ブラッククローバー(ブラクロ)の紅蓮の獅子王まとめ

『ブラッククローバー』は『週刊少年ジャンプ』で連載されている田畠裕基のファンタジー漫画である。魔力のない少年アスタが、魔法使いの頂点「魔法帝」を目指して奮闘する姿を描いた作品で、国内外で高い評価を得ている。
「紅蓮の獅子王」は9つある魔法帝直属の戦闘特化型魔導士軍団「魔法騎士団」の1つで、クローバー王国の王族ヴァーミリオン家は基本的にこの団に所属する。団長はフエゴレオン・ヴァーミリオンが務めている。

『ブラッククローバー』の概要

『ブラッククローバー』は2015年から『週刊少年ジャンプ』で連載される田畠裕基によるファンタジー漫画。『少年ジャンプNEXT!!』で掲載された読み切りを経て、2015年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まった。国内でも国外でも人気の高い作品で、日本では「全国書店員が選んだおすすめコミック2016」の第3位にランクインし、海外では「2010年代のベストアニメトップ100」の中に入る。主人公アスタの成長や、幼馴染のユノとの友情、強敵との戦いなど少年漫画の王道を押さえた漫画である。

舞台となるのは魔法が当たり前のように存在する世界。その世界で生まれたアスタは、魔法の源となる「魔力」がなかった。それでもユノは、己の力を証明するという幼少時に立てたユノとの誓いのため、魔法使いの頂点である「魔法帝」を目指していく。

紅蓮の獅子王(ぐれんのししおう)とは

「紅蓮の獅子王」はクローバー王国にある9つある魔法騎士団のうちの1つ。各魔法騎士団は功績を表す「星」の取得数を競いあっており、よほどの緊急時でなければ他の団と協力することはない。王族や貴族は魔力量が多い関係上、魔法騎士も王族・貴族が多く、身分による差別が存在している。しかしながら紅蓮の獅子王は「黄金の夜明け」「銀翼の大鷲」といった他の団とは異なり、余計な差別意識に囚われず、実力主義で公平である。実力の高さが公平に評価されるからか、魔法騎士団の中でも優秀な団となっている。
団長は王族ヴァーミリオン家出身のフエゴレオン・ヴァーミリオン。ヴァーミリオン家出身の魔法騎士は基本的にこの団に入るようで、「後ろ盾に頼らないで頑張ってみたい」という希望したミモザ・ヴァーミリオン、「珊瑚の孔雀のローブの色や形が気に入った」という理由で珊瑚の孔雀に入ったキルシュ・ヴァーミリオン以外は紅蓮の獅子王に所属している。

『ブラッククローバー』の紅蓮の獅子王

シンボルマーク・紋章・エンブレム

紅蓮の獅子王は名前の通りライオンをシンボルとしている。またシンボルカラーは赤である。エンブレムは赤を基調としたデザインに、王冠を被った火を吐くライオンが描かれている。

ローブ

紅蓮の獅子王のローブは赤色で、他の団と比べると飾り気がない。ただフエゴレオンやメレオレオナ、レオポルドたちヴァーミリオン家出身の魔導士のローブには両肩からオレンジ色の飾りが下がっている。また他の団の多くが左胸にシンボルマークがあるのに対し、紅蓮の獅子王のローブは背中側にマークがある。

特色

実力主義の騎士団で、余計な差別意識に囚われていない点が特徴。その証拠に、王族であるヴァーミリオン家出身のフエゴレオン・ヴァーミリオン団長は、初登場時から下民出身のユノやアスタを蔑む魔法騎士をたしなめ寛容な態度をとっていた。またフエゴレオンの弟レオポルドも、下民のアスタを侮ることなく、その実力を見て自らのライバルだと宣言していた。
団の方針なのか、紅蓮の獅子王は体を鍛えた団員が多い。
ヴァーミリオン家出身の魔法騎士は基本的にこの団に入団するようだが、強制ではないらしく、フエゴレオンのいとこにあたるミモザやキルシュは他の団に所属している。

団員のフエゴレオンに対する忠誠は非常に厚い。フエゴレオンも団員のことを大事に思っている。フエゴレオンが重傷を負って伏せっていた影響もあって星獲得数が騎士団の中で5位に転落し、それに憤った彼の姉メレオレオナが「団長失格だな」と貶した際は、多くの団員がフエゴレオンを庇った。そして「フエゴレオンの最高だということを己の実力で証明してみせろ」と言われた時も多くの団員が感情をあらわにした。

星の数

星は魔法騎士団の功績を表す指標であり、功績を残すとその活躍に応じて星が騎士団に与えられる。功績によっては一度に複数の「星」が授与されることもある。魔法騎士団はこの星の数を競い合っており、毎年「星果祭(せいかさい)」で功績発表が行われる。
アスタが魔法騎士団に所属することになる前の年は、星の獲得数が93個で2位だった。しかしアスタが所属した年は団長のフエゴレオンが意識不明の重体となってしまったこともあり、76個で5位という結果に終わってしまった。このふがいない結果に代理で団長になったメレオレオナは大激怒することに。またその際のメレオレオナのセリフによると、紅蓮の獅子王は星習得数を歴代1位か2位しかとったことがなかった様子。

団長

フエゴレオン・ヴァーミリオン

紅蓮の獅子王の団長。王族ヴァーミリオン家の一員でもある。正義感の強い熱血漢で、身分差を気にせず相手と対等に接する。実力を公平に認めてくれる姿勢から団員からの信頼があつい。他の団長からもその人柄や実力は高く評価されている。また他の団のアスタやノエルに対しても適切なアドバイスを行う場面があり、彼らからも尊敬されている。
テロリスト集団「白夜の魔眼」に王都を襲撃された際は、敵の罠にかかって右腕を失う瀕死の重傷を負ってしまう。その後は長らく昏睡状態となっていたが、転生魔法発動によるエルフたちの襲撃の際に精霊サラマンダーに選ばれて目を覚ました。
魔法属性は「炎」。王族特有の高い魔力から放たれる豪快な魔法や、繊細な魔法を使い分ける。サラマンダーを得てからはより強力な精霊魔法が扱えるようになった。

メレオレオナ・ヴァーミリオン

フエゴレオンの姉。フエゴレオンよりも強いとされていながらも戦闘・政に興味がないという理由で表に出ることはなく、野生暮らしで自らを鍛えていた。通称は「無冠無敗の女獅子」。フエゴレオンが昏睡状態となったことで、その代理として紅蓮の獅子王の団長に就任する。
大変に過激な性格をしており、鉄拳制裁をすることもしばしば。弟のレオポルドだけでなく、アスタもその被害に遭っている。その傍若無人さは他の団長にも発揮されており、黒の暴牛の団長ヤミは「バイオレンスメスライオン」などと言って猛獣扱いしている。その一方で紅蓮の獅子王や弟に対する誇りを持ち合わせ、下の者達の才能を引き出そうという深慮も秘めている。この点は弟のフエゴレオンとも共通している。
魔法属性は弟と同じく「炎」。魔力を凝縮した拳で殴ったものを焼き尽くす近接戦を得意としており、エルフから「本当に人間か」と疑われたり、古の巨大な怪物「魔神」を相手に単騎で挑んで終始圧倒したりするなど、その実力は非常に高い。

副団長

ランドール・ルフトエール

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