アイギス(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ

アイギスとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。多国籍企業「桐条グループ」が作りあげた人型の対シャドウ特別制圧兵装。元は全6体いる内の1体だったが、異形の怪物「シャドウ」の上位存在「デス」との戦闘により彼女以外の機体は全て機能を停止してしまった。ある理由からP3主人公を最優先保護対象と認識している。P3主人公達ペルソナ使いの集まり「特別課外活動部(S.E.E.S.)」のメンバーとして、影時間消滅の為にシャドウ討伐の日々を送っている。

異形の怪物「シャドウ」と戦う為に、多国籍企業「桐条グループ」により作られた人型の対シャドウ特別制圧兵装、アイギス。全6体いる内の1体として作られたが、シャドウの上位存在である「デス」との戦闘による損傷の激しさから、闘中に暴走してしまった五式の機体を除いて、アイギス以外の機体が全て機能を停止。アイギス自体も壊れる事はなかったが、損傷の激しさから自身の機能を停止させ、長い眠りについてしまう。

しかし、それから約10年が経った2009年7月。アイギスは突然目を覚ます。なぜ自分が目を覚ましてしまったのかを理解できないままに、アイギスは自身が眠っていた施設から外へ飛び出す。そうして飛び出した先で、アイギスはP3主人公とその仲間であるペルソナ使い達の集まり「特別課外活動部(S.E.E.S.)」と出会う。P3主人公の姿を目にした途端、なぜか「彼を守らなければいけない」と思ったアイギスは、P3主人公に「自分の1番はあなたの傍にいる事」と勢いのままに告げる。

困惑するP3主人公と特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々。するとそこへ、特別課外活動部(S.E.E.S.)の顧問であり、桐条グループの研究員でもある幾月修司(いくづき しゅうじ)がアイギスを探してやってくる。やはり事態がつかめずに困惑するP3主人公達だったが、そんな彼らを横目に幾月はアイギスを連れてその場を去ってしまう。

しかし同日の晩、P3主人公達は幾月の口から改めて、アイギスが人型の対シャドウ特別制圧兵装である事を教えられる。さらに機械でありながらペルソナを使う事ができる事から、アイギスを特別課外活動部(S.E.E.S.)の新たなメンバーになる事が決まる。機械のペルソナ使い、という特殊な相手に動揺するP3主人公達特別課外活動部(S.E.E.S.)だったが、アイギスの方はP3主人公の傍にいられるという事が重要らしく、周囲から向けられる目に気づいた様子はない。

こうして少しの戸惑いを残したままに、アイギスは特別課外活動部(S.E.E.S.)に加わる。本来ならない存在しない筈の時間「影時間」消滅の為、シャドウ討伐に奮闘する特別課外活動部(S.E.E.S.)の一員として、P3主人公達と共に戦いの日々に身を投じていく事になる。

少しずつ変化していくアイギスの「心」と、幾月修司が隠していた「目的」

シャドウ討伐を終えたのに、消滅しない影時間に慌てる特別課外活動部(S.E.E.S.)の前に現れた、幾月(長髪の男性)とアイギス。

アイギスの特別課外活動部(S.E.E.S.)加入後も、シャドウ討伐の日々は続く。時折、仲間同士の衝突などもありながら、特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々は力を併せて、影時間消滅に必要な大型のシャドウ12体の討伐を進めていく。アイギスも仲間になった当初こそは、まるで規則正しいロボットのような態度しか取れずに居たが、特別課外活動部(S.E.E.S.)との交流が影響したのか、次第に人間らしい態度を取るようになっていく。変化していく自分自身についていけず、戸惑う事もあるが、それでも少しずつ今の自分を受け入れていくようになる。

そうして11月のある日、ついに特別課外活動部(S.E.E.S.)は最後の大型シャドウの討伐に成功。念願の影時間の消滅を祝い、祝賀会を行う事にする。桐条グループの総帥であり、特別課外活動部(S.E.E.S.)のメンバー桐条美鶴(きりじょう みつる)の父である桐条武治(きりじょう たけはる)も駆けつけてくれ、皆で今までの活動の功績を祝う。しかし夜0時をまわったその時、消滅する筈の影時間が再び訪れてしまう。

驚愕するP3主人公達。そんな彼らの前に現れたのは、幾月とアイギスだった。実は幾月は、事の始まりである影時間を生み出した桐条美鶴の祖父、桐条鴻悦(きりじょう こうえつ)が持っていた「世界は一度滅びなければ救われることが無い」といった歪んだ思想に賛同している人物だったのである。その思想に則り世界を滅ぼす為、彼は上位シャドウである「デス」の復活を望んでいた。このデスもまた、世界の滅びの為に鴻悦が作り上げようとしていたシャドウだった。しかしデスの力を試す実験が行われようとしたある日、その存在の脅威に気づいたデスの制作グループのリーダーであり、ゆかりの父でもあった研究員、岳羽詠一朗(たけば えいいちろう)により、デスに関する実験が急遽中断される。強引に中断された実験により、研究施設は爆発。鴻悦と詠一郎は、共にこの爆発で亡くなる。そしてこの爆発こそが、P3主人公の幼い頃に巻き込まれた爆発事件の真相であった。

デスの復活にはこの爆発事件によって飛散したデスの一部である「12体の大型のシャドウ」の討伐が必要。そこで幾月は特別課外活動部(S.E.E.S.)を利用する形で、デスの復活の計画を進めていたのだ。知らないところで行われていた計画、そして騙されていたという事実に驚愕する特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々。もちろん、美鶴も武治もこの事は知らず、衝撃を受ける事になる。

さらに幾月は「生贄をタルタロスで捧げると、闇の皇子になって新世界の覇者になれる」という歪んだ思想も抱いていた。その生贄として、特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々を選んだ幾月は、シャドウ第一研究者であった権限を使い、アイギスを操ってP3主人公達を捕らえてしまう。操られているアイギスに、これまでのアイギスとしての意思は完全にないらしく、特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々が声をかけても反応は見られなかった。

結果としてデスは復活。だがその時、幾月の暴走を止めようと武治が彼を取り抑える。その結果、武治と幾月は相討ちの形で亡くなってしまう。さらに幾月の暴走は止める事ができたものの、デスそのものは復活してしまい、どこかへと消えていってしまう。

自分のしでかしてしまった事に悩むアイギスと、新たな転入生、望月綾時の登場

転入生の望月綾時(黄色いマフラーの少年)を警戒するアイギス。

幾月が起こした事件以降、気落ちした様を見せるようになるアイギス。幾月に操られていた所為とはいえ、特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々を危険な目に合わせてしまった事が、彼女の元気がない理由であるようだった。しかしアイギス以外のメンバーも衝撃の事実が明かされた事、武治という犠牲者が出てしまった事で意気消沈しており、誰にもアイギスの様子を気に留めてる余裕は存在していなかった。

しかしどれだけ特別課外活動部(S.E.E.S.)のメンバーが意気消沈していても、日々は続いていく。11月のある日、P3主人公達が通う月光館学園に1人の少年が転入してくる。望月綾時(もちづき りょうじ)と名乗るその少年は、今までずっと海外で生活をしていたらしく、両親が日本に転勤をする事をきっかけにこの国に戻ってきたのだという。
しかしアイギスはその少年を目にした瞬間、直感的に「あなたはダメ」と思う事になる。何が「ダメ」なのかはアイギス自身もわかっていなかったが、彼がP3主人公に近づく事はいけない事だと感じる。以降アイギスは、綾時がP3主人公と仲良くしようとするのを見かける度に、その邪魔をしていくようになる。

そうして綾時が転入してきてから1ヶ月が経った12月のある日。そんなアイギスの直感と行動が正しかった事が判明する事件が起こる事になる。

アイギスが気づいた、望月綾時の「正体」

かつてアイギスがデスと戦闘を行った橋「ムーンライトブリッジ」にて出会う、綾時とアイギス。

12月上旬のある日。アイギスは望月が何者であるかに気づく。彼の正体は、幾月が蘇らせようとしていたデスの人型だった。最初に綾時を目にした際に直感的に「ダメ」とアイギスが思ったのは、対シャドウ特別制圧兵装として、彼の中にあったデスの気配を感じていた為であったのである。

そうしてアイギスは望月を探して1人、「ムーンライトブリッジ」と呼ばれる大型の橋のところへやってくる。そこは10年前の今日、アイギスがデスと戦闘を繰り広げた場所だった。一方綾時の方は、デスとしての記憶をなくしていたものの、デスとしての記憶が無意識に作用し、ムーンライトブリッジへやってくる。

ムーンライトブリッジの上で綾時と出会ったアイギスは、10年前、この橋で起きた出来事を綾時に話始める。その結果、綾時は自分が何者であるかを思い出す。それに気づいたアイギスは、対シャドウ特別制圧兵装として彼を倒そうと攻撃を仕掛ける。全てを思い出した綾時もデスとしての力を使い対抗、2人の戦闘が開始される。
結果として、アイギスはデス(綾時)の強大な力を前に敗北。全ての力を使い切ったアイギスは、機体がオーバヒートを起こし身体が動かなくなってしまう。

一方P3主人公達特別課外活動部(S.E.E.S.)は、索敵能力を持つペルソナ使い、山岸風花の力を使って姿の見えなくなったアイギスを探している最中だった。ムーンライトブリッジに居る事を突き止めたP3主人公達は、アイギスのもとへと急ぎ向かう。そこで彼らをまっていたのは、デス(綾時)との戦闘に敗北し傷ついたアイギスと、彼女との戦闘により疲労した綾時の2人だった。
綾時はP3主人公達に告げなければいけない事があると言い残し、気を失い倒れる。予想外の事態にP3主人公達は困惑しながらも、アイギスと綾時を休ませる為に、2人を自分達が住まう学生寮「巌戸台分寮」へ連れ帰る事にする。

明かされた、P3主人公にまつわる衝撃の事実

特別課外活動部(S.E.E.S.)に、自分の正体、P3主人公にまつわる衝撃の事実等を話始める綾時。

デス(綾時)との戦闘に破れたアイギスは、身体を修理する為、一度戦線離脱事になる。一方でP3主人公達特別課外活動部(S.E.E.S.)の方は、全てを思い出した綾時から衝撃の事実を聞く事になる。

デスの人型である綾時は、まず10年前、アイギスと戦った時の事を語る。実はその時アイギスは、自分の力だけでは敵わないと判断した結果、己の近くにいた少年の内部にデスを封印する。その少年というのが、幼き頃のP3主人公だった。アイギス自身は眠りの間にそれを忘れてしまっていたようだが、無意識に覚えてはいたようで、「P3主人公を守らなければいけない」と思ったのは、デスの封印が解かれないようにする為、という理由が存在していた事が綾時の話により発覚する。

さらに綾時は、シャドウ達が暴れていた目的が「母なるもの」の復活である事を告げる。母なるものの名は「ニュクス」といい、デスである綾時に引き寄せられる形で今、この世に降臨しようとしているのだという。

ニュクスの復活は絶対であり防ぐ方法はない。そこで綾時は特別課外活動部(S.E.E.S.)に、2つの提案をする。1、綾時を殺して「影時間」に関する記憶を消し、滅びの恐怖を覚える事のないままに死ぬ。2、それとも綾時を殺さず、「影時間」の記憶も保ったまま、避けられない滅びを待つ。次の春までに世界は滅びるだろうという綾時は、大晦日までに結論を出すよう、特別課外活動部(S.E.E.S.)に告げて去っていく。

「滅び」を前に揺れ動く特別課外活動部(S.E.E.S.)とアイギスの決意

特別課外活動部(S.E.E.S.)を守る為、綾時の提案に乗るべきだと特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々に訴えるアイギス。

避けられぬ滅びを前に、どう行動を取るべきか考える「P3主人公」と特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々。避けられぬ滅びを前に、どう行動を取るべきか考える特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々。しかし様々な経験を経て各々に戦う意義、理由を特別課外活動部(S.E.E.S.)は綾時が提案したものとは全く違う「ニュクスと戦い、世界の滅びを防ぐ」という道を選ぶ事にする。

だが、機体を修理し終え戻ってきたアイギスは、そんな彼らの結論を聞き反対する。綾時の提案に乗るべきだと特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々に反論する。それは、アイギスにとって特別課外活動部(S.E.E.S.)は「大事な仲間」という認識があったからだった。
本来なら、そんな人間らしい思考など持たない機械であった筈のアイギス。だが特別課外活動部(S.E.E.S.)と過ごす日々の中で精神的な成長を果たしてい事から、彼女の思考は最早人間のものと何も変わりなくなっていたのである。

「自分にとって「大事な仲間」である特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々が苦しむのは見たくない」とアイギスは特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々に訴える。しかし特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々の決意は固かった。
そんな彼らにアイギスは「どうして命は1つしかないのに、そんな無碍にするような扱いをするのか」と問いかける。実は前回のデス(綾時)に破れた時、アイギスは「怖い」という感情を抱いていたのである。それは自分の命が消えてしまうかもしれない事、皆に会えなくなってしまうかもしれない事、さらには機械としてシャドウ(デス)を倒す為に生まれたというのに、それができないまま終わる自分の存在意義の喪失といった事がアイギスの中に渦巻いた結果、出てきた感情だった。

そんなアイギスに特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々は、自分達がこれまでの戦いの日々の中で培ってきたペルソナ使いとしての決意や覚悟といったものを語る。「どうなるかわからないからこそ、ニュクスと戦い、滅びを防ぐ可能性に賭けたい」「自分達の未来を守りたい」という特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々の思いを知ったアイギスは、自分も大事な仲間達と未来を生きたいと思うようになる。そうして、その思いを叶える為、特別課外活動部(S.E.E.S.)と共にニュクスと戦う事を決意する。

その瞬間、アイギスの心の成長に呼応した彼女のペルソナ「パラディオン」が「アテナ」に覚醒。新たなペルソナを手に入れたアイギスは、より一層強くニュクスとの戦いに挑む決意を固めるのだった。

ニュクスとの戦い

ニュクス(左の怪物)と戦闘を行う、アイギス達特別課外活動部(S.E.E.S.)。

大晦日、特別課外活動部(S.E.E.S.)の選択を聞きに綾時がやってくる。綾時は彼らがニュクスを戦う覚悟をした事を知ると、「ニュクスが復活するのは1月末」だと告げてその場から去っていく。

1月末。アイギス達特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々は、「卒業式の日に月光館学園の屋上にみんなで集まる」という約束を交わし、ニュクスと戦う為にタルタロスへ乗り込む。しかしそこで待っていたのは「ストレガ」だった。ストレガはアイギス達と同じくペルソナ使いの能力を持っている3人組で、、影時間に起きた出来事が全て何かしらの事故、事件に姿を変える点に着目し、自分達のペルソナ能力を使って復讐の代行を行う「復讐代行屋」として仕事をしていた。しかしその正体は、桐条グループが人工的に生み出したペルソナ使い達だった。

彼らは無理矢理ペルソナ能力を覚醒させられたせいで、余命いくばくもない状態に瀕していた。リーダーであるタカヤの「死こそが救いである」という思想のもとで動くストレガは、ニュクスによる滅びを止めようとする特別課外活動部(S.E.E.S.)の行動を阻止しようとする。しかし結果として特別課外活動部(S.E.E.S.)に敗北。その場で事切れることになる。

ストレガを撃退したアイギス達特別課外活動部(S.E.E.S.)の前に現れたのは、ニュクスの一部であるニュクス・アバターだった。ニュクス・アバターは、デスであった綾時に引き寄せられる形でこの世に降臨した為、デス(綾時)とは融合状態になっていた。
苦しい戦闘の末、なんとかニュクス・アバターに勝利するアイギス達特別課外活動部(S.E.E.S.)。しかしあくまでも倒したのは「ニュクスの一部」であり、ニュクス本体はまだ倒せていなかった。ニュクス・アバターとの戦いに疲弊するアイギス達の前に現れたのは巨大な「月」。実はニュクスの正体は「月」だったのである。

予想外の展開に絶望するアイギス達特別課外活動部(S.E.E.S.)。しかしその時、P3主人公が今まで築き上げてきた周囲の人々との絆を元に、新たなるペルソナの力「ユニバース」を手に入れる。そうしてその力をもとに、「大いなる封印」を発動。ニュスクを宇宙空間らしき場所へ転送させる事に成功する。

結果、タルタロスと共に影時間は消滅。こうしてアイギス達は、本当の意味で特別課外活動部(S.E.E.S.)としての戦いを終わらせたのだった。

3月、果たされた約束

「約束の日」、P3主人公と共に屋上で特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々が来るのを待つアイギス。

タルタロスと「影時間」が消滅した事により、それらに関わってきた人々の記憶から「影時間」中に起きた出来事は全て忘れ去られることになる。それは特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々も同じで、彼らは自分達のこれまでの戦いを忘れてしまうことになる。
しかしロボットであったアイギスだけは例外だったらしく、アイギスは全てを覚えたまま卒業式の日まで過ごす。そうして卒業式当日、ニュクスとの戦いを前に交わした仲間達との「約束」を守る為、P3主人公を迎えに彼の部屋へ訪れる。P3主人公はその日体調に不良を感じていたが、アイギスと屋上へ向かわなければいけないような気がして、彼女と共に屋上へ向かう。

一方その頃、他のメンバーは月光館学園の卒業式に参加していた。だが卒業生代表として答辞をしていた美鶴が、次第に答辞と共に振り返る自分の記憶に違和感を抱き始めた事をきっかけに、特別課外活動部(S.E.E.S.)の面々はこれまでの戦いを思い出す。全てを思い出した特別課外活動部(S.E.E.S.)は卒業式を抜け出し、屋上へと向かって駆け出していく。

そんな事になっていると知らないアイギスとP3主人公は、屋上で穏やかな時間を過ごしていた。体調が悪く眠いというP3主人公の為に、アイギスはその膝を貸す形で彼を横たわらせる。そこでアイギスはP3主人公に、平和になったこの世界で自分が何をしていきたいか、という事を語り始める。
対シャドウ特別制圧兵装として戦うべき義務がなくなったアイギス。しかし特別課外活動部(S.E.E.S.)のおかげで「心」を手にしていたアイギスは、義務でもなく、自分の意思でP3主人公の傍に居続けたいと思っている事を彼に告げる。

しかし穏やかな気持でそう願う一方で、アイギスはなぜかP3主人公に二度と会えなくなるような、そんな不安も覚えていた。どうしてそんな風に思うのかわからず、困惑するアイギス。そんな彼女の困惑を感じ取ったP3主人公は、彼女の不安を拭おうとしてその頬を撫でる。P3主人公の手のぬくもりを感じたアイギスは、今ここにP3主人公が居るのにこんな風に考えるのはおかしい事だ、と自分の不安を否定する。
だが、アイギスの不安は正しかった。実はこの時点でP3主人公の中には、「魂」がほとんど存在しない状態にあったのだ。
ニュクス戦で彼が行った「大いなる封印」。実はこの大技は、彼自身の魂、つまりは命を使った技だったのである。再びニュクスがこの世界に現れないようにする為、P3主人公は自身の魂をニュクス封印のくびきとして差し出し、ニュクスに「大いなる封印」を施していたのだ。
その為、本来ならばニュクスとの戦闘後に彼の命は尽きる筈だったのだが、特別課外活動部(S.E.E.S.)との約束を守る為、なけなしの魂で生き延びていたのである。

だがその魂の力も底を尽きようとしている。P3主人公は、屋上にやってきた仲間達の足音、そして自分の名を呼ぶ声を聞きながら静かに目を閉じていく。アイギスはそんなP3主人公の眠りに気づく事なく、「今はゆっくり休んで」と声をかける。そうして眠りに入るP3主人公を穏やかな眼差しで見つめながら、大事な仲間達が自分達のもとにやってくるのを待つのだった。

アイギスの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「なるほどなー」

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イゴールとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』に登場するキャラクターである。『ペルソナ』シリーズ全作品に登場しており、ペルソナ使いである主人公達の活動を手助けしていく役を担っている。1・2ではフィレモンと呼ばれる人物に従っている存在だったが、『ペルソナ3』以降では、不思議な青い部屋・ベルベットルームの主として登場するようになる。長い鼻が特徴のキャラクターとなっており、公式にてネタとしていじられてもいる。

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堂島菜々子(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

堂島菜々子(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

堂島菜々子(どうじま ななこ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。本作の舞台「八十稲羽市」(やそいなばし)に住む小学生の少女で、主人公であるP4主人公の居候先「堂島家」の1人娘である。P4主人公とは従姉妹の関係にあたり、1年間という期間限定で自分の家にやってきたP4主人公の事を「お兄ちゃん」と呼び、家族のように慕っている。その余りある可愛さから、シスコンならぬ「ナナコン」という言葉をファンの間に生み出した人気キャラクターである。

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番長/P4主人公(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

番長/P4主人公(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

P4主人公とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目の主人公である。ゲーム内での決まった名前はないが、PS2版説明書の「名前入力」の説明欄には「月森孝介(つきもり こうすけ)」という名が記載されている。コミカライズ版は「瀬多総司(せた そうじ)」、アニメ版は「鳴上悠(なるかみ ゆう)」という名が与えられている。愛称は「番長」。様々なペルソナを使いこなしながら、「自称特別捜査隊」のリーダーとして、八十稲羽市で起きる連続殺人事件の事件の真相を探る。

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ニュクス・アバター/望月綾時/ファルロス/デス(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ

ニュクス・アバター/望月綾時/ファルロス/デス(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ

ニュクス/ニュクス・アバター/望月綾時/ファルロス/デスとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。特に望月綾時/ファルロスの2人は主人公の過去に関わるキーキャラクターでもある。望月綾時/ファルロス/デスは同位体の存在であるが、ニュクス/ニュクス・アバターは、ニュクスが本体でニュクス・アバターがその一部となっている。なおニュクス・アバターは望月綾時/ファルロス/デスと融合した存在でもある。

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ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜(Pts)のネタバレ解説・考察まとめ

ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜(Pts)のネタバレ解説・考察まとめ

『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』とはPS2用ゲームソフト『ペルソナ3』を原案として制作されたテレビアニメ。2008年1月から6月まで放送。『ペルソナ3』から10年後のパラレルワールドを描く。不可解な事件が多発する綾凪市に、主人公が10年振りに帰ってきたところから始まる。久しぶりの再会だったが冷たくあしらう兄、諒に困惑しながらも弟の洵と3人だけの家族の絆を慈しむ慎。しかし、綾凪市で起きている事件がそんな兄弟の絆を揺すぶる。不思議な力、ペルソナに目覚めた慎はその事件の真っ只中へ巻き込まれていく。

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マリー(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

マリー(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

マリーとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目のリメイク作品『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』(P4G)に登場するキャラクターである。ペルソナ使いである主人公の活動の手助けをする、不思議な青い部屋・ベルベットルームの住人見習いの少女。しかし実際のところは、たまたまベルベットルームに辿り着いただけの少女であり、正体は不明。部屋に辿り着く以前の記憶は全て失っている。自分が何者であるかを思い出す為、P4主人公やその仲間達と交流を図っていくようになる。

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マーガレット(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

マーガレット(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

マーガレットとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。ペルソナ使いであるP4主人公の活動の手助けをする、不思議な青い部屋・ベルベットルームの住人。ベルベットルームの主・イゴールに仕えており、青いスーツ姿の女性キャラクターとなっている。隠しボスキャラクターでもある。本編開始からしばらくした後にP4主人公に個人的な依頼を行うようになり、P4主人公と交流を図っていく。開発陣がいうには「有能な女性秘書」キャラクターとのこと。

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里中千枝(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

里中千枝(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

里中千枝(さとなか ちえ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。『ペルソナ4』の舞台である八十稲羽市内にある、八十神高校に通う女子生徒。自他共に認める、大の肉好き女子高生。「テレビの中」に落とされた親友、天城雪子(あまぎ ゆきこ)を助けに向かった先で、ペルソナ使いに覚醒。その後、八十稲羽市内で起きる連続殺人事件の捜査を独自で行っていたP4主人公達「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」のメンバーとなり、事件の真相を探る事になる。

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白鐘直斗(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

白鐘直斗(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

白鐘直斗(しろがね なおと)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。探偵一族「白鐘家」の5代目にあたる人物であり、巷では「探偵王子」の名で親しまれている。『ペルソナ4』の舞台「八十稲羽市(やそいなばし)」で起きる連続殺人事件の捜査をしていた際に、ペルソナ使いとして覚醒。その後、独自で事件の捜査をしていた主人公達「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」のメンバーとなり、彼らと共に事件の真相を探る事になる。

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花村陽介(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

花村陽介(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

花村陽介(はなむら ようすけ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」のリーダー、P4主人公の相棒。特捜隊の参謀役を務める。大型ショッピングモール「ジュネス八十稲羽店」店長の息子。想い人の小西早紀が亡くなった事件の真相を知る為に向かった「テレビの中の世界」で、ペルソナ使いに覚醒。その後、P4主人公と共に特捜隊を発足し、八十稲羽市で起きる連続殺人事件の真相を探る事になる。

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久慈川りせ(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

久慈川りせ(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

久慈川りせ(くじかわ りせ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。人気絶頂中のアイドルであったが、ある時突然芸能活動を休止。豆腐屋を営む祖母がいる田舎町「八十稲羽市」に引っ越す。八十稲羽で起きていた怪奇的連続殺人事件に巻き込まれた結果、ペルソナ使いに覚醒する。ペルソナ使いとしての能力を使い、事件の真相を探っていたP4主人公達「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」に加わり、彼らの戦闘のサポートを行うようになる。

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天城雪子(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

天城雪子(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

天城雪子(あまぎ ゆきこ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。『ペルソナ4』の舞台である八十稲羽市内にある、八十神高校に通う女子生徒。八十稲羽市の老舗高級旅館「天城屋旅館」の1人娘でもある。八十稲葉市内で起きる怪奇連続殺人事件に巻き込まれ「テレビの中」に落とされるが、その先でペルソナ使いに覚醒。P4主人公達「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」に仲間入りし、事件の真相を探っていく事になる。特捜隊メンバーの里中千枝とは子供の頃からの親友。

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クマ(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

クマ(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

クマとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。「テレビの中」に存在する異世界に住む謎の生き物。P4主人公達が「テレビの中」で最初に出会う事になる相手でもある。八十稲羽市内で起きている怪奇連続殺人事件のせいで、「テレビの中」に居る怪物シャドウが活発化した事に頭を悩ませており、平穏な暮らしを取り戻す為、P4主人公達に事件の犯人探しを依頼する。物語序盤はP4主人公達のサポート役に徹していたが、後に戦闘要員として活躍するようになる。

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巽完二(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

巽完二(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

「巽完二(たつみ かんじ)」とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。『ペルソナ4』の舞台である「八十稲羽市」にある染物屋「巽屋」の息子。八十神高校に通う高校1年生。中学の頃から札付きの不良として、周囲に恐れられている。八十稲羽市で起きている怪奇連続殺人事件に巻き込まれ「テレビの中」に落とされるが、その先でペルソナ使いに覚醒。P4主人公達「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」に仲間入りし、事件の真相を探っていく事になる。

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【ペルソナ4・P4】クマの正体とマヨナカテレビの真相・結末のネタバレ解説・考察まとめ

【ペルソナ4・P4】クマの正体とマヨナカテレビの真相・結末のネタバレ解説・考察まとめ

ATLUSのRPGシリーズ「ペルソナ」の四作目にて、主人公らと行動を共にする奇妙な生物・クマ。マヨナカテレビで出会った彼は、飄々としたキャラクターで主人公達の輪に溶け込み、共に事件解決のために戦う。事件を追う中でたどりついた彼の正体と、事件の真相について解説する。

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ペルソナシリーズの音楽・BGMまとめ

ペルソナシリーズの音楽・BGMまとめ

『ペルソナ』とは、株式会社アトラスより発売されているジュブナイルRPGシリーズである。全世界累計売上本数が1300万本越えの大人気ゲームとなっている。その人気の理由の1つにあるのが、ゲーム本編を彩る楽曲達の存在がある。魅力的な楽曲で多くのファンの心を掴んでいったペルソナの音楽は、人気が高まった結果両国国技館を舞台にライブを行ったり、リズムゲームまで発売するまでに至っている。ペルソナの魅力を語る上で外せない要点である。

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ペルソナQのRISKYをP3主人公でクリアするためのコツ・注意点まとめ【シャドウ オブ ザ ラビリンス】

ペルソナQのRISKYをP3主人公でクリアするためのコツ・注意点まとめ【シャドウ オブ ザ ラビリンス】

『ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス』の難易度RISKYは、他の難易度とは異なりリーダーが倒れるとゲームオーバーになってしまう。『ペルソナ3』の主人公は『ペルソナ4』の主人公と比べて耐性面で劣っており、相手を即死させるムド系の「闇属性」を弱点としている。そのため『ペルソナ3』の主人公をリーダーにしている場合、RISKYでは慎重な立ち回りが求められる。

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愚者のペルソナ(P3)の由来・元ネタ・解説まとめ

愚者のペルソナ(P3)の由来・元ネタ・解説まとめ

『ペルソナシリーズ』の主人公たちが召喚するペルソナは、「愚者」や「魔術師」といったアルカナで区分されている。中でも愚者は様々なペルソナを使い分けられる「ワイルド」が最初に目覚める属性であり、主人公の初期ペルソナも愚者に分類される。 ここでは『ペルソナ3』においてアルカナ愚者に分類されるペルソナの由来・元ネタの解説をまとめた。

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