ムーラン2(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ムーラン2(Mulan II)』とは、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ製作、ディズニーの人気作品『ムーラン』の続編である。『ムーラン』の物語から1ヵ月後、主人公のムーランとシャン将軍が新たな任務を受け、旅に出る物語である。そのため、前作とリンクする部分も多々見受けられる。2005年にアメリカで公開された。日本では劇場での公開は無かったが、2004年に先行してビデオで販売された。一方で、主要キャラクターの中には今回新たに登場する者もおり、新しい『ムーラン』を見せることにも成功している。

主人公

ファ・ムーラン

原語版声優:ミン・ナ、原語版歌唱:レア・サロンガ / 日本語版吹替:すずきまゆみ、日本語版歌唱:伊藤恵里
『ムーラン』シリーズの主人公。
ファ家の一人娘。
活発な性格をしている。
おしとやかに振る舞うよりも、外で駆け回って運動するのが好き。
前作『ムーラン』で青年・ピンに成り切って父の代わりに出兵したりするといった行動力のある部分が見受けられる。
今作でシャン将軍からプロポーズされ、物語の最後に結婚した。
近所の女の子たちに大変な人気がある。
皇帝に命令を受け、シャンたちと共にキ・ゴンへと皇女たちを送り届ける任務を担当する。
物怖じしない部分もあり、相手が皇帝であろうと自分の意見を主張する。
皇帝に「皇女に政略結婚させるだなんて良くない」と発言し、諭された。
シャンとはことごとく正反対の考えを持っている。
そのため、ヤオたちと皇女が想い合っていることを知って激昂したシャンと衝突、喧嘩した挙句、一時的に結婚が破談になってしまった。
仲直りできないまま山賊に遭遇、奴らによってシャンが崖から転落してしまった際は、涙を流した。
シャンのことをまだ好きだと自覚し、忘れられないままキ・ゴン国の王子であるジーキーに結婚を申し込む。
しかし、婚約の儀式中にシャンと再会した後は、シャンを愛する気持ちに溢れ、彼と結婚する道を選んだ。

リー・シャン

原語版声優:B・D・ウォン、原語版歌唱:ダニー・オズモンド / 日本語版吹替:園岡新太郎
前作『ムーラン』に引き続いて登場。
ムーランがピンと名乗って出兵したとき、ムーランが所属していたフン族討伐隊の隊長だった。
父も軍隊で指揮官をしていた。
前作『ムーラン』でシャン・ユーとの闘いを経てムーランに恋をする。
今作の冒頭でムーランにプロポーズをし、最後に結婚した。
正義感が強い反面、少し自信過剰である。
皇帝に命令を受け、ムーランたちと共にキ・ゴンへと皇女たちを送り届ける任務を担当する。
ムーランが皇帝に「政略結婚は良くない」と主張した際、皇帝側につく考えを主張した。
その後もムーランに政略結婚を肯定するような意見を度々繰り返す。
その結果、シャンはムーランと皇女たちの結婚相手について喧嘩をしてしまう。
仲直りできないまま一行とキ・ゴンに向かう際、山賊に遭遇、奴らによって吊り橋から転落してしまった。
しかし、間一髪、谷底の川に流されただけで助かった。
ヤオたちからムーランが1人で宮殿に向かったのを聞いただけでムーランがジーキーと結婚しようとしていることを悟るほど、ムーランのことをよく理解している。
ムーシューの話をムーランから聞き、自分の家の先祖をファ家に祀ってムーランとムーシューが一緒に過ごせるように配慮するなど、優しい一面もある。
初めて会ったムーシューのこともすんなりと受け入れ、ムーランと和解した後はかなり柔軟な性格になったのが伺える。

ムーランの仲間

ムーシュー

原語版声優:マーク・モーズリー / 日本語版吹替:山寺宏一
前作『ムーラン』に引き続いて登場する赤い竜。
人間と会話ができる。
クリキーやカーンが何を言っているのかも分かる。
自己中心的な性格をしているが、良心的でもあるので、時間が経ったあとで自分がおごっていたことを素直に認めて行いを悔いることもある。
もともとはムーランの家であるファ家の偉大な守り神だった。
守り神としての任務中に失態をし、ファ家の一人を死なせてしまった罰として、現在のトカゲのような姿となった。
前作では銅鑼叩きとしてファ家の先祖たちの霊を起こしていた。
ムーランの出兵に同伴したところ、ムーランが中国の英雄になったので、今作からは正式にファ家の守り神として認められている。
しかし、容姿は変わらずトカゲのような姿のままである。
ムーランが嫁ぐと嫁いだ先の先祖に守ってもらうことになるという決まりがあり、守り神という役目が必要なくなるため、また銅鑼叩きに降格してしまうことを恐れる。
そのため、ムーランとシャンに婚約破棄をさせるようにあの手この手を使って仕向ける。
その結果、皇女たちを乗せた馬車が転落したり、ムーランとシャンが喧嘩をしてしまったり、今作ではかなりトラブルメーカーとなっている。
自己中心的であったり、トラブルメーカーでありながら、ムーランが結婚すると知ってすぐはただただ喜びの涙を流す、感情豊かな一面もある。
物語の最後、ムーランがシャンを諦め、ジーキーと結婚するのを止めようとするべく、縁結びの金のドラゴンになりきる。
縁結びの金のドラゴンになりきった際、ムーランとシャンを結婚するように仕向けたり、ヤオたちと皇女たちが結婚するよう促したりと気の利くこともしていた。
物語の最後、シャンの計らいで無事に守り神としてムーランと一緒に暮らせることになった。
また、今まではムーランにしか姿や正体を明かしていなかったが、結末で初めてシャンと対面した。
自分を受け入れてくれたシャンにも心をすぐ開く。
常に口のにおいを気にしており、ムーランのピンチを救うために人を噛んだりした後は必ずその場で携帯した歯ブラシで歯磨きをする。

クリキー

原語版声優:フランク・ウェルカー / 原語版流用
前作『ムーラン』に引き続いて登場。
人の言葉を話すことはできず、鳴き声だけを発する。
ムーシューとは意思疎通もできる。
ムーランの祖母がムーランのお見合いの際に「幸運のコオロギ」として持たせたことでムーラン、ムーシューと出会ったが、「幸運のコオロギ」というのは嘘だった。
しかし、クリキーと出会ってからムーランにはどんどん幸運なことが舞い込んでいる。
ムーランに似て良心的であるが、ムーシューに口論で勝てないなど、気の弱いところがある。
今作でもムーシューの企みを止めようと何度となく説得するも、ムーシューに押されてしまう。
自己中心的なムーシューに何度も悪態をついたが、シャンが崖から転落してムーランが嘆き悲しむシーンでは、ムーシューと一緒にムーランを憐れんでいた。
シャンを諦めたムーランがジーキーと結婚しようとした際、ムーシューが縁結びの金のドラゴンに成りきるのを手伝った。

ムーランとシャンの護衛

ヤオ

原語版声優:ハーヴェイ・ファイアスタイン / 日本語版吹替:小田豊
前作『ムーラン』に引き続いて登場。
元フン族討伐隊の隊員。
自分のことを岩のように強いと自負している。
言うだけあって、かなり力持ちで喧嘩も強い。
今作でも訪れた町で腕自慢対決をして勝利するなど、その力強さを見せている。
メイに好意を寄せられる。
また、ヤオ自身もメイの靴を拾った時にメイに一目惚れする。
一緒にメイと町に行った際は、屋台でメイにパンダのぬいぐるみを買ってあげていた。
シャンが激怒して皇女たちと口を利くなと命令された際、気を利かせて皇女たちに聞こえるように「お姫様とお話できたら、愛してるって言うのになぁ」と言ってメイを喜ばせた。
今作でメイを想う気持ちによってかなり逞しく、そして賢く成長する。
物語の最後、ムーシューが機転を利かせたお陰でメイと結婚した。

チェン・ポー

原語版声優:ジェリー・トンド / 日本語版吹替:塩屋浩三
前作『ムーラン』に引き続いて登場。
元フン族討伐隊の隊員。
温厚な性格をしている。
食べることが大好き。
かなりの力持ちで、人でも物でもなんでも持つことができる。
旅の途中でスーと両想いになる。
繁華街ではスーと屋台で餃子やショウガを一緒に食べていた。
物語の最後、ムーシューのお陰でスーと結婚することになった。

リン

画像左の人物がリン

原語版声優:ゲディ・ワタナベ / 日本語版吹替:中尾隆聖
前作『ムーラン』に引き続いて登場。
元フン族討伐隊の隊員。
おしゃべりが好きで、よくしゃべっている。
臆病者であるが、優しい心の持ち主でもある。
旅の途中でティンティンと両想いになる。
ティンティンの独特な笑い方も、すんなりと受け入れた。
町でティンティンと屋台に並べられた商品を使って物ボケを永遠としていた。
物語の最後、ティンティンと結婚する。

umeco777f5
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