ウィザードリィ #1(Wizardry #1)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ #1』(Wizardry #1)とは、1981年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は「狂王の試練場(Proving Grounds of the Mad Overlord)」。6人パーティを組み、地下迷宮を探索し、モンスターを倒して宝箱からアイテムを得て、キャラクターを強化・育成する、いわゆる「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズの第一作である。

『ウィザードリィ』はシビアなバランスのゲームであり、ちょっとした事故や不運でパーティがあっけなく全滅してしまう。
厳しい状況に陥る前にリセットボタンを押す事で、死や全滅といった最悪の事態を回避する裏技が「リセット技」である。
この技はゲームがセーブされるタイミングが「戦闘終了後」である点を利用したもので、全滅画面が出る前にリセットを押せばパーティを救う事ができる。
石の中に飛び込んだ場合にも有効だが、パーティの誰かがテレポート呪文を習得していなければ全滅する他ない点に注意。

エナジードレインを利用した能力値上昇・経験値調整の裏技

敵モンスターのエナジードレインを受けても、その時点で下がっているのはレベルだけで、戦闘終了後まで経験値は変化しない事を利用した裏技。
エナジードレインを受けたら戦闘中にテレポート呪文「マロール」を使用し、ランダムテレポートで戦闘から脱出する事で、経験値を減らす事なく再びレベルアップが可能となる(能力値は変化しないため、レベルアップで更なる強化が期待できる)。
これ以外にも「盗賊の短刀」で転職した忍者にわざとエナジードレインを受けさせ、戦闘終了させる方法もある。レベルは下がるものの経験値は忍者のものとして再計算されるため、結果として格段に早いレベルアップが可能となる。
なお魔術師呪文の「ハマン」「マハマン」(両方とも唱えたキャラクターは1レベル下がる)を習得しているキャラクターなら、エナジードレインに頼らずとも裏技を使える。

グレーターデーモン養殖で経験値稼ぎ

高い呪文無効化能力を持ち、強力な呪文を操るグレーターデーモンは強敵。だが魔術師呪文「ハマン」で「魔物を黙らせる」か、「魔力を増大する」を選択後、僧侶呪文「モンティノ」を使用する事で確実に呪文を封じる事ができる。呪文を封じられたモンスターが呼んだ仲間もどういう訳か呪文が使えないため、このバグを利用しグレーターデーモンを養殖しつつ、全滅させないように倒し続け、莫大な経験値を得る裏技。
「ハマン」を使用したキャラクターは1レベル分の経験値を失うが、グレーターデーモンは経験値が高く百匹も倒せば十分に元が取れる。

AC(アーマークラス)、防御力のバグ(FC版)

FC版は敵モンスターの攻撃を受ける際、キャラクターのACではなく「攻撃してきたモンスターのAC」を回避判定に適用してしまうバグが存在する。
この為FC版は、キャラクターの防具によるAC低下がほぼ意味を為さない死にデータと化してしまっている。

幻の珍品、支えの盾(シールド+2)

モンスターが宝箱から落とすアイテムテーブルの関係上、きわめて入手困難なアイテムとなってしまっている。

マイルフィックとの戦闘でゲームが強制終了するバグ(国産PC版)

国産PC版のみ、マイルフィックと戦闘中にフリーズするバグが発生する事がある。中にはセーブデータを破壊してしまうという報告も。

『ウィザードリィ』の元ネタは『D&D』

『ウィザードリィ』の元ネタは、テーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)の元祖とも呼べる古典『D&D』(ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ)。
性格や職業、アーマークラスや呪文レベルといったほとんどのゲームシステムにおいて、色濃く影響を受けている。

モンスター「ボーパルバニー」の元ネタは『モンティパイソン&ホーリーグレイル』

地下2階から出現する、クリティカル能力を持つウサギのモンスター「ボーパルバニー」。元ネタはコメディ映画『モンティパイソン&ホーリーグレイル』に登場する首狩り殺人ウサギである。

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