スターオーシャン セカンドストーリー(スターオーシャン2)のネタバレ解説・考察まとめ
『スターオーシャン セカンドストーリー』とは1998年にエニックスより発売されたプレイステーション専用ソフト。2008年にはリメイク版をPSPで発売し、2015年にはPS3・PSVita・PS4でもリメイク版が発売されている。ストーリーは主人公クロードがもう一人の主人公レナと出会い、仲間たちと共に冒険をするといったもの。2016年には歴代の『スターオーシャン』シリーズのキャラクターを登場させるクロスオーバーのスマートフォンゲーム『スターオーシャンアナムネシス』も発売されている。
『スターオーシャン セカンドストーリー』の概要
『スターオーシャン セカンドストーリー』とは、1998年7月30日にエニックス(現スクエアエニックス)より発売された、プレーステーション専用ゲームソフト、略称はSO2とも呼ばれる。
『スターオーシャンシリーズ』の二作目に位置づけられているが、前作『スターオーシャン』の続編要素はゲームシステムや世界観のみで、再登場するキャラクターは数えられるほどしかいない。
『スターオーシャン セカンドストーリー』の続編としては、システム、世界観、キャラクターのほとんどを引き継ぎ、2001年6月28日に『スターオーシャンブルースフィア』がゲームボーイ / ゲームボーイカラー専用ソフトとして発売されている。2003年2月27日に発売された『スターオーシャンTill the End of Time』通称『スターオーシャン3』は『スターオーシャン セカンドストーリー』の続編ではあるが、システムと世界観のみの続編で実質の続編は『スターオーシャンブルースフィア』である。
『月刊少年ガンガン』では本作を原作とした『スターオーシャン セカンドストーリー』をタイトルにした漫画が東まゆみによって連載され、同漫画原作で2001年にはテレビアニメ『スターオーシャンEX』も製作された。
『スターオーシャンシリーズ』に共通している世界観は主人公は地球人であり、この世界での地球は銀河系の1/3の領域に進出していること。
地球は地球連邦(銀河連邦)という政府を設立し銀河内を宇宙艦隊を用いて調査、外交、治安維持などを行っており、その過程で地球以外の様々な異星人と積極的に交流を行い時には武力行使も含んだ駆け引きを行っている。
そのため、主人公は基本的には銀河連邦に所属し、地球と他の惑星間でのトラブルに巻き込まれ、まだ地球と交流がない惑星で冒険をし仲間に出会い地球ではできない物語を築いていくといったSFとRPGが融合したような世界観をもった作品が多い。
2005年3月3日にはPS one Booksとして廉価版がスクエアエニックスより発売されている。
リメイク版として2008年4月2日に『スターオーシャン2 Second Evolution』がスクエアエニックスより、PSP専用ゲームソフトで発売され、今までは2D展開だったゲーム内イベントにフルボイスのアニメーションがついたり、エンディングが増えて話題を呼んだ。
大きな変更点としてはキャラクターデザインと声優の変更で、ゲームシステムにおける変更は10種類あった属性が6種類へ変更、一部のスキルと呪紋の名称変更と削除、紋章術の干渉要素が削除、戦闘中の演出時間短縮でプレイステーションのものよりもプレイしやすい環境になった。
ストーリーは1998年発売のものとほとんど相違ないが、追加要素として、新たに仲間になるキャラクターウェルチ(スターオーシャン3で初登場し、リメイク版スターオーシャンでも登場したキャラ)と、キャッチコピーとして『STAR OCEAN 5「遥かなる 星の海」へと続く序章の物語』が追加された。
また同タイトルの漫画『スターオーシャン2セカンドエヴォリューション』として2008年10月27日によしだもろ作、『電撃マ王』で連載されアスキー・メディアワークスによって出版されている。
2015年10月28日『スターオーシャン2 Second Evolution』の完全移植版としてPS4、PS Vita、PS3でも展開された。
こちらも完全移植版なので大きな変更点はないが、OP主題歌が『星の軌跡』に変更された。
2016年12月8日にはスマートフォン(iOS、Android)版『スターオーシャン:アナムネシス』として発売された。このゲーム内にも使用キャラクターとして本作品のキャラクターが多数登場している。
『スターオーシャン セカンドストーリー』のあらすじ・ストーリー
あらすじ・ストーリー概要
舞台はスターオーシャン1から20年後の西暦2452年(宇宙暦366年)。
前作のスターオーシャン1で活躍した英雄ロニキス・J・ケニー提督の息子クロード・C・ケニーと、惑星エクスペルに住む癒しの力を持つ少女レナ・ランフォードが主人公。
地球は発展を遂げ他の惑星の調査を行う銀河連邦という組織を形成していた。銀河連邦に所属するクロードは惑星の調査のために父ロニキスと共に惑星ミロキニアを訪れる。
英雄の息子と呼ばれ、周囲から親の七光りで少尉になったとまで言われていたクロードは父を尊敬しつつも、父の力ではなく自分の実力で少尉になったと、自らの生き方の葛藤に悩まされていた。
惑星ミロニキアで未知の機械を発見し調査を行おうとするが、ロニキスは危険だと警告を促す。父の指図を受けずに自分の力を示したいクロードは、ロニキスの忠告を無視し、一人で未知の機械の調査を行う。クロードが調査を行っていると未知の機械は転送装置ということがわかる。そうこうしているうちに転送装置が動き出してしまい、一人で調査をしていたクロードは惑星エクスペルという、まだ地球が調査を行っていない未開惑星(技術レベルが地球以下の惑星)に飛ばされることになり、ロニキスとクロードは離れ離れになってしまう。
クロードが飛ばされてしまった未開惑星エクスペルでは「ソーサリーグローブ」と呼ばれる隕石の落下以降、元々住んでいた魔物が狂暴化してしまう現象や、たびたび発生する自然災害に見舞われていた。人々は「ソーサリーグローブ」が悪影響を与えていると考えていたと同時に、「光の勇者」が現れると信じていた。なぜなら、エクスペルでは昔から「世界に邪悪なるものの訪れの際に、光の剣を持った伝説の勇者が現れる」というおとぎ話、言い伝えがあったからである。
エクスペルの辺境のアーリア村に住む少女レナ・ランフォードもおとぎ話を信じている1人だった。レナは村の近くにある神護の森で過ごすのがお気に入りで、この日もいつものように森でひと時の休息をとっていた。すると「ソーサリーグローブ」の影響で狂暴化した魔物に襲われてしまう。絶体絶命のピンチにクロードがミロキニアからワープしてきたため、クロードに助けられる。
その際にクロードは本来未開惑星では使用してはいけない銀河連邦軍の武器「フェイズガン」を使用し、強い光とともに魔物は消滅する。それをみたレナはクロードを伝説の光の剣を持つ「光の勇者様」だと確信してしまい、アーリア村にクロードを招き入れることになる。
未開惑星の人間に「フェイズガン」の説明をすることは本来銀河連邦の規約で禁止されていたが、おとぎ話の伝説の「光の勇者様」と勘違いされていては困るので、クロードはレナに説明し誤解を解く。
レナとしては「光の勇者様」でなかったことが残念ではあったが、助けてもらったことには変わりないのでクロードに感謝する。クロードはなんとしても地球に戻るためにエクスペルから手立てを探す。現状宇宙に関係する存在は隕石として落ちてきた不思議な力を持つ「ソーサリーグローブ」のみであるため、クロードは「ソーサリーグローブ」の調査を行うことを決めた。
一方レナもクロードが「ソーサリーグローブ」の調査を行うことを聞いて自分も一緒に同行すると言い出す。レナは自分の出生が知りたいのだ。
実はレナには他のエクスペル人には使えない治癒能力が生まれつき何故か備わっている。そして、15年前村長と母の会話から自分は母の本当の子ではなく、拾われた子であるという事実を知ってしまう。ショックも受けたレナだが自分の出生を知りたいと15年前から思い始めた。しかし、実の母同様に育ててくれた母ウェスタに自分の本当の出生を知りたいなどと言えるはずがなく、レナはレナで「ソーサリーグローブ」を調べれば自分の出生がわかるかもしれないと思っていたのだった。レナは「自分の治癒能力があればクロードを助けられる」ということを理由にウェスタに「ソーサリーグローブ」の調査に自分も同行したいと告げる。
ウェスタは一人娘の旅立ちを心配するが、レナの想いを尊重しクロードと一緒に旅をすることを許してアーリア村から送り出し、星を巡る冒険が始まる。
スターオーシャン2 Second Evolution版でも大まかなストーリーに変更はない。
主人公によって異なる2つの物語
プレイヤーはゲーム開始時に主人公をクロードかレナのどちらかを選択し、選択したストーリーを進めることになる。
選んだ主人公の視点でストーリーが進んでいくため、どちらのキャラクターを選ぶのかは重要だが、ストーリーの大筋はクロード編もレナ編も変わらない。
スターオーシャン2 Second Evolution版でしか見れないイベントムービーがあるが、こちらもストーリーの大筋は変わらない。
惑星エクスペル
アーリア村
惑星ミロキニア調査中に転送装置に巻き込まれたクロードはアーリア村の神護の森に飛ばされる。レナはいつものように神護の森に遊びに来ていた。
ソーサリーグローブがエクスペルに落ちた影響で狂暴化したモンスターに襲われているレナをクロードが助ける。その際にクロードは未開惑星保護条約を破り、光を発する高エネルギー銃フェイズガンを用いてしまう。
結果としてレナにおとぎ話の光の勇者様と勘違いされて、アーリア村に招き入れられる。その頃、サルバに住むレナの幼馴染アレンがサルバ坑道でとれた変わった石を手にしたという情報を得る。レナはアレンに呼び出され、石を見にサルバに半ば誘拐される形で招待されてしまう。レナの母ウェスタからクロードはレナをアレンから取り戻してくるように依頼され、アーリア村を発つ。
サルバ
内気だったアレンの性格が豹変してしまったことは街中で噂になっていた。アレンはサルバの村長の息子で気がやさしく、レナのことを大切に思っている青年だったのだが、サルバ坑道で発見された石を手にしてからレナへの想いを抑えきれなくなり、強引に婚姻を結ぼうとする。
アレンはサルバ坑道の奥深くに結婚式場を作らせ、レナと結婚式を強引に上げようとする。クロードは街で情報を聞きつけ、レナとアレンの結婚を阻止しにサルバ坑道へ向かう。石の正体はエナジーストーンで、手に入れた人間の人格や精神に影響を与える石だったため、アレンはレナへの想いが暴走し、モンスター化してしまう。クロードはアレンを倒し、アレンの石を破壊する。
石が破壊されるとアレンは元のアレンに戻る。レナに謝罪し、レナもアレンのことを許し、レナとクロードはアーリア村に帰った。
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目次 - Contents
- 『スターオーシャン セカンドストーリー』の概要
- 『スターオーシャン セカンドストーリー』のあらすじ・ストーリー
- あらすじ・ストーリー概要
- 主人公によって異なる2つの物語
- 惑星エクスペル
- アーリア村
- サルバ
- クロス城下町・クロス城
- クリク
- マーズ村
- 港町ハーリー
- 港町ヒルトン
- ラクール城下町・ラクール城(武具大会)
- リンガ
- ラクール城下町・ラクール城
- エル大陸集落
- エルリアタワー
- エナジーネーデ
- 外壁学園
- セントラルシティ
- ノースシティ
- 4つの場
- ラクア
- 紋章兵器研究所
- アームロック
- フィーナル
- 『スターオーシャン セカンドストーリー』のゲームシステム
- 2人の主人公を選択できる「ダブルヒーローシステム」の搭載
- 戦闘システム
- 戦士タイプ
- 術士タイプ
- スキル
- 必殺技
- プライベートアクション(PA)
- キャラクター固有の数値
- 好物
- 感情度(友情度(同性)/ 愛情度(異性))
- タレント
- アイテムクリエーション(IC)
- 特技
- スーパー特技
- ボイスコレクション(VC)
- プレイヤーの選択で異なる「86種類のエンディング」
- 『スターオーシャン セカンドストーリー』の登場人物・キャラクター
- クロード・C・ケニー
- レナ・ランフォード
- セリーヌ・ジュレス
- アシュトン・アンカース
- プリシス・F・ノイマン
- ボーマン・ジーン
- ディアス・フラック
- レオン・D・S・ゲーステ
- オペラ・ベクトラ
- エルネスト・レヴィード
- ノエル・チャンドラー
- チサト・マディソン
- ウェルチ・ヴィンヤード
- 十賢者
- ガブリエル
- ルシフェル
- ミカエル
- ハニエル
- サディケル
- カマエル
- ラファエル
- ザフィケル
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- メタトロン
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- ナール
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- ミラージュ
- マリアナ
- ランティス博士
- 『スターオーシャン セカンドストーリー』のアイテム
- ユーズアイテム
- 戦闘アイテム
- アイテムクリエーション用アイテム(素材)
- アイテムクリエーション用アイテム(成果物)
- 貴重品
- 『スターオーシャン セカンドストーリー』の用語
- 銀河連邦
- 戦艦カルナス
- フェイズガン
- 未開惑星
- 惑星ミロキニア
- 惑星エクスペル
- エナジーネーデ
- 人種(種族)
- ヒューマン
- エクスペル
- フェルプール
- ネーディアン
- テトラジェネス
- ソーサリーグローブ
- エナジーストーン
- クォドラティックキー
- クォドラティックスフィア
- 十賢者
- 『スターオーシャン セカンドストーリー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 裏話・トリビア・小ネタ
- ゲームスタッフはパプリコを食べながらバグ取りを行っていた
- ストーリーを進めても、エナジーネーデからエクスペルに戻ることが可能
- 使用できなくなった必殺技フェイズガンは復活可能
- メタルチンケを一撃で倒すチンケスレイヤー入手方法
- ガブリエルよりも強い裏ボスイセリアクイーンと戦う方法
- バブルローションを使えばボスも即死させることが可能
- ラクール武具大会の決勝でディアスを倒すことが可能
- 本作は多数のメディアミックス展開によりグッズなどの売り上げを飛躍的に伸ばした