ジャイロ・ツェペリ(スティール・ボール・ラン)の徹底解説・考察まとめ
ジャイロ・ツェペリとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』の主人公で、国王に仕える刑務官にして鉄球使い。24歳のイタリア人。
冤罪で死刑宣告を受けた靴磨きの少年マルコの恩赦を得るため、海を渡り「スティール・ボール・ラン」レースに参加する。愛馬の名はヴァルキリー。
普段はひょうきんで明るい性格だが、「納得」するためには命をかけるほど正義感が強い。ジョニィの相棒にして、「黄金の回転」を彼に教える師匠でもある。
物語終盤、ヴァレンタイン大統領と交戦して死亡。
1st.STAGEの時のセリフ。天才ジョッキーであるディエゴ・ブランドーは卓越した乗馬テクニックのみならず、ジャイロの愛馬ヴァルキリーのクセまで見抜いていた。ジャイロは「とんでもね強敵が多いなー。世界ってのはよオオー」と驚くが、直後に「だがクセなんて直さなくていい」と開き直る。さらに「もっとクセを出して走れ」と鉄球2つを使い、愛馬のクセを強化して壊れかけた橋を渡りきる(ディエゴは渡れず回り道をする事に)。
「オレは国王から命ぜられるこの任務を我が心の『誇り』としたい! 有罪か無罪か! 『納得』は必要だッ! 『納得』は『誇り』なんだ!」
回想シーンのセリフ。靴磨きの少年マルコが無実の罪で死刑宣告を受けた事を悩んでいたジャイロは、王の使いに向かって「オレは国王から命ぜられるこの任務を我が心の『誇り』としたい! 有罪か無罪か! 『納得』は必要だッ! 『納得』は『誇り』なんだ!」と叫ぶ。彼の強い正義感と、理不尽に対する義憤が最もよく表れているシーンと言える。
「『聖人』とは死んだ後に『奇跡』を起こす人物のことを指す!」
2nd.STAGE、ポーク・パイ・ハットとの戦いに勝利した後、ジョニィに「遺体」について聞かれたジャイロは「おそらく聖人の遺体だ」と答える。そして「『聖人』とは死んだ後に『奇跡』を起こす人物のことを指す!」と続け、ジョニィの足が動いた事や、ジョニィにスタンド「タスク」が発現し、爪弾が回転した事も「聖人の遺体」が起こした奇跡が原因だと話す。
「オレは『納得』したいだけだ。マルコが本当に処刑されなくてはならないのか!? ジョニィが見つけたがってる『遺体』とは何者なのか? 『納得』は全てに優先するぜッ!! でないとオレは『前』へ進めねえッ! 『どこへ』も! 『未来』への道も! 探す事は出来ねえッ!!」
5th.STAGE、リンゴォ・ロードアゲイン戦のセリフ。リンゴォに「受け身の対応者」と侮られ、相手にされなかったジャイロは、父グレゴリオの幻影にまで「勝ち目はない。レースから手を引け」と説得される。
しかしジャイロはそれに反発し「オレは『納得』したいだけだ。マルコが本当に処刑されなくてはならないのか!? ジョニィが見つけたがってる『遺体』とは何者なのか? 『納得』は全てに優先するぜッ!! でないとオレは『前』へ進めねえッ! 『どこへ』も! 『未来』への道も! 探す事は出来ねえッ!!」と叫んだ。
父の教えよりも己の信念を優先し、結果ジャイロはリンゴォとの決闘に果敢に挑み、勝利する事になる。
「ピザ・モッツァレラ♪ ピザ・モッツァレラ♪」
5th.STAGEの時のセリフ。ジョニィと休憩中、ジャイロは突如、自分で作った「チーズの歌」を披露する。「ピザ・モッツァレラ♪ ピザ・モッツァレラ♪ ♪レラレラレラレラ♪ ♬レラレラレラレラ レラレラレラレラ♩♪ ピザ・モッツァレラ♪」と歌う。
作中、何度か登場する二人のギャグシーンのひとつ。ジョニィは「チーズの歌」に意外と高評価で、直後ジャイロに「バンド組む?」と尋ねている。
「おまえはこれから『できるわけがない』というセリフを……4回だけ言っていい」
5th.STAGEでスタンド「イン・ア・サイレント・ウェイ」の攻撃で追い詰められた時のセリフ。ジャイロはジョニィに「黄金の回転」について教えるが、その際「おまえはこれから『できるわけがない』というセリフを……4回だけ言っていい」と言い、ジョニィが心の底から4度「できるわけがない」と言うまでは頑なに具体的な事を教えようとしなかった。
しかし追い詰められた結果、ジョニィは自然界の動植物に「黄金長方形」が存在し、それが「黄金の回転」の軌跡を描くヒントになっている事を見出す。ジャイロの言う「ツェペリ一族の掟」は正しかった事になる。
「馬を呼ぶ前に乾杯しねーか?」
5th.STAGEで「11人の男たち」を撃退したものの、「シュガー・マウンテン」の呪いからジャイロを救うため結局、ジョニィは敵の持っていた飲みかけのワインボトルと「聖人の遺体」2つを交換せざるを得なかった。
二人は全てを失った訳だが、ジャイロは手に入れたワインで「馬を呼ぶ前に乾杯しねーか?」と持ちかける。二人は雪の中、「次に手に入れる遺体」と「ゴール」に乾杯するのだった。映画のような余韻溢れる1シーンである。
「オレはこのSBRレースでいつも最短の近道を試みたが、『一番の近道は遠回りだった』『遠回りこそが俺の最短の道だった』」
遺体のパワーで新たな能力「ラブトレイン」を身に着けたヴァレンタイン大統領との決戦時のセリフ。無敵のはずの大統領に鉄球が命中し、彼は左半身が老化していた。しかしジャイロも「ラブトレイン」の攻撃を食らい、その能力で腹に受けた傷が心臓に移動しようとしており、致命傷になりかけていた。
ジャイロは突如ジョニィに「『LESSON5』だ」と言い放ち、戸惑うジョニィに「オレはこのSBRレースでいつも最短の近道を試みたが、『一番の近道は遠回りだった』『遠回りこそが俺の最短の道だった』」と続ける。そして大統領と最後の一騎打ちを繰り広げる事になるが、ジャイロの攻撃は「光のヒビ」に阻まれ敗北。
しかしこの「LESSON5」こそが、直後ジョニィに「無限の回転」を放つ「タスク ACT4」への覚醒を促す、重要な転機となるのだった。
ジャイロ・ツェペリの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
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目次 - Contents
- ジャイロ・ツェペリのプロフィール・人物像
- ジャイロ・ツェペリの来歴・活躍
- 「スティール・ボール・ラン」レース開催
- 1st.STAGE 15,000メートル
- 2nd.STAGE アリゾナ砂漠越え
- vsブンブーン一家
- vsオエコモバ
- vsポーク・パイ・ハット小僧
- 3rd.STAGE ロッキー・マウンテン・ブレイク・ダウン
- vsフェルディナンド博士
- ゴール・キャノン・シティ(vsディエゴ・ブランドー)
- 4th.STAGE 広い広い大草原の小さな墓標
- vsホット・パンツ
- vsリンゴォ・ロードアゲイン
- vsブラックモア
- 5th.&6th.STAGE イリノイ・スカイライン&ミシガン・レイクライン
- vsサンドマン
- シュガー・マウンテン(vs11人の男たち)
- vsウェカピポ&マジェント・マジェント
- 7th.STAGE フィラデルフィア・トライアングル
- vsアクセル・RO
- 8th.STAGE ボース・サイド・ナウ
- vsディ・ス・コ
- vsヴァレンタイン大統領
- ジャイロ死亡後の展開
- The Final STAGE マンハッタン・ラプソディ
- ジョニィ・ジョースターvsディエゴ・ブランドー
- その後の展開
- ジャイロ・ツェペリの特殊能力
- 鉄球
- 肉体をねじ曲げる
- 土埃で蜃気楼を作る
- 馬の走るクセを強化
- 雑木林の木をどける
- 向かい風をマントに受ける
- 皮膚を硬質化
- 身体を平べったくする
- 黄金の回転
- スタンドとは
- スタンド:スキャン
- スタンド:ボールブレイカー
- ステータス
- 能力:無限の回転で次元の壁の防御を越える
- ジャイロ・ツェペリの関連人物・キャラクター
- ジョニィ・ジョースター
- グレゴリオ・ツェペリ
- ディエゴ・ブランドー
- スティーブン・スティール
- ルーシー・スティール
- ホット・パンツ
- ウェカピポ
- ファニー・ヴァレンタイン
- ジャイロ・ツェペリの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「もらえるものは病気以外ならなんでもイタダくぜ。……………タイム・ボーナスはとくにな~~~~」
- 「だがクセなんて直さなくていい。もっとクセを出して走れ」
- 「オレは国王から命ぜられるこの任務を我が心の『誇り』としたい! 有罪か無罪か! 『納得』は必要だッ! 『納得』は『誇り』なんだ!」
- 「『聖人』とは死んだ後に『奇跡』を起こす人物のことを指す!」
- 「オレは『納得』したいだけだ。マルコが本当に処刑されなくてはならないのか!? ジョニィが見つけたがってる『遺体』とは何者なのか? 『納得』は全てに優先するぜッ!! でないとオレは『前』へ進めねえッ! 『どこへ』も! 『未来』への道も! 探す事は出来ねえッ!!」
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- 「オレはこのSBRレースでいつも最短の近道を試みたが、『一番の近道は遠回りだった』『遠回りこそが俺の最短の道だった』」
- ジャイロ・ツェペリの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ジャイロ・ツェペリのモデルは、実在の死刑執行人シャルル=アンリ・サンソン
- スタンド名「ボールブレイカー」の由来は、「AC/DC」の「Ballbreaker」