宇井郡(東京喰種トーキョーグール)の徹底解説・考察まとめ

宇井郡(ういこおり)とは、石田スイの漫画『東京喰種トーキョーグール』シリーズに登場する喰種捜査官である。一人称は「私」で、おかっぱの黒髪と女性らしい美しい顔立ちが特徴的だが、性別は男性。強力な喰種・隻眼の梟の攻撃をかわし、特等捜査官・有馬貴将が到着するまで敵の攻撃を凌ぎ続けた。その後、功績が認められ若くして特等捜査官へ昇進した優秀な人物である。パートナーの伊丙入を失って一時期闇落ちしたものの、ラストでは「有馬班のホープ」と呼ばれていた頃を彷彿とさせる姿を見せた。

竜戦終結から6年後の世界。CCGは「TSC(東京保安委員会)」と組織を改め、喰種と歩み寄り、未だに現れる毒を持たない落とし児「竜遺児」と戦い続ける。
宇井はTSCの教頭となり、アカデミーの学生たちに戦闘技術を教えている。

宇井郡の関連人物・キャラクター

0番隊

有馬貴将(ありまきしょう)

CV:浪川大輔

所属CCG本局所属し、24区捜査指揮を務める特等捜査官。
誕生日は12月20日、星座はいて座。身長180cm、体重82kg、足のサイズ27.5cm。

多くの逸話を持つエリート捜査官で、少年期からすでに天才だった。CCG総議長・和修常吉(わしゅうよしとき)に見出されて特別に入局、そこから異例のスピードで特等捜査官にまで昇格する。
左右の手で別々のクインケを自在に扱える芸達者であり、新人時代にSSS級レート喰種「隻眼の梟」の撃退に貢献するという手柄を上げる。
「梟」戦では貴重な強力クインケを惜しげもなく使い捨て、瞬時に別のものに切り替えながら戦っており、新人時点で既に冷静な状況判断力と思い切りの良さを兼ね備えていることが伺える。「CCGの死神」と称されるが、部下の平子からは「天然」と評価されている。

クインケはランスモードで攻撃、シールドモードは防御を担うバランスの良い変形ギミックを持つ甲赫「IXA(イグザ)」と、雷のようなRc細胞を発生させる羽赫「ナルカミ」を用い、両手でこの2種類を自在に操る。
このほかにも、高校生時代には甲赫「ユキムラ1/3」を使用。梟討伐作戦で主人公の金木研(かねきけん)と戦った際、羽のような斬撃を高速で射出する羽赫「フクロウ」を初めて実戦で用いた。

平子丈(ひらこたけ)

伊丙入(いへいはいる)

CV:関根明良

「ロゼ編」より登場。74期に16歳でCCGに入局している。クインクスの面々と同い年にも関わらず、すでに階級は上等。謎の多い人物である。「ロゼ編」で喰種の松前(まつまえ)、マイロと対峙。優位に戦闘を進めるが一瞬の隙を突かれ劣勢に。最後は玉砕覚悟のマイロの特攻により、首を撥ねられ死亡した。

階級に違わぬ実力を持っているようで、松前の分離赫子の壁を簡単に破壊している。また至近距離の攻撃をかわすなど動体視力、身体能力は有馬を彷彿させるものがある。
使用するクインケは鱗赫の「アウズ」や羽赫の「T-human」など。

宇井とは0番隊の頃からの付き合いであり、ハイルは宇井のことを「郡先輩」と呼ぶ。宇井は小言を言う場面もあったが、ハイルの高い戦闘力を認めており、特別目にかけていた。

佐々木排世(ささきはいせ)

CV:花江夏樹

真戸班所属クインクス班メンター。誕生日は4月2日、血液型AB型。身長170cm、体重58kg。登場時の年齢は22歳で、作中で誕生日を迎えて23歳になった。
Rc値は2753。Rc Typeは鱗赫。クインケはユキムラ1/3(甲赫・Rate B)を使用。
金木犀賞、白単翼賞を受勲している。

第2部の主人公。物語序盤は過去の記憶がなく、喰種に情けを見せるほど温厚な性格。少々お調子者で、上司である暁に対しても、ダジャレやジョークを連発し呆れられている。読書が好きで本を読む際にはメガネをかけている。また、料理がとても上手いなどという家庭的な一面もある。宇井と同じく0番隊に所属していた時期があるが、宇井はその時佐々木が暴走した姿を目にしており、彼の中の「喰種」の力を警戒している。
有馬とも仲が良いようで、本の貸し借りをしている。物語が進むにつれ喰種のような凶暴で制御の利かない状態も度々見られるようになり、排世自身も自身の生い立ちについて疑問、不安を抱くように。
「ロゼ編」を機に内なる自分(=カネキ)を認め、覚醒。その後は以前の温厚な雰囲気は影を潜め、その残虐性から「CCGの黒い死神」として喰種より恐れられるようになった。
尚、「ロゼ編」を境に階級も準特等捜査官となっている。

クインケは甲赫の「ユキムラ1/3」を使用。これは有馬から平子、そして排世と受け継がれている。

CCG

和修政(わしゅうまつり)

CV:川原慶久

『東京喰種トーキョーグール:re』から登場した男性捜査官。CCG本局局長・吉時の息子。S2班所属。
18歳でドイツのアカデミーに入学し、卒業後は捜査官として多大な成果を挙げる。温和な性格の父親とは違って無駄を嫌う合理的思考の持ち主であり、成果を挙げるためならば犠牲を厭わない。

使用するクインケは不明。「オークション編」後、特等へと昇格を果たした。宇井とは犬猿の仲で、彼のことは「能力はあるのに人を見る目がない」と評価している。
流島上陸作戦時に、複雑な感情を抱いていた父・吉時が暗殺されてキャラクターが崩壊し、読者に衝撃を与えた。

旧多二福(ふるたにむら)

左が旧多。

CV:岸尾だいすけ

ロゼ討伐作戦にて登場。キジマ班に所属する中世的な男性捜査官。右目下のほくろが特徴。
華奢で戦闘にも長けていないイメージだったが、それは仮の姿。本性は先輩捜査官を盾にし身を守るなど残虐。また素手で松前を圧倒するなど、人間とは思えない身体能力を有する。
使用するクインケは不明。

「コクリア編」でVの構成員並びにピエロのメンバーということが判明。実はCCG総議長・和修常吉(わしゅうつねよし)の息子で、義時の弟、政の叔父であることが明かされた。
ハイルの蘇生をちらつかせて、宇井を服従させた人物。

法寺項介(ほうじこうすけ)

CV:速水奨

20区担当の男性捜査官で、捜査官・滝澤政道(たきざわせいどう)のパートナー。目下にも敬語を使う穏やかで紳士的な性格だが、時折辛辣になることもある。13区のピエロマスク掃討戦だけでなく、中国の「赤舌連(チーシャーリェン)」という喰種集団を相手にして功績を残す程の実力者である。真戸の2代目パートナーだった。
梟討伐作戦では第一隊の班長を務め、宇井たちを率いて戦闘を開始する。「あんていく」の店長であり喰種の芳村功善(よしむらくぜん)に致命傷となる一撃を与えたが、その後現れた本物の隻眼の梟の攻撃で、重傷を負う。

二対の針状の羽赫のクインケ「イイツウ」、ビームのような攻撃を行う羽赫のクインケ「ホロウ」、最高クラスの重量と威力を誇る甲赫「赤舌(チーシャ)」を使用する。
第2部では特等捜査官へと昇進しているが、流島の決戦において喰種化した滝澤である「オウル」により殺害される。

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