ブラッククローバー(ブラクロ)の灰色の幻鹿まとめ

『ブラッククローバー』とは『週刊少年ジャンプ』で連載される田畠裕基によるファンタジー漫画である。魔力至上主義の世界で、魔力を一切持たずに生まれたアスタが魔法使いの頂点「魔法帝」を目指す姿を描いている。
「灰色の幻鹿」は後の魔法帝ユリウスが団長を務めていた魔法騎士団で、「水色の幻鹿」の前身にあたる。この団にはアスタが所属することになる「黒の暴牛」団長のヤミや、アスタの幼馴染ユノが所属することになる「金色の夜明け」団長のウィリアムが在籍していた。

『ブラッククローバー』の概要

『ブラッククローバー』は『週刊少年ジャンプ』の2015年12号から連載を開始した田畠裕基のファンタジー漫画だ。連載前には『少年ジャンプNEXT!!』で読み切りが掲載され反響となった。魔力至上主義の世界を舞台に、魔力を一切持たないアスタが魔法使いの頂点である「魔法帝」を目指して努力する姿が描かれている。どんな窮地に立たされても諦めないアスタの姿勢や、幼馴染のユノとの友情、強大な敵とのバトルが魅力の作品。2016年には「全国書店員が選んだおすすめコミック2016」の第3位にランクインした。また海外での人気も高く、2020年にアメリカ合衆国の定額制ビデオ・オン・デマンドのストリーミングサービス「クランチロール」で最も視聴されたアニメであり、87の国と地域で視聴された。

灰色の幻鹿(はいいろのげんろく)とは

アスタが生まれたクローバー王国には9つの魔法騎士団がある。「灰色の幻鹿」はその魔法騎士団の1つだが、「絵画魔法」の使い手であるリル・ボワモルティエが団長になった際に「水色の幻鹿」という名称に変わった。アスタが魔法騎士団の1つ「黒の暴牛」に所属することになった時にはすでに「灰色の幻鹿」がなかったこともあり、作中で団について語られる機会は少ない。
かつてはユリウス・ノヴァクロノが団長を務めていた。ユリウスはその後魔法帝へと就任する。ユリウスは差別のない世界を作るべく、身分に関係なく全ての団員が正当な評価を受けられる魔法騎士団を目指した。その理想が、異邦人という理由で周囲から浮いていたヤミ・スケヒロや、生まれつき顔に黒々としたあざがあって周囲の人間から「呪われた子」と気味悪がられていたウィリアム・ヴァンジャンスのスカウトにつながった。この2人は灰色の幻鹿の副団長となったのちに、ユリウスからの持ちかけで「黒の暴牛」「金色の夜明け」という自分の団を設立することになる。

『ブラッククローバー』の灰色の幻鹿

シンボルマーク・紋章・エンブレム

灰色の幻鹿のシンボルは鹿。エンブレムのデザインは水色の幻鹿と同じで、雫の模様を挟んで正面を向いた鹿が存在している。色は水色の幻鹿と異なり、灰色がかっている模様。

ローブ

灰色の幻鹿のローブは厚手のもこもことしたものとなっており、エンブレムと同様、水色の幻鹿とほぼ同じデザイン。団長ユリウスのローブには、×印が3つついている。

特色

灰色の幻鹿は物語開始当初からすでになくなっている魔法騎士団なので、詳細は不明である。しかし魔法帝となったユリウスが差別のない世界を作ることを目標としていること、周囲から浮いていたヤミやウィリアムをスカウトしていること、後身の水色の幻鹿の団員に激しい差別意識が見られないことなどから、身分差別はなかったものと考えられている。一方で「全ての団員が正当な評価を受けられる」ことを目指していたことから、平民や下民を積極的に取り入れているというわけでもなく、あくまでも公平な実力主義だったと窺われる。その点は紅蓮の獅子王と似通っていた可能性がある。

星について

クローバー王国の魔法騎士団では、功績を表す指標として「星」が導入されている。魔法帝に活躍が認められることで授与されるものであり、功績によっては1度に複数の星が授与されることもある。このシステムを導入したのは魔法帝となったユリウスだ。したがって、ユリウスがまだ灰色の幻鹿の団長だったころは星という概念がなかった。

団長

ユリウス・ノヴァクロノ

クローバー王国の魔道士の頂点に立つ「魔法帝」。灰色の幻鹿に所属していた頃は団長だった。ヤミやウィリアムをスカウトして自分の団に入れている。また彼ら2人に新たな団の設立を呼び掛けてもいる。
人の可能性は無限大だと考え、差別のない世界を作るためひたすら実績を積み魔法帝となった人物で、ヤミやウィリアムをはじめとする多くの魔法騎士から尊敬されている。
表紙がない特殊な形状の魔導書を持つ「時間魔法」の使い手で、時間を急激に加速させて相手を一瞬で消滅させることができる。

副団長

ヤミ・スケヒロ

海を越えた東の島国「日ノ国」からクローバー王国に流れ着いてきた異邦人。異邦人であることと、「闇」というおどろおどろしさを感じさせる魔法属性だったことから周囲から浮いていたが、魔法帝にスカウトされて魔法騎士団に入団する。後に黒の暴牛という自分の魔法騎士団を立ち上げることになる。
灰色の幻鹿に所属していた頃はモルゲン・ファウストという青年とよく行動を共にしていた。モルゲンの双子の兄、ナハトとも友情を築いていたが、彼が最上級悪魔との契約に失敗したことでモルゲンが死亡。ナハトも失意のどん底に叩き落とされる。ヤミはモルゲンの墓前で「将来魔法騎士団を作った時には、副団長になって俺と一緒に笑われろ」とナハトを自分の団に勧誘した。

ウィリアム・ヴァンジャンス

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