黄金川貫至(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ

黄金川貫至(こがねがわ かんじ)とは、『ハイキュー‼』内で登場する伊達工業高校のセッター(S)。伊達工業高校は、ブロックを中心にしたプレースタイルが有名で、宮城県内でもベスト4に入る強豪である。1年生の黄金川は、テクニックは未熟ではあるが、191.5㎝という高身長が強み。周りから「大型セッター」や「新しい鉄壁」と期待されており、県内の有望な1年生を集めた合宿のメンバーに選出される。持前の明るさから、他校の生徒との交流が多い。素直で熱心だが、時にから回ってしまう憎めないキャラクターだ。

黄金川貫至のプロフィール・人物像

クラス:1年1組
背番号:7番
ポジション:セッター(S)
誕生日:7月9日
身長:191.5 cm
体重:80.2kg
最高到達点:340cm
好物:カツ丼
CV:庄司将之

黄金川貫至(こがねがわ かんじ)とは『ハイキュー!!』の登場人物で、伊達工業高校のバレーボール部に所属する1年生である。
ニックネームは「黄金(こがね)」でポジションはセッター(S)。
夏のIH予選で引退したセッターの3年生茂庭要(もにわ かなめ)の後釜である。
金髪で、3本の黒い前髪がぴょんと上に伸びているのが特徴的だ。
身長が191.5㎝あり、高く強いブロックが武器の伊達高の新しい鉄壁として期待されている。
セッターとしての経験や技術が不足しているが、日々努力を怠らない。その証拠に、黄金川の指はいつもテーピングされている。
ただ、本人はいたって真面目なのだが時にずれた発言もあり、主将の二口堅治(ふたくち けんじ)は手を焼いている。

声優は庄司将之。他の代表作として、『黒子のバスケ』の宮地清志役、『銀の匙』の常盤恵次役が挙げられる。

黄金川貫至のポジション・能力

表情が豊かな黄金川

パワー5バネ4スタミナ4頭脳1テクニック1スピード4
ポジションはセッター(S)。191.5cm(初回登場時点)な上にバネもあるので、多少ネットに近く相手コートに返ってしまいそうなボールでも届く。
春高こと「春の高校バレー 全日本バレーボール高等学校選手権大会」予選の準々決勝では、二口のアドバイスで強烈なツーアタックを決めており、パワー5も納得である。
だが、頭脳やテクニックがまだ身についていないため、監督の追分拓朗(おいわけ たくろう)から「セッターとしてまだ赤子同然」と言われている。
今は色々と未完成であるが、成長して攻守共に活躍できるセッターになっていく。

黄金川貫至の来歴・活躍

春高予選準々決勝(伊達高VS青葉城西)

黄金川の初登場場面

黄金川の初登場シーンは、春高予選準々決勝の伊達高対青葉城西戦である。
青城(※青葉城西の略)・花巻貴大(はなまき たかひろ)の強烈なサーブを、伊達高・小原豊(おばら ゆたか)が辛うじて上げる。
そのレシーブをぎこちない動きでトスする後ろ姿が、黄金川の初登場シーンである。
しかし、黄金川のトスは、ドヒュンというトスにおいて聞いたことがないような効果音共に体育館の天井目掛けて放たれた。
高過ぎるトスはタイミングを合わせづらいことからも、苦手意識を持っているスパイカーが多い。
二口もその一人のようで、「高っけえよ!」と心の中で叫びながら打つがネットに引っ掛かってしまった。
自分のトスが打ちづらいとは思っていない様子の黄金川は、謝る二口に対し、「二口先輩ドンマイっス!」と励ます。
二口は、「も…もう少し低くだ黄金川!」と要求するが、「ウッス!低くっスね!!」と元気に回答。
次は低過ぎるトスをするのではないかと心配になった二口が、「低過ぎずだぞ!?中くらいだ中くらい!」と念押しするが、
「?ウッス!!」とどうやらよく分かっていない様子の黄金川に、ますます心配になる二口であった。

発展途上の大型セッター

初めて黄金川を見た主人公チームの烏野(からすの)メンバーたちは「デカいな…」と呟く。
それに対し、応援に駆けつけていた茂庭が、「アレは伊達高(ウチ)の新兵器―――大型セッター黄金川です」とかっこよく紹介する。
しかしその瞬間、黄金川のトスはスパイクを打とうとした伊達高・青根(あおね)の頭上を通り過ぎ、ベンチに座っている追分監督にパシッとキャッチされた。
その場にいる全員の動きが止まり、マネージャーの滑津舞(なめつ まい)が「ナイスキャッチ」と気まずそうにコメント。
黄金川は涙目になりながら、「スンマセン!!!校庭100周してお詫びしますっ!!!」とトスミスとは少しずれたペナルティを自分に課し、二口から「そこはトス練しろよ!!!」と正論で突っ込まれる。
茂庭も、「まっ、まだ発展途上なんスよっ!セッターになって間もないんでっこれから大物になるんでっ!!」と慌ててフォローする。
二口は、「俺、ナマイキな後輩だったから先輩たちはさぞ面倒くさかったろうなと思うけど、まじめすぎんのもどうかと思うわ…」とげんなりしている。
大型セッターとどんな強者の登場なんだろうという雰囲気だったが、その実体は真面目で天然な可愛らしい新キャラであった。

新しい鉄壁の誕生

遅れてブロックする黄金川

その後もラリーは続き、青城・岩泉一(いわいずみ はじめ)が重いスパイクを打ち込むが、伊達高・作並浩輔(さくなみ こうすけ)がレシーブする。
繋いだボールを二口がスパイクを打つも、青城も粘ってボールを落とさない。
そして青城の主将・及川徹(おいかわ とおる)がスパイクの体勢に入ると、即座に二口と青根が反応しブロックを2枚揃える。
及川はまだ空いている隙間を狙ったが、後から勢いよく飛び出してきた黄金川が見事ブロックする。
しかし、勢いに任せて横飛びをしたため、隣の青根にぶつかり、更にその隣の二口が吹っ飛ばされてしまう。
二口は床に膝をついて「加減しろやコノヤロオオ!!」と怒鳴り、「ウッス!!すんません!二口先輩大丈夫ッスか!!」と黄金川と心配するが、
「大丈夫じゃねえから加減しろっつたんだよ!」と再び怒られてしまう。
本人たちはいたって真剣だが、まるで漫才の掛け合いのようで面白いシーンである。
そして、先ほど「大型セッター」が上手く決まらなかった茂庭は、「アレが伊達(ウチ)の――新しい鉄壁です」と改めてカッコよく紹介する。
味方も吹っ飛ばす勢い任せのプレーは今後の課題だが、伊達高ブロックの主力メンバーたちにも劣らない反応の良さは、伊達高バレーボール部の上級生たちから大いに期待されている。
結果として、青城にセットカウント2-0で負けてしまうが、この悔しさから黄金川はもっと強くなると決意する。

宮城県1年生選抜強化合宿

加速する成長

春高全国大会前の12月に、条善寺(じょうぜんじ)高校の監督である穴原孝昭(あなばら たかあき)の提案により、宮城県内の有望な1年生だけを集めた選抜強化合宿が開催された。
黄金川も招集されており、この時点で身長は193㎝まで伸びている。
合宿中、烏野高校のミドルブロッカーである月島蛍(つきしま けい)とコンビを合わせる黄金川。
月島に対し、「トスどうだ!?」と確認する。春高予選での反省からか、スパイカーの打ちやすいトスを熱心に研究しているようだ。
穴原監督も「技術は未熟ですが、身長もまだまだ伸びているみたいですし、いいですね大型セッター」と高く評価し、白鳥沢(しらとりざわ)学園の鷲匠鍛治(わしじょう たんじ)監督も微笑みながら賛同している。
また、白鳥沢学園のOBとの練習試合にて、1年生チームは負けてしまうが、「次は勝てる気がする!」とポジティブな発言で、周りの士気を高めている。

ガムシャラと楽

合宿中、味方が弾いてしまったボールを追いかけない国見に対し、「もっと気合いれてやろうぜ!今のは追うトコだろ!せっかく普段できないメンバーなんだし、もっとガムシャラにやろうぜ!!」と黄金川は熱く諭す。
しかし、「ガムシャラ」は国見の嫌いな言葉ランキング第2位のため、見るからに嫌そうな顔をされる。
その後烏野高校のミドルブロッカーである日向翔陽(ひなた しょうよう)に、みんなが一生懸命やっている中でやる気がなさそうに見える国見が苦手だと愚痴をこぼす。
いつも人の良いところを見つけて褒める黄金川にしては珍しいシーンだ。更に「楽しようとしすぎだ」と続けると、日向は何かヒントを掴む。
その後の練習で、バレーボール選手としての経験の少なさから周囲の選手たちについていけずに悩む角川(かくがわ)学園・百沢雄大(ひゃくざわ ゆうだい)に向かって、日向は「楽してこうぜ!百沢アー!!」と声をかける。
すると、百沢は高めにレシーブをし、自分と味方に攻撃に入る時間を創り、思い切りスパイクを決めることができた。
これは国見のプレーを手本としており、そのことに気づいた黄金川は、日向と一緒に国見のプレーを熱心に観察するようになる。
苦手だった国見の良いところを素直に認め、それを吸収しようとする姿勢は黄金川の長所の一つだ。

烏野高校との練習試合

影山の指先の手入れ方法について衝撃を受ける黄金川(左)

1年生選抜強化合宿の後、伊達高と烏野高校は練習試合を組む。
練習試合後、黄金川は影山に対し指にテーピングをしないで、痛くないかと聞きに行く。
自分が頻繁に爪を痛めてしまい常にテープを巻いているので、気になったようだ。
影山はテーピングをすると違和感があるため、指立てで鍛えたり、爪と指先はいつも手入れをしていると答える。
その徹底ぶりに衝撃を受けた黄金川は、今日から自分もやる!と宣言するが、どうせ3日も続かないと二口に言われる。
上手な人に積極的に質問して真似するという行為は、物事の上達において非常に大切な心掛けである。黄金川の急速な成長は本人の資質やバレーボールへの情熱だけでなく、優れていると感じたものを柔軟に取り入れる素直さも重要なファクターだということがよく分かるエピソードである。

春高観戦(烏野対鴎台)

タブレットで烏野高校対鴎台(かもめだい)高校の試合を観戦する伊達高メンバー。
烏野も鷗台も、技術・戦略ともにレベルが高く、バレーボール未経験者だと一見どんな意図や効果があるのか理解しづらい場面がいくつか出てくる。
そんな時、まだバレーボールを勉強中の黄金川が素朴な疑問を提示すると、周りが説明してくれる。
黄金川はバレーボールについて詳しくない人の代弁者の役割を果たしているので、試合展開を理解するのに重要な人物であるのだ。

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