎台高校との戦いとなる。開始3時間前、影山がノートに字を書いている姿を見て驚く。すると日向から、バレー日誌を書いていると聞かされ更に驚く。そして日向が、影山への思いを語る。そんな日向にも驚き「影山について饒舌なの珍しいね」と声をかける。試合が始まると日向が発熱によって試合途中で棄権。最後の春高バレーは準々決勝敗退という結果に終わる。試合後、澤村、旭、菅原と共にコートに深く頭を下げる。その四人の姿を後輩たちは悔しそうな表情で見つめた。