伏黒甚爾/禪院甚爾(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ
伏黒甚爾(ふしぐろ とうじ)/禪院甚爾(ぜんいん とうじ)は、『呪術廻戦』の登場人物で、生まれつき呪力を持たない代わりに超人的な身体能力を備えた"天与呪縛"という特殊体質の持ち主。
虎杖悠仁の級友である伏黒恵の実父で、呪術師の名門禪院家の出身だが、実家では日陰者扱いされていた。出奔して荒んだ生活を続け、術師殺しとして名を馳せ、最強の呪術師・五条をも倒すも、死の淵で才能を開花させて息を吹き返した彼の前に敗死。
物語開始時点で故人だが、様々な人物に深く関わり、印象的な悪役として高い人気を誇る。
伏黒甚爾/禪院甚爾のプロフィール・人物像
性別:男
出身:禪院家
誕生日:12月31日
職業:ヒモ/殺し屋
肩書き:術師殺し
術式:無し
天与呪縛:フィジカルギフテッド
趣味・特技:ギャンブル
好きな食べ物:肉とモツ
苦手な食べ物:酒(全く酔わないため)
ストレス:禪院家
最速!キャラクター人気投票:未登場のため順位なし
第1回キャラクター人気投票:未登場のため順位なし
第2回キャラクター人気投票:第9位(3,384票 / 97,860票)
CV:子安武人
伏黒甚爾(ふしぐろ とうじ)/禪院甚爾(ぜんいん とうじ)は、『呪術廻戦』の登場人物で、生まれつき呪力を持たない代わりに超人的な身体能力を備えた"天与呪縛"という特殊体質の持ち主。天与呪縛の大半は、実際は「一般人程度がそれ以下にしか呪力を持っていない」状態だが、甚爾だけは本当の意味で「呪力を一切持っていない」、唯一無二の存在である。
主人公虎杖悠仁の級友である伏黒恵の実父で、呪術師の名門である禪院家の出身。現在は婿入りしており、伏黒は妻の家の姓である。
前述の通り禪院家は呪術師の名門であり、五条家、加茂家と並んで御三家とまで称される家系である。呪力は“人間なら誰でも持っている”ものであり、禪院家の血筋ながらそれをまったく持たない甚爾は一族の恥として蔑まれ、日陰者とされた。そんな扱いによって性格が荒み、後に禪院家を出奔。自分を認めなかった術師たちに己の力を見せつけるかのごとく、術師専門の暗殺者として名を馳せる。
私生活も荒れており、女性の下に転がり込み、深い仲になっては別れることを繰り返している。たまに術師相手の暗殺を請け負って大金を稼いでくることこそあるものの、貯金するでもまともな仕事に就くでもなく、賭け事などであっという間に使い果たすのが常。基本的には無職であり、生活全般を交際している女性の収入に頼る、いわゆる「ヒモ」である。
刹那的な暮らしを続け、付き合っている相手に対してもほとんど情を持たないが、恵の母親となった伏黒家の女性にはわざわざ婿入りする(=先方の親族との付き合いを受け入れる)程度には思い入れがあった模様。この時期は多少丸くなったが、彼女の死と共にまた荒んだ生活を送るようになった。
前述の通り一切の呪力を持たない代わりに、常軌を逸した身体能力を持つ。腕力、脚力といった基本的なものから視力や嗅覚までも強化されており、その身一つで高位の術師とも渡り合う恐るべき実力者。さらに無数の呪具で武装することで、作中最強の術師である五条悟をも一度は地に這わせた。
半面、呪力による攻撃以外は受け付けない呪霊に対してはまったくの無力。自力ではどうやってもダメージを与えることができないが、呪力で視覚を強化しなければ見えないはずの呪霊を視認することは可能。天与呪縛の完成形たる彼だけの特殊な才能だと、作中では分析されている。
仕事を請け負った際は慎重かつ狡猾に立ち回り、幾重にも策を巡らせ敵を弱らせてから仕留める用意周到なタイプ。そのためには手段を選ばず、また仕事の邪魔だと判断すればターゲット以外の人間を殺めることにも躊躇しない。
基本的に金のためだけに行動し、そのためなら息子の恵すら売り飛ばす。本人曰く“自尊心などとうに捨てた”とのこと。作者公認で性格が悪いとされる五条をして、「僕が引くくらいのロクデナシ」と評される悪漢である。
孔時雨とは腐れ縁で、彼から様々な仕事を紹介されている。孔は甚爾の実力を買ってはいるものの、人間性が劣悪であることもよく理解しており、「お前と付き合うのは仕事か地獄でだけ」と決めている。
一方の甚爾も孔の性格と能力をしっかり把握しており、依頼達成のために無理難題とも思える仕事を押し付けることもしばしばである。
幼い頃の五条と一度会ったことがあり、その桁外れの才能を知って驚愕する。後に星漿体の少女・天内理子殺害の依頼を受けた際に、彼女の護衛を担当していた五条と敵対。様々な策謀と無数の呪具をもって追い詰め、前述の通り一度は致命傷を負わせて打ち倒す。しかし五条は死の淵で新たな才能を開花させ、自分の傷を自ら癒して息を吹き返す。自身を追撃してきた彼を迎え撃つも力及ばず、敗死した。
息子の恵に対して父親らしい愛情を示したことは無く、禪院家に売りつける話を進め、さらに彼が小学一年生の時に当時の妻と共に蒸発。以後は名前を告げられても誰だか思い出せないほどに忘却の彼方にあった。恵からは「自分の子供が男か女かも確かめようとせずにこんな名前をつけたクソ野郎」と、ほとんど記憶も無いまま毛嫌いされている。
しかし一方の甚爾の側は自分の息子に複雑な感情を抱いており、その中にはかなり歪んだ形ながら父性や愛情も一応含まれている。禪院家に売りつけようとしたのも「息子の呪術師としての類稀な才能を確信したこと」がそもそもの発端で、「息子ほどの才能の持ち主ならロクデナシの自分の下で育つより禪院家に預けた方が幸せだろう」という屈折した親心、「自分を否定した禪院家に自分の血を引く子供を育てさせる」という迂遠な復讐と、自身では金銭のためだと嘯きながらも複雑怪奇な想いの果ての行動だった。
伏黒甚爾/禪院甚爾の呪具・能力
天与呪縛(てんよじゅばく)
生まれつきなんらかのペナルティを課せられる代わりに、人間の域を超えた力を得られるという生来の特質。甚爾の場合は“一切の呪力を持たない”代わりに、その身一つで高位の術師をも翻弄する超人的な身体能力を獲得している。
膂力や脚力は当然のこととして、視覚や嗅覚も劇的に強化されており、「呪力無しで呪霊を視認する」、「残された臭いを辿って対象を正確に追跡する」という人間離れした芸当も可能。さらに“呪力を探知して居場所を探る”という呪術師定番の探索手段から完全に身を隠せるという利点もある。
こと戦闘に関する面でのみ考えれば並みの術者を大きく凌駕しており、“呪力が無い”という一点で自身を否定した禪院家に対する鬱屈した想いを助長する要因ともなった。
天逆鉾(あまのさかほこ)
天内理子を殺害するために甚爾が用意した呪具の一つ。等級は特級で、対五条用の切り札である。
「術式の強制解除」という効果があり、この力で五条の術式による防御を無効化し、一度は彼に致命傷を与える。呪術で身を守る呪術師に対してまさに必殺の一撃となりうるが、刃が短いため武器としては力不足らしく、甚爾は状況に応じてより大振りの呪具と使い分けながら戦っている。
五条との再戦では万里ノ鎖に連結し、鎖分銅のごとく振り回して使用した。
万里ノ鎖(ばんりのくさり)
天内理子を殺害するため、甚爾が用意した呪具の一つ。
一端を視認されない限り持つ者の意のまま無限に伸び続ける特性を持つ。甚爾はこれと天逆鉾を連結させることで遠距離攻撃能力を手に入れ、術師として覚醒した五條に対抗せんとした。
刀
天内理子を殺害するため、甚爾が用意した呪具の一つ。名称不明。金銭に換算すると五億にもなるらしく、同じ価格の游雲が特級であることから、これも特級に相当する呪具だと思われる。
五条との最初の戦闘の際に使用。強力な呪具であるからこそ強い呪力を帯びており、これをあたかも見せつけるように振り回していたのは、真の切り札たる天逆鉾の存在を悟らせないという目的のためでもあったのだと思われる。
使い勝手がいいのか、その後の夏油との戦いでも使用していた。
武器庫呪霊
甚爾が飼っていた呪霊。等級は3級。個体名は不明。
体内に呪具や低級の呪霊を格納できる。甚爾はこの呪霊に大量の呪具を格納して持ち運んでいる。
また、自身の体の大部分を格納することもでき、それにより人間の口に入るサイズになれる。呪力を持たない甚爾は隠密性に優れているが、この呪霊を連れているとその呪力を辿られてしまう。なので通常時はこの呪霊を小さくして自身の体の中に隠している。
甚爾の死後に夏油が取り込み、使役するようになった。
伏黒甚爾/禪院甚爾の来歴・活躍
禪院家の日陰者
呪術師の名門禪院家に生まれる。天与呪縛の中でも前代未聞の"一切の呪力を持たない"体質で、優れた呪術師たることを第一の指標とする禪院家では完全に日陰者とされていた。
当人は自身の対呪術師におけるアドバンテージをよく理解しており、自分の力を認めない禪院家への憎悪を募らせていった。一方でそれを怒りとして爆発させるより蔑視していく方向に進んだ点は、彼なりの生家への愛着の裏返しだったのだと思われる。
この頃、五条家に生まれた天才児五条悟の噂を聞き、面白半分で見物に赴く。背後からこっそり忍び寄るもあっさり気付かれ、今まで誰にも感付かれたことのない自分の気配をも捉えた五条の才覚に驚愕する。
術師殺し
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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「五条悟 vs. 漏瑚」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。漏瑚の高い実力と、それを遥かに上回る五条の恐るべき強さが明らかになった戦いである。 人類殲滅を掲げる自然呪霊の1員たる漏瑚は、協力者である羂索の誘いに乗って“最強の術師”の異名を持つ五条悟を自ら討ち取ろうとする。五条はこれを迎え撃ち、そのすさまじい力を見た上で「弱い」と断言。わざわざ教え子の虎杖悠仁を連れ出して見学させつつ、漏瑚に圧倒的な実力の差を見せつける。
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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. ミゲル」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「五条悟 vs. ミゲル」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。ぽっと出の外人キャラクターが“最強の術師”を相手にひたすら圧倒されて振り回されるという内容だが、五条の恐るべき実力が明らかになるに従い注目度が劇的に上がっていった。 「術師の楽園を作る」と語る夏油傑を気に入ったミゲルは、彼のために教え子たちの下へと急ぐ五条の足止めを買って出る。“最強の術師”を相手に、ミゲルの決死の奮闘が始まる。
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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語の序盤で主人公の虎杖たちが直面した絶体絶命の窮地であり、事前に「3人の内の1人が死亡」という説明があったことで緊迫感ある展開となった。 少年院に強力な呪霊が発生し、緊急事態として虎杖ら3人が生存者の避難誘導を命じられる。虎杖は「いざとなれば自分の内の宿儺の力を使おう」と安易に考えていたが、事態は連鎖的加速的に悪化していく。
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呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『呪術廻戦』とは、若き呪術師たちの戦いと成長の日々を描いた、芥見下々による漫画作品。 最強最悪の呪霊両面宿儺をその身に宿してしまった高校生虎杖悠仁。両面宿儺の力を御するため、虎杖は呪術師を目指して呪術高等専門学校に通い始める。 作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目の度合いも上がっていき、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。呪いという人間の感情に直結するものを扱うため、時に生々しく、時に華々しく、時に人間の弱さを残酷に突きつける名言が数多く登場する。
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呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌・サウンドトラックまとめ
『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、芥見下々によるダークファンタジーバトル漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この記事では、『呪術廻戦』を彩るオープニング・エンディング主題歌、挿入歌、そして本作の前日譚である『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とする劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌を紹介していく。
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目次 - Contents
- 伏黒甚爾/禪院甚爾のプロフィール・人物像
- 伏黒甚爾/禪院甚爾の呪具・能力
- 天与呪縛(てんよじゅばく)
- 天逆鉾(あまのさかほこ)
- 万里ノ鎖(ばんりのくさり)
- 刀
- 武器庫呪霊
- 伏黒甚爾/禪院甚爾の来歴・活躍
- 禪院家の日陰者
- 術師殺し
- "星漿体"天内理子抹殺依頼
- 五条との再戦
- 霊媒による疑似的な復活
- 果たされた息子との邂逅
- 伏黒甚爾/禪院甚爾の関連人物・キャラクター
- 伏黒恵(ふしぐろ めぐみ)
- 伏黒津美紀(ふしぐろ つみき)
- 禪院直毘人(ぜんいん なおびと)
- 五条悟(ごじょう さとる)
- 孔時雨(こん しう)
- 伏黒甚爾/禪院甚爾の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「自尊心(それ)は捨てたろ」
- 伏黒甚爾/禪院甚爾の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 伏黒甚爾/禪院甚爾が力を得るために失ったのは伏黒恵の母親という説