シェイプ・オブ・ウォーター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『シェイプ・オブ・ウォーター』とは、2017年にアメリカで制作・公開された、声を発することのできない中年女性と半魚人が愛を育むラブ・ロマンスを描いた映画である。2018年に日本でも公開され話題になった。1962年冷戦下アメリカの機密機関で働く声を失った女性清掃員イライザと、アマゾン奥地からそこに運び込まれた正体不明の半魚人との心の交流を中心に描いている。前代未聞のラブストーリーということで、ギルレモ・デル・トロ監督作品の中でも傑作と呼ばれた。

「不思議な生き物」を宇宙研究センターから連れ出し、水の中に帰そうとイライザがジャイルズに協力を要請するシーンで、ジャイルズはイライザに「彼」は人間じゃないと断ろうとする。これに対し、イライザは怒りを露わにした表情でジャイルズに手話で「私は言葉を話せない、彼も言葉を話せない。彼と私で何が違うの?」と反撃する。このセリフは、物語においてイライザの「彼」への気持ちの強さを表している。それと共に、障碍者であるイライザ、黒人であるゼルダ、同性愛者であるジャイルズのようなマイノリティーと称される人々の特徴を認め合うべきだ、というこの作品の問題提起にもつながっている。

イライザ「あなたの姿は見えなくても、私の隣にはあなたがいる。あなたの存在は私の目を愛で満たし、心を和ませる。なぜならば、あなたはどこにでもいるから」

重傷を負ったイライザを連れて「不思議な生き物」は自分の本来の住処である水中へと潜る。「不思議な生き物」の治癒能力によってイライザは息を吹き返し、水の中でも生きられるようになる。愛する「彼」を見つめるイライザの胸の内が、ナレーションで流れる。
「あなたの姿は見えなくても、私の隣にはあなたがいる。あなたの存在は私の目を愛で満たし、心を和ませる。なぜならば、あなたはどこにでもいるから」
劇中、一貫してイライザは「不思議な生き物」の容姿に驚くことも、蔑むような目で見ることも無かった。そして最後に、同じように蔑む目で見られてきた自分のことを認めてくれた「彼」に愛されていることを自覚する。同時に、「どこにでもいる」と表現する。「不思議な生き物」のことを、どこにでもいる人と変わらない目で見ているからだ。
作品を通してマイノリティとされてきた人がお互いを認め合う過程が描かれるシーンがいくつも出てくる。その最後でこのセリフが出てくることで、恋愛に限らず、人と関わるということは認め合うことが重要である、どんな人でもお互いを認め合うことができるということを、観る人に伝えている。

イライザと「不思議な生き物」のダンスシーン

イライザと「不思議な生き物」のシーンはどれも鮮やかに描かれ、種別を超えた愛がそこに映し出されている。最後に「不思議な生き物」がイライザを自分の生息地である水中に連れ込み、抱き合うシーンも息を吞むほど美しいが、山場の前にある2人のミュージカルシーンもまた格別の魅力を放つ。
ホフステトラーが組織を裏切り、イライザ達に加担したことにより、研究所から「彼」は無事連れ出される。しかしストリックランドにばれてしまい、ゼルダやジャイルズの協力の元、「不思議な生き物」を逃がす準備が急ピッチで進む。だが一方、イライザは「彼」を帰らせてあげたいという気持ちとずっと一緒にいたいという想いを自分の中で交錯させていた。後者の気持ちが抑えきれなくなったイライザは、妄想の世界の中で彼と歌い、踊る。
このシーンでカラーからモノクロになり、観る人を一気に引き付けた世界で、大好きな映画の登場人物のようにイライザは音に乗せて彼への気持ちを訴える。その世界で不思議な生き物は、イライザの気持ちを受け止め、共感するかのように、イライザと一緒にステップを踏む。
切なく淡い気持ちを儚いながらにも爆発させたイライザはそこで無理やり自分の気持ちを吹っ切るかのように、彼の幸せを想って、ジャイルズと共に彼を逃がしに向かうのだった。

ストリックランドに手話で暴言を吐くイライザ

「不思議な生き物」に宇宙研究センターから脱走されたストリックランドは清掃作業員を含む従業員全員を尋問していく。堅牢な水槽に閉じ込めただけでなく、さらにそれを厳戒なセキュリティが施されていた部屋に配置していたにも関わらず、「不思議な生き物」に逃げられたストリックランドのプライドはズタズタになっていたため、その部屋の清掃担当だったイライザとゼルダの尋問はかなり厳しいものになっていた。自分の顔に泥を塗った「不思議な生き物」に対し、ストリックランドは気味が悪いなど暴言を並べる。それを聞いたイライザは手話でストリックランドに「Fuck You」と更なる暴言を吐く。通訳として同席していたゼルダがイライザの暴言に気付き、咄嗟にストリックランドに「ありがとうと言っています」と嘘をついて、イライザと共に部屋を出るが、手話の分からないストリックランドはイライザの怪訝な形相も相俟ってさらに激昂した。
大人しい女性だったはずのイライザが、物語を通して、「不思議な生き物」に愛され、認められることで、ストリックランドのような自分より力のある者にも声をあげられるようになった瞬間である。その声が届くかどうかではなく、自分の意志を伝えること自体が重要であることを感じさせるシーンである。

『シェイプ・オブ・ウォーター』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

デル・トロ監督なりのトランプ大統領批判とキャスティングへのこだわり

上記画像のシーンでストリックランドが読んでいる本のタイトルが『The Power of Positive Thinking』となっている。この本は実際に存在する書籍であり、著名な愛読者にドナルド・トランプ米大統領が挙げられる。
トランプ大統領と言えば、難民や女性に対する発言や政策が人種差別的であると連日批判されている。
そしてシェイプ・オブ・ウォーターに出てくる主なキャラクターは、声が出ない「障がい者」、「黒人女性」、「同性愛者」といったマイノリティ。その3人で「半魚人」を逃がそうとしていたのを、見えない力によって圧制されていた、心の「弱者」が協力しようと出る。つまり、トランプ大統領の差別の対象となっている人たちが、この物語で活躍するのだ。
トランプ大統領を示唆する描写は設定の1962年にもある。トランプ大統領が常に掲げる「Make America Great Again(アメリカをもう一度偉大な国にしよう)」とは、まさに1962年当時のアメリカのような世界一の経済大国に今こそ再びなろうというものである。
メタファーとなった本と時代背景から「トランプ大統領を彷彿させられる」という感想をもった観客が続出し、共感者や問題提起と受け取った者、マイノリティの人々からの称賛の声を得ることとなった。
また、マイノリティとされるキャラクターのキャスティングはデル・トロ監督の並々ならぬこだわりをもってされたというエピソードも。特にヒロインであるイライザについては、「綺麗すぎて悲劇的に見える容姿の俳優は控えたい」と慎重な選考があったという。
細部にわたって監督の手が入っていることから、いかに世間に訴えたいメッセージがあるのか、そしてその強さが伺える。

『シェイプ・オブ・ウォーター』盗作問題

『シェイプ・オブ・ウォーター』には盗作問題が出ていた。ピュリツァー賞を受賞したアメリカの劇作家ポール・ジンデルの息子が、「亡くなった父の作った舞台劇『Let Me Hear You Whisper』が『シェイプ・オブ・ウォーター』のストーリーなどに60以上もの類似点がある」という内容でロサンゼルスの連邦地裁に提訴した。これに対し、デル・トロ監督は「そんな舞台は見たことない」と否定し、また、アカデミー賞にノミネートされていた時期というのもあって激怒。フォックスも「根拠がない」と否定のコメントを発表した。
『Let Me Hear You Whisper』は化学研究施設で働く清掃係の女性が施設で捕らえられたイルカを助けるという物語。
ジンデルの家族は上映中止を要求していたが、その後裁判がどうなったかについての報道はされていない。

ジャイルズが通うパイ屋のキーライム・パイ

ジャイルズが想いを寄せる店員がいるパイ屋の「キーライム・パイ」。食べた本人たち曰く、かなりまずいらしい。実際映画の中でもジャイルズの冷蔵庫は食べきれずに残してあるキーライム・パイだらけだったり、写真ではイライザが「美味しくない」という意味の手話をしている。
「美味しくないらしい」と言われているにも関わらず、日本では鮮やかなグリーンのゼリーの上に白く綺麗に乗せられたホイップクリームが物珍しく、「どこのお店のものがモデルになっているのか」と検索した人が続出。ところが、キーライム・パイはアメリカの家庭料理だったため、特別お店で売っているわけではないという。これを知った日本人ファンは「ならば作ってみよう」と手作りのキーライム・パイをSNSにアップする人が続出した。

『シェイプ・オブ・ウォーター』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):Alexandre Desplat ft. Renée Fleming『You'll Never Know』

『シェイプ・オブ・ウォーター』の主題歌は「You'll Never Know」。作曲したのはフランス人の作曲家であるアレクサンドラ・デスプラ。

挿入歌:Alexandrea Desplat『The Shape Of Water』

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