キャビー・キャンベル(SPY×FAMILY)の徹底解説・考察まとめ

キャビー・キャンベルは、『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の登場人物で、エネルギー産業で財を成した東人民共和国有数の資産家。
テニスの愛好家で、自身を中心とした闇のテニスクラブを運営している。自らの名を冠した地下テニス大会「キャンベルドン」を主催し、財界の大物や裏社会の人間を客に招くなど国内の表と裏の双方で名を馳せる。美術品の収集家としても知られる。
自分の息のかかった人間を送り込んで大会を制御しようとする一方、優勝者のことは素直に称賛するなど、欲と分別を弁えた人物である。

キム・キャンベル

娘。まだ高校生だがテニスの英才教育を受けており、才能もあって実力はなかなかのもの。
黄昏たちの優勝を阻止するために、キャンベルが切り札的存在としてぶつける。ボールボーイすら味方につける徹底した工作とゴム弾による狙撃も辞さないなんでもありの謀略で黄昏たちを苦しめるも、スパイならではの対応力でそれを乗り越えた彼らに地力の差で敗北する。
キャロルが本気でテニスに打ち込む決意をする一方、キムの方はそれほどテニスが好きではなかったようで、「もうテニスやめよう」と他人事のように考えていた。

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ウォルソン/バボル

10年前にグランドスラムを達成した元テニスプレイヤーコンビ。男子ダブルスのペアだと思われる。
引退後もテニスの研鑽を続け、より強い相手を求めてキャンベルドンに参加した。「これから始まるのは試合ではなく一方的な蹂躙」と豪語するが、黄昏と夜帳のペアに一蹴され呆気なく敗退した。

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ボリック兄弟

闇テニスクラブの運営側の人間が後見を務める地下テニスプレイヤー。1回戦でウォルソン&バボルに鮮やかな勝利を収めた黄昏たちが、2回戦で試合することとなったペア。
後見人の用意した筋肉増強剤により、別人かと思うほどのパワーアップを果たしている。その人間離れしたパワーを黄昏も警戒していたが、テクニックがついていかなかったのかあっさりと敗退する。

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エリック・ザカリテ

東人民共和国の情報将校。階級は大佐で、すでに故人。10年前、東西両国が繰り広げていた泥沼の戦争を終わらせるために尽力した人物として名高い。
しかし彼が「新たな火種になる」と恐れ、厳重に秘匿したという機密書類がどこかに存在するという噂があり、国内外の諜報機関はずっとそれを追い続けていた。通称「ザカリテ文書」と呼ばれるそれが、彼の所有していた「日向の貴婦人」という絵画に仕込まれているという情報をWISEが掴んだことが、黄昏たちがキャンベルドンに参加するきっかけとなる。

しかしそのザカリテ文書が示していたのは「若手女優のブロマイド写真を秘蔵していることが妻にバレたら雷を落とされる」という日記の愚痴のような内容で、ザカリテの功績と東西両国に与えた影響から噂が肥大化していったというだけの代物だった。これを知った黄昏は唖然としていたが、WISEの上司は「戦争の火種は無かった」と喜んでいた。

キャビー・キャンベルの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「フッ…勝負に負けたが得るものもあった」

キャンベルドンの決勝が終わった後、本気でテニスに打ち込む決意をするキムを見ながら口にしたセリフ。本気で言っているのか負け惜しみなのかは判断しがたい。
いずれにせよ、賭けで大損したばかりだというのに息子の成長を喜ぶキャンベルの姿が、「闇テニスクラブの運営者」という仰々しい肩書きに反して妙に人間臭く感じられてしまうのは間違いない。細かい描写を拾っていくと、キャンベルは「裏表双方に顔の利く財界の傑物」というより「金と権力を手に入れて好き勝手しているテニス大好きおじさん」といった方がしっくりくる。

そんなキャンベルのキャラクターは、『SPY×FAMILY』のエピソードの中でも特にコメディチックな雰囲気の強い地下テニス大会編の雰囲気を形作る重要な要素ともなっている。恐らくはプロを目指す息子を全力で応援するだろうキャンベルが、次にどのような形で物語に登場するかが楽しみである。

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