昌文君(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
昌文君(しょうぶんくん)とは『キングダム』に登場する武将で、元は秦国大王・嬴政(えいせい)の教育係だった。その後は嬴政の一番の側近として大王の役割を支えている。かねてより秦国内で難題だった治水工事を成功させるなど、地道に成果を上げて勢力を増強、左丞相(さじょうしょう)の位に就いている。物語の初期から登場し、村で下僕として働いていた主人公の信(しん)とその漂(ひょう)と偶然出会い、漂が嬴政と酷似している事に目を付け、漂を嬴政の影武者として抜擢するところから、『キングダム』は始まっている。
昌文君のプロフィール・人物像
生年月日:不明
血液型:不明
年齢:不明
CV:仲野裕
演:高嶋政宏
昌文君(しょうぶんくん)とは『キングダム』に登場する武将で、秦国大王・嬴政(えいせい)を常に側で支え続ける存在である。物語の初期から登場し、村で下僕として働いていた主人公の信(しん)と漂(ひょう)に偶然出会い、漂が嬴政と酷似している事に目を付け、影武者として抜擢するところから『キングダム』は始まる。昌文君は万が一に備えてと考え漂を影武者として添えたが、嬴政の弟である成蟜(せいきょう)が反乱を起こした事で、その万が一が現実となり漂の命は奪われてしまう。昌文君はその事で最初は信に恨まれるが、嬴政を必死に守り、唯一の味方として支える姿に、信も昌文君を認めるようになり、秦国の高官であるにも関わらず、信からは「昌文君のおっさん」と呼ばれ慕われている。信や嬴政と共に、成蟜から王都を奪還した後は、嬴政の一番の側近として大王の役割を支えている。かねてより秦国内で難題だった治水工事を成功させるなど、地道に成果を上げて勢力を増強、左丞相(さじょうしょう)の位に就いている。秦国六大将軍である王騎とは百人将時代からの盟友であり、前代王の昭王の時代には王騎と共に中華を股にかけて戦った実績の持ち主である。その後も秦国の戦の方針を決める場面で登場し、常に戦況を方向付ける重要なシーンで登場する。
昌文君の来歴・活躍
昭王(先代の秦王)の下、王騎(おうき)らと共に戦場を駆ける
秦国六大将軍・王騎(おうき)と昌文君は、昌文君の方が少し年上だが年代も近く、百人将の頃からの盟友として、秦王・嬴政の先々代である昭王(しょうおう)の時代から、前線で中華を股にかけて戦ってきた。王騎は少し先輩だった昌文君からいろいろと学ばせてもらったと語っているが、王騎にはその後すぐに出世し、昌文君は追い越されてしまった。王騎が出世した後も、「単独機動する昌文君の特殊部隊は広い戦場の中でも大変ありがたい存在だった」「昌文君はいつも絶妙の刻で渋い活躍をしてくれた」「昌文君には何度も助けられた」と、王騎は評している。その昭王の時代の戦である、南安の戦いにおいて、秦国が壊滅的なダメージを受けた時、王騎へ秦国総大将が任務が命じられた。その際に王騎は昌文君を呼び出し、「総大将になれば今までの様に摎(きょう)の事に気をかける訳にもいかない立場になる」「摎の事をよろしく頼む」「あれは娘だ」と伝えた。摎(きょう)とは、王騎の城の召使いの子として育ててきた、昭王の娘であり、王騎の婚約者であった存在である。
信(しん)と漂(ひょう)との出会い
秦王・嬴政(えいせい)の教育係だったころ、昌文君は偶然、山中で剣技の特訓をしていた主人公の信(しん)と漂(ひょう)と出会う。二人が天下の大将軍になるべく、激しい仕合を1253戦も繰り広げてきた事を知り驚くが、その事よりも漂が、嬴政と酷似している事に気づく。昌文君は翌日、二人を下僕として使っている長の家に訪れ、漂を「王宮に仕えよ」と言い連れて行く。家の長は自分の家から王宮に仕えるものが出るので大喜びし、漂を使わせる事に快諾した。大将軍を目指すと訓練していた漂も、これをチャンスとして受け入れたが、一緒に切磋琢磨してきた信も同行させられないかと交渉する。しかし、昌文君が必要としていたのは漂のみであったため、信は一人下僕として長の家に残される事となった。漂は信に「二人の行き着く場所は同じだぞ」「必ず追いついてこい」と言い残し王宮に向かった。後に漂は自分が影武者として抜擢された事を知るが、それでも快く嬴政に仕え、時には一緒に育った信の話を嬴政にしており、「私が倒れた時は信におつかまり下さい。あいつはきっと誰よりも高く翔ぶ」と進言している。昌文君は、漂は「万が一のための影武者だ、心配はするな」と説明していたが、その後の秦王・嬴政の弟である成蟜が反乱を起こした事で、その万が一が現実となり、漂の命は奪われてしまう。
信と嬴政と共に王宮を奪還
秦王・嬴政(えいせい)の弟である成蟜(せいきょう)が反乱を起こし、王宮は占拠されてしまう。昌文君達は嬴政との合流を目指すものの、途中で追手の王騎軍から攻撃を受ける。しかし影武者として籠に載っていた漂が、自ら囮となって追手を引き付けたため、昌文君は部下と共に王騎軍の追撃から逃れる事ができた。この混乱の中、嬴政も王宮からの脱出に成功する。
その後漂は命がけで信の下に事態を報せ、友の最期の頼みを果たそうと剣を手に取った信は嬴政と合流。彼らは放たれた刺客を退けつつ、有事の際に落ち合う場所として約束していた“山の民と秦国が友好のために整備していた屋敷”に辿り着き、ここで昌文君を待つ事にした。王騎軍の追撃を振り切った昌文君と彼の配下の兵士たちも、嬴政の無事を祈りつつここに向かう。
嬴政と落ち合い、彼と共に王宮奪還を画策する昌文君だったが、今の味方の勢力だけでは人数的にも劣勢であり、奪還は困難であるとの結論に達する。そこで秦国内にいる第三勢力、山の民たちの王である楊端和(ようたんわ)に協力を求めるため交渉へ向かう事となる。
無事に山の民の協力を得た昌文君達は、王宮の奪還に動き出す。王宮奪還戦では嬴政と共に昌文君自らが囮となって、秦国軍を引き付けたため、信たちは別動隊として成蟜の下へと向かうことができた。辿り着いた信から逃れるため、成蟜は自ら嬴政と昌文君が奮戦している広場へ出てきてしまい、嬴政に倒され捕虜となった。
対趙軍戦の総大将決定時に采配力を発揮
王宮を奪還し、嬴政(えいせい)が大王として即位した後、昌文君は秦国内で難題だった治水工事を成功させるなど、地道に成果を上げ勢力を増強し、左丞相(さじょうしょう)の位に就いていた。その後、秦国は20万もの兵を韓の国へと送り込むが、その隙を狙ったかの様に、趙国軍が秦国・馬央(ばおう)に10万の兵を率いて侵攻してきた。秦国は中央地帯を守る戦力も無い状態であり、馬央が陥落しその先の馬陽(ばよう)も攻略されてしまうと、国内に大量の趙軍が流れ込んでくる事になってしまう状況に陥った。嬴政は緊急徴兵を下し10万の軍を立ち上げ、前線の援軍に向かわせる事を指示した。馬央の陥落と周囲の惨状が王宮に伝わり、秦の首都・咸陽(かんよう)には、秦国大将軍・蒙武(もうぶ)が秦軍総大将に任命されるべく呼ばれた。しかし、昌文君は蒙武の任命について反対の意見を述べた。その事について、丞相(じょうしょう)より上の相国(しょうこく)の地位で実質秦国の政権を持つ呂不韋から「意見はありがたいが、秦国軍の総司令官は昌平君(しょへいくん)だ」と釘を刺されてしまう。秦国は昌文君を筆頭とした大王・嬴政派と、呂不韋派に分かれており、昌平君、蒙武は呂不韋派に属する。昌文君は反対意見に対し、蒙武からも「一文官ごときにに口は挟ませぬ」と反論されてしまう。しかしこの時昌平君は、「昌文君は昭王のとき長きに渡り最前線で弓矛を振るった生粋の武人だ」「ここにいる誰よりも戦の経験を持っている」と、昌文君の意見を聞く様に制する。そこで昌文君は蒙武について「今回の戦いには「守」が必要だ」「蒙武の強さは「攻」であり「守」がない」「守る力がないのに行けば大敗するリスクが高く、そうすると秦が滅亡するきっかけにもなりかねない」と断言する。この言い分に蒙武は激怒するが呂不韋はあっさりと「話の筋は通っている」と納得し、そして「では他に誰がいるのか?」と昌文君に問う。昌文君は王騎の名を上げようとするが、そこで王騎本人が副官の騰(とう)と信を率いて入ってきた事で、王騎を総大将としようとしてる事に一堂が気づく事になる。王騎に総大将を依頼しようというのは、昌文君の意思だけではなく、昌平君の意見でもあったため、秦国は総大将を王騎として任命する事となった。
様々な局面で存在感を発揮する昌文君
王宮奪還後、左丞相(さじょうしょう)の地位に上り詰めた昌文君は、その後嬴政王(えいせいおう)が陥る秦国の危機の多くの局面において存在感を発揮する。趙・楚・魏・韓・燕・斉の連合軍「合従軍」が攻め入ってきた時、秦の中枢の文官たちは焦りから思考停止に陥り、対応策を講じようとしているのは右丞相(うじょうしょう)昌平君(しょうへいくん)と昌文君のみだった。昌文君は自身の右腕である千人将・壁(へき)へ対し、事前に敵の動きを予測した指示を出しておく等、文官としての役割を大きく果たしている。合従軍が秦国の蕞(さい)の城まで迫ってきた際には、嬴政と共に出陣し、蕞の民たちに嬴政が秦国の大王である事を伝える役割を果たしている。危機に陥ってた蕞の民達は昌文君と嬴政の登場に涙して喜ぶ。その後の王弟・成蟜が再び反乱を起こした際も、実は成蟜は敵の蒲鶮(ほかく)に捕らえられたうえ、その名を使われて反乱軍を興されていた事をしった昌文君は、壁を討伐軍の大将に任命しながらも、成蟜救出の密命を託している。
昌文君の関連人物・キャラクター
嬴政(えいせい)
秦国大王。 後の秦の始皇帝である。若くして大王としての風格を纏う。400年続く戦乱の時代に誰もが成し得なかった中華統一を達成する事で、戦乱の世を終わらせようとしている。先の王都でのクーデターの際に共に戦った主人公の信(しん)の「大将軍になる」という夢と共に、お互いが思い描く夢を成し遂げる事を誓い合いって、中華統一に向け、昌文君を側近とし、秦国宮廷内での勢力拡大を目指している。昌文君は幼い頃から嬴政の教育係として仕えてきた。偶然出会った下人の漂が嬴政と酷似していた事から、漂を影武者として使う事を思いつく。秦国以外の各国軍が同盟(合従軍)を組んで秦国へ攻め入ってきた際に、嬴政は、自らが出陣し、蕞(さい)の城に辿り着いた。その時にはすでに、秦国軍も民も消耗しきっていたが、住民の士気を鼓舞するため、政は住民全ての前で声をあげて語りかけ鼓舞した。それを見た昌文君は、元から思っていた「嬴政は昭王を超える存在である」事に更なる確信と嬴政に対する忠誠心を強く持つ事となった。
王騎(おうき)
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楚水(そすい)とは『キングダム』に登場する、主人公の信が隊長を務める飛信隊の副長。飛信隊入隊前は、郭備隊で副長を務めていた為、複数居る飛信隊の副長達の中でも隊としての豊富な経験を持つ。農民出身者が中心の飛信隊において、元郭備隊の騎馬隊をまとめ上げる等、隊でも重要な役割を果たしている。郭備千人将の戦死がきっかけで飛信隊に加入したが、道半ばで倒れた郭備の事を心の片隅に置いて戦う等、義に厚い人柄。飛信隊に於いても作戦立案から、補給の手配、先陣を切っての突撃等、マルチにこなす事の出来る頼れる存在である。
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輪虎(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
輪虎(りんこ)とは『キングダム』に登場する武将で、趙国三大天の一人である廉頗(れんぱ)の側近の一人である。廉頗の側近は輪虎の他に介子坊(かいしぼう)・姜燕(きょうえん)・玄峰(げんぽう)といった名だたる将軍の顔ぶれとなっており、それらは「廉頗四天王」と呼ばれている。趙国の大将軍であった廉頗は、輪虎をはじめとする「廉頗四天王」と共に魏国へと亡命し、魏国へと進行してきた主人公の信(しん)達の居る秦国軍と激戦を繰り広げた。輪虎はその戦の中での山陽の戦いで、信との一騎打ちに敗れている。
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嬴政(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
嬴政(えいせい)とは『キングダム』に登場する若き王で、後の秦の始皇帝である。若くして大王としての風格を纏う。400年続く戦乱の時代に誰もが成し得なかった中華統一を達成する事で、戦乱の世を終わらせようとしている。幼少時代は人質の子として趙国(ちょうこく)で育った。大王即位後も王弟・成蟜の乱で王宮を追われた王宮を奪還するため、主人公の信と出会い、信の「大将軍になる」という夢と共に、お互いが思い描く夢を成し遂げる事を誓い合いって、中華統一を目指す。
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カイネ(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
カイネは『キングダム』に登場する、趙国軍総司令・李牧(りぼく)の側近の女剣士である。騎馬術や剣術を得意とし、李牧の護衛も務めている。李牧には全幅の信頼を寄せ尊敬している。秦国との戦の時に、飛信隊軍師・河了貂(かりょうてん)が戦場を見学している際に、カイネと偶然出会い親しくなった。その後、河了貂とは敵同士として闘う事もあったが、以後も気にかけており、たびたび仲間に引き入れようと誘う。カイネと同じく李牧の配下である傳抵(ふてい)に将来の嫁と呼ばれている。
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王賁(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
王賁(おうほん)は、『キングダム』に登場する秦国の武将で、幼少期から軍事教育を受けたエリートのみで構成される、玉鳳隊の隊長である。また、王賁は長年槍使いとして鍛錬を重ねてきた、槍使いの達人でもある。秦国大将軍・蒙驁(もうごう)の右腕的な副将である王翦(おうせん)将軍を父に持つ。秦国六大将軍・王騎(おうき)も属する王一族の本家筋の出である。自身の出自に誇りが強く、下人の出である主人公の信(しん)の事を見下している事が多いが、信と楽華隊隊長・蒙恬の同世代の武人と互いに競い合って成長している。
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キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。
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目次 - Contents
- 昌文君のプロフィール・人物像
- 昌文君の来歴・活躍
- 昭王(先代の秦王)の下、王騎(おうき)らと共に戦場を駆ける
- 信(しん)と漂(ひょう)との出会い
- 信と嬴政と共に王宮を奪還
- 対趙軍戦の総大将決定時に采配力を発揮
- 様々な局面で存在感を発揮する昌文君
- 昌文君の関連人物・キャラクター
- 嬴政(えいせい)
- 王騎(おうき)
- 昌平君(しょうへいくん)
- 信(しん)
- 漂(ひょう)
- 呂不韋(りょふい)
- 昌文君の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「あしたよりお前は王宮で働くのだ」
- 「馬上にふんぞり返っておる割には…随分と軽い剣だな」
- 昌文君の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実写版で演じたのは高嶋政宏
- 史実での昌文君