呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ
禪院家(ぜんいんけ)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』に登場する呪術界のエリート家系・御三家の一つである。術式至上主義であり、術式を持たない者は血族であっても落伍者として蔑まれる。また男尊女卑の思想も強く残っており、長く続くがゆえに古き因習に囚われている。
『呪術廻戦』では禪院家出身のキャラクターが多く登場するが、人間性を疑いたくなるような人物も多く、読者の中では「禪院家は『クズ』の集団」という認知が進んでいる。
禪院直毘人、禪院直哉が継承した相伝の術式一つ「投射呪法(とうしゃじゅほう)」。
もともとは映像媒体やカメラが生まれた頃から派生したものであり、それを直毘人の代でアニメの24フレームにブラッシュアップしていったようだ。世界初のカメラが生まれたのが1,800年代であり、アニメの発展が凄まじい1,900年代後期に今の形になったと考えられる。もとの術式の歴史から考えても200年程度の歴史であり、「十種影法術」と比べると歴史は浅い。
己の視覚を画角とし、1/24秒単位のコマ割りで自身の動きのイメージをつくり、そのイメージ通りの動きができる。身体能力を超える動きも可能で、自身のスピードを底上げして相手を翻弄することなどが可能である。だが、作った動きは途中で修正不可能であったり、過度に物理法則を無視した動きを作ると1秒間フリーズしてしまったりというデメリットもある。
また「投射呪法」は触れた相手にも1/24秒単位の動きを強いることができる。それに失敗すると相手も同様に1秒間フリーズすることになるので、相手の隙を強制的に作り出すことが可能だ。初見では術式の詳細を把握することは不可能に近く、食らったものはほぼ1秒間フリーズする。
「投射呪法」を自由に使いこなすには、天性のコマ打ちセンスと時間感覚が必要であり、それを持ち合わせていた直毘人は、「(五条悟を除く)最速の術師」と呼ばれるに至った。また直毘人の息子である直哉も「投射呪法」を用いた超速戦闘を得意としており、その最高速度は亜音速を超えていたという。
秘伝(ひでん)
御三家に伝わる独自の領域対策技。千年の歴史を持つ御三家が呪霊や呪詛師の術式との戦いでそのノウハウを蓄積し、秘伝としている。
「御三家に伝わる」とのことであるが、現在は禪院家が使用しているところしか登場していない。
落花の情(らっかのじょう)
出典: runrunlife.me
領域の中では、領域を発生させた術師の攻撃に必中効果が付与されるというものが多い。「落花の情」はその必中効果が付与された術式への対応として自身に呪力をまとい、そのまとった呪力に相手の術式が触れた瞬間にカウンターで呪力を開放し身を守る術だ。「簡易領域」に少し似ているが、「落花の情」は領域を中和する「簡易領域」とは異なり、あくまでカウンター、迎撃をする術である。
『呪術廻戦』本編では、禪院直毘人と禪院扇が使用する場面が登場。扇に至っては、それを更に居合に転用するなどしている。
炳(へい)
出典: runrunlife.me
禪院家最強の呪術師集団「炳(へい)」。呪術高専の資格条件で準1級以上の実力を認められた者達で構成されている。
本編に登場している「炳」のメンバーは、筆頭の直哉、甚壱、蘭太、長寿郎。「炳」が登場する前に死亡した扇も特別1級術師だったので、これのメンバーと思われる。また真希が禪院家の人間を皆殺しにした日に本家に不在だった「炳」が6名いるとのことなので、最低でも11名が在籍していた。
灯(あかし)
術式を持っていないが、「炳」の銘打ち条件を満たしていない禪院家の術師のこと。つまり術師等級2級以下の禪院家の呪術師のことを指す。『週刊少年ジャンプ』本誌ではその存在が明らかになっていなかったが、2021年10月発売の単行本17巻で加筆・修正されその存在が明らかになった。単行本17巻によると、真希が禪院家で内乱を起こした日に禪院家の屋敷にいなかった「灯(あかし)」の9名が後に死亡している。
躯倶留隊(くくるたい)
出典: runrunlife.me
禪院家の戦闘集団「躯倶留隊(くくるたい)」。「炳」の下部組織である。術式を持たない禪院家の男児の入隊が義務付けられており、入隊した者は日夜厳しい武芸の修練に励む。男児ではないが、真希も呪術高専入学前は在籍をしていたとのこと。
「躯倶留隊」隊長は禪院信朗。明治時代の日本海軍の軍服を思わせる姿をしている。しかし隊長以外のメンバーは忍び装束のような姿をしており、黒い口布で顔半分を隠している。禪院本家では、20人以上のメンバーが真希を取り囲んでおり、また真希が禪院家の人間を皆殺しにした日に本家に不在だった「躯倶留隊」のメンバーが21名いるとのことなので、40名以上の大所帯である。
出典: runrunlife.me
ちなみに原作漫画第147話「パンダだって」で、逃亡する呪術高専東京校学長の夜蛾正道(やが まさみち)の前に現れた男も、容貌が「躯倶留隊」のメンバーの制服にそっくりであることから、その一員ではないかと言われている。
躯倶留隊の炳レビュー
2021年10月に発売された『呪術廻戦』の単行本17巻の空きページに躯倶留隊の三人が、「炳」のメンバーを評価しているミニコーナーが存在している。評価されている「炳」のメンバーは、禪院直毘人、禪院扇、禪院甚壱、蘭太、長寿郎、禪院直哉の6名。
一番評価が高かったのは蘭太であり、星5つの評価中星5つを獲得して満点だった。「躯倶留隊」のメンバーからは、「俺達にも敬語を遣ってくれる」、「俺達より先に道場の掃除をしていた」、「腹いっぱい肉を食わせてあげたい」などのコメントが寄せられている。
意外にも評価が高かったのは、禪院甚壱だ。実の娘である真希と真依を殺そうとする禪院扇の計画に何も言わずに乗っかったことを受け、読者からはクズ認定を受けているが、「躯倶留隊」のメンバーからの評価は高い。「無愛想で誤解されやすいけど理不尽にキレたりしないし、普通に話を聞いてくれる。俺だけは甚壱さんの良さを理解している」、「あの日のスイカは実は甚壱さんの差し入れ。俺だけは甚壱さんの良さを理解している」、「たまたま筋トレで一緒になったとき、大腿四頭筋を『デカイな…』とほめてくれた。俺だけは甚壱さんの良さを理解している」とコメントされている。評価は星5つ評価中星4.8と、ほぼ満点だ。
やはりというか一番評価が低かったのは禪院直哉。星5つの評価中星0でワースト1位に輝いた。「躯倶留隊」のメンバーからは、「クズ」、「うんこ」、「うんこクズ」というコメントが寄せられている。読者からもクズという評価を受けている禪院直哉だが、禪院家の中でも同じ評価を受けている。
次に評価が低かったのは、禪院扇である。星5つの評価中星1で、直哉といい勝負である。「躯倶留隊」のメンバーからは、「ずっとちょっとキレてる」、「急に忌庫を空にするとかで駆り出された。嫌だった」、「嫁 怖すぎ」などのコメントが寄せられいる。
禪院家は血も涙もない家柄なのかと思われたが、中の人物達にも心があり、一般常識の持ち主も多々いることがわかる。「躯倶留隊の炳レビュー」はそれがよくわかる企画だ。
禪院直毘人の遺言
禪院直毘人が残した遺言。
「一つ、禪院家第27代目当主を禪院直哉とす。
一つ、高専忌庫及び、禪院家忌庫に保管されている呪具を含めた全財産を直哉が相続し、禪院扇、禪院甚壱のいずれかの承認を得た上で直哉が運用することとす。
ただし、なんらかの理由で五条悟が死亡、または意思能力を喪失した場合、伏黒甚爾との誓約状を履行し、伏黒恵を禪院家に迎え、同人を禪院家当主とし、全財産を譲るものとする。」
この言葉に従って伏黒恵が当主の座に就いたことで、禪院直毘人と伏黒甚爾/禪院甚爾の約束は守られたが、その代償として禪院家は御家断絶の危機に陥る。
呪術界における双子
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「五条悟 vs. 漏瑚・花御・真人・脹相・羂索」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。最強の名をほしいままにする男に、これまで主人公を苦しめてきた強敵たちが団結して挑むというもので、物語中盤の山場である渋谷事変の大きなきっかけとなった。 渋谷駅一帯が結界に覆われ、内部の一般人が脱出できない状況となる。相手側の要求もあり、“最強の術師”五条がこの状況を打破すべく出撃するが、犯人の自然呪霊たちは彼を封じる必勝の策を用意していた。
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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・釘崎野薔薇・東堂葵 vs. 真人」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「虎杖悠仁・釘崎野薔薇・東堂葵 vs. 真人」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語中盤の山場である「渋谷事変」を彩る、最後にして壮絶な対決となった。 “最強の術師”五条悟の封印を巡り、渋谷駅一帯は人間の術師と呪霊たちの戦場と化していた。呪霊の真人は、挑発を兼ねて虎杖の目の前で彼の尊敬する術師を殺害。さらに仲間を惨殺されたことで、虎杖はついに心折れるも、彼を救うべくさらなる増援が到着する。虎杖と真人の因縁に、決着の時が近づいていた。
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呪術廻戦名勝負「髙羽史彦 vs. 羂索」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「髙羽史彦 vs. 羂索」とは、呪い呪われつつ悪を討つ呪術師たちの活躍を描く芥見下々の漫画『呪術廻戦』で行われた戦いの1つ。「おもしろい」と感じたことを実現する超人と、己の好奇心のために日本を滅ぼそうとする魔人による異色の対決である。 新宿で現代の術師たちが史上最強の呪霊両面宿儺と死闘を繰り広げていた頃、羂索は岩手で「日本人全てを使った呪霊」を生み出す準備を進めていた。自分を倒しに現れた髙羽を「取るに足らない雑魚」と断じる羂索だったが、あまりに異質な彼の術式にがぜん興味を掻き立てられる。
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目次 - Contents
- 『呪術廻戦』の概要
- 「禪院家」とは
- 御三家・禪院家のメンバー
- 当主
- 禪院直毘人(ぜんいん なおびと)
- 伏黒恵(ふしぐろ めぐみ)
- 第25代目当主(禪院直毘人の兄)
- 第23代目当主(禪院直毘人の父)
- 真希と真依の家族
- 禪院扇(ぜんいん おうぎ)
- 真希と真依の母親
- 禪院真希(ぜんいん まき)
- 禪院真依(ぜんいん まい)
- 炳のメンバー
- 禪院直哉(ぜんいん なおや)
- 禪院甚壱(ぜんいん じんいち)
- 蘭太(らんた)
- 長寿郎(ちょうじゅろう)
- 躯倶留隊のメンバー
- 禪院信朗(ぜんいん のぶあき)
- その他の禪院家のメンバー
- 伏黒甚爾(ふしぐろ とうじ)/禪院甚爾(ぜんいん とうじ)
- 禪院家の用語
- 忌庫(きこ)
- 訓練・懲罰部屋
- 相伝の術式(そうでんのじゅつしき)
- 十種影法術(とくさのかげほうじゅつ)
- 投射呪法(とうしゃじゅほう)
- 秘伝(ひでん)
- 落花の情(らっかのじょう)
- 炳(へい)
- 灯(あかし)
- 躯倶留隊(くくるたい)
- 躯倶留隊の炳レビュー
- 禪院直毘人の遺言
- 呪術界における双子
- 禪院家の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 祖先は日本三大怨霊の一つ・平将門説
- 禪院甚壱と禪院扇のモデルは『HUNTER×HUNTER』のウボォーギンとノブナガ説