ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』とは、ギレルモ・デル・トロがエグゼクティブ・プロデューサーを務めた、Netflixのホラーアンソロジーシリーズ。ギレルモ・デル・トロを始めとするプロデューサーが監督を指名した、1話完結型で全8話の短編ホラードラマ集だ。原作はH・P・ラヴクラフトなどの、ゴシックやグラン・ギニョールの流れを汲む作品が中心。
レビュー収集サイト「Rotten Tomatoes」では、調査対象の批評家47人のうち94%が本作に好意的な評価を与え、平均評価は7.6/10となっている。
『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』の概要
『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』とは、ギレルモ・デル・トロがエグゼクティブ・プロデューサーを務めた、Netflixのホラーアンソロジーシリーズ。ギレルモ・デル・トロを始めとするプロデューサーが監督を指名した、1話完結型で全8話の短編ホラードラマ集だ。原作はH・P・ラヴクラフトなどの、ゴシックやグラン・ギニョールの流れを汲む作品が中心。
レビュー収集サイト「Rotten Tomatoes」では、調査対象の批評家47人のうち94%が本作に好意的な評価を与え、平均評価は7.6/10となっている。
原題は『Guillermo del Toro's Cabinet of Curiosities』で、各回のオープニングにデル・トロが登場して不思議なキャビネットから物語に関連する物品を取り出していく、という演出が入る。
『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』のあらすじ・ストーリー
ロット36
原作はギレルモ・デル・トロの短編。監督はギレルモ・ナヴァロ。
退役軍人のニックは所有者が亡くなって引き取り手のない倉庫を買い取り、ガラクタを漁っては二束三文で売り飛ばす商売をしている。ニックは借金の返済をせっつかれており、電話で必死に言い訳を並べ立てたり、警告にきた借金取りに暴力を振るわれる日々を送っている。ニックが買い取った倉庫の中には手違いで家族の元に返されなかったものもあり、メキシコ系の女性が家族の思い出を返してくれと頼んでくるが、ニックは手元にあった錠前を投げ渡し、彼女の人種を侮辱する言葉を吐くのだった。
あるとき、ニックはいつものように亡くなった老人の倉庫を買い取った。その倉庫の中にはいかにも怪しげな3冊の古い本があった。ニックが馴染みの骨董品店にそれらを持っていくと、なんとそれらの本はオカルトマニアの間では有名な黒魔術の本の原本で、4冊セットになればとんでもない高値がつくという。ニックはその話にとびつき、オカルト品店の店主と共に倉庫に4冊目を探しに行くことになる。
倉庫の奥には秘密の通路があり、その奥には4冊目の本と、得体の知れない怪物が封印されていた。ニックは店主の忠告を聞かずに部屋に踏み入り、本を回収する。すると怪物が起き上がり、店主をあっという間に殺してしまった。ニックは悲鳴をあげて倉庫の中を逃げ回る。あと一歩で外へ逃げられるというところでメキシコ系の女性が現れ、ニックは必死に命乞いをするが、女性はニックを助けることなく立ち去るのだった。
墓場のネズミ
原作はヘンリー・カットナーの短編。監督はヴィンチェンゾ・ナタリ。
落ちぶれた独り身の男、マッソンは墓地の管理人をしながら墓荒らしをし、死者と共に埋葬された品を借金の返済に充てるという暮らしをしていた。しかしマッソンの仕事は墓の中に住み着いたネズミに邪魔され、なかなか上手くいかない。借金取りに脅されて追い詰められたマッソンは、ある金持ちの男が豪華な品と共に埋葬されることを知る。葬儀が終わった日の夜、マッソンは男の墓を掘り起こすが、またネズミが現れて男の亡骸ごと副葬品を地中へと引きずり込んでしまう。マッソンが後を追って地中へ潜ると、そこは無数のネズミたちが作った大迷宮だった。
マッソンは手持ちの明かりだけを頼りに立つことも出来ない狭い洞窟をはい回り、ネズミに襲われながら副葬品を探す。地下へ地下へと下っていったマッソンは、ネズミたちが食べ残した骨や副葬品が積みあがった空間に到達する。マッソンはそこで宝石のついた首飾りをつけたミイラを発見する。マッソンがその首飾りを取ると、なんと死体が立ち上がって襲い掛かってきた。マッソンは必死に抵抗して逃げ出すが、ネズミたちを従える巨大なネズミの化け物にも襲われる。傷だらけになって祈りの言葉を口にしながらマッソンは化け物を撃退し、地上へ繋がる穴の向こうに光を発見する。
涙を流して再起を誓いながらマッソンが光のもとに到達すると、光だと思っていたものは棺の裏側の金属がマッソンの持つ明かりに反射していただけだった。マッソンは必死に棺の蓋を持ち上げようとするがびくともせず、絶望する彼に無数のネズミが群がり始める。
解剖
原作はマイケル・シェイの短編。監督はデヴィッド・プライアー。
ある町で、ジョー・アレンという男が炭鉱内で謎の物体を爆発させ、大勢の人が死ぬという事件が起きる。ベテラン保安官のネイトは友人の検視官のカールに事件の詳細を説明し、検死を依頼する。死体安置所へ行く道中、カールはネイトに「自分は末期がんに侵されており、余命いくばくもない」という話を打ち明け、疲れているネイトを家に帰らせてひとりきりで仕事を始める。
真夜中の死体安置所で、録音機器に死体の状態や検視官としての見解を吹き込みながら、カールは順調に仕事を進めていく。そしてジョー・アレンの検死をはじめようとしたとき、なんとジョー・アレンの死体が立ち上がった。驚愕したカールは逃げようとするが、ジョー・アレンに捕らえられてしまう。
カールが意識を取り戻すと、検死台の上に全裸で拘束されていた。両手を動かすことはできるが、起き上がることも寝返りをうつこともできない。カールを拘束したジョー・アレンは、淡々と自身の正体を語り始める。彼は「トラベラー」と名乗り、地球外からやってきた生命体だと自己紹介する。彼らは人間の肉体に寄生して生活し、宿主の意識と脳内で会話して苦しむところを観察することを喜びとしていた。ジョー・アレンが爆発させた謎の物質は彼らの宇宙船のようなものだった。トラベラーはカールを次の宿主にすると決めていた。
トラベラーはカールの隣に横たわると、カールのわき腹にメスで傷をつけ、ジョー・アレンの肉体から離れた。それは感覚器官のない、触手で移動する小柄な生物だった。ジョー・アレンは物言わぬ死体となり、カールのわき腹からトラベラーがゆっくりと入り込んでくる。
カールはトラベラーが落としたメスを拾い、あることを決断する。メスを自分の耳に突っ込み、鼓膜を破壊したのだ。カールは悲鳴を上げながら聴覚を遮断し、流れ出た血で自分の胸に文字を書く。そして、メスで両目を潰した。
トラベラーはカールの中で動揺していた。何も聞こえず、何も見えないからだ。トラベラーは五感を宿主に依存する弱い生物だ。聴覚と視覚を潰したカールの体では何もできない。錯乱したトラベラーが暴れる音を、カールの録音機器だけが記録していた。
翌朝、安置所にやってきたネイトが見たものは、胸に「音声を聞いてから私を燃やせ」と血で書き残して死んでいるカールだった。
外見
原作はエミリー・キャロルの短編。監督はアナ・リリー・アミールポアー。
銀行で働く女性ステイシーは、夫で警察官のキースと二人で暮らしている。剥製制作という少し変わった趣味を持つステイシーは、職場の同僚たちがひっきりなしに話しているどぎついゴシップや美容の話題についていけず、そんな自分を密かに恥じていた。あるとき、同僚のクリスマスパーティーに招待されたステイシーだったが、話に混ざるどころかほとんどいない者のように扱われる。ステイシーが用意した剥製のプレゼントは同僚たちを愕然とさせ、ステイシーの肩身はますます狭くなる。パーティーを開いた同僚が「アログロ」という高級美容クリームをステイシーたち全員にプレゼントし、その場で使うことになったが、ステイシーだけが激しいアレルギー反応を起こし、途中で帰ることになってしまった。
顛末を聞いたキースはステイシーを心配し、クリームはもう使わないで、肌のかぶれが収まるまで仕事を休むように言う。ステイシーもそのつもりだったが、その晩、痒さと痛みで眠れずにいたステイシーの前で、テレビの中のアログロのコマーシャル番組の司会がステイシーに話しかけてくる。「かぶれは肌が改善に向かっている証拠」「このまま自分を変えずにいるつもりか」「アログロを使うんだ」、そんな男の言葉に呑まれたステイシーはその場でアログロを大量に注文し、肌が真っ赤にかぶれているのにも構わずアログロを使い始める。
キースはステイシーを止めようとするが、「これさえ乗り越えれば自分は美しく変わることができる」と信じるステイシーは止まらない。「君は素晴らしい人だし、そのままの君を愛している」と訴えるキースだったが、ステイシーは「そう思うのはあなたが男だからよ」と爆発する。「太ったって老けたって変わらずに扱ってもらえる。でも女は違う。私は変わりたい、そう思う私を支えてよ」、ステイシーは必死に言い募るが、キースと分かり合えることはなかった。ステイシーはキースを殺した。
ステイシーはバスタブいっぱいにアログロをため、つま先からあたまのてっぺんまでアログロに浸かる。やがて浴室からでてきてアログロを落としたステイシーは、別人のようにハリのある美しい肌の持ち主になっていた。
ステイシーはキースの死体から内臓を抜き取り、完璧な剥製を作る。髪を切り、しっかりとメイクをして流行りの服を着たステイシーはキースに「いってきます」を言い、銀行へ出勤した。誰もが認める美しさと自信を手に入れたステイシーは、夢心地で同僚と盛り上がるのだった。
ピックマンのモデル
原作はH・P・ラヴクラフトの短編。監督はキース・トーマス。
1909年。ミスカトニック大学に通う美大生のウィリアム・サーバーは、同じクラスに加わったピックマンという学生に出会う。「見た物をデッサンする」という課題で、ピックマンは腐敗する死体を描いていた。ウィリアムはピックマンに興味を持つが、ピックマンのおぞましい作品は教師たちには評価されなかった。
ピックマンと親しくなったウィリアムが彼の部屋を訪ねると、ピックマンは「僕の先祖には魔女がいたんだ」と言って、言い伝えをもとにして描いた魔女集会の絵を見せる。それを見たウィリアムは言いようのないおぞましさで頭がいっぱいになり、部屋を飛び出してしまう。それ以来、ウィリアムは悪夢やおそろしい魔女の幻覚に悩まされるようになる。ピックマンは誰にも行き先を告げずに姿を消していた。
それから20年近くの時間が経った1926年、ウィリアムは美しい妻とかわいい息子に恵まれ、美術委員会の一員として順調に出世し、幸せに暮らしていた。あるとき、家に一枚の絵が届く。その絵は間違いなく、ウィリアムに悪夢を見せたピックマンのものだった。ピックマンは再びウィリアムの前に姿を現し、ウィリアムの所属する美術委員会でもピックマンの作品を正式に展示する方向へ動き出す。ピックマンは優しい旧友としてウィリアムに接するが、ウィリアムはピックマンのもたらすものが妻子を害することを恐れていた。
ピックマンの絵を見てしまったウィリアムと息子は悪夢に悩まされるようになり、ウィリアムは「自分と家族の前から消えろ」とピックマンを脅す。ピックマンは「最後に自分のアトリエに来て作品を見てほしい」と懇願し、ウィリアムは承諾する。
ピックマンのアトリエには、ウィリアムに悪夢を見せたものと同じようなおぞましい作品が所狭しと並んでいた。すべてを消し去らなくてはいけないと考えたウィリアムはピックマンを銃で撃ち、アトリエに火を放つ。ピックマンは事切れる直前、「僕は見た物を描いただけ」と言い残す。そしてアトリエの地下から恐ろしい怪物が現れ、ピックマンの死体を持ち去った。
後日、妻と息子をオープン前の美術展に連れていったウィリアム。そこにはなんとピックマンの作品が並んでいた。ピックマンの絵に取りつかれてしまった職員が展示していたのだ。ウィリアムはすぐに妻と息子を帰らせて、絵の処分にとりかかる。だが、家に帰ったウィリアムが見たものは、自分の両目をくり抜いて微笑む妻と、オープンでこんがりと焼かれた息子の首だった。
魔女の家での夢
原作はH・P・ラヴクラフトの短編。監督はキャサリン・ハードウィック。
ウォルター・ギルマンは幼い頃、半身とも言える双子の妹エパリーを亡くした。その直後、エパリーの霊が現れ、見えない力によって森へと引きずり込まれていくところを目撃した。それ以来、ウォルターは人生のすべてを捧げて死者の世界と交信する術を探してきた。スピリチュアリスト協会に所属し、安いアルバイトで食いつなぎながらどんな些細な情報にも食いついた。
ある日、ウォルターは職場のバーで異次元と交信する方法について話している男たちに出会う。彼らのたまり場についていき、渡された「金の液体」を飲むと、ウォルターは薄暗い森に迷い込む。そこには亡くなったときのままの姿のエパリーがいた。しかし液体には制限時間があり、ウォルターはエパリーとゆっくり話すことはできなかった。ウォルターは友人のフランクに詳細を話すが、フランクは全く信じなかった。
ウォルターは生活費をすべて金の液体につぎ込んで、死者の森へと通いつめる。ウォルターの目的は、エパリーを現世へ連れ戻すことだ。ウォルターの調査の結果、昔キザイア・メイスンという女性が別世界と現世を繋げる方法を確立したことが判明し、ウォルターは彼女が住んでいたという廃墟のような部屋に引っ越す。ウォルターは奮闘の末に、死者の森でキザイアに襲われながらもエパリーを現世に連れてくることに成功した。
しかしキザイアと彼女の手下の小悪魔は、ウォルターを執拗に狙っていた。ウォルターの隣人で予言の力を持っている女性とフランクの協力も得て、ウォルターはキザイアと戦うが、人知を超えた力を持つ魔女には到底敵わない。するとエパリーがウォルターをキザイアから守り、エパリーによってキザイアは消滅、ウォルターへの未練を浄化したエパリーも天へと昇っていくのだった。
すべてが終わったと思ったそのとき、キザイアの手下の小悪魔がウォルターに襲い掛かった。小悪魔はウォルターの腹を食い破り、殺してしまう。激昂したフランクは小悪魔を退治しようとするがどうにもならず、小悪魔はウォルターの体を乗っ取って人間の生活を謳歌するのだった。
観覧
パノス・コスマトス、アーロン・スチュワート=アンによる脚本。監督はパノス・コスマトス。
大富豪ライオネル・ラシターは、主治医の美女ザーラと共に広大な邸宅で暮らしている。ある晩、ラシターは自分が認めた才能ある人間たちを屋敷に招待する。招待されたのはミュージシャンのランドール、天体物理学者のシャーロット、超感覚的知覚(ESP)を持つターグ、小説家のランドンだ。ラシターは、ザーラモ含めた6人で「ある驚異的な瞬間」に立ち会うため、世界に2つとない貴重な酒や、限られた売人しか扱えない高純度のドラッグを客人たちと分け合い、音楽やそれぞれの仕事、世界について語らいあう。
場が温まってきた頃、ラシターは5人を別室へ案内した。そこには一抱えほどの大きさの石が安置されていた。地球上のいかなる技術でもってしても、その石の正体を暴くことはできないのだという。一同が息をのんで石を見守っていると、ランドールが勝手に部屋に持ち込んでいたマリファナの煙が石に触れた。すると、石が怪音を立てながら動き出し、中から角の生えた奇妙な生物が出現する。生物の発する音でその場の全員がトランス状態になり、ターグ、ランドン、ザーラは体内から溶解、生物は液化してラシターに襲い掛かって同化した。
シャーロットとランドールのみが命からがら屋敷から車で脱出するが、ラシターと融合した生物は下水道を通って街へと向かっていた。
ざわめき
原作はギレルモ・デル・トロの短編。監督はジェニファー・ケント。
ナンシーとエドガーの夫婦は、ふたりで鳥類学者として活動している。研究の主導をしているのは妻のナンシーだが、学会は男ばかりが占めている時代で、もっぱら注目されるのはエドガーの方だった。ふたりは群れで行動するハマシギの研究をするため、静かな離島に調査旅行へ出かける。無人になっていた立派な屋敷を地元の住民が手配してくれたので、ふたりははりきって調査をはじめる。
ふたりは仲の良い夫婦だったが、エドガーが夫婦の時間を作ろうとする一方でナンシーはそれを拒絶してばかりいた。それは1年前、娘のエヴァが亡くしたことがきっかけだった。エドガーは夫婦の時間で喪失の傷を癒そうとするが、ナンシーはエドガーに自分の気持ちを話すことができず、自分の殻に閉じこもってばかりいた。
ナンシーは屋敷に泊まり込んだ日の夜から、謎の声や人影を目撃するようになる。なぜかエドガーにはそれらの現象は起こらず、ナンシーばかりが怪現象に見舞われるのだった。ナンシーはかつて屋敷に暮らしていた一家に興味を持ち、残されていた写真や手紙などを調べ始める。すると、屋敷には女性が暮らしており、家庭のある男性の子どもを産んで、ふたりで暮らしていたことが判明する。その後、母親は精神を病み、息子を溺死させ、屋根裏部屋から飛び降りて自殺していた。
エドガーは屋敷の過去に執着し、自分と向き合ってくれないナンシーに苛立っていた。ナンシーもまた、ナンシーの体験を全く信じようとせず、「よくある思い違い」で済ませようとするエドガーに不満を募らせ、二人は衝突してしまう。
二人が大喧嘩をした次の日の早朝、ナンシーはハッキリと子どもの幽霊を目撃する。その男の子は母親に怯え、逃げていたのだ。ナンシーは暗がりで泣く男の子に手を伸ばし、抱きしめようとする。ようやく光の中へ出ることができた男の子はナンシーに触れることなく消えていった。そして屋根裏部屋へ上がったナンシーは、嘆く母親が身を投げるところを目撃する。
ナンシーが外に出ると、大空には無数のハマシギが舞っていた。憑き物が取れたように感じたナンシーは涙ながらにエドガーに連絡を取り、「自分を見失っていた。あなたを愛している。あなたとエヴァの話がしたい」と伝えたのだった。
『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』の登場人物・キャラクター
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目次 - Contents
- 『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』の概要
- 『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』のあらすじ・ストーリー
- ロット36
- 墓場のネズミ
- 解剖
- 外見
- ピックマンのモデル
- 魔女の家での夢
- 観覧
- ざわめき
- 『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』の登場人物・キャラクター
- ロット36
- ニック・アプルトン(演:ティム・ブレイク・ネルソン)
- 墓場のネズミ
- マッソン(演:デヴィッド・ヒューレット)
- 解剖
- カール(演:F・マーリー・エイブラハム)
- 外見
- ステイシー(演:ケイト・マイクッチ)
- ピックマンのモデル
- ウィリアム・サーバー(演:ベン・バーン)
- 魔女の家での夢
- ウォルター・ギルマン(演:ルパート・グリント)
- 観覧
- ライオネル・ラシター(演:ピーター・ウェラー)
- ざわめき
- ナンシー(演:エッシー・デイヴィス)
- 『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ステイシー「そう思うのはあなたが男だからよ!」
- 『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
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