ラディッツ(ドラゴンボール)の徹底解説・考察まとめ
ラディッツとは、『ドラゴンボール』シリーズに登場する惑星ベジータ出身の戦闘民族サイヤ人であり、主人公・孫悟空(そんごくう)の実兄である。
登場時は圧倒的な戦闘力で孫悟空とピッコロを翻弄するが、父親を傷つけられたことに怒り、潜在能力を爆発させた孫悟空の息子・孫悟飯(そんごはん)の一撃をきっかけに、孫悟空とピッコロの連携により敗れた。
PlayStation2・Wiiソフト『ドラゴンボールZ Sparking! NEO』では『運命の兄弟編』として、原作では主人公の兄というポジションながらすぐに退場となったラディッツにスポットを当てたIFストーリーが展開された。最初にピッコロと出会う所からストーリーが変化している。
自らの力を過信したラディッツは、ピッコロの思わぬ反撃により、深手を負ってしまう。追い込まれたラディッツは、携帯していた戦闘生物「栽培マン」をピッコロに差し向ける。栽培マンはピッコロと互角以上の戦いを繰り広げるが、突如挙動不審になると、ラディッツに掴みかかり自爆してしまう。その自爆によりラディッツは倒れ、気を失ってしまった。目を覚ましたラディッツだったが、頭部を強く打ったことで名前以外の記憶を失い、目的も忘れてしまい、地球をさ迷うこととなる。その後、ピッコロ戦以来久方ぶりに仲間との再会を楽しむ孫悟空達の前に、ラディッツが現れた。その際、亡き父親バーダックそっくりな孫悟空を見て、バーダックの事を微かながら思い出すラディッツ。そこに、先の戦闘でラディッツの死を確認しなかったピッコロがトドメを刺しに戻るが、深手を負ったピッコロでは孫悟空とラディッツを相手にするには分が悪く、捨てゼリフを残して立ち去っていくのであった。ラディッツの様子を見た悟空の仲間のクリリンが「記憶を無くしているのでは?」と気付き、孫悟空が「ここ(カメハウス)で休ましてもらって、ゆっくり思い出しゃあいいじゃねぇか!」と提案し、ラディッツはひょんな事からカメハウスで静養をとることとなる。ラディッツは力の使い方すらも忘れていたようで、孫悟空はラディッツを自らの兄と知らずに共に修行に励むようになる。修行をしていると、前回孫悟空とラディッツに破れたピッコロがリベンジすべく二人の目の前に現れる。その際、孫悟空がラディッツに放った「おめぇはもう弱虫じゃねぇんだぞ!!」の言葉に反応し「オレは…弱虫ラディッツじゃねぇ!!!」とラディッツは単身ピッコロに立ち向かう。サイヤ人の潜在能力、そして孫悟空との修行によりラディッツは戦闘力を増しており、ピッコロに勝利した。戦闘不能になったピッコロにトドメを刺そうとするが、孫悟空の制止によって踏みとどまる。
その調子で、ラディッツの記憶が戻らぬまま数ヶ月が経過する。ある日、孫悟飯と修行をしている時に、孫悟飯はラディッツに対して、昔は孫悟空にもしっぽが生えていて、自分たちは似ているという言葉を伝える。これを聞いたラディッツは、何かを思い出しそうになる。それよりも修行を優先するラディッツだが、孫悟飯との手合わせ中に記憶の断片がラディッツの頭を駆け巡り、ついキツい一撃を孫悟飯に浴びせてしまう。孫悟飯はなんとか無事ではあったが、ラディッツは自分が誰で、何をすべきだったのか、全ての記憶を取り戻した。当初の目的を思い出し、孫悟空を呼び出すラディッツ。兄弟であることや宇宙人でサイヤ人であること、自分の目的を話し孫悟空に従うよう呼びかけるが、孫悟空はこれを拒否。それならばと力で孫悟空を従わせようとする。ラディッツは孫悟空を完全に圧倒していたが、深まる感情がそれ以上の攻撃を許さなかった。孫悟空が「おめぇはもう悪人じゃねぇ」と説得し、ラディッツの心は揺れ動く。しかし、サイヤ人のプライドを持つラディッツは孫悟空に返す言葉が見つからず、逃げるようにその場を立ち去るが、自分の中に芽生えた暖かな感情がラディッツを苦しめていた。ラディッツが葛藤していると、スカウター越しに全てを聞いていたベジータから、ドラゴンボールを求めてもうすぐ地球にやってくると連絡があり、それと同時にピッコロが再リベンジの為ラディッツの前に現れた。いまのラディッツにとってピッコロは取るに足らない相手だったが、孫悟空の影響か、ついにトドメを刺す事はなかった。そして「この程度の強さでは奴らに勝てんぞ」とベジータ達の地球侵略の事実と、自らも地球侵略を開始することをピッコロ伝え、その場を後にする。
その後、ラディッツは地球侵略を開始する。現れては消え、何度も破壊活動を繰り返していた。そんな中、孫悟空・孫悟飯・クリリン・ピッコロがラディッツを阻止するべく目の前に現れる。度重なる戦闘の末、孫悟空達は強敵ラディッツを追い詰めることに成功した。しかし、深手を負ったラディッツは孫悟飯を人質に逃走を計り、ある島へ身を潜めた。そこで孫悟飯の「どうして悪いことするの…?おじさんは悪い人じゃないよ!」との問いに、自分はサイヤ人で、今更過去の罪は拭いきれないと答えるラディッツ。そこへ、ラディッツの気を探り当てた孫悟空が目の前に現れた。孫悟空の怒りのパワーはついにラディッツを打ち破った。孫悟空に敗れた後、力だけが全てではなく、弱き者愛する者を守ることが、真の強さであると悟るラディッツだが、その後、気を失ってしまう。薄れゆく意識の中、ラディッツは孫悟空達との暖かな日々を思い出していた。そんな中「バカヤロウが…それでもオレのガキか…」とバーダックが目の前に現れた。夢か幻か、父親であるバーダックはラディッツに闘いを挑んできた。が、それはラディッツが最後に見た夢、悪夢でしかなかったが、夢の中の父の顔は温かかった。目を覚ましたラディッツは孫悟空に対して、「兄と父を超えろ。そしてサイヤ人の誇りを守ってくれ」と告げると、その場を飛び去った。その後、ラディッツは遠隔操作で自らが乗ってきた宇宙船ポッドを呼び出し、地球を脱出した。そして、迫り来るベジータ達が乗る宇宙船との接触地点で、眩い閃光と共に消えていった。それは、弟カカロットに対して兄として出来る、最後の愛情だったのかもしれない。
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目次 - Contents
- ラディッツの概要
- ラディッツのプロフィール・人物像
- ラディッツの能力
- 形態変化
- 大猿化
- 超サイヤ人3
- ラディッツの必殺技
- エネルギー波(は)/サタデークラッシュ/プレゼントしてやる!
- 両手から衝撃波(しょうげきは)/ダブル気功波(きこうは)/ダブルエネルギー波(は)/ダブルサンデー/フルパワーエネルギー波(は)/愚か者には死あるのみだ!/ウィークエンド
- 強力エネルギー波/くたばれ!
- オレは一流の戦士だ!
- うしろ!
- ラディッツの来歴・活躍
- ラディッツの関連人物・キャラクター
- ベジータ
- ナッパ
- バーダック
- ギネ
- 孫悟空(そんごくう)/カカロット
- 戦闘力5のおじさん
- ラディッツの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「戦闘力…たったの5か…ゴミめ…」
- 「教えてやる! まず きさまはこの星の人間ではない!! 生まれは惑星ベジータ!! 誇りたかき全宇宙一の強戦士族サイヤ人だ!!!」
- 「カ…カカロット きさま たったひとりの兄を殺す気か…!」
- ラディッツの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ラディッツの声優は千葉繁
- ラディッツ連れ子説
- ラディッツにスポットを当てたゲームオリジナルのIFストーリー