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ブラッククローバー（ブラクロ）のネタバレ解説・考察まとめ

『ブラッククローバー』とは2015年より田畠裕基が『週刊少年ジャンプ』で連載している漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。
水、炎、闇、風、光など様々な魔力が存在する世界を舞台に、下民で孤児の少年・アスタが、ライバルや敵、仲間との関係や師匠との関わりを通し、魔力が無いことに葛藤しながら成長していく青春を描く。圧倒的なバトルシーンや魔力のない少年の諦めない姿、ライバルとの成長が生み出すドラマは国内のみならず海外からも厚い支持を受ける。

『ブラッククローバー』の概要

『ブラッククローバー』とは2015年より田畠裕基が『週刊少年ジャンプ』で連載している漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。第61回（2001年8月期）天下一漫画賞（審査員：許斐剛）にて『墓守 HAKAMORI』で審査員特別賞受賞し、その後に第67回（2004年上半期）手塚賞にて『XXX WITH NO NAME』で佳作受賞。 そして『赤マルジャンプ』2005WINTERに掲載された『ガランス』でデビュー、『週刊少年ジャンプ』2011年37号に、第7回ジャンプ金未来杯参加作として、『HUNGRY JOKER』を掲載し優勝を獲得する、その後『週刊少年ジャンプ』2012年50号から2013年24号まで初連載『HUNGRY JOKER』を連載、 その後『週刊少年ジャンプ』2015年12号から『ブラッククローバー』を連載を開始する。

かつて世界が魔神とよばれる存在によって滅ぼされようとした時、1人の魔導士が現れて魔神を打倒し、人々を救ったという世界の物語。後にその魔導士は伝説となり、魔法帝と呼ばれる。 それから時は過ぎ、クローバー王国は代々の魔法帝とその下に存在する9つの魔導士集団「魔法騎士団」によって、平和を謳歌している。そこに住む下民で孤児の主人公・アスタは、同じ孤児である少年・ユノと共に、魔法帝を目指して日夜鍛錬を続けていたが、魔法の才能溢れるユノとは正反対に、アスタは全く魔法を使えないのだった。 やがて15歳になり、魔導書（グリモワール）が授与される日、ユノをはじめとする周囲の者達へ魔導書が与えられるが、アスタだけには与えられなかった。その後、ユノの魔導書を狙う盗賊によって、アスタは自分が生まれながらに魔力を一切持たない人間であることを知る。アスタは絶望して夢を諦めかけるが、ユノの言葉に闘志を再び滾らせ、魔法を無効化する力を宿した「五つ葉の魔導書」を手に入れ、盗賊を撃退する。 改めて魔法帝を目指すことを決意したアスタは、半年後、最低最悪の魔法騎士団と言われる「黒の暴牛」に入団することを通し、仲間・ライバルの大切さを学び成長を描くヒューマンドラマ。

『ブラッククローバー』のあらすじ・ストーリー

少年の誓い編

かつて世界が魔神と呼ばれる強大な存在によって危機に陥ったとき、1人の魔導士が現れて魔神を打倒した。その魔導士はのちに魔法帝と呼ばれるようになった。

それから時が過ぎ、クローバー王国という国では代々の魔法帝とその下に存在する魔法騎士団によって平和が保たれていた。王国の下民で孤児のアスタは、同じく孤児のユノとともに、魔法帝を目指して鍛錬に明け暮れていた。
やがて15歳になり、魔法の書籍である魔導書（グリモワール）を授与される日になる。ユノが「四つ葉の魔導書」という選ばれた者だけが手にできる特別な魔導書を授かったのに対し、アスタは魔導書を授かることができなかった。アスタには魔法を扱うのに必要な魔力がなかったのだ。アスタはその事実に絶望し、すべてを諦めかけるが、ユノが四つ葉の魔導書を狙う盗賊に襲われた際に、アスタの意志に共鳴するように現れた「五つ葉の魔導書」を手にする。五つ葉の魔導書には悪魔が宿ると言われており、アスタが手にした魔導書からは魔法を無力化する断魔の剣（だんまのつるぎ）が出てくる。その剣で盗賊を撃退したアスタは、改めてユノと魔法帝を目指すことを誓い合った。

その半年後、アスタとユノは魔法騎士団の入団試験を受ける。その結果、ユノはエリートの「金色の夜明け」へ、アスタは問題児ばかりの「黒の暴牛」への入団が決まる。最初の任務はイノシシ狩りだった。先輩のマグナと同期のノエルとともに依頼のあった村へ向かうと、謎の魔導士集団に襲われていた。アスタはマグナ、ノエルと力を合わせて謎の集団を撃退した。

魔宮編

初任務を成功させたアスタは、魔法帝ユリウスから命を受け、突如現れた魔宮（ダンジョン）の調査に赴くことになった。魔宮とは過去の人間達が遺した、遺物が眠る場所だ。魔宮の出現場所がダイヤモンド王国との国境付近だったこともあり、ダイヤモンド王国との衝突が予想された。

アスタはノエルと、先輩のラックとともに魔宮へ向かうが、侵入して早々に戦いを求めてラックが単独行動をとる。そして敵と遭遇して戦いになるも苦戦を強いられてしまう。そこに追ってきたアスタとノエルが合流。協力して敵を撃退した。

魔宮には同じ任務を受けていた「金色の夜明け」のユノとクラウス、ミモザも探索に入っていた。彼らのもとにもダイヤモンド王国の魔導士が現れる。マルスという名のその魔導士はユノを圧倒する。一度は駆けつけたアスタたちによって敗北するも、炎の魔法で自分を回復させ、再度立ち上がった。苦戦するアスタは魔宮内にあった宿魔の剣（しゅくまのつるぎ）を得ると反撃に出て、見事にマルスを退けた。

波乱の王都編

魔宮での功績を認められたアスタやユノたちは、それぞれの騎士団から優れた魔導士が集まる騎士団員戦功叙勲式に参加することに。しかしその最中に何者かに王都が襲撃されてしまう。騎士団は王国の民を守るために奮戦する。しかし紅蓮の獅子王の団長、フエゴレオンが重傷を負う。さらにアスタも敵に捕まってしまう。敵は自ら「白夜の魔眼」と名乗り、クローバー王国の殲滅を宣言し、王都から姿を消すが、その先では魔法帝ユリウスが待ち構えていた。ユリウスは瞬く間に敵を撃破してアスタを奪還する。敵を捕まえることはできなかったが、敵が所有していた謎の石板の確保に成功した。

白夜の魔眼邂逅編

凶悪なテロリスト集団である白夜の魔眼の存在が明らかになったあと、アスタと黒の暴牛の先輩であるゴーシュは村の子どもたちが誘拐されるという事件に遭遇した。犯人を追って無事に子供たちを助け出したのもつかの間、白夜の魔眼の一員であるマリーが現れた。アスタはゴーシュと力を合わせてマリーと、彼女が巨大な怪物へと変貌させた誘拐犯を倒したが、今度はそこに白夜の魔眼の党首・リヒトがやってきた。リヒトの力は強大で、アスタとゴーシュは追い詰められるが、黒の暴牛の団長であるヤミが救援に現れる。しかし敵の方にも白夜の魔眼の3人の幹部「三魔眼（サードアイ）」が加勢に入る。ヤミの闇魔法はリヒトが扱う光魔法と相性が悪くなったが、幹部が来たことで苦戦を余儀なくされた。しかし駆けつけた翠緑の蟷螂と碧の野薔薇、銀翼の大鷲の団長たちのおかげで白夜の魔眼を退けることに成功する。

海底神殿編

白夜の魔眼が残していった謎の石板から、彼らが魔石と呼ばれるものを集めていることが判明する。その魔石の1つが海底神殿にあるということで、黒の暴牛は魔の力場が強く危険な強魔地帯へと向かった。海底神殿につくと、大司祭から魔石を賭けた勝負を持ち掛けられる。ヤミがそれを受け、黒の暴牛の団員たちは神官魔導士たちと戦うことに。
しかしそこに三魔眼の1人、絶望のヴェットが乱入してくる。黒の暴牛はヤミが参戦できない状況ながらも懸命に戦い、どうにか驚異的な魔力を持つヴェットの撃破に成功した。しかしその代償として、アスタは両腕に重傷を負ってしまった。

魔女の森編

アスタは王国一の回復魔導士に、傷ついた両腕を診てもらうことになったが、古代の呪術魔法の影響で腕の治療は不可能と宣言されてしまう。
今まで黒の暴牛を引っ張ってくれていたアスタの窮地に、団員たちはそれぞれが治療法を求め始めた。その中の1人、バネッサは生まれ故郷の魔女の森を訪ねる。アスタやノエルも魔女の森に向かうことになるが、そこにダイヤモンド王国軍と三魔眼の1人、憎悪のファナが襲撃してきた。魔女の森の女王・魔女王の魔法で両腕を治療したアスタは、バネッサたちとの連携でファナを圧倒する。
そこにダイヤモンド王国のマルスがやってきたことで、ファナはダイヤモンド王国の魔導戦士候補だったことが判明する。アスタはマルスと共闘し、禁術魔法によりエルフという種族に乗っ取られていたファナを解放した。

温泉合宿編

女王の証言により魔石が元々エルフ族の持ち物であることが判明し、魔女の森から無事帰還したアスタ。「黒の暴牛」の仲間達と合流したアスタは戦いの休養も兼ねて、年に一度のイベント“星果祭”を見に行くため王都へ。お祭り騒ぎになっている“星果祭”では各魔法騎士団の功績が発表され、アスタとユノは壇上に呼ばれることに。その後2人は、フエゴレオンに代わって紅蓮の獅子王の団長となったメレオレオナによって温泉合宿に連れていかれる。そこでアスタは断魔の剣に宿る反魔法のエネルギーをコントロールする術を身に着ける。

王撰騎士団選抜編

打倒白夜の魔眼のために、新たに各騎士団から精鋭を集めた王撰騎士団の設立が決まった。アスタたちはその選抜試験に挑む。その試験の試合内容は、3人のチームを組み、自分の魔晶石を守りつつ相手の魔晶石を壊すこと。アスタは金色の夜明けのミモザと、ザクスを名乗る謎の男とチームを組んだ。アスタたちは順調に勝ち上がる。しかし黒の暴牛の先輩であるフィンラルは、弟のランギルスのいるチームに敗北。決着がついたにもかかわらず、フィンラルに攻撃を加えようとするランギルスをアスタは止める。そのままの流れで試合に突入し、アスタはミモザとザクスと力を合わせてランギルスを打倒した。だがアスタたちの魔晶石も割れてしまい、引き分けという結果に終わる。優勝はユノのいるチームとなった。
優勝することができなかったアスタだが、無事に王撰騎士団に選ばれた。そこでザクスと名乗っていた男が、黒の暴牛の先輩であるゾラだということが判明した。

白夜の魔眼突入編

いよいよ王撰騎士団が白夜の魔眼のアジトに侵攻する。そこでアスタは三魔眼の最後の1人、不実のライアと激突する。
一方、黒の暴牛のアジトは白夜の魔眼の襲撃を受けていた。王撰騎士団に選ばれなかったゴーシュ、グレイ、ゴードンたちが迎撃するも次第に追い詰められていく。そこに謎の青年・ヘンリーが登場。ヘンリーは黒の暴牛のアジトに住んでいる魔道士で、生まれつき他者から魔力を少しずつもらわないと生きていけない奇病に冒されていた。今まで黒の暴牛の皆から魔力を分けてもらっていたヘンリーはアジトを動かして白夜の魔眼を撃退する。

エルフ転生編

クローバー王国の王都では魔法帝と金色の夜明けの団長であるウィリアムが会っていた。ウィリアムの体には本人の魂の他に、リヒトの魂が宿っていた。つまり白夜の魔眼の党首リヒトは、金色の夜明けの団長ウィリアムでもあったのだ。
正体を現したリヒトは魔法帝に攻撃を仕掛けるが、魔法帝の方が力が上だった。そこでリヒトは王都全域に魔法を仕掛け、魔法帝に国民を守らせた。その隙にリヒトは魔法帝に重傷を負わせて逃亡。さらに石板にすべての魔石をはめて禁術である転生魔法を行使した。
この魔法により、人間たちの体に宿っていたエルフたちの人格が表に現れる。その中には魔法騎士団の者も数多くいて、人間から離反する者たちが続出した。

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