ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』とは、2017年にスパイク・チュンソフトより発売されたPS4・PS Vita向けのゲーム。同年9月以降には、米国、欧州等でも発売している。ダンガンロンパシリーズにおいては4作目、ナンバリングタイトルとしては3作目となる。作品舞台が希望ヶ峰学園から、才囚学園に変更された。1、2との関連性は薄い。今作は才能あふれる「超高校級」という称号を持つ16人が才囚学園に監禁され、コロシアイの1番を競わされるストーリーとなっている。

「仮に赤松が砲丸を通気口に放り込んだとして、いつ投げたんだ」という疑問が百田から上がる。
それに対しても最原は推理していた。
恐らく、赤松が砲丸を投げたのは教室を出て、地下へ向かう時だ。
教室を先に出たのは最原で、赤松には一瞬一人になる時間が出来ていた。
赤松は「あの時の事もちゃんと覚えてたんだ…さすがは「超高校級の探偵」だね」と認めるような発言をした。
しかし、百田は納得が行っていなかった。
あんなにコロシアイを否定していた赤松が殺人をするはず等ないと、最原の推理を否定する。
そして百田「図書室は静かだったはずだろ?砲丸がダクトを通ってたならすごい音が響いちまうじゃねーか!」と言った。
最原はそれに対し、「殺人が起きた時、「コロシアイを促すビデオ」が流れてたよね?だから、事件発生当時、図書室の中は静かじゃなかったんだ」と反論する。
実は、赤松の犯行は最原の目の前で行われていたのだった。
凶器となった砲丸も、カメラや防犯センサーを取りに行った倉庫でリュックに隠すように入れていた。
本を並べる時も、砲丸を投げる時も、全ては最原と一緒に居る時に行われていた。
しかし、東条は「でも、最原君を責める事はできないわ。彼女のどの行動も殺人に結び付く訳じゃないから、気付くのは難しいもの…」と最原を庇った。
そして王馬は「でも…それが真実だとしたら、こんなに悲しくて残念な事はないよ…あんなに『みんなで出よう』って言ってた人が、自分が助かりたいからって人を殺すなんて…」と言いかけた。
割り込むようにして最原は「違う。そうじゃない」と言った。
赤松は、モノクマに乗せられたからでも、自分が助かりたいからでもなく殺人を犯した。
本来、赤松がやろうとしていたのは「コロシアイの首謀者を殺すこと」だった。
コロシアイを終わらせる為に、何よりみんなの為に。
あのままタイムリミットが来てしまえば、首謀者も分からず、全員死亡だった。
だからこそ、赤松は首謀者を殺す為に行動をした。
そして赤松は「最原くん…せめてキミの手で終わらせてくれない?最後にキミの推理でこの事件の全てを明らかにして、それで終わりにしてほしいんだ…」と言った。
「それが…私からの最後のお願いだよ」と続けた。

最原に、自分が犯した事件の全てを明らかにしてほしいとお願いする赤松

最原も赤松の願いを受け取り「…わかった、僕が終わらせるよ」と事件の全貌を明らかにした。
事の発端は、モノクマが「追加の動機」を発表した時。
追加された、コロシアイのタイムリミットが結果的に引き金となってしまった。
そこから、団結してモノクマと戦おうとする者、それぞれの考えで独自に動こうとした者等、16人の行動は様々に分かれた。
最原も首謀者を見つける作戦を思いつき、赤松に協力を依頼した。
まさか、最終的に赤松が犯人になるとは、その時の最原に分かるはずもなかった。
その後、最原と赤松は図書室の隠し扉と、何者かが出入りした痕跡を発見。
恐らく、首謀者が中に入ったのだろうと予想し、首謀者の正体を掴む為、図書室に隠しカメラを設置。
タイムリミットが迫れば、モノクマを出動させる為に首謀者が図書室の隠し扉に訪れるだろうという考えのもとだった。
そして翌日、罠に使うカメラの改造を入間に頼む為、必要な材料を揃えに最原と赤松は倉庫へ向かった。
本来必要だったのは、使い捨てカメラと、防犯センサーのみのはずだった。
しかし、倉庫で赤松は凶器として利用出来る砲丸を発見した。
赤松は最原から受け取ったカメラをリュックに入れるのと同時に、砲丸も一緒にリュックに入れていたのだ。
そして訪れた、コロシアイのタイムリミット当日。
入間が改造したカメラを設置するべく図書室を訪れた最原と赤松。
図書室に着いてからすぐにカメラを仕掛ける場所の検討を始めた。
通気口を調べると言って脚立を登り、通気口のフタを斜めに立てかけ、更に本棚の上の本を整理するフリをして砲丸の転がる道を作った。
他にも赤松は防犯ブザーと連動した改造カメラにも細工を行っていた。
赤松は設置の際、カメラをガムテープでガチガチに固定し、フラッシュのスイッチを入れていた。
他のカメラを設置していた最原には、赤松の行動を気付く事が出来なかった。
カメラ設置後、1階の教室へ二人は移動し、地下に下りて行く人間の見張りをしながら防犯ブザーが鳴るのを待った。
見張りの途中で、地下に下りていく7人の姿を見かけている。
その中には今回の被害者である、天海の姿もあった。
そして、タイムリミットまで1時間を切り、コロシアイを促すビデオが流れた頃、防犯ブザーが鳴った。
最原は、首謀者が隠し扉に来たのだと思い、すぐに図書室へ向かった。
首謀者を暴こうとするが故に、赤松を置いて行ってしまう程、焦っていた最原。
最原が居なくなった教室で、一人になった赤松はリュックから砲丸を取り出し、教室の通気口へ投げ入れた。
防犯ブザーが鳴った時、図書室では天海が動く本棚を動かしていた。
しかし、同時に赤松が仕掛けていた殺人の仕掛けも動き出していた。
まずは、防犯ブザーと連動した改造カメラがフラッシュをたいて天海の姿を撮った。
その光により、天海は隠しカメラの存在に気づき、調べようと本棚に近付いた。
赤松はカメラの存在をフラッシュで知らせる事により、天海を凶器の通り道の先に誘導していたのだ。
砲丸はダクトを通り、図書室の本の通り道を通っていた。
殺人を促すビデオのせいで凶器が転がる音に、天海は気付かず、凶器は天海の頭上へと落ちて行った。
最原達が図書室へ駆けつけた時には、既に赤松の計画が終わった後だった。
天海の死体を確認した赤松は恐らく「首謀者は死んだ…これでコロシアイは終わる…これでみんな帰れる…」と思っただろう。
しかし、現実は残酷で、天海は首謀者などではなく、コロシアイが終わる事もない。
「みんなを救う為であり、首謀者を殺しコロシアイお終わらせる為」、それこそが赤松が今回の行動に踏み切った真実だ。

事件の全貌を明らかにし、犯人として赤松を名指しした最原

赤松が犯人である事に、百田やゴン太は信じられないという様子で愕然としていた。
東条は「確かに、信じたくない真実だけど、それでも最原君がすべてを明らかにしてくれたお陰で…少なくとも『今までの赤松さん』を信じる事は出来るわ」と言った。
殺人を犯してしまった赤松。
しかし、その根底には「首謀者を殺し、コロシアイを終わらせ、みんなを守る」という想いがあった。
この才囚学園に来てから、赤松がずっと言い続けてきた事だ。
その言葉に、一切の嘘はなかったのだ。
そして赤松は笑って「最原くんやるじゃん!さっきのキミは本当に頼もしかったよ」と言った。
最原は「赤松さん…なんでだよ…なんで周りのことばっかり考えるんだよ!」と涙ながらに叫んだ。
続けて「そうじゃなかったらキミは…こんな殺人なんて犯さずに済んだのに…」と言った。
赤松も涙を流し「ゴメン…ね…」と一言だけ呟いた。
モノクマが「はーい、ストーップ!そういうのは裁判の決着が付いた後にやってくれる?」と話に割り込んだ。
これから投票タイムが始まる。
それぞれの手元にあるスイッチで全員が犯人を決めるのだ。
結果は、満場一致の赤松で決定した。
結果を受け、モノクマは「まぁ、今更言うまでもないだろうけど、もちろん大正解でーす!」と高笑いした。
みんなで涙を流しながら結果を受け止めていたが、キーボは「赤松さん、教えてくれませんか?キミは何を思ってこんな事をしたのですか?」と問い掛けた。
赤松は話し始めた。
先程最原が言った通り、赤松は首謀者を狙っていた。
そうすればコロシアイが終わると思っていた。
タイムリミット直前でなければ、赤松も首謀者を「殺そう」とは思わなかった。
生かして捕らえる事も出来たはずだった。
しかし、タイムリミット直前で首謀者を捕まえたとしても、しらばっくれらりたり、開き直られたりしている間にタイムリミットを迎えてしまう可能性が高かった。
そうなってしまう事が不安で、赤松は首謀者を殺す事を選択したのだ。
赤松が「やるしかない」と決心したのは、カメラを図書室に仕掛ける直前だった。
「これがみんなを救える最後のチャンスかもしれない」と考え、赤松は行動に移した。
本当なら、天海の死体を発見し、首謀者ではないというのが分かった時点で赤松は罪を告白するつもりだった。
しかし、モノクマが設定した「初回特典」のせいで、罪を告白する事すら叶わなくなってしまった。
あの場で赤松が告白してしまったら、赤松のみが卒業出来てしまう。
助けたいと願っていた仲間を全員置いて。
告白出来なくなった赤松は「本当にみんなの為を思うなら、罪を告白して自分が楽になるよりも…みんなに嘘をついてでも前に進むしかない…」と考えた。
だからこそ、学級裁判を開き、そこで首謀者を見つけようとしていた。
最原は赤松の話を聞き、「首謀者がいるなんて言ったから…赤松さんを計画に巻き込んだから…だから、今回の事は全部僕のせいなんだ!」と自分を責めた。
しかし赤松は「違う、そうじゃないよ。だって、殺したのは私だよ?キミじゃないじゃん」と泣きながら笑った。
赤松を責める事は出来ず、赤松のお陰で生きられた他のメンバーはただ泣くしかなかった。
そして、痺れを切らしたモノクマが「はいはーい!そこまでー!お楽しみの「おしおきタイム」始めるよー!」と割って入った。
百田、ゴン太、転子はおしおきタイムという名の赤松の処刑を阻止しようとするが、モノクマーズがエグイサルを持ち出し、邪魔をする。
どこかに連れて行かれた赤松は、巨大なピアノの上で宙吊りにされながらピアノ演奏をさせられていた。

赤松のおしおきタイム

映像として見せられていた他のメンバーは、その場で呆然とするしかなかった。
今、目の前で起きた事が本当に現実なのか。
何も言えずに立ちすくむ最原に、百田の怒りの鉄拳が飛んだ。
百田は「テメーは、赤松の言葉を聞いてなかったのか!?あいつは…テメーを信じるって言ったんだぞ!テメーに自分の想いを託すっつったんだぞ!」と最原に叫んだ。
殴られたのと、百田からの言葉で思い直した最原は、赤松からの言葉を思い出していた。
「私はキミを信じてるからさ、キミも自分を信じてあげてよ」。
完全に立ち直れた訳ではもちろんなかったが、赤松が最原に託した想いを胸に、また歩き出す事を決めた。
みんなを救おうと犠牲になった赤松の為に、最原はこのコロシアイを仕組んだ犯人を必ず見つけ出すと誓った。

2人が死に、生き残りメンバーが14人となった。最原は、赤松の想いを胸に真実に立ち向かう

天海が殺され、赤松が処刑された。
そんな日の翌朝、最原の心は当然のことながら晴れやかではない。
しかし、最原には赤松から「みんなで無事に脱出してほしい」という願いを託されている。
志半ばで死んでしまった赤松の為にも、落ち込んでいるわけにはいかない。
「もっと自信を持ってよ」という赤松の言葉を思い出し、最原は決意の現れとして、それまで深々と被っていた帽子を脱ぎ去り、食堂へ向かった。

食堂にはどんよりとした空気が漂っている。
無理もない。
目の前で人が殺されたのだ。
帽子を脱いだ最原が顔を出すと、他の超高校級は驚いた表情を見せた。
最原にとっては「赤松さんの想いを無駄にしない為に、僕は戦う」という意思表示を他の超高校級にも知って欲しかったのだろう。
そして、出来るならみんなで協力して、ここを出ようという想いを最原も抱いていたのだろう。
百田は「帽子ない方がいいじゃねーか!」と、最原の気持ちを汲み取り「終一」と下の名前で呼び、協力する姿勢を見せてくれていた。
ほっとする最原の前には、モノクマやモノクマーズが何事もなかったかのように現れた。
昨日までは行けなかった階に今日から行けるようになったという報告と、「思い出しライト」という名の謎の懐中電灯を持ってきたのだ。
モノクマ達曰く、思い出しライトを人に当てる事で、失くしてる記憶を思い出す事が出来ると言う。
かなり胡散臭い話に、超高校級たちは信じようとはしなかったが、モノクマが強引にライトをつけ、超高校級たちに光を当てた。
すると、脳内でフラッシュバックのように記憶が呼び起こされた。
「思い出しライト」で分かったのは、自分達は何者かが計画している「超高校級狩り」に遭い、この学園に来たという事。
出会った頃、天海がそんなような言葉を言っていた事を最原は思い出した。
しかし、結局のところ「超高校級狩り」が何なのか、自分達がここに連れてこられた目的は何なのか分からずじまいだった。
ひとまず、脱出の為にはこの学園の全貌を知る事が先決であると判断し、最原達超高校級は昨日と同じように探索を始めた。

今日開放されたのは、星やゴン太、春川の研究教室に加え、中庭にあるプールやカジノだった。
春川の研究教室のドアには、春川本人がずっと立っており、誰も入れさせないようにしているようだった。
ゴン太の研究教室には、壁一面に虫かごや昆虫の標本等が並べられており、ゴン太にとっては素晴らしい部屋でも、虫が苦手な人間にとっては地獄のような部屋になっていた。
一方、星の研究教室はテニスコートのようになっていた。
テニスコートの奥にはもう一つ部屋があり、そこは全面コンクリートで壁には手錠や囚人服が掛けられており、まるで刑務所のような部屋だった。
星が前に話していた、「殺人テニス」の関連から刑務所のような部屋になっているのだろうか。
そして、その刑務所のような部屋の窓からはプールが見え、更にその奥に体育館が見える。
今の所、プールや体育館に特別な部分は特になく、よくある高校のプールと体育館という作りになっていた。
これらの施設が開放された事により、また新たな殺人が起きてしまうかもしれない。
最原は、「殺人はもうこれ以上起こってほしくない」と祈るほかなかった。
その後数日は、殺人が起こる事もなく、平和な時間が流れていった。
このまま無事に何も起こらずいて欲しいと願いながら最原は、眠りについた。

翌日、何も起こらないで欲しいという最原の願いは無残にも打ち砕かれる事となった。
目を覚まし、体を起こすと、部屋のテーブルには見覚えないのないモノパッドのような物が置かれていた。
嫌な予感しかしなかった最原だったが、中身を確認しないわけにもいかず、恐る恐る電源を入れた。
すると、そこには「百田解斗の動機ビデオ」という文字が書かれており、モノクマの声で「大好評につき、復活した「動機ビデオ」の時間だよー」という音声が流れた。
映像には、百田の祖父母が登場し「解斗が無事に生きて帰ってきてくれればそれでいい」と、百田に語り掛ける様子が映されていた。
何故、百田に当てた映像が最原の元にあるのか、この「動機ビデオ」という存在は一体何なのか、最原には分からない事だらけだった。
ひとまず、百田の部屋へ向かう最原。
しかし、不在なのか寝ているのか、チャイムを押しても反応はない。
仕方なく、他の生徒たちにも配られているかもしれないと思った最原は食堂へ向かった。

食堂では、集まった生徒たちが動機ビデオの話をしている所だった。
動機ビデオが配られたのは、生存者全員だったようだ。
よくよく話を聞いてみると、動機ビデオはシャッフルされた状態で配られているようで、他の生徒たちも自分の名前の物ではなかったと言う。
そこへモノクマーズが現れ、モノタロウのミスで間違えて配られたという事実を話した。
今後、この動機ビデオを本人に返すべきか否かの議論が行われたが、最終的にはこの動機ビデオによって殺人が起こる事を危惧し、自分の動機ビデオを見る事はやめておこうという結論に至った。
最原は、一応百田には自分が百田のビデオを持っている事を打ち明けたが、百田も「見ない事にしたからな」とビデオの受け取りを拒否した。

それから数日後、まだどこかに流れる重たい空気を払拭しようと、夢野によるマジックショーが開かれる事となった。
夢野のアシスタントとして、アンジーもマジックショーに一役買っているようだ。
前日には夢野とアンジーだけでなく、手の空いていた生徒も手伝いをしていたらしい。
半ば強引にアンジーに誘われた生徒たちは、体育館に集められ、夢野のマジックショーを観覧する。
マジックの内容は、夢野本人が一度も成功した事のないという「水中脱出」。
カーテン付の大きな水槽が用意され、不安気な表情の夢野が水槽際に立っている。
更に、時間内に脱出が出来なければ、大きな水槽の上に吊られているピラニアの入った水槽のフタが開く仕掛けになっていた。
つまりは、夢野が時間内に無事水中脱出出来なければ、ピラニアの群れが夢野に向かって襲い掛かるというマジックだった。
生徒たちが固唾を飲んで見守る中、マジックショーは幕を開けた。
アンジーがカーテンを閉め、夢野は水槽の中へ、最後にアンジーが水槽のフタを閉めた。
制限時間を表示したタイマーは刻一刻と0に近づく。
そして、遂に制限時間が来た時、ピラニアの入った水槽のフタが開けられ、ピラニアは夢野が入った水槽へと放たれた。
アンジーがカーテンを開けると、夢野の姿はなく、代わりに手錠をされた星が浮いていた。
ピラニアは容赦なく、眠らされているのか、既に殺されているのか、暴れもしない星を喰らいつくし、一瞬で星は骨と化した。

ピラニアと一緒に水槽に放たれた星

何が起こったのか理解出来ない超高校級達。
夢野は「成功じゃ!」と意気揚々とどこからともなく現れ、状況がわかっていないようだった。
しかし、今はそれどころではない。
また犠牲者が出てしまった。
無機質に鳴り響く、モノクマの「死体発見アナウンス」。
そして、どこからともなく登場したモノクマは、今回の事件の「モノクマファイル」を渡すだけ渡して、去って行った。
仕方なく、その場に居る全員でモノクマファイルを確認する事とした。
星の死因は溺死となっていたが、死亡時刻は明記されていなかった。
モノクマファイルの内容を元に、百田と協力し捜査を開始した最原。
水槽の中には、星が掛けられていた細かい傷のついた手錠や、ガラス板等があった。
また、ピラニアの水槽について、マジックショーを手伝ったと言う百田は「準備の時より、今日の方がピラニアがギューギューに入ってた気がするんだよな」と不思議な事を言っていた。
更に捜査を続け、星の動機ビデオについても調べようとしたが、星の持ち物の中にも、部屋にも、動機ビデオは見当たらなかった。
その他、プールに浮き輪や黒い布の切れ端があった事や、星の研究教室の奥の部屋の窓際に小さな傷が付いている事、聞き込み等を行った。
そしてあっという間に学級裁判の時間となった。

今回も殺害方法や何時頃に星は殺されたのか等、議論がなされた。
ピラニアと一緒に水槽に入っていた星の様子から、既に殺されていたのではないかとの予測が立った。
また、犯行時刻に関してはそれぞれの星の目撃情報から割り出す事とした。
聞き込みの結果から、最後に星を見たのはゴン太の「夜時間前の8時頃」だろうと思われていた。
すると、突然春川が「昨日の夜12時過ぎ…だったと思う。星が急に私の研究教室に来たんだよ」と言い出した。
となると、夜時間になってから少なくとも深夜12時には星が生きていた事となる。
星が春川を訪れた目的は動機ビデオだろうと全員で推理した。
そして、殺害方法については、プールの浮き輪や、星の研究教室の窓際にあった小さな傷から最原は推理を導き出した。
殺害自体は、星の研究教室で行われ、恐らく星の不意をついて殴り、気絶させ水を溜めたシンクで溺死させたのだろう。
殺害後は窓からロープと浮き輪を使い、隣接しているプールをロープウェイの要領で、更に体育館の窓まで辿り着き、星の死体をピラニアの水槽に入れた。
体育館の窓際すぐの所にピラニアの水槽は設置されていた為、死体を入れる事は容易だっただろう。
そして、ピラニアの水槽にガラス板を斜めに入れ仕切板にし、星とピラニアを一緒の水槽に入れておく事が可能となった。
正面からはピラニアしか見えない為、マジックショーの最中でも他の生徒達には星が居る事は分からない。
百田が、前日の準備の時よりもピラニアがギューギューに詰まっているように見えたのは、その裏側にガラス板と星の死体が入れられていたからだった。
肝心の犯人についてだが、これは最原も明確な証拠がなく、自信はなかったが、プールに落ちていた黒い布の切れ端と自分の「探偵としての勘」を信じ犯人を名指しする。
その人物は、超高校級のメイドである東条だった。
黒い布の切れ端は、いつも東条がしている手袋の物だった。
星の死体をロープウェイの要領で滑走する際、スピード調節の為に手の摩擦を使った時にこすれて手袋が破れてしまったのだ。
殺害方法から死体の運搬方法まで、最原に暴かれた東条は、「自分が星くんを殺した」と認めた。
動機はやはり、モノクマがみんなに配った「動機ビデオ」だった。
実は、東条の動機ビデオはシャッフルされておらず、最初から東条自身の手に渡っていた。
東条の動機ビデオには、総理大臣が「超高校級のメイドとして、すべての国民に仕えてほしい」と東条に依頼をかける所から始まっていた。
総理大臣は、「国の立て直し」を超高校級のメイドである東条に依頼をしていた。
そして、総理大臣から全ての権限を譲渡され、表向きは総理大臣秘書となるものの、裏では真の総理大臣となっていた東条。
映像にはそれと同時に、国民の平和な様子が映されていた。
しかし、その直後モノクマの声で「あ、そうそう。ちなみになんですけど…この後、民度の低いこの国民のみなさんは、とんでもない目にあってしまうわけですが…。それが何かは内緒だよ。うぷぷ…自分自身の目で確かめてくださいね」と入れられていた。
依頼を必ず成し遂げるという信念を持っていた東条にとって、この動機ビデオの内容はあまりにもショッキングなものだったのだろう。
「この国のみんなを守る義務や責任が、私にはあるから!だから、ここを出なければいけないの!」と東条は熱く語った。
星を殺害しようと決めたのは、東条とは正反対に「生きる目的」がなかったからだった。
本当は星も生きる希望を見つけ、外へ出たいと願っていたのかもしれない。
星が春川の元へ訪れたのは、春川が星の動機ビデオを持っていたからだった。
「動機ビデオを見れば、もしかしたら生きる希望が見つかるかもしれない」、星はそんな僅かな希望に賭けていたのだろう。
すると、モノクマが「では、ここで星くんの動機ビデオも見てみましょう」と言い、映像を流し始めた。
「星竜馬の動機ビデオ」というタイトルの後に流れたのは、モノクマの映像と共に「残念ながら、彼にとって大切と呼べる存在は、この世界のどこにもいませんでした!」というモノクマの声だった。
僅かな希望に縋りついた星だったが、現実はあまりにも残酷で、結局星の生きる目的を全て奪う形となった。
その動機ビデオを見た後の星の前に現れたのが東条だった。
東条は、自分の動機ビデオを星に見せ「私は、この国のみんなの命を背負っているからどうしても外に出なければならないの」と言った。
外や未来に何も希望がないと知った星は「どうしても生き残らなきゃならねー理由がある、か…あんたは俺とはまったく逆だな。フン、良かったじゃねーか…。生きる意味があるってことは、あんたの命には価値があるってことだぜ」と言い、東条に背を向けた。
その星の背中を見て、東条は今回の犯行に踏み切ったのだった。
待ちくたびれたかのように、モノクマがおしおきを始めると意気込みだした。
クロである以上、処刑は免れない。
必死に抵抗し、逃げる東条だったが、モノクマが逃がすはずもなく、おしおきが始まってしまった。
深い穴の中へ放られた東条は、外へ出る為、必死で穴を這い出ようとする。
そこへモノクマが茨の蔦を東条の頭上から垂らした。
茨の蔦を必死に上り、血まみれになりながらも穴からの脱出を目指す東条。
最後には、その蔦をモノクマに切られ、無残にも落下して死んでしまった。

裁判が終わり、2度目のおしおきを目の当たりにし、呆然とする超高校級達。
その沈黙は、王馬の「実は、ここにもう一つ動機ビデオがあるんだよねー」とモノパッドをおもむろに取り出した。
星の部屋を捜査した際、見つけられなかった、星に配られた動機ビデオ。
捜査時は犯人が持ち去ったのかと最原達は思っていたが、実は王馬が誰よりも先に星の部屋に入り、動機ビデオを持ち去っていたのだった。
そして、星に配られていた動機ビデオの中身は、春川の物。
それを知った春川は、王馬の首を掴み上げた。
すると、王馬は苦しみながらも「キミらしくないよ…隠れて殺すのが…キミのやり方なんじゃないの?ねぇ…『超高校級の暗殺者』さん」と言った。

東条のおしおきタイム

星、東条の死亡についても衝撃を受けていたが、何よりもその場に居た全員が衝撃だったのは、裁判後に王馬から明かされた、春川の本当の超高校級の能力。
「超高校級の保育士」というのは、春川がついた嘘だったのだ。
自分の研究教室に誰も入れないようにしていたのも、その嘘がばれないようにする為だった。
初めから嘘をつかれていたという事から、春川に不信感を募らせる者が出て来るのも当然の事だった。
春川も、自分の研究教室にこもってしまった。
春川の事も気になるが、また新たに開放された場所があるという事で校内探索にも向かいたい最原。
百田も同じ思いだったようで、最原に「春川の件はオレに任せろ。お前は探索しててくれ」と言った。
その言葉に甘えるように、春川の事を百田に任せ、最原は新たに開放された、学園の4階へ向かった。
4階は今までの校内と違い、お化け屋敷のようなおどろおどろしい異様な内装になっていた。
そして、今回は真宮寺、アンジー、転子の研究教室に加え、コンピュータールーム等が開放されていた。
コンピュータールームの奥には、あからさまな宝箱のような物が置いてあり、その中には例の「思い出しライト」が入っていた。
一通り、開放された場所を探索した最原は、情報の共有の為に食堂へ戻った。
食堂には、百田に連れてこられた春川の姿もあった。
他の生徒達は、やはり春川の超高校級の能力に委縮し、不信感はまだ続いているようだ。
春川は「本当の能力を話せばみんなが混乱するし、中には殺される前に殺そうと考えるひとがいるかもしれない。だから本当の事は言わなかったのに…」と言い、最後には「もう関わらないで」とだけ言って食堂を出て行ってしまう。
春川が居ない状態ではあるが、残った人間だけで思い出しライトを使う事を最原は提案し、ライトのスイッチを入れた。
今回流れてきたのは、最原達16人の遺影が並べられている映像だった。
その遺影を見ながら誰かが「若くて才能ある子だったのに、どうしてこんな事に…」と言っている。
紛れもなく、自分達16人の葬式の風景のようだったが、結局、思い出しライトの内容の真実は何も分からなかった。
謎だらけの一日が終わり、最原は疲れた体でベッドに倒れこんだ。

翌朝、モノクマーズ達の指示により体育館へと集められた超高校級たち。
ロクでもない話だとは分かっているが、行かない事もまた、何が起きるか分からず恐怖を煽る事となる。
渋々集まった生徒達を前に、モノクマーズはまたも動機の発表をしてきた。
今回の動機は「転校生」。
これまでのコロシアイの中で死んだ生徒一人だけ生き返らせて、「転校生」として迎える、という事だった。
蘇りの儀式を行い、犠牲者の中の一人を蘇らせる事が動機となり得るのか、そもそもそんな事が可能なのか。
ここに居る誰もが、そんな話を信じられないでいた。
そんな中、真宮寺だけは民俗学の観点から「死者を弔った後は、魂は存在しているかもしれないが、蘇りの儀式をした所で死者は蘇らない」と断言した。
すると、アンジーは真宮寺とは別の見解で「死者が蘇るんじゃなくて、死んだ人が戻ってくるんじゃないかなー」と言い出した。
アンジーの中では、犠牲者は本当は死んでなど居なくて、どこか自分達に分からない所で生きているという事だった。
一見、どちらの意見も有り得ないように思えたが、いつの間にか転子やキーボ、白銀までもがアンジーの言葉を信じ、従っているような空気だった。
まるで、アンジー自身が教祖になっているような、そんな状態だった。
また、アンジーは知らない間に「生徒会」なるものを作り出しており、転子やキーボ、白銀、夢野達は既に入会をしていたようだ。
コロシアイの根絶をマニュフェストに掲げてはいるが、どう見ても宗教のようだった。
更には、生徒会としてコロシアイをさせない為「夜時間の行動を制限する」とまで言い出したのだ。
前回の東条の事件は、殺害から死体の運搬まで、全て夜時間の間に行われていた。
だから、コロシアイ根絶の為に夜時間の行動を制限すると言う事だった。

夜時間の行動を制限しようとする生徒会メンバーであるキーボ

アンジーの生徒会発足宣言、夜時間行動の制限等、腑に落ちない事が次々に起こった翌朝。
最原が食堂へ向かうと、百田と生徒会が揉めている最中だった。
最原が百田に事情を聞くと「こいつら、地下道に繋がってるマンホールを勝手に封鎖しやがったんだよ…!」と言う。
出口に繋がっているという地下道の入り口があるマンホール。
あれを生徒会メンバーは、開けられなくしてしまったらしい。
アンジーとしては、あんな物があるから「外に出たい」という気持ちを断ち切れない、赤松の時のような悲劇を起こさない為に封鎖をしたらしい。
どうやら、生徒会メンバーは脱出なんてせず、ずっとこの学園で暮らしていくという思いになっていた。
確かに、脱出しようという気持ちからコロシアイが発生してしまう事は事実だった。
しかし、最原は「みんなでここから無事に脱出して」という赤松との約束を破るわけにはいかない。
生徒会メンバーと、それ以外の外に出ようとしている生徒とで微妙な空気が流れた時、モノクマーズが現れる。
モノダムが差し出したのは、新たな思い出しライトだった。
しかし、アンジーがそれを受け取るとそのまま床に放り、踏みつけ、容赦なくライトを壊した。
脱出を目的としないのだから、外の世界の事を思い出す、思い出しライトも二度と使う必要がない。
今、この学園の状況はアンジーの独壇場となりつつあった。
そして、生徒会は蘇りの儀式を行う事も宣言。
その目的は、仲間にもう一度会いたいなどという理由ではなく、蘇らせておいて、天海の事件の時のようにモノクマがタイムリミットを設定した時の為の生贄にする事だった。
生徒会が蘇らせると決めていたのは、最初の犠牲者である天海。
事件の犯人となった赤松や、東条は危険であり、星については癖がありすぎるという理由からだった。
言いたい放題のアンジーと生徒会だったが、今は何を言ってもムダだと判断し、その場は一旦解散となった。

ここの所の夜時間には、百田に連れられてきた最原、春川の3人でトレーニングをするのが日課になっていた。
しかし、昨日、今日は百田の体調が優れないとの事で、最原と春川の二人でトレーニングをしていた。
生徒会には夜時間の行動を制限されていたが、春川も少しずつではあるが楽しいと感じるようになってきたこの時間を、生徒会なんかに取られたくないという思いがあった。
仕方がないので、今日も百田抜きの最原と春川の二人でトレーニングをしようと中庭に出た時だった。
春川が物凄い殺気を最原の後ろに放った。
そこに居たのは、今や生徒会のメンバーである転子だった。
夜時間の行動を制限する為に現れたと思った春川は、転子に殺気を向けていたのだ。
しかし、転子は生徒会とは関係なくここに来たのだと説明する。
そして、自分は別にアンジーに洗脳されていない事、最原と春川にお願いがあるという事を告げた。
アンジーがよく口にする「神様」という物について、転子は実は信じていなかったのだ。
では何故、洗脳されたフリまでして生徒会に入っているのか。
それは、夢野の為だった。
転子は夢野の事を大事な友達だと思っており、その夢野がアンジーに洗脳されているのを見るのが辛いのだと言う。
転子はアンジーのことを「本気で神様が居ると信じていて、自分を動かしているのは神様だから、一切の罪悪感がない恐ろしい人」と話した。
転子が最原と春川にお願いしたかったのは、アンジーがやろうとしている蘇りの儀式を辞めさせ、アンジーを含めた生徒会メンバーの説得を手伝って欲しいという事だった。
一通りの事情を理解し、真っ直ぐな思いの転子に協力する事にした最原と春川。

蘇りの儀式を止める為の協力を最原と春川にお願いする転子

アンジーは現在、儀式の準備の為に自分の研究教室に居るという転子の情報から三人はアンジーの元へ向かった。
しかし中から鍵を掛けているようで、扉は開かない。
春川が声を掛けたものの、アンジーから返事はない。
仕方なく、生徒会メンバーである転子が声を掛けるとアンジーはすぐ研究教室から出てきた。
中に入ると、そこには天海、赤松、東条、星の蝋人形が立っていた。
精工過ぎるその作りは、「不気味」としか言いようがなかった。
驚く3人にアンジーは「蘇りの儀式には死んだ人の人形が必要なんだって」と説明した。
犠牲者達への冒涜であり、死んだ人間が蘇る事はないと最原はアンジーに言う。
しかし、全てを神様のせいにしているアンジーの耳には届かなかった。
結局、説得は失敗に終わり、何か別の方法からのアプローチを考えるしかなかった。
出直そうと3人が出ようとした時、運悪く夢野がアンジーを訪ねてきた。
アンジーは夢野に「転子が生徒会を裏切って、この2人を連れてアンジーを説得しに来ただけだからー」と説明した。
転子が生徒会を裏切ったという事実を、一番知られたくなかった夢野に知られてしまった。
裏切った転子を責める夢野。
そんな夢野に「夢野さんは洗脳されているんです。なんで、そんな事もわからないんですか?夢野さんはインチキ魔法使いですか!?」と転子は言った。
インチキ魔法使いという言葉に顔色を変える夢野だった。
本気で夢野を心配して、どうにかして洗脳から覚めさせようとする転子だったが、夢野はそれ以上言葉を発さず、転子とも目を合わせないままだった。
それからひとまず、寄宿舎に戻ってきた転子、最原、春川。
転子は、先程は夢野に酷い事を言い、夢野を傷つけてしまったと後悔していた。
最原と春川は、そんな転子を見て「ちゃんと謝れば許してもらえるよ」と励ますしかなかった。
励ましを受け、転子は立ち直り、夢野にきちんと謝る事を決意し、部屋へと戻って行った。
それを見届け、最原と春川もそれぞれの部屋へと戻った。

翌朝、最原の部屋に百田と春川がやってきた。
アンジーが今、やろうとしている蘇りの儀式について春川が百田に説明をしたようだった。
まだ顔色はあまり良くない百田だったが、「さっさと儀式を止めに行くぞ!」と最原を連れ出し、3人でアンジーの元へと向かった。
向かっている途中、百田の体調不良の原因が実はオカルト話が怖かったからと説明された最原。
夜時間のトレーニングに参加しなかったのも、夜が怖かったという子供のような理由だったのだ。
しかし、アンジーが正に蘇りの儀式をしようとしている時にそうも言っていられないと百田は何とか立ち上がった。
アンジーの研究教室の前に行くと、夢野がドアの前に立っていた。
どうやら、生徒会メンバーである夢野が声を掛けてもアンジーからの反応がないのだと言う。
アンジーの研究教室には鍵が掛かっている為、どうしていいか分からずみんなで立ち尽くしていた。
そこへ、タイミング良く王馬が通りがかり、事情を説明した。
すると、超高校級の総裁である王馬にはピッキング技術があり、いとも簡単に研究教室の鍵を開けた。
踏み込んだ全員の目に飛び込んできたのは、逆さ吊りにされた蝋人形に囲まれ、血を流して倒れているアンジーの姿だった。

逆さ吊りの蝋人形に囲まれ、死んでいるアンジー

またも犠牲者が出てしまった。
蘇りの儀式を行おうとしていたアンジーが死体となって発見されてしまった。
死体発見アナウンスと共にモノクマーズが現れ、モノクマファイルを配る。
恒例化してしまっている作業だった。
モノクマファイルには、死亡時刻は「午前2時頃」、死因は「致命傷は首の後ろの刺し傷。それ以外に前頭部に殴打による裂傷」と書かれていた。
アンジーの洗脳に染まっていた生徒会メンバーは、やはり驚きを隠せずにいた。
そんな中、真宮寺が「かごのこ」という降霊術でアンジーの魂を呼んでみてはどうかという提案をした。
真宮寺の研究教室には、降霊術に使う、犬の置物や鉄のカゴが置いてある。
それを使い、アンジーの魂を呼び、犯人を聞いてみないかという提案だった。
アンジーの蘇りの儀式とは違い、降霊術は実際にあり、真宮寺は何度も成功させているから何も心配は要らないと自信満々の様子だ。
更に、真宮寺は「アンジーさんを殺害した犯人は、もしかしたら蘇りの儀式で蘇った今までの犠牲者の可能性もあるかもしれない」と言った。
だからこそ、真実を知る為には、アンジーの魂から話を聞くべきだというのが真宮寺の提案の真相だった。
真宮寺の提案に真っ先に賛同したのは、王馬だった。
アンジーと仲が良かった訳ではないが、単純に「面白そう」という理由から手を挙げたようだった。
それから、アンジーにすっかり洗脳されていた夢野、夢野を心配している転子が続いて手を挙げた。
降霊術には5人の人間が必要という事で、最後の人数合わせには生徒会メンバーだったキーボが選ばれ、降霊術を行う事が決定した。
降霊術についても気になる所ではあったが、最原は事件の真相を探る為に捜査を開始する事にした。
白銀によると、アンジーは研究教室の正面扉は常に鍵を掛けており、生徒会メンバーに呼ばれた時のみ扉を開けるようにしていた。
中に入る事が可能なのは生徒会メンバーと、先程のピッキング技術のある王馬の6人となる。
しかし、アンジーの研究教室にはもう一つ扉があり、そちらはスライド式の鍵がついている。
この鍵については、アンジーに開けてもらわずとも何か仕掛けを使えば簡単に開けられそうだった。
スライド式の鍵には、金色の何かが付いているのを発見した。
そして、気になるのはアンジーの遺体の下から出てきたガムテープだ。
ガムテープには、アンジーの物と思われる髪の毛が付着していた。
犯人は、アンジーの顔や頭にこのガムテープを貼り付けていた可能性がある。
それから、吊るされた今までのコロシアイ犠牲者達の蝋人形。
天井から吊るされているが、蘇りの儀式でアンジー自身がそうしたのか、それとも犯人が何かしらの目的でそうしたのか、今の段階では定かではない。
しかし、アンジーの死体の横には、蘇りの儀式の手順が掛かれた本が置かれていて、そこには人形を吊るす事は書かれていない。
そうすると、やはりアンジー殺害前後に犯人がそうしたと考えるのが自然だろう。
更に気になるのは、赤松の蝋人形の胸の辺りに刺さった金箔の日本刀だ。
真宮寺の研究教室にあった物とよく似ている。
そして、日本刀の先端に血痕がついている事から、アンジーに致命傷を負わせた首の傷は、この日本刀でつけられた物だろう。
一通り死体発見現場の捜査を終えた最原は、真宮寺の研究教室へ向かった。
赤松の蝋人形に刺さっていた、日本刀の有無を確認する為だ。
最原の予想通り、金箔の鞘はあるものの、日本刀自体はなくなっていた。
そこへ、降霊術の準備に必要な物を取りに来たという王馬が現れた。
降霊術にも手順があるようで、最原は聞いたわけではなかったが、王馬は手順についても話し始めた。
「かごのこ」という降霊の儀式には、5人必要で光が届かない真っ暗な部屋に魔法陣を描き、歌を歌って降霊をするらしい。
その際、5人全員共に私語は禁止であり、喋れば失敗してしまうという事だった。
それを聞いた最原は、やはり降霊術も気になるという事で、王馬の誘いもあり、参加する事になった。
人数合わせにされていたキーボが抜けた所に、最原が参加した。
4階にある、何に使うのか分からない窓も何もない空き部屋に集まり、かごのこの準備は整った。
最後に真宮寺が「この儀式には口寄せ役というのが必要なんだ…アンジーさんの魂を乗り移らせる器だネ…同じ女性が良いと思うんだけど」と言うと、真っ先に手を挙げたのは転子だった。
この儀式に参加している女子は転子と夢野の2人。
アンジーの魂が乗り移る器役を夢野がやってしまっては、夢野がアンジーと話す事は出来なくなる。
転子が志願したのは、夢野の事を一心に思い「夢野さんは、ちゃんとアンジーさんとお別れして、前を向いて生きてください」という願いがあったからだった。
それを聞いた夢野は、転子の思いを受け取りほほ笑んだ。
そして、降霊術が始まる。
口寄せ役の転子は、塩で描かれた魔法陣を踏まないよう、部屋の中央に置かれた石に額をつけ、丸まった体制を取る。
その上から、最原と王馬で鉄のカゴを被せ、真宮寺が白い布でカゴごと転子を覆い、最後に犬の置物を置いた。
4人は部屋の隅に移動し、部屋で唯一の灯りだったロウソクの火を消し、真っ暗な中、儀式が始まる。
「かごのこ」の歌を4人が歌い、儀式は滞りなく進んでいるように見えた。
しかし、途中歌に交じり「ドガッ」という物音が聞こえた。
全員の耳に届いていたはずだが、儀式の最中、私語は一切禁止であった為に4人は歌い続けた。
歌い終わった後、真宮寺が「かごのこは…夜長アンジーさん?」と問い掛けた。
しかし、一切の反応はなく、その後も何度か呼び掛けたが、いずれも返事は返ってこなかった。
仕方なく、再度部屋にロウソクを灯し状況を確認する事にした。
準備の時と逆の手順で一つずつ道具をどかしていき、最後に白い布を真宮寺が取るとカゴの中は血まみれになっていた。
夢野はその光景を見て、カゴへ走り出し「転子ー!」と叫んだ。
カゴの中には、血まみれで倒れている転子の姿があった。
アンジーのみならず、転子までもが犠牲となってしまったのだ。

カゴの中で血まみれになり倒れている転子

死体発見アナウンスと共に、モノクマとモノクマーズが現れる。
事件の捜査中に別の事件が起こるのは異例という事で、モノクマーズ達も驚いているようだった。
もし仮に、2つの事件が別々の犯人によって行われた場合、学級裁判では2人のクロを見つけなければならない事となる。
当然、生徒達も初めての事で、結局の所学級裁判はどのように行われるのか、モノクマ達に尋ねる。
モノクマの回答は「早い者勝ち」というものだった。
続けて「別の犯人による別の殺人が同時に起きた場合、先に死体が発見されたクロのみが投票対象となります」とモノクマは付け足した。
要は、アンジーと転子の事件の犯人が別だった場合は、アンジーを殺した犯人だけがクロとなる。
転子を殺した犯人は、投票対象にならない為、裁かれる事も、外に出る事も出来ないという事だった。
今日2度目のモノクマファイルを渡され、最原はアナウンスを聞いて現場へ来た春川の協力を得ながら再び捜査を始める。
モノクマファイルによると、転子の死因は「首の後ろの刺し傷」で、アンジーの致命傷と同じだった。
春川曰く、致命傷の傷から「茶柱は即死じゃなかったんじゃないかな」という事だった。
であれば、助けを求める事も本来なら出来たはずだった。
しかし、声を出してしまうと儀式は失敗するというルールを守り、転子は事切れるその瞬間まで声を出さなかったのだ。
転子を覆っていたカゴの底には血がついている為、転子はやはりカゴの中で儀式中に殺された可能性が高いだろう。
儀式の前には外れていなかった転子の死体の真下の床が外れていたり、部屋の左奥の床に隙間が空いていたりと、儀式前には気付かなかった異変が発見出来た。
最原は床下へと降りた。
転子の死体があった場所から血が落ちてきていて、そこには血だまりが出来ている。
すると、転子の血痕よりも少し離れた場所に、少量の血痕も確認出来た。
これは一体、誰の血なのか。
床下の隅には血痕の付着した鎌も落ちていて、恐らく転子の殺害に使われた凶器だろう。
そして、先程発見した、部屋の左奥の床の隙間部分は、木が腐食しており、穴が開いている。
どこかの部屋に繋がっているようだった。
一通り事件現場の状況を確認し、春川と共に廊下へ出た最原。
そこで2人は廊下にはうつ伏せになり倒れている王馬を発見した。
まさか第三の殺人が起きてしまったのか、そう思った矢先「嘘だよー」と言って、笑顔で顔を上げる王馬。
王馬らしい冗談だったが、今のこの状況では、最原も春川も笑えなかった。
しかし、実際王馬は頭から血を流していた。
どうやら、事件現場を調べていた際に床板を踏み抜いて転んだようだ。
そうこうしているうちに、学級裁判の開始を告げるアナウンスが鳴る。
3度目の学級裁判、2つの事件。
全員、裁判場へと向かう。

モノクマの学級裁判開始を知らせるアナウンス

学級裁判が始まり、初めの頃よりもだいぶ手慣れた様子で生徒達は議論を進めていった。
まずは、アンジーの事件から話を進めていく事とした。
何故、アンジーの死体には首の刺し傷と、頭の打撲痕があったのか。
そこから、アンジーは生徒会メンバーやピッキング技術のある王馬しか入れない研究教室ではなく、どこか別の場所で殺された後に研究教室へ運ばれたのではないかと推測された。
怪しいのは、「かごのこ」の儀式で使われた空き部屋だ。
あの部屋の床下には、転子の血痕とは離れた場所に少量の血痕が残っていた。
あれがアンジーの物だとすると、アンジーは実は空き部屋で殺された可能性が高い。
そしてその後、犯人は研究教室へアンジーを運び、持ってきた日本刀でアンジーの息の根を止めた。
密室のトリックについては、話し合いの末、蝋人形と日本刀を使ったのだろうという事に落ち着いた。
犯人はアンジー殺害後、4体の蝋人形を天井から吊るし、赤松の蝋人形にアンジー殺害に使った日本刀を刺した。
赤松の蝋人形の位置は、裏口扉の近くだ。
それから、蝋人形を回転させる事で吊るしていたロープが捻られていく。
手を離せば、逆回転となり、蝋人形に刺した日本刀の柄の部分をスライド式の鍵に当てて密室を作り上げた。
続いて、転子の事件について。
転子の事件で鍵となるのは、「かごのこ」儀式と、死体の下の外れた床板だ。
転子が口寄せ役となり、カゴを被せた所までは儀式に参加した全員が生きているのを確認していた。
その後、白い布を掛け儀式は始まった。
歌の途中で聞こえた物音がした際に恐らく転子は殺されたのだろう。
議論の中で最原が導き出した答えは、白い布を被せた際に鎌をセットし、儀式が始まり部屋が暗くなった後に、床板部分を踏み、シーソーの要領で転子を殺害したというもの。
うつ伏せで丸まった状態の転子には、鎌を見る事は出来ず、白い布を被せた事で、他の儀式参加者にも見えないようにした。
また、暗い部屋の中で転子の元へ辿り着けたのは塩で描いた魔法陣を指で辿っていたからだろう。
そして、あらかじめ床板を支える横木を切り取る細工をしていた部分の床板を踏み抜き、鎌を転子に刺さるようにした。
即死ではなかったであろう転子が声を上げなかったのは、儀式を成功させる為。
儀式終了後に道具を片付ける際、白い布と一緒に鎌を回収し、床下に投げれば凶器も目につかない。
「かごのこ」儀式をよく理解し、儀式の時に白い布を掛け、魔法陣を塩で描き、殺害出来る人間。
この事から、今回の2つの事件を実行出来る犯人はたった一人。
最原は「『超高校級の民俗学者』真宮寺是清…キミがこの連続殺人の犯人だ!」と真宮寺を名指しした。
それを聞いた真宮寺は笑い出した。どうやら最原の推理は当たっているようだった。
「何故、2人殺す必要があったのか」と他の生徒達に問われると、真宮寺は「アンジーさんは予定外だったヨ…」と言った。
昨日の夜時間、真宮寺は空き部屋にて転子殺害に使ったトリック用に床板を細工していた。
その際、蘇りの儀式に火が必要という事でロウソク目当てにアンジーが空き部屋を訪れたのだ。
床板の細工をしているのを見られたと思った真宮寺は、手に持っていた細工した床板でアンジーを殴り、アンジー殺害のトリックを思いついた。
アンジーの研究教室に運ぶ際、廊下に血が垂れないよう、アンジーの頭にはガムテープを巻いていた。
アンジーの死体付近に落ちていたガムテープは、その時に使い、真宮寺が回収し忘れたものだったのだ。
真宮寺は今回の事件を起こした動機を説明した。
真宮寺には心から愛していた女性が居た。
女性も真宮寺を心から愛し、2人は相思相愛の関係だった。
しかし、その女性は病気を患っていて、真宮寺を残し亡くなった。
女性を失った悲しみに囚われ、絶望を抱いていた真宮寺が出会ったのは降霊術だった。
またその女性に会いたい、話がしたい、その思いで真宮寺は降霊術を実行した。
降霊術は成功し、女性の魂は戻ってきたものの、降霊したのは真宮寺本人にだった。
今でも、その女性の霊は真宮寺の中に存在しているのだと言う。
すると、突然真宮寺はいつものマスクを外し、いつもとは全く違う口調で「私は…是清の姉です。弟がいつもお世話になっております」と言った。
心から愛し合った2人は姉弟であった。
姉弟の愛は、当然世間から許されるはずがなかった。
しかし、降霊術により姉の魂が弟の体に入った事により、2人だけの世界で、誰に何を言われる事もなく、幸せな時間を過ごしていた。
ただ、真宮寺は自分の中に居る姉には、友達もおらず、寂しい思いをしているという事を危惧していた。
それからというもの、真宮寺は自分の中にいる姉に友達を作ろうとした。
真宮寺は「その為に…僕はいっぱい殺したヨ!友達100人目指してネ!」と悪気なく言った。
この学園に連れてこられる前から、真宮寺は愛する姉の為に女性ばかりを狙って殺人をしていたのだ。
この学園に来てからも、女子生徒の中で誰が姉の友達に相応しいのか、品定めをしていたようだった。
そうしているうちに、「かごのこ」儀式を利用した殺人計画を練るようなった。
アンジー殺害に関しては予想外だったが、計画を止める事無く犠牲者を増やしたのは、やはりアンジーが女性で姉の友達にしようと思ったからだった。
静まり返った裁判場で、モノクマが「じゃあ、そろそろおしおきタイムに入ってもいいかな?」と処刑を開始しようとした。
真宮寺は、姉のように魂となって生き続けるのだから、と最後まで事件を起こした事を悔いる事なく処刑されていった。
刀で切り付けられたり、釜茹でにされたり、民俗学に則ったおしおきだった。
処刑後、泣くのを我慢している夢野に、王馬が「ねぇ、何をそんなにガマンしてるの?どうして、そんなにガマンしてるの?」と言った。
それを聞き、夢野はガマンしていた涙を一気に溢れさせ、「転子よ…アンジーよ…!ウチは…寂しいぞ…!」と泣いた。

裁判終了後、百田は他の生徒達から離れて一人でどこかに居た。
「オレには…死んでるヒマなんてねーんだ…まだ…宇宙に行ってねーんだぞ…」と言う百田の手は、百田が吐いた血にまみれていた。

真宮寺のおしおきタイム

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ダンロンV3の感想・レビュー・評価まとめ【ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期】

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『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』は『ダンガンロンパシリーズ』の作品である。過去の作品は「希望ヶ峰学園」を舞台としていたが、『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』は世界観や登場人物を一新し、「才囚学園」で起こる事件を描いている。ここでは『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』の感想をまとめた。

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狛枝凪斗との関係とは?苗木誠の情報まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

狛枝凪斗との関係とは?苗木誠の情報まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

苗木誠は『ダンガンロンパシリーズ』の登場人物・キャラクターの1人である。本作の主人公で、「超高校級の幸運」として「希望ヶ峰学園」に入学する。作中では、「超高校級の幸運」の称号を持った人物が他にもいる。それが狛枝凪斗である。ここでは狛枝凪斗との関係性を踏まえて苗木誠の解説を行う。

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ダンロンを時系列順にまとめてみた【ダンガンロンパシリーズ】

ダンロンを時系列順にまとめてみた【ダンガンロンパシリーズ】

『ダンガンロンパシリーズ』はスパイク・チュンソフトにより開発・発売されているコンピュータゲームのシリーズで、小説やアニメ・漫画などのメディアミックス展開もされている。作品の発表順と作中の時系列は必ずしも一致するわけではなく、後発作品が既存作品の前日譚にあたる場合もある。ここではそんな『ダンガンロンパシリーズ』を作中の時系列順にまとめた。

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ダンロンのキャラクター画像を人気順にまとめてみた【ダンガンロンパシリーズ】

ダンロンのキャラクター画像を人気順にまとめてみた【ダンガンロンパシリーズ】

『ダンガンロンパシリーズ』はミステリー・推理要素が中心のアクション要素を含んだアドベンチャーゲームである。登場人物・キャラクターの多くが超高校級と呼ばれる類稀なる才能を持つ生徒だ。彼らの才能は多種多様で、「超高校級の探偵」といった職業から、「超高校級の幸運」といった本人の意思や努力ではどうしようもないものまで存在する。 ここでは『ダンガンロンパシリーズ』のキャラクター画像を人気順にまとめた。

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【ナエギリ】苗木誠と霧切響子のカップリングイラスト・画像まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

【ナエギリ】苗木誠と霧切響子のカップリングイラスト・画像まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

苗木誠と霧切響子は『ダンガンロンパシリーズ』に登場するキャラクターである。『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』においては「コロシアイ」生活に巻き込まれた2人。霧切響子は記憶を失っていることもあって他人と距離をおいていたが、物語が進むにつれて苗木誠に信頼を寄せるようになる。そんな2人のカップリングは非常に人気が高い。

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霧切響子のイラスト・画像まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

霧切響子のイラスト・画像まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

霧切響子は『ダンガンロンパシリーズ』に登場するキャラクターである。超高校級の探偵だが、『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』では当初、「コロシアイ」生活を強いた黒幕により記憶を奪われていたため自分の才能が分かっていなかった。自分の過去や家族に対して思うところがあり、他人とは距離を置く傾向にある。

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江ノ島盾子のイラスト・画像まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

江ノ島盾子のイラスト・画像まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

江ノ島盾子は『ダンガンロンパシリーズ』に登場する「超高校級」の才能を持つキャラクターの1人である。ボリュームのあるツインテールや赤い付け爪が特徴的で、当初は超高校級の「ギャル」として紹介される。しかしその正体は超高校級の「絶望」であり、超高校級の才能を持つ生徒たちに「コロシアイ」生活を強いた黒幕だった。

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ダンロンの高画質な壁紙・画像・動画まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

ダンロンの高画質な壁紙・画像・動画まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

『ダンガンロンパシリーズ』はミステリー・推理要素が中心のアクション要素を含んだアドベンチャーゲームである。「コロシアイ」生活を強制された超高校級と称される優れた才能を持つ生徒たちが、殺人事件が起こるたびに「学級裁判」と呼ばれる議論で犯人を特定していくことで物語が進行する。 ここではそんな『ダンガンロンパシリーズ』の壁紙・画像や動画をまとめた。

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モノクマのイラスト・画像まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

モノクマのイラスト・画像まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

モノクマは『ダンガンロンパシリーズ』に登場するクマのぬいぐるみである。右と左で色が分かれていることが特徴的。性格は陽気で残忍。「うぷぷぷぷぷ〜」という笑い方をする。超高校級の才能を持つ生徒たちに「コロシアイ」生活を強いた黒幕が操作しており、モノクマに危害を加えると爆発したり、おしおきと称して罰せられたりする。

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苗木誠のイラスト・画像まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

苗木誠のイラスト・画像まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

苗木誠は『ダンガンロンパシリーズ』に登場する超高校級の幸運の肩書を持つキャラクターである。やや引っ込み思案だが、人よりも諦めが悪く、どんな苦境に立たされても決して前向きな姿勢を失わないことから、『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』の終盤では超高校級の希望と称された。また、超高校級の幸運とされるものの、作中では何かと不運に遭うことが多い。

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ダンロンのイラスト画像・壁紙まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

ダンロンのイラスト画像・壁紙まとめ【ダンガンロンパシリーズ】

『ダンガンロンパシリーズ』は『 ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』から続くシリーズ作品である。ミステリー・推理要素が中心のゲームであり、公式ではジャンルを「ハイスピード推理アクション」と命名している。「超高校級」と称される才能を持った生徒たちが「コロシアイ」生活に巻き込まれるというのが、主なあらすじ・ストーリーとなる。

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pixivに投稿されたダンロンのイラストまとめ【ダンガンロンパシリーズ】

pixivに投稿されたダンロンのイラストまとめ【ダンガンロンパシリーズ】

『ダンガンロンパシリーズ』はミステリー・推理要素が中心のアクション要素を含んだアドベンチャーゲームで、アニメや漫画などにメディアミックス展開されるほど人気の作品である。イラストコミュニケーションサービスのpixiv(ピクシブ)にも数多くのダンロンキャラクターのイラストが投稿されている。ここではブックマーク数が多いイラストを厳選してまとめた。

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ダンガンロンパ1・2 Reloadの攻略情報、Wiki・公式HPなど役立つサイトまとめ

ダンガンロンパ1・2 Reloadの攻略情報、Wiki・公式HPなど役立つサイトまとめ

『ダンガンロンパ1・2 Reload』は『ダンガンロンパシリーズ』の作品で、1つのソフトに『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』と『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』の2つがまとまっている。単なる移植に留まらず、グラフィックがHD化されている他、『1』には追加要素として「スクールモード」が実装されており、作品をプレイしたことがある人も楽しめるような仕様となっている。 ここでは『ダンガンロンパ1・2 Reload』の攻略サイトやWikiを紹介する。

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ダンロンのおしゃれな壁紙・画像集【ダンガンロンパシリーズ】

ダンロンのおしゃれな壁紙・画像集【ダンガンロンパシリーズ】

『ダンガンロンパシリーズ』は超高校級と称される類まれなる能力を持つ生徒たちが「コロシアイ」生活に巻き込まれるゲームである。プレイヤーは殺人が起こるたびに現場を検証して証拠を集め、「学級裁判」にて犯人を暴かなければならない。その際に挿入されるアクション要素がかっこいいと評判である。ここではそんな『ダンガンロンパシリーズ』のおしゃれな壁紙・画像をまとめた。

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【ロトシリーズ】ドラゴンクエストI~IIIに登場する主人公パーティのキャラクターまとめ【DQ1・2・3】

【ロトシリーズ】ドラゴンクエストI~IIIに登場する主人公パーティのキャラクターまとめ【DQ1・2・3】

「伝説の勇者ロト」の子孫と竜王の苛烈な争い『ドラゴンクエストI』、Iから百年後の世界で三人のロト子孫が戦う『ドラゴンクエストII』。そして後に「勇者ロト」と呼ばれるようになった主人公の冒険を描いた『ドラゴンクエストIII』は、通称【ロトシリーズ】と呼ばれて親しまれている。本記事ではドラゴンクエストI~IIIに登場する主人公パーティのキャラクターを、画像と併せてまとめて紹介する。

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『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』の被害者・生存者まとめ【ダンロン】

『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』の被害者・生存者まとめ【ダンロン】

『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』では、超高校級の才能を持つ高校生たちが「コロシアイ」生活を強制されたことで、多くの殺人事件が起こってしまう。ここでは『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』で他の生徒に殺害された、または「学級裁判」にて殺人が暴かれて「おしおき」された登場人物・キャラクターを被害者として、無事に学園を脱出できたキャラクターを生存者としてまとめた。

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ダンロンの名言・名セリフ集【ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】

ダンロンの名言・名セリフ集【ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】

『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』はハイスピード推理アクションゲームである。「超高校級」と呼ばれる類稀なる才能を持つ生徒たちが「コロシアイ」生活に巻き込まれ、事件後に開廷される「学級裁判」にて殺人犯を特定する。作品名の通り相手の言葉の矛盾などを「論破」していくことに焦点が当てられており、各登場人物・キャラクターのセリフが重要な意味を持つ。

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