スターオーシャン セカンドストーリー(スターオーシャン2)のネタバレ解説・考察まとめ

『スターオーシャン セカンドストーリー』とは1998年にエニックスより発売されたプレイステーション専用ソフト。2008年にはリメイク版をPSPで発売し、2015年にはPS3・PSVita・PS4でもリメイク版が発売されている。ストーリーは主人公クロードがもう一人の主人公レナと出会い、仲間たちと共に冒険をするといったもの。2016年には歴代の『スターオーシャン』シリーズのキャラクターを登場させるクロスオーバーのスマートフォンゲーム『スターオーシャンアナムネシス』も発売されている。

戦闘システム

奥行を感じる戦闘システム

戦闘イベントを除く、戦闘可能箇所ではランダムエンカウントを採用している。戦闘に参加できる味方キャラクターは4人。そのうちの1人をプレイヤーが操作し、4人の中であれば戦闘中に操作キャラクターの変更も可能。戦闘フィールドは奥行きを持った3Dフィールドで、味方キャラクターと敵キャラクターは2Dを採用。味方キャラクターには戦士タイプと術士タイプが存在し、スキルを発動させたり、キャラクター固有の必殺技なども存在する。必殺技は熟練度によってモーションとダメージが変化するため、使えば使うほど強くなるのが特徴である。戦闘システムは前作『スターオーシャン』のものを引き継いでいる。フィールドによって生じる地形効果もあり、トロッコや落石などでダメージを受けることもあるが、『スターオーシャン2 Second Evolution』では地形効果は消滅している。攻撃を行うと敵にダメージが表示され、敵のHPが0になると敵ユニットが消滅する。味方については攻撃を受けるとダメージと共に怯むモーションが発生し、攻撃途中のモーションはキャンセルされる。

全員石化しても全滅となる

味方のHPが0になると戦闘不能となりその場に倒れ、戦闘不能を治す術かアイテムを使用しないと復活しない。後述する感情度が高い味方が倒れると怒り状態になり攻撃力が2倍になることもある。全滅条件は味方4人のHPが0になる、ステータス異常の麻痺、石化になると全滅になる(全員麻痺や全員石化でも全滅になる)。

戦士タイプ

攻撃する戦士タイプ(クロード画面奥)

該当仲間キャラクターは、クロード、アシュトン、プリシス、ボーマン、ディアス、オペラ、エルネスト、チサト、ウェルチ。敵ユニットに対して物理攻撃を仕掛ける戦闘を得意とする。戦闘中は〇ボタンを押すことで通常攻撃を敵ユニットに行い、MPを使用することで必殺技使用することも可能。移動はLスティックで行い移動速度が速い味方が多い。必殺技の際はRボタンLボタンを使うことで発動する。通常攻撃は1回のみだったのが、スターオーシャン2 Secound Evolution版では連続して3回攻撃できるように変更された。
物理攻撃を行うため、優先的に上げたいスキルは攻撃力が上がる「包丁」とHPの上がる「生物学」、「早口」・「リキャスト」は紋章術の詠唱時間を短くするスキルで「トランス」も魔力を上昇させるスキルのため、紋章術を使用しない戦士ユニットも覚えられるが戦闘中に使用できない。
「強打」・「カウンター」・「めくり」については必殺技コンボ(必殺技を連続して繰り出す)時に妨げになる可能性もあるので、戦闘中発動したくないという場合はメニュー画面から□ボタンで発動ON / OFFの切り替えが可能。

術士タイプ

術士タイプ回復の紋章術を唱えるレナ(画面左)

該当キャラは、レナ、セリーヌ、レオン、ノエル。敵ユニットに対して物理攻撃を仕掛ける戦闘も可能だが、主に紋章術を得意とする。基本的な操作は戦士ユニットと同様だが、必殺技ではなくMPを使用することで紋章術を使用することが可能。移動速度は比較的遅い味方が多い。紋章術の詠唱中に敵ユニットから攻撃を受けると紋章術が中断してしまう。詠唱中は敵の攻撃を受けないようにする必要があるため、戦士ユニットを活用し術士ユニットから敵を遠ざける必要がある。なお強力な紋章術ほど詠唱時間が長くなる。
優先的に上げたいスキルは魔力が上がる「鉱物学」とMPの上がる「精神学」、戦闘スキルでは「早口」や「リキャスト」は紋章術の詠唱時間を短くすることができる。スキルの「トランス」は一定確率で魔力を上昇させるスキルのため、発動すると戦闘中に魔力が上がり、紋章術の威力も上がる。

スキル

『スターオーシャン セカンドストーリー』の中にはスキルというキャラクターのステータスを上下させたり、後述するアイテムクリエーションの成功率を向上させるものが存在する。
戦闘終了後、味方のレベルが上がるとスキルポイントを入手することができる。スキルポイントを振り分けることでスキルを習得することができるようになる。
スキルポイントはレベルアップ時にしか入手することはできず、スキルポイントは999までしか貯められない。

スキルは大きく4種類。「知識スキル」「感覚スキル」「技術スキル」「戦闘スキル」と存在し、街のスキルショップで「感覚スキル1」のような形で購入することができる。ストーリーが進行していくと購入できるスキルが増えていく。「知識スキル」「感覚スキル」「技術スキル」の中からスキルを組み合わせることでアイテムクリエーションを行うことができるようになる。「戦闘スキル」は文字通り戦闘中に使用することができるスキルで、戦闘を有利に進めることができるようになる。キャラクター固有のスキルなどは存在せず、どのキャラクターもすべてのスキルを習得することが可能。

必殺技

必殺技「空破斬」を放つクロード

戦闘中味方キャラクターはMPを消費することで通常攻撃よりも強力な必殺技を使用できる。必殺技はレベルアップや専用アイテム、後述するプライベートアクションで発生するイベントでも取得することが可能。戦士ユニットは必殺技だが、術士ユニットは紋章術として使用する。必殺技、紋章術ともに熟練度が存在し、戦闘中に1度使うと熟練度が1上がる。熟練度に応じて必殺技はモーション、ダメージともに変化する。紋章術も同様に熟練度が上がるごとにダメージが強力に変化する。
戦士ユニットの場合通常攻撃→必殺技とつなげていくことで戦闘中相手に攻撃を与える隙を与えず抹殺することができる。アイテム「リンクコンボ」を使用することで必殺技と必殺技を連結させ、連続して必殺技を出すことも可能。「リンクコンボ」を使って必殺技を連結させる場合は「リンクコンボ」を装備していない戦闘メンバーの味方1人から必殺技を奪う必要がある。必殺技を奪う味方に、戦士キャラクターを選ぶと選ばれた味方は必殺技を使えなくなるが、術士キャラクターを選ぶことも可能。そもそも術士キャラクターには必殺技は存在しないため、必殺技が使えなくなることはなく、紋章術も通常通り使用可能のため、よほどの理由がない限りは「リンクコンボ」を装備し、必殺技を奪う味方の選択は術士キャラクターを選ぶ方がいい。

プライベートアクション(PA)

冒険中街や城に入る際に□ボタンを押すとプライベートアクション(以下PA)が発生する。通常パーティー全員で街や城に入り買い物や会話を楽しむところをPAでは仲間とは入り口で解散し、主人公の単独行動になる。
そのため街中の仲間と会話ができたり、仲間同士のやりとりを見れたりと、パーティー全員でいるときとは異なる仲間の顔をみることができる。
すべての街や城で発生させることが可能で、冒険をどこまで進めているかによって発生するPAが異なる。一度のPAで仲間とのすべてのPAをみることはできない。また仲間にしているキャラクターや主人公によっても発生するPAが異なるため、新しい箇所に行く度に行うというよりは新たな仲間が増えたり、冒険が進んだタイミングで昔の街や城に戻って発生させることも可能。
PAがトリガーとなって仲間になるキャラクターも存在する。プリシスを仲間にするにはリンガでPAを起こす必要があり、オペラを仲間にするにはヒルトンに行く前にクロスでPAを起こす必要がある。ウェルチ(『スターオーシャン2 Second Evolution』のみ)もラクールでPAきっかけで仲間になる。
PAはあくまでもサブストーリーの位置づけのため、必ず発生させる必要はなく、PAを一度も行わなくてもゲームクリアすることは可能。
『スターオーシャン2 Second Evolution』では一部のPAにアニメーションとキャラクターボイスが追加された。

キャラクター固有の数値

好物

『スターオーシャン セカンドストーリー』のアイテムの中には「料理」というアイテムが存在する。宝箱から手に入れたり街で購入したり、アイテムクリエーションの「調理」で入手することが可能で、使用するとものによってHP回復やMP回復といった回復アイテムとして使用できる。しかし、キャラクターごとに「好物」が存在し、使用した料理がキャラクターの「好物」だった場合、HP/MPは全回復する。
好物の中には街で安価で入手できるものもあるため、各キャラクターの好物を利用すると効率よく回復することができる。
各キャラクターの好物はステーキ(クロード)、ショートケーキ(レナ)、仔ウサギのリゾット(セリーヌ)、ハンバーグ(アシュトン)、ドゥルフォール(オペラ)、船中八策(エルネスト)、チョコクレープ(プリシス)、大根の味噌汁(ボーマン)、キャロットジュース(レオン)、地鶏串焼き(ディアス)、おおとろ(ノエル)、フルーツサンド(チサト)、チョコバナナDX(ウェルチ)。チサトの好物のフルーツサンドは『スターオーシャン セカンドストーリー』のゲーム中には存在しないため、PS版ではチサトの好物は不明のまま、好物によるHP/MPの完全回復の恩恵を受けられない。『スターオーシャン2 Second Evolution』版ではアイテムクリエーションにて料理を作ることができるように修正された。

感情度(友情度(同性)/ 愛情度(異性))

すべての仲間には感情度が存在し、主人公からみて同性には友情度、主人公からみて異性には愛情度があり、PAや戦闘で変化する。PAでは仲間とのイベント内で発生する選択肢によって数値が上昇、下降する。戦闘では仲間を補助すると数値が上昇する、数値によって仲間が戦闘不能になると怒り状態が発動することともある。
アイテムクリエーションで行える出版で仲間が出版した本を読むことでもあげることができる。PA中に仲間の感情度を上げることで特定の異性の仲間とカップルになることも可能。
ストーリーやゲームクリアには関係ない数値ではあるが、ある一定以上の数値がないと次の街でPAを行ってもイベントが発生しなかったり、ゲームクリアの際のエンデイングの条件としても必要となるのでやりこみ要素として搭載されている。

タレント

killthit1
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